森下からふらふら歩き出し、辿り着いたのは門前仲町。何の気なしに裏道を入ってみると、北千住では馴染みのBistro2538の支店があった。寄ってみたい気もしたが、流石にこの時間では未だやっていない。折角なので、深川不動と富岡八幡宮に行ってみる。これまでは、会社帰りに途中下車して寄った(=呑み屋に行った)くらいで、日曜日に来るのは初めて。深川不動尊の広場には、着物姿のお姐さん方が円陣を組んでいた。何の寄合だろう。
深川不動尊の参道をふらふら歩いていて、ふと目をやると、角打ち店があった。「折原商店」との看板。店の前にはみ出たテーブルで若者達が盛り上がっている。偶然とは云え、ここで角打ち店に巡り会えるとはまさに僥倖。ここは、朝の10時半からやっているし年中無休、しかも日本酒の種類は実に豊富。
勝手にショーケースから一升瓶を取り出し、レジに持って行って支払い。瓶はまたセルフでショーケースに戻すのがしきたり。「閃 特別純米 生原酒」を飲むことにした。さて、つまみは、と・・・。残念ながら、ベンチマークのポテトサラダは品切れ。代わりに鴨スモークハムを頼む。なかなか美味い。駄菓子コーナーもあって、子供の頃喰ったお菓子を肴に、酒を飲むこともできる。
ふと気が付いたのだが、ジャンパー+ジーパン+スニーカー姿で長い白髪を無造作に束ねた中年の女性が、我々とほぼ同時に入店し、きゅーっと一杯日本酒を呑んでさっと帰って行った。ふ~む、江戸っ子を地でいくカッコよさである。それにひきかえ、我々が来る前から既にいい調子だった若者たちは、 何処かの宴席であるような、来賓のつまらないスピーチの如く、我々が帰る時も、うだうだだらだら呑み続けていた。別に良い悪いの問題ではないが、どちらが粋かは一目瞭然である。角打ちの長居は見苦しい、という良い手本を示してもらった。
それはともかく、ここは角打ちとしては、個人的にこれまでで最強の店ではないかと思う。なんとこの店、シンガポールにも支店があるらしい。シンガポールで日本酒の立呑みがしたくなったら是非どうぞ。

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折原商店のHP: こちら