南佐久の御座山と茂来山を登るため、麓の宿に一泊する計画を立てた(山の記録はこちら)。そうなると、二つの山に挟まれた相木川沿いに宿を探すのが順当。その条件に合致するのは、今も昔も「相木荘」である。
御座山も茂来山も、だいぶ以前から気になっていた山で、特に御座山は「日本二百名山」なんぞに選定される以前から登ってみたいと思っていた。八ヶ岳から見ると、茫洋とした奥秩父山塊の中に溶け込んで良く判らないが、直ぐ南に位置する天狗山から初めて見たときには、とても印象的な山容だった。どちらの山を登るにしても、公共交通機関利用では日帰りは困難なため、登る機会さえ訪れれば、丁度良い場所にある「相木荘」に泊まることは以前より決めていた。
今回、栗生口から御座山を登り、山口へ下ることにしたが、北斜面には雪がたっぷり残っている。意外にも雪にはトレースが無く、沢沿いコースである山口へのルートはやや躊躇われたため、尾根通しで下れる白岩コースへ変更した。白岩登山口に下り立ち、適当なところでタクシーを呼ぶが、主要道路以外は除雪がされておらず、なだめすかして漸く、ノーマルタイヤで恐る恐るやってきた。タクシーに乗れば、20分ほどで「相木荘」に到着。
「相木荘」は、田舎の親戚宅へお邪魔したような雰囲気の宿。本日の宿泊客は我々だけ。客間の様な、居間の様な炬燵部屋でお茶をどうぞ、と云われ、「ではビールも下さい」と炬燵に入る。炬燵で呑むビールは美味い。ここの炬燵には、温風ヒーターから導管を通じて温風が吹き込まれている。この地方ではこれが普通です、と大女将。冬の寒さが偲ばれる。お茶受けに、きな粉餅が二つも出てきた。きな粉は緑色がかっている。普通ならば、これで一食分のカロリー。折角なのでいただくと、意外にもきな粉が塩辛かった。
夕食には鯉のうま煮が出てきた。やはりここは佐久地方。それほど甘くないので、酒の肴に良い。さっき餅を喰ったばかりなので、もちろんご飯まで辿り着けない。
宿の方に、明日は茂来山に行くと云うと、じゃあ四方原山から登れと仰る。行けないことは無いが随分と尾根を辿ることになり、もう1泊したくなりそう。何故、四方原山からのルートを勧めるのか。恐らくは、四方原山が村の山(北相木村と佐久穂町の境界)だからではなかろうか。茂来山は小海町と佐久穂町の境にあるので、直接登るルート(親沢口や槇沢口、霧久保沢口)は何れも北相木村ではないのだ。
翌日、迎えにやってきたタクシーの運転手は、「相木荘」の大女将曰く「息子の同級生」とのこと。人口800人余の北相木村。きっと村民は、全て顔見知りなのだろう。今度「相木荘」へ来る時は、シャクナゲの咲く頃にしよう。

057 相木荘に到着。

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相木荘のHP: こちら