山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

野沢菜漬け

「ろくもん」で長野に着いた後、そのまま、とんぼ帰りも詰まらないが、雨がシトシト降ってきたので、余り駅から離れたくも無い感じ。実は、このような状況にうってつけな店を、予め調べておいた。駅からほんの1~2分、傘もささずに行ける「大久保西の茶屋」という、あまり蕎麦屋らしくない店の名前だが、本店は蕎麦どころ、戸隠にあるらしい。
全くの裏通りにあるので、駅前にも拘らず人通りは極めて少ない。営業中の札は出ているものの、やっているのか心配になるほど、ひっそりとしている。入口を開けると、先客はゼロ。店員2人が暇を持て余していた。果たして、良かったのか悪かったのかと少々不安。小上がりとカウンター席があるが、二人なのでカウンター席に腰を落ち着ける。
とりあえず、はじめから日本酒をいただく。この店の定番酒は、地元長野市の今井酒造が醸す「若緑」という酒だ(400円税込、以下同様)。少々辛口だが、食中酒、普段呑みにうってつけの味わいである。
メニューを拝見すると、蕎麦屋にしては豊富な一品料理の数々。蕎麦も出す居酒屋、といった感じ。焼き台が故障中とのことで、焼鳥などができないようだが、それでも十分過ぎるほどある。あれこれ悩んだ末、料理は、馬刺し(900円)と信州サーモン造り(950円)と野沢菜漬け(380円)を注文。お通しには、ししとうとなすの煮浸しが出て来た。これがなかなか美味い。
信州サーモンとは、(ネットで検索してみれば)長野県水産試験場が約10年かけて開発した品種で、ニジマスとブラウントラウトの交配種だそうである。見た目はまさしくサーモン、かなり脂が乗っていて、とても淡水魚とは思えない。馬刺しも野沢菜漬けも、テンコ盛りで出て来る。馬刺しの「つま」として出て来る、ワカメもすごい量である。
締めはやはり、ざるそば。キンキンに冷やされていて、シャキッと引き締まっている。手繰ってみれば、つるつると喉越し抜群。こりゃ、いままで知らなかったのが損した気分。 
長野駅界隈でちょっと一杯やって、蕎麦も手繰りたい場合には是非、お薦めの店である。今度は戸隠の本店に行ってみたいが、店のHPを見ると、「ららぽーと新三郷」にも支店があるようだ。さっそく行ってみよう。

20161127_132451

DSC04171

DSC04161

DSC04162

DSC04163

DSC04164

DSC04165

DSC04166

DSC04167

DSC04168

DSC04169

DSC04170
 

信濃大町から移動して丁度昼時。と云うか、昼飯を食う(+一杯やる)には、やはり松本だろうな、と云う判断。信濃大町から松本の間にも、なかなか魅力的な処があるにはあったけど。例えば、穂高駅前に「田舎家」と云う、うどん屋があって、何回か行ったことがある。
入口には、頭が高いと打たれます、と張り紙があり、実際、腰を屈めて入らないといけないほど、引き戸が低かった。ここの名物は味噌煮込みうどんで、結構美味かった。ところが、店の親爺が強面と云うか偏屈と云うか、気に入らなければ客だって叱りつけるので、店に入る時には緊張したものである。今はすっかり代変わりしたようで、接客もだいぶ変わったようだ。話が逸れた。
松本駅近くで、10名で入れる蕎麦屋を色々探してみたものの、電話を入れてみると昼は予約を出来ないという店ばかり。流石に10名は厳しいか、やむを得ず、当ての無いまま街に繰り出すと、すぐに「そば」の看板が目に入り、ダメ元で入ってみると、なんとOKとのこと。そこが「郷土居酒屋・和利館」という名の蕎麦居酒屋だった。入ってみると、小上がりと云えないくらい、かなり座敷が広い。それでも10名分がよくも空いていたものである。
壁に張られたメニューを見ると、色々あって嬉しくなるのだが、訊けばやはりランチタイムは、夜メニューとは異なるとのこと。う~、残念。でも、馬刺しや天麩羅など、(松本の)普通の蕎麦屋にある一品料理は、昼のメニューには載っているので安心。 信州大豆の生湯葉刺し、なす焼き、馬刺し、きのこおろし、稚鮎天麩羅、野沢菜漬け、冷やしトマトを注文。「郷土居酒屋」という名前を冠しているだけあって、どの料理も如何にも信州の味、という雰囲気でいい。
飲み物は、ビールの後、地酒。ここは、地酒の種類も豊富。っていうか、敢えて地酒に拘っているようだ。山清やアルプス正宗などをいただく。
締めはやはり、ざるで。これを手繰ると、そうか、やっぱりここは蕎麦屋なんだと気付く。それにしてもこの店、夜のメニューはなかなか魅力的である。いつか、ここへ夜やってくる機会があるだろうか。 

08

20150815_121318

20150815_122159

20150815_122326

20150815_122421

20150815_122625

20150815_122827

20150815_123133

20150815_124042

20150815_124358

20150815_130931

20150815_133227
 

↑このページのトップヘ