本厚木「肉の佐藤」でもう、だいぶいい腹具合になったので、新宿では、さっぱり系の蕎麦屋に行こう、ということになった。しかし考えてみれば、新宿で蕎麦屋は入ったことも聞いたことも無い。で、ロマンスカー車内でスマホリサーチ。このような状況は、スマホが当たり前の世代には判らないが、我々には便利な時代になったものだといちいち感慨深い。そうやって見つけ出したのは「稲田屋」、デッキから電話を入れてみると、空いてますのでどうぞとのこと。これで準備は整った。新宿駅前でのんちゃんをピックアップしてから店へ。
ここは、日本酒「稲田姫」を醸す鳥取の酒蔵(稲田本店)の直営店。日本橋にある姉妹店には何回か入ったことがあった。蕎麦がウリだが、もちろん、酒の肴も豊富で、日本海沿岸の珍味等もいただける。蕎麦居酒屋としては少々ハイグレードと云えるかも知れない。ベースが蕎麦屋なので、肴はほぼ純粋に「和」テイスト。旬のものを活かした、なかなか心憎い料理を出して呉れる。
酒は、ビールをちょっとだけ呑んで、あとは酒蔵直送の「稲田姫」をいただく。純米も純米吟醸もそうだが、酸味と旨みは感じるものの、すっと喉に入る感じの爽やか系。造り酒屋が蕎麦屋をやるだけのことはある。
付き出しは、おくらと筍のあえもの。その後は、玉子焼き、とろとろ生湯葉酒盗掛け、山菜天麩羅、筍と揚げ出し豆腐、鯛皮のポン酢和え、蛸の唐揚げ、生湯葉とわけぎの酢味噌掛け、公魚の南蛮漬け、菜の花のお浸しを注文。そして最後はもちろん、せいろ。どれも美味しくいただいた。
この「稲田屋」が入っている新宿パレットビルには、他に「月の雫」や「魚民」、「天狗」、「日本海庄や」など、在り来たりな店が多く名を連ねていて、だいたい、若者が馬鹿騒ぎをするような騒々しい店ばかりだが、ここ「稲田屋」は大人の店なので落ち着いた雰囲気、だいぶ居心地が良い。また使わせて貰うことがありそうだ。

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