小坂志川中流部で沢歩き(山の記録はこちら)をして涼んだ後、久しぶりの「瀬音の湯」でさっぱりしてから武蔵五日市行のバスに乗ったが、まだ時間が早いことに気が付き、それではということで途中下車。立ち寄った店は「寿庵忠左衛門」という、檜原街道沿いの蕎麦屋。武蔵五日市から歩ける距離にあるものの、今まで常に素通りしていた店なので、このようなチャンスを生かさないとまた当分入ることが無いかも知れない、という思いがあった。とはいえ、ここで蕎麦まで喰ってしまうと立川で何も喰えず、ということを危惧したので、今日は涙を呑んで酒と軽い肴だけにした。時間が時間だけに、客は我々だけ。店員も手持無沙汰だった様子。それでも昼休みをとらずに営業しているのはまったく有難い限りである。
入ってみると、蕎麦屋というよりはちょっとした割烹の様な、シックで落ち着いた店構え。部屋の照明もかなり抑えめである。先ずはビール(エビス)を注文。一品料理は結構色々あって迷うが、湯葉刺し、茄子のみぞれあんかけ、白瓜の漬物を頂くことにした。白瓜は実に程良く漬かっていて美味い。茄子のみぞれあんかけもやさしい味。こりゃしょうがない、酒を頼むしかない。置いてある日本酒は、喜正のみ。野崎酒造はきっと泣いて喜んでいるはず。大吟醸、しろやま桜、純米、生酒、燗酒とある中から、生酒をもらう。程無く、お洒落なガラスの銚釐(ちろり)に入ってでてきた。ちびちびとやりながら、肴をつまむ。思いもかけず、まったりとしたひとときを過ごせた。何れにせよ、次回はなんとしても蕎麦を食べに来なくてはならない。

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