山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

舞茸天ぷら

目当てにしていた「わへいそば」の蕎麦が売り切れてしまい、打ちひしがれた気分でとぼとぼ駅へ向かって歩いていた時、のんちゃんが目聡く蕎麦屋の看板を見つけた。恐る恐る建物に入ってみると、そこは「秩父ふるさと館」で、その二階が「そばの杜」という蕎麦屋。有り難いことに営業中だった。
二階へ上がると、先客は三組ほどで、我々は格子窓の傍に席を確保。さっそく、既に秩父駅へ向かって移動中の別動隊(Woodyさんと和尚)へ、店が見つかった旨、伝え、到着を待つ。格子窓越しに外を見ると、秩父神社が目の前だ。さぞや、先週の秩父夜祭の時は良い眺めだっただろう。花番さんに訊くと、この店は夜は開いておらず、昼間はバスツアー客の予約が入るので、一般の人の予約は難しいとのこと。そりゃ、残念だ。
Woodyさん達の到着を待ち切れずに、ビールで乾杯。白久駅の「喜久屋」でふられ、「トラゲット」でもふられ、更に「わへいそば」でもふられ、ここ「そばの杜」で漸く溜飲を下げることができた。今日のビール(大瓶580円税込、以下同様)の美味さは、格別なものがある。
つまみは、出汁巻き卵(値段失念)、舞茸天ぷら(同前)、野菜天ぷら(同前)、そばがき(同前)、みそぽてと(450円)をいただいた。天ぷらはサクッと揚がっていて美味い。そばがきさえあれば酒が呑める、という人もいるらしいが、小生はまだその域には達していない。Woodyさんと和尚は、意外にも、秩父名物「みそぽてと」を喰ったことが無かったとのこと。
日本酒も入って、いい気分になっていたらいつの間にか、閉店時間(16時)を過ぎて、我々以外誰もいなくなっていた。なかなか居心地が良い。花番さんの接客もなかなかである。
その花番さんに、我々が「たから湯」に入ってきたと伝えると、仕事が終わった後、「たから湯」でひと風呂浴びて、そのすぐ前にある居酒屋「鳥銀」で一杯やるのが好きだ、と云っていた。今度、機会があれば行ってみたい。でもその前に「わへいそば」をリベンジしなくてはならない。秩父は、行く度に課題が増える、奥が深い街である。

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店主のご厚意に甘えて(無理を云って申し訳ありません)、開店時間より1時間も早く、「まかど」入店となった。ここは、殿とアニーが常連の店なので無理が効いたらしい。我々としても2回目(前回はこちら)、つい3か月前に大菩薩嶺から下りて来て以来である。
席は前回同様、入って右奥のちょっと仕切られた一角。大きなテーブルでスペースもゆったり。この店も、「こいけ」、「梅乃里」と同じく一茶庵系(と云っても、「まかど」のご店主は、かの片倉康雄氏の孫、片倉英統氏が師匠のようである)。
さてと、リュックサックを並べたら、再び生ビール(500円税込、以下同様)で、本日3回目の乾杯。ビールの後はやはり日本酒。今日は澤乃井でいこう。既に前回確認済みだが、ここはつまみも豊富なので助かる。
先ず出て来たのは「鴨のくんせい」(600円)。たぶん、鴨ではなく合鴨だろうが、美味い。勿論、粒マスタードとの相性も申し分ない。次の、「そば屋の玉子焼き」(600円)も鉄板の蕎麦屋料理。甘くないのが良い。蕎麦屋にはあまり見掛けないのは焼き餃子(350)。いわゆるひとくち餃子というサイズ、羽根つきでパリッと香ばしい。桜エビのかき揚げ(550円)はサックサクである。粉々になった欠片まで美味い。他にも、野菜天ぷら、舞茸天ぷらなど、天ぷら尽し状態。すっかり腹が膨れたところで、仕上げは当然、せいろ(700円)。ここの蕎麦は、つるつる、しこしこ、とにかく喉ごしが良い。
今日は、山行時間よりも呑んでいる時間の方が明らかに長くなったし、そもそも山の反省会をするほど歩いていないが、これもまた一興。ただ、雨の日用として選ぶにしては、思った以上に眺めが良さそうな山だった。次回、要害山とコヤシロ山へ行くのは、降雪直後の晴れた日にして(勿論、陽気が良い季節はご免蒙りたい)、眺望を確認してみたい。

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女夫渕から鬼怒川温泉行のバスに乗る。約1時間半も乗るのでエコノミー症候群になりそうだが、途中、川俣の土産物屋前でトイレ休憩が入るのが有難い。別にトイレに行きたくなくても、身体を伸ばしたい感じ。その後、通過する瀬戸合峡は、紅葉が盛りだったら良い眺めの筈だが、今年は今一つの様子。
鬼怒川温泉駅に着いたら先ず、帰りの特急指定席を確保し、さて昼食だ。正直云って、温泉街の食事処というと、大した店が無いと云うのが世間の通り相場だが、果たして鬼怒川温泉は如何なものか。
皆の意見を集約すると「蕎麦」ということになるので、事前に調査済みだった「大吉庵」に入ってみることにした。丁度昼どきなので開いているかどうかの心配はいらない。暖簾を潜ると、先客はひと組のみ。テーブル席も座敷もあって店内はそれなりに広いが、なにしろ9人という大所帯なので、座敷に上がらせていただく。応対してくれるお年を召した女性店員は、客が入っても何だか迷惑そうな顔をしているが、それが地顔なのか(のりちゃんが、トイレのスリッパのこと(?)で、年配女性店員から注意されていたようだが、詳細は不明)。
とにかく席を確保し、生ビール(600円)で乾杯の後は、茸おろしあえ(500円)、板わさ二人前(1,000円)、舞茸天ぷら(1,200円)、漬物盛り合わせ二人前(1,000円)を注文。温泉街相場かも知れないが、少々割高である。それに、板わさと漬物は、注文の単位が二人前となっているところが何と云うか、変わっているというか、あえて敷居を高くしている感じだ。こちらとしては一人前にしてほしい、などと云うニーズは無いので、それが可能なのかどうかは訊きそびれた。
ビールの後は日本酒にする。熱燗(600円)を3本頼むと、忽ち出て来た。予め湯煎されていたのだろう。銘柄は会津の酒「末廣」。一杯目を呷ってみると、何やら変わったお味。これは明らかに普通の日本酒ではない。古酒の味に近い。たしかに、色もやや琥珀がかって見える。他の2本はどうか見てみると、それぞれ色が違う。さっき呑んだものが一番色が濃く、他の2本はほぼ無色とその中間。1年物と2年物と3年物の古酒が出て来た感じがする(実際、1年物はかなり尖った印象)。どのような経緯で、このようなシロモノが出来上がったのか、店に訊いてみたい気もしたが、事を荒立ててもしょうがない(たぶん、もう来ることは無さそうだけど、次回、また熱燗を注文してみたい気持ちもある)ので止めた(Woodyさんは訊きたがっていたが・・・)。
ポジティブに解釈すれば、思いがけず、「古酒」をいただくこととなった訳だ。店で意図していた筈も無いが、損したと云うよりも、なんとなく得した気分がしないでもない。
ともあれ、最後に蕎麦をいただこう。普通のもりそばと、ちたけ(乳茸)が入った付け汁のもりそばを注文。蕎麦そのものはまあ普通だが、なるほど「ちたけ」のつゆは、茸の香りが強くてなかなかだ。この店は突っ込みどころ満載だが、良い点もあるので、今後の改善を見守りたい。

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