今日もカミさんは一日中外出。そのため、昨日と同様にランチ時を狙って、痛む腰を庇いながら、へっぴり腰で出掛けることにした。昼から雨との予報だったので、なんとか降られる前に帰って来たい。今日の目当ては蕎麦屋。昼呑みするには、蕎麦屋(除、立ち喰い)が一番、自然にできるので使い勝手が良い。
蕎麦屋で酔っ払うほど呑むのは無粋かも知れないが、単に蕎麦だけ手繰って出るのも如何せん味気ない。少なくとも、蕎麦と同時に、酒とつまみ一品ぐらい注文して、酒が無くなるのを見計らって蕎麦を出してもらうぐらいは、むしろ店にとってもウェルカムだと思う。
仲御徒町駅のすぐ目の前にある「吉仙」という蕎麦屋は、土曜日は11時30分開店。その直後に合わせて入ってみたら、さすがに行列は出来ていなかったものの、確認出来た範囲で既に4組の先客が、料理が出て来るのを待っていた。ビールを呑んでいる方がおひとりいるだけで、他は皆さん、蕎麦だけを待っている様子。
花番の女の子に勧められ、端っこの二人掛けの席につく。座ってみて初めて気が付いたが、この店は入口から厨房に延びる通路を境に、2つに仕切られていて、全体を見渡すことが出来ない。奥にも先客がいるのかも知れない。
さて、今日も蒸し暑いので、やっぱり生ビール(680円税込、以下同様)を注文。その後、メニューを広げる。ざっと眺めると、板わさや、玉子焼き、天ぷら等、蕎麦屋定番の肴以外にも、実に様々な料理がおいてある。刺身に限っても、目移りするくらいある。あれこれつまんでみたいけど、最後に一人前の蕎麦を喰うことを前提にすれば、やはり料理は一品ぐらいにしておいた方がいいだろう。と云うことで、あれこれ迷った挙句、穴子素焼き(1,100円)を頼むことにした。
程なく出て来た穴子は表面はパリッと香ばしく、身はほくほく。これをわさび醤油でいただく。こうくると、やっぱり日本酒にするかと、またメニューを見れば、これまた実に様々な酒が並んでいる。メニューの端には「本日のおすすめ」と書いてあるので、花番の子に尋ねると、代わりに奥からワイシャツにネクタイの男性店員(店長?)が現れ「何がお好みですか?」と逆質問。ちょっと考え、「大七」風な酒でお願いしますと云えば、「臥龍梅・純米吟醸・秋あがり」が出て来たのでそれを貰う。グラスに注ぐと、升に零れる量が若干少ない状況で1升瓶が空いた。するとその店員は、「雅山流・吟醸仕込み」も別のグラスに少々注いでくれた。どちらも小生好みでとても満足。しかし、思った以上に酒の量が多くなり、少々酩酊気味。なんとか空けたところで、せいろもり(二段680円)を出して貰う。
ここの蕎麦は、やや太めでコシが強い。二段でも結構なボリューム。なんとか喰い切った。それにしても、この店は、酒といい、つまみといい、蕎麦といい、かなり満足度が高い。勿論、接客も申し分ない。軽い昼呑みぐらいでは勿体ない。何人かで腰を据えて呑んでみたい。

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吉仙のHP: こちら