仕事の関係で、20代後半の頃は虎ノ門界隈の呑み屋に結構親しんだが、実はここ「升本」にはあまり来ることはなかった。理由は、「如何にも中年さらりーまん御用達っぽい」居酒屋で、何となく入り難かったためだ。もちろん、今は抵抗感がないどころか、まったくポジティブになってしまっている。暫く経つと人間、随分嗜好が変わるものだが、この店はまったくそのままだった。昔から老舗の雰囲気があったが、今は自他共に認める老舗名居酒屋だろう。今回は蕎麦好きおやじさんの企画による来店である。200人以上は入れるという大きな店、1階は7、8割程度の埋まり具合で、2階は半分程度(でも何故か、窓側のテーブルに詰め込まれている)。18時半過ぎにしては意外なほど空いている。以前は何時もかなり混んでいた印象だったが・・・。社員食堂の様な長テーブルで丸椅子というスタイルもそのまま。店全体がなんとなくセピア色なのは、オッサン向け大衆居酒屋の共通した特徴かもしれぬ。女性客は殆どいない。
さっそく注文する生ビールの後は、「洌 純米」(一合500円)を個人的に一杯だけ頂く。女性店員が一升瓶から注いでくれる。山形は米沢、「東光」を造っている小嶋総本店の特約店限定流通酒との由。口に含むと辛口でキレがあるが結構深みもあり、吟醸香も仄かに感じられる、全体のバランスが整った印象。少々酔った後は定番「虎ノ門」(一合300円)を熱燗三合徳利で4人揃ってガンガン呑む。酒の肴は、しめサバ、さんま刺身、赤貝刺身、ポテトサラダ(標準的なスタイル、普通に美味い)、もつ煮込み、とちお揚げ、たこおでん(この店の定番、やや硬い)、男爵コロッケ2皿、ハムカツ(三枚重ねスタイル)2皿、串カツ2皿、竹輪磯辺揚げ、などを平らげた(やっぱ揚げものが多いな・・・)。2時間足らずでしめて4人で16,300円。升本で年甲斐もなくこんな飲み喰いするとは、きっと上客だろう。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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