山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

焼き茄子

今回も大宮で途中下車。今日は6人いるので、いづみやの「予約席」はちょっと無理だし、到着時間からすると、他の店でも飛び込みではなかなか入れそうにない。そこで、予め上毛高原駅での列車待ち時間(=待合室で、ちびちびやる時間)を利用して暫し検索。
大宮駅で途中下車するのは、基本的に新幹線での帰り路。そうなると大抵は泊まりで行った翌日の日曜日となるケースが多いが、今日は日帰りで土曜日。神田や新橋辺りと違って、土曜日が休みという店は少ないので、基本的には選り取り見取りということになる。
とは云っても、未だ入ったことが無くて気になる店(=個人的データベースに入っている店)はだいぶ少なくなってきた。そろそろ新たな情報を仕入れる必要がありそうだ。それはともかく、ここはどうだろうと「ほっかいや」に電話を入れると、なんとか入れますとの返事。では行ってみよう。
いつもの南銀通りを入り、左側の雑居ビルの中へ。以前入った、「三悟晶」の斜向かい。同じ雑居ビルの中に、「北海」というろばた焼き屋もあるので、少々紛らわしい。
店に入ると、店員たちの活気ある声が飛び交う。カウンター席とテーブル席があり、一見、寿司屋かな、というような雰囲気を感じる。実際は海鮮居酒屋。カウンター席と厨房の間には水槽があって、泳いでいる魚が見える仕掛け。魚の泳ぐ水槽の手前には、ホッピーとかハイサワーのボトルが浸かった水槽があり、勝手に取り出して焼酎を割っていいらしい(勿論、後で空ボトルを計算)。なかなか面白い配置である。
ともかく、席に落ち着いたら生ビールで乾杯。その後は思い思いの酒へ移行。お通しはガッツリ肉じゃがが出てきた。かなり大ぶり。この店の料理は、やっぱり魚介系がウリのようなので、刺盛りを注文。他にホヤ酢、ツナサラダ、アジフライ、焼き鳥、焼き茄子を注文。どれも普通に美味かったが、やはり刺身が美味い。特に、サヨリと白エビの生きが良かった。白エビはなかなか食べる機会が無い。この店は、日替わりで様々な刺身が出るようなので、これからも楽しみである。

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貉山(むじなやま)直下へやってきたタクシーの運転手に、行先は「石和温泉」と告げると、明らかに怪訝な顔。運転手曰く、「普通のお客さんは、「なごみの湯」とか「みさかの湯」とか云いますけどねぇ」と。運転手には、我々が変わり者と思われたようである。実は、そのどちらも入ったことが無いので、反論のしようも無い。
ともあれ、「石和温泉」に到着後、近くの「モンデワイン」で暫し時間調整した後、戻ってみると丁度、開いたところだった。地元のおかあさんと同じタイミングになったが、「お先にどうぞ、どうぞ」とおかあさんに云われ、市外からやってきた我々に「一番風呂」の栄誉を授けてもらう。
レジで400円払ったら早速、風呂場へ。カランから湯が出るまでは時間が掛かるが、一番風呂の栄誉を得るための僅かな代償に過ぎない。ゆったり湯船に浸かり、見上げれば富士山の絵。当たり前の光景のようだが、山梨の銭湯で富士山の絵があるのはここだけ、と聞いたことがある。山梨県こそ、富士山の絵が相応しいと思ってしまうが、山梨県民にとっては、当たり前すぎてつまらないのかも知れない。
ちなみにこの絵は、山中湖から眺めた富士山だと思われる。昨年から今年にかけて、富士山の周りの山をぐるっと巡ったので、見る角度によって富士山の形が微妙に異なることが判ってしまった。自慢じゃないけど(ちょっとだけ自慢になるかも知れないけど)、ほぼ間違いないと思う。
風呂上がりは食堂で生ビールだ。この、風呂場から10歩でビールを呑めるのが良い。つまみには、菜の花おひたし、しまあじ刺身、冷奴、焼き茄子、豚肉生姜焼きを注文。しまあじ刺身が今日のおすすめ、と張り紙がしてあったが、我々の注文の後はもう「今日のおすすめ」が別の料理に変わった。一番風呂だと、一品限定にもありつける訳だ。
我々がテーブルに着く前、店の人に、予約が入っているので6人掛けのテーブルは空けて下さい、と云われる。失礼だけど、この店(銭湯)に予約する客なんているんだ~、と感心してしまう。訊けば毎年、千葉の方からやってくるお客だそうで、ここの風呂とほうとう鍋を楽しみにしているそうな。ほうとう鍋なんて、メニューに無いが、そのお客さんに、どうしても食べたい、と毎度頼まれるらしい。そう云われるとがぜん、興味が湧いてくるが、とりあえずこの次は「なごみの湯」か「みさかの湯」に行ってみることにしよう。

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大菩薩の湯で汗を流した後、3人で立川で下車し、北口から約10分のところにある「菊松屋」に。実は事前に予約しておいた。今日は多少、気温が低いのでなんとか歩けるが、体温並みの気温だったら辿りつく自信が無い・・・。外観は板壁を使っていて昭和の雰囲気。暖簾を潜ると、Lの字形にカウンター席があるが、こちらにどうぞとさらに奥へ。照明をかなり抑えた部屋にテーブルが並んでいる。良く見ると、昔の小学校の机だ。記憶が曖昧だが、小学生になったばかりの頃は、スチールパイプを使っていない、このように全て木製の机と椅子だったような気がする・・・。思わず半世紀前にタイムスリップしてしまった。こんな机と椅子、何処から探してくるのだろうか。
ともあれ、席に着いたら先ずはビールだが(ここはキリン・ハートランドの生がある)、なおちゃんは最初っから「結人 純米吟醸無濾過」(前橋・柳澤酒造)。やるなー。生ビールの後は「ささ一 純米吟醸無濾過」(笹子・笹一酒造)を呑む。笹一は昔からキレがあって辛口のイメージが強いが、この純米吟醸無濾過はサラッとしているのに実に濃厚で芳醇。この頃の笹一は随分とイメージチェンジしたように感じた。こんど蔵元で直に確認しなくてはなるまい。肴には、さばの干物、焼き茄子、栃尾揚げ、馬刺、自家製燻製チーズ、アボカドとトマトのわさび和え、冷奴を注文。どれもこれも美味いので、ついつい酒が進み、しこたま飲んだ。駅からやや遠いのが玉にキズだが、今度「梅の湯」で汗を流すことがあれば、是非また来たい。立川には良い酒場がまだまだありそうだ。

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店のHP: 菊松屋 

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