飛騨高山には、7軒も造り酒屋があるらしい。特段、米どころとは思えない一つの街で、これだけかたまってあるのは珍しいのではないか。もちろん水は良いかも知れないが、こんなに山深い土地だ。高山にいくら呑ん兵衛が多くったって、そんなに7軒も酒を造って、捌き切れるとも思えない。江戸の頃から尾張や加賀、越中方面へ出荷していたのだろうか。ちょっと気になる。
そのなかでもここ、舩坂酒造は古い街並み(三町筋)にも溶け込んだ造り酒屋。創業200年とのこと。酒の店頭販売だけでなく、土産物屋、レストラン、カフェ、試飲コーナーもあって、かなり手広くやっている。もはやこの店だけでも立派な観光地と云っていいだろう。
店は、昔の蔵を改装した感じで落ち着いた佇まい。中に入ると先ずは日本酒販売コーナーと土産物コーナーがある。土産物屋には、酒とは全く無関係な、飛騨高山らしい土産物や、和風小物まで様々。普通の土産物屋以上の品揃えである。おや、左手には試飲コーナーだ。あとでここに戻るとしよう。
奥へ進むと中庭があり、その先がカフェテラスとレストラン「与平」、その建物の奥は、また別の通りに面している。カフェテラスもなかなか良い感じ。中庭の右手の方が、いわゆる酒蔵や作業場があるようだ。街中にしてはずいぶんと広い。
この造り酒屋では、「深山菊」というブランドが主要銘柄だが、他にも「四ツ星」、「甚五郎」、「白無垢」、「夕映え」などの酒も醸している。どれもいままで聞いたことが無かった。さて、販売カウンターに行って銘柄を物色。いろいろあるが、やはり「深山菊」にしてみるか。「深山菊純米吟醸しぼりたて無濾過生原酒」をチョイス。カミさんは「深山菊」ゼリー。升を持って試飲コーナーへ。
外観は蔵だが、中身はカウンター席と酒樽をテーブルにした立ち飲みがあり、いい雰囲気。「深山菊純米吟醸しぼりたて無濾過生原酒」は吟醸らしさはあまり感じられない、どちらかと云うと米の旨みを感じさせる酒。酒も美味いが、これ程雰囲気が良い試飲コーナーも少ないと思う。こんな造り酒屋が、我が家の近くにあったらいいなぁ、とつくづく感じる。

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舩坂酒造店のHP: こちら