用事で出掛けていたカミさんと、浅草で待ち合わせ。ほぼ3ヶ月ぶりの浅草である。待ち合わせ時間までぶらぶらしてみたが、相変わらず外国人観光客は多い。伝法院通りはまだそれ程でもないが、仲見世辺りは凄い人混み、近付きたくもない。
今宵の目当ては、浅草寺の西参道にある「宮戸川」という居酒屋。このネーミングは、佐伯泰英の時代小説「陽炎の辻」に出て来る鰻屋をイメージしているのか。それとも、古典落語の演目に肖ってのことだろうか。この落語に依れば、隅田川のうち、浅草付近を「宮戸川」と呼ぶらしい。
メニューを見ると、なかなか面白い料理が揃っている。曰く、江戸下町料理とのこと。天麩羅串や、豆腐田楽、揚げ出し大根など、興味がある。とりあえずはビール、その後、刺身盛り合わせを注文。1階には客は我々だけだったが、2階に上がって行く客がやってくる。どうやら宴会の様子。店員も頻繁に階段を行き来する。
ビールの後は日本酒。桑乃都があったのでそれをいただく。唯一、八王子にある酒蔵が造る酒。妙に懐かしい。それにしても、料理がなかなか出て来ない。2階で宴会をやっているせいだろうが、1階の客は我々だけなのに、すでに厨房のキャパを超えてしまっているのだろう。ならば、宴会が入っている時は、入店を断るか、客に予め料理を出せる見込みぐらい、伝えることをすべきだろう。客扱いに慣れていないようだ。
30分以上待って漸く出て来た刺身(蛸、鮪赤身、鰤、鮭)は、なかなか美味かった。でも、もうこれ以上注文する気にはなれない。食べ終わったら直ぐに会計してもらう。店のコンセプトは悪くないので、極めて残念な接客だった。
カミさんはもう二度と来たくないだろうが、小生は結局食べられなかった料理をそのまま諦める気にもなれない。空いている(宴会が入らない)タイミングを見計らって、もう一度来てみたい。それまで店があれば、の話ではあるが。 

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