山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

枝豆

米国出張帰りの翌日、偶々誘われたので呑みに行くことになった。この一両日、殆ど時差ボケを感じない。やはり米国滞在日数が短かったせいで、米国の生活リズムに慣れないうちに、日本に帰って来たからだろうか。実際、ベイタウン滞在中は、昼食後がやたらに眠かった。昼食に睡眠薬が入っていたのではと疑う位、猛烈な睡魔が襲って来て暫く仕事にならなかった。
ちなみにベイタウンでの昼食は、日中の滞在場所には食べるところがない(コーヒーサーバーぐらいしか無いが、このコーヒーが想像を絶する不味さ。これはコーヒーではない、と思えば何とか飲める)せいで、全て持参。1回だけ、スーパーで買ったサンドウィッチ(ハムが何枚も挟んであって、とても重い)を持って行ったが、後はホテルのビュッフェでパクッたパンとハムとチーズとバターで、手製サンドウィッチを作って持参した。食べられない味では無かった。話が逸れた。
今宵の目当ての店は、いつもの「鳥の一」。海浜幕張駅界隈だと、もう行く店はだいたい決まって来る。ここの女性店員はテキパキ小気味が良いが、中年男性店員(もしかして料理長?)の方はどよ~んと顔が暗く、こんな仕事は嫌いです、できれば注文取りなんてやりたくないです、あまり注文しないでください、はやく辞めたいと思っています、だから笑顔で仕事なんかできません感が滲みでている。何とか捉まえて注文を伝えるが、考えて3秒でも隙を与えると、逃げるように行ってしまう。だから、結果的に女性店員に注文することが多くなる。
生ビール(サントリーモルツ、518円税込、以下同様)で乾杯した後、七冠馬(486円/グラス)という島根の酒を呑む。辛からず甘からず、旨味も程々で呑み易い。他の人は、七笑(810円)、出羽の雪(777円)、銀盤(410円)などを呑んでいた。つまみは、おつまみキャベツ(378円)、枝豆と鶏唐揚げ(同行者がDYNACカードを持っていたので、ポイント還元で無料となったらしい)、焼き鳥5本盛合わせ(853円)、菜の花辛し和え(464円)、とり塩鍋(993円)、お新香(378円)、鳥天(518円)を注文。とり塩鍋と、鳥天はなかなか美味かった。やっぱり、日本の喰い物の方が美味いと、つくづく思う。アメリカに長期滞在している人は気の毒だ。できれば出張は国内の方が良い。

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美の山公園で、うどんランチを楽しんだ後は(山の記録はこちら) 、以前から覗いてみたいと思っていた「梵の湯」へ向かう。皆野にあるため、なかなか山の帰りに寄り難いが、今日は絶好のチャンス。
看板には「関東屈指の重曹泉」という謳い文句がある。そもそも重曹泉なんてあまり聞いたことが無かった。後でググってみると、関東の場合、黒湯系(コーラ色系)の温泉はだいたい重曹泉である場合が多いようである。これまで何処かで入ったような気がするが、思い出せない。
利用料880円(3時間未満)を支払って、休憩所を横目に見ながら(集合場所はここだよと云いながら)風呂場へ。カランの数は十分の様子。窓が床から天井まで取られているので、内湯は明るくて気持ちが良いが、露店風呂の開放感は、内湯と較べて窓ガラスが嵌っているかいないかの違いぐらいしか無いので、いま一つ。湯も少々ぬるい。重曹泉らしさは良く判らないが、アルカリ系のように少々ぬるぬる感がある。
さっぱりしたら、休憩室に移動。生ビール(中570円税込、以下同様)と、焼き餃子(400円)の食券を買って、厨房に券を渡す。ビールの場合はそのままお待ち下さいと云われるが、料理は出来たら放送で呼び出すとのこと。
餃子を齧りながらビールを呑んでいるうちに、皆も集まって来て、冷奴(350円)、枝豆(350円)、タコ唐揚げ(520円)も並ぶ。このちゃん特製のアヒージョも現れる(原則持ち込み禁止なので、こそっと味見)。
最初、他に誰もいなかったが、そのうち湯上り客がちらほら。甚平のようなものを着ているので、一日料金(1,050円)を払っているのかも知れぬ。窓からは、荒川の流れが見える。川面を見下ろすことができる日帰り温泉は、有りそうで意外と少ない。ましてや、この荒川の滔々とした流れは、景色として新鮮(奥多摩辺りの渓谷とは全く違う)。陽気が良ければ、夕涼みに外のテラスでビールを飲むのも悪くなさそうだ。

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15時14分大宮下車。さて何処へ、という話になるが、のりちゃんがまだ入ったことが無いというので、「いづみや」で決まり(逆にあひるちゃんは、大宮と云うと「いづみや」ばかりだそうな)。今日は4人なので、「いづみや本店」へ入店。ほぼ1年ぶり(前回はこちら)である。やっぱりというか、まるで図ったように、店の右奥(テレビの下)にある「予約席」に通される。
リュックサックを、ビールケースの上に積み上げれば準備完了。さて、飲み物はホッピーにしよう。ここは、ナカとソトが別々に来なくて、既に調整済みの状態でやってくる。すなわち毎度、お姐さん達が愛情込めて(?)作ってくれる仕組みである。
ひと頃に較べ、お姐さん達はだいぶ変わったが、まだ顔馴染みのお姐さん(と云っても、こちらが一方的に覚えているだけ)もいるのでほっとする。「いづみや」は、やたらに愛想が良い若者店員がいる店とは真逆と云って良いだろうが、ここにはここの良さがあるので、もし「いずみや」で愛想が良い若者を店員に雇ったら、幻滅して足が遠のくのは間違いない。
周囲を見回すと、客の大半はひとり酒かふたり酒の客で、ほぼ全て男性。いつもと変わらぬ風景。我々の様に、リュックサックを背負って団体でやってきて、しかも女性が多数派、という客は相変わらず殆ど見当たらない。先客は我々をどう見ているのか判らないが、さして他人に興味がある訳でも無さそうに、偶にテレビを見上げ、黙々と呑んでサッと居なくなる客が多い。「いづみや」で我々は、明らかに異邦人である。
グッとひと息やったら、次は料理選び。思い付くままに注文すると、ポテトサラダ、モツ煮込み、枝豆、ハムカツ、〆サバ、焼き餃子と、不思議とだいたいいつもと同じ料理になる。これほど料理の種類が多い「いづみや」であっても、そんなには必要ないってことか。でも次回はもっと、他のものも注文してみよう。

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今年のGWは何処へ行こうかと、あれこれ悩んだが、この頃話題の信越トレイル(開田山脈)がどんな処か確かめて見ることにした。信越トレイルとは、斑尾山から天水山の全長80kmをさし、一般的にはこれを6つのセクションに分けて歩くそうである。今回は、残雪のことも考え、その中から斑尾山と鍋倉山をつまみ食いして、その全体像に触れてみようと考えた。先ず第1日目は斑尾山だが、今年はこの時点で雪が全くないとのこと。あとで斑尾高原ホテルのホテルマンに訊いたところによれば、この30年来無かったことだそうな。
それでも、斑尾山に登ること自体、初めてなので、それ程残念ではない。当日は生憎の天候で強風が吹いていたが、天気予報がやや外れて雨に振られることは無く、レインウェアを着る必要も無かった。スキー場は3月末で閉鎖されていたが、特に雪が少ない今年に限った訳ではないようだ(山の記録はこちら)。
スキー場のゲレンデの脇を登り、斑尾山まではほんのひと息。山頂は眺望が無く、地味でひっそりとしているが、ちょっと下がったところにある大明神岳からは直下に野尻湖が望める。天気が良ければ、北信五岳の残りの山が見えるに違いない。
気温はどんどん下がっている。復路は、往路と同じ道。あっという間に斑尾高原に戻る。周囲には、グラススキー場やパターゴルフ場、バギーカーコースなど、夏にも客を集めるための様々な工夫がなされている。しかし今日は天候のせいか我々以外、だれもいない。冷たい風が吹き抜けるだけ。
飯山行きのバスまでまだ1時間あるので、斑尾高原ホテルのティーラウンジに入る。真ん中に暖炉がある、いかにも雪国のリゾートホテルらしいスタイル。当然ながら客はいない。ホテルの従業員も暇を持て余している様子。さっそく生ビールを注文。枝豆とソーセージがあったので、それもいただく。
ビールを呑みつつ、まったりしていると、いつの間にか外は吹雪。ちょうど、はぐれた雪雲がやってきたらしい。ぬくぬくと暖かい部屋から大きな窓を通して吹雪を眺めていると、何か映像を見ているような、現実離れした雰囲気になる。ふと、スタンリーキューブリックの「シャイニング」を思い出した。

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斑尾高原ホテルのHP: こちら 

入笠山から下りて、ゴンドラ山頂駅のレストランでビールを呷った後、再びゴンドラで下り、山麓駅からは徒歩。基本的に下りなので問題ない。ビールを飲んだらちょっとでも登りがあると辛い。
10分ほどで「ゆ~とろん」到着。手前に福祉施設(ふれあいセンターふじみ)があり、そこでも風呂は有るらしいが(町外者600円)、どうやらビールは置いて無さそうなので素通り。
聞けば、このちゃん達は以前、マンマミーア企画による入笠山ツアーの後、ここ「ゆ~とろん」へ来たことを思い出したようだ(記録はこちら)。今回は男性も含め10名の大所帯。わっさわっさと入場。男性風呂は1階、女性風呂は2階のようだ。750円(割引券で50円引)を支払って風呂場へ。
「源泉100%かけ流し」が謳い文句の様だが、泉温は33℃とのこと、わざわざ加温した湯を「かけ流し」しては勿体ないような気がしてしまう。
脱衣所も、洗い場も、湯船も全体的にこじんまりした印象。脱衣所の窓の外は露天風呂で、マル見え状態。当然、露天風呂側からも着替えている人たちが良く見える。洗い場には、カランは全部で7つしかない。でも客はそれに見合った程度なので、まったく問題は生じない。
風呂は、内湯が1つと露天風呂が4つ。熱め、温めと分かれている。冷泉となっているのは多分、源泉のままということだろう。露天風呂は山が見えて開放感はあるが、眺めが良いと云うことではない。
さっとあがり、食事処へ。「く~とろん」は4人掛け、6人掛けのテーブル席が並んでいるものの、我々10人には少々手狭だったので、畳敷きの休憩室へ。数人が屯していたが、我々のスペースもなんとか確保。こちらにも飲食メニューが置いてある。注文は「く~とろん」入口の券売機で食券を買って、「く~とろん」に居るお姐さんへ渡さねばならないが、出来上がればお姐さん方が、ビールなりつまみなり、持ってきてくれる。
生ビールと共に、それぞれ、焼き餃子、こんにゃくのみそ田楽、枝豆、舞茸てんぷら、もろきゅうなどを注文。どれもまあ普通だが、もろきゅうは、いわゆる「もろみ味噌」ではなく、「蕗味噌」だった。あれもう蕗のとうは出ているのか、と春に気が付いた。

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今日は偶々、武蔵五日市では「ヨルイチ」当日だった。
1年前近く前、その年の「ヨルイチ」がちょうど終わった頃、ネットでその存在を知り、できれば来年、機会を見て行ってみようかと、その時に思ったのだった。ところが、それから幾らも経たないうちにきれいさっぱり忘れてしまい、元々今日は、西丹沢の世附川へ沢歩き(≒水浴び)に行く計画を立てていたのだが、今年は偶々、この秋雨前線の到来ですっかり肌寒くなり、水浴びどころではなくなってしまった。ならば計画を変えて尾根歩きにしようと、但し「ヨルイチ」のことは全く思い出さないまま、偶々選んだのが南秋川の浅間尾根だった。つまり偶然が重なり、図らずも個人的希望が叶ったという次第。日頃の行いが良いと、こう云うこともあるのだ(単に結果オーライ)。
イベントの雰囲気を味わう前に、ちょっと一杯やりたいと、予てより気になっていた居酒屋「まるま」に行ってみた。壁には「登山帰り大歓迎」と書いてあるので、いつか覗かねば、と思っていた店である。開店は午後4時とのこと、若干早かったがなんとか入れてもらった。店の主曰く、「ヨルイチ」は今年で13回目、この店は開店10周年とのことである。
掘り炬燵式テーブル席が4つとカウンターの店内。なにしろ一番客なので、一番奥のテーブル席を確保する。今日は「ヨルイチ」特別メニューとのことで、通常よりもメニューが少ないのだそうだ。数より量を作らねばならない、ということか。それでも枝豆、ごぼうの唐揚げ、鶏の唐揚げ、ちぢみ焼き、いかの一夜干し、きゅうりごま和えなどを頂くことができた。
ここの日本酒は勿論、地酒の喜正である。これと併せてこの地域の名物、だんべえ汁も頂いてみた。いわゆる、すいとん汁、何だか昔懐かしい感じがする。
一杯やって、良い調子なったので店を出て、街並みを一回り。狐の嫁入りのように、化粧をした女の子達がいる。そのうち、行列でもするのだろうか。ヨルイチは午後10時まで続くようである。できれば今度は、もっと日が暮れて「夜の市」らしくなってからそぞろ歩きしてみたい。

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ヨルイチ実行委員会HP: こちら
 

八王子ロマン地下を堪能した後、再び中央線に乗り、アヒルちゃん、アユラシと合流するため立川へ移動。なかなか総勢6人で入れる店が見つからなかったが、何軒目かに「丸山ぎょうざ会館」なる居酒屋に訊いてみると「入れますよ」とのこと、ありがたい。名前からして、ウリは餃子であると判る。この頃、立川では餃子づいている。これで立て続けに4軒目だ。
この店は、駅からやってくると迷路の先のような場所にある。ナビでもないと辿り着けないだろう。地図が読めない人(特に女性)には敷居が高いと思われる。それでも結構混んでいるのは、リピーターが多いと云うことだろうか。入って左側が厨房、それを囲むL字型のカウンター席、右手は小上がりで、我々もこちら。 
早速ビールと共に、焼き餃子を注文。併せて、冷やしトマトともろきゅう、枝豆、つくねも頼む。乾杯の後(今日は何度めだろうか)、やがて、「餃子はこれでおしまい~!」と云う(危ないところだった)、店主の宣言と共に、焼き餃子が出てきた。大きさは普通だが、良く見れば、ひだ無し、両面焼き、という珍しいスタイルである。
さっそく頬張ってみると、歯触りは、とにかくもっちり&カリカリ、皮はしっかり目である。やっぱり皮が美味いのは良い。中身もかなりジューシーなのだが、野菜はキャベツや白菜が感じられない。ひょっとするとタマネギですかね。それでも奇抜さは一切感じない。これまでに食べたことの無い餃子だが、こういう餃子があってもいい気がする。
それにしても、こんな迷路の先にこんな餃子を出す店が隠れているとは、餃子の世界も奥が深いが、立川の夜と云う迷宮もなかなか奥が深い。なかなか馴染みの店の馴染みの味に戻れないのが、悩みになりつつある。

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今年の2月以来の「ポッポ駅前屋」訪問。「さくらの湯」でさっぱりしたあとは、ここに来ない訳にはいかない。いつものように、いの一番で暖簾をくぐると、今日も囲炉裏席で、ボトル焼酎を一杯やっている(たぶんご近所の)ご仁おひとりと、奥の小上がりの左側にハイキング客ふたり組。「あとから5人来ます」と告げると、女将さんが小上がりの右側に重い座卓を2つくっ付けてくれた。ここの座イスはちょっぴりだけ高くなっていて、腰や膝の関節が硬直した者には座り易くて助かる。
今日は陽気が良いせいか、店内にはエアコンが利いている。でも腰を落ち着けたら、先ずは「生ビール」を注文。すぐに「生ビール」がやって来ても、先ずはスマホで撮ってGoogle+にアップロードし、今度はブログ用にカメラで撮るまではおあずけ。たいていの場合、そのあいだにビール泡はだいぶ萎んでしまうが暫し我慢。漸くビールに口を付けたら、その瞬間から山モードは終了し、呑みモードに切り替わる。もう駅より遠い処へは歩けない。
以前この店は、あまり時間が早いとたいして一品料理(≒酒の肴)がなかったが、この頃は割と増えて、壁の短冊に張ってある料理はどれもOKになったような気がする。それはひとえに、そのようなニーズ(≒昼呑みする輩)が増えてきたことによるのではなかろうか。我々にとって益々居心地が良い環境が整ってきたようである。
そのうちに皆が三々五々やって来て、ごくろうさんと6人で乾杯。その頃になるともう殆どビールは残っていない。で、追加注文。併せて、メンチカツや枝豆、イカ丸焼き、黒はんぺん、ハムカツなどのつまみも注文。今日は、この店だけで帰る方々も多いので、たっぷり時間をとって、辛うじて咲いていたサンショウバラをネタに暫しの宴席。ついでに、箱根の山を挟んだ、はんぺん食文化の違いについても話のネタとなった。日々是好日也。

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シトシト雨の中、細尾峠から薬師岳に登り(山の記録はこちら)、あとは「やしおの湯」を目指してズッキンバッコンの尾根歩きをしてきた。それにしても、アカヤシオを見た昨年とたった一週間しか違わないのに、今年はアカヤシオの花は影も形も見当たらず、トウゴクミツバツツジもごく僅か、シロヤシオは終わり掛け、ヤマツツジが丁度花盛り、そして新緑が目に沁みるようだった。去年と比べれば、今年は少なくとも3週間は早い。まことに花のタイミングは難しい。それだけ、春から初夏にかけては、季節の移ろいがダイナミックだと改めて感じる。
山から下りるとどんぴしゃり、目の前が「やしおの湯」だった。合羽を脱いでスパッツを外していると、目の前に大型バスがすーっと横付けされ、中高年ハイカー達がドヤドヤと建物へ入って行った。ひ~!タイミング悪し! 風呂場に行くと案の定、洗い場は順番待ち。恐らくは、女湯の方がさらに大混雑だろう。
湯はややカルキ臭を感じるが、無色透明のつるつるすべすべ系。直ぐ近く(と云っても直線で20kmぐらい離れているが)の、日光湯元のにごり湯とは全く趣が異なるから不思議だ。
風呂から上がったら、ロビーのソファー席へ。団体客はここには来ないと見え、そこそこ空いている。反対側には畳敷きの交流室(何故「交流」なんだろ)もある。ロビーの手前には飲食コーナーがあって、食券販売機が置いてある。ここで、ビールと餃子をいただき、暫し寛いでいると、だいぶ遅れてなおちゃんも風呂から上がって来た。大変な混みようだったらしい。それにしても、団体ツアーで公共施設にやってくるのは、止めてほしいものである。 
ところで、東武日光まで向かったタクシーの運転手は、「やしおの湯」よりも「東照温泉」がお気に入りとのことだった。「以前は、女夫渕温泉だったが・・・」と。へ?だったとは・・・?と訊くと、今は閉館しているとのこと。女夫渕温泉が廃業していたとは知らなかった。これも3.11大震災によるものだそうだ。露天風呂(混浴)は開放感たっぷりで気に入っていたのに残念である。

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東京都檜原村の京岳BSから「トヤド浅間」に登って生藤山まで歩き、山梨県上野原市の井戸BSまで歩いたが、思いの外、時間がかかった(山の記録はこちら)。やや積雪があったせいだろうと思う。北面に限らず、南側の植林帯にも結構、雪が残っていたし、林道に出ても轍は凍結状態(のんちゃん、滑って転んで、手に持っていたアイゼンのバンドを破損!)、なかなかアイゼンを外すタイミングが難しかった。
当初計画では神奈川県相模原市の鎌沢入口BSへ下る予定だったが、時間短縮のためには井戸BS側に下り、タクシーを呼んだ方がいいと判断し、軍刀利神社を過ぎたあたりで藤野タクシーに電話すると、受付の女性は、軍刀利神社も井戸BSも判らないと云う。マジですか。上野原のタクシー会社に電話した方が良いとか、挙句には車が出払っているとか云い出すので、はいはいと電話を切った。それではということで、電話番号を登録してあった富士急山梨ハイヤーに電話すると、最寄りの営業所は大月なので、上野原にあるタクシー会社さんへ電話した方が良いと云う。仕方ないのでネット検索してから、上野原タクシーに電話、漸く井戸BSが判るヒトと話が出来た。
それにしても、藤野駅と上野原駅とは隣り駅で、井戸BSからもほぼ同距離だし、東尾垂の湯からも似たり寄ったり。何故、藤野タクシーがそれほどまでに井戸BSに対して消極的なのか判らぬ。逆に、東尾垂の湯からタクシーに乗って、井戸BSへ行く場合には、上野原タクシーだったら遠まわしに断られるのかも知れない。山梨県と神奈川県との行政区の違いがそうさせているのか。ともかくも、県境の近傍を往ったり来たりするには、予め地図での場所確認が必要なようだ。
とにかくタクシーによるリカバリーは不発に終わり、東尾垂の湯にはほぼ1時間遅れで到着。結局、なおちゃんを2時間も待ちぼうけさせてしまった。辺鄙な場所だが、意外に客が多い。その大多数は車利用の客である。
ここは初入湯。源泉かけ流しで、源泉の湯温も45.8℃あり、正真正銘の高温泉。4時間で880円(貸タオル付き)。こういう料金体系を見ていつも思うが、その半分の時間でいいからもうちょっと安いプランもお願いしますよ。「酒類・弁当類の持ち込みは出来ません」とのこと、そのぶんメニューも豊富で、食堂にチカラを入れている様子が窺える。今回はビールの友に、餃子と冷奴、枝豆、げそ揚げを賞味。餃子は皮も具もちょっと変わっていて美味かった(但し、具体的に何故どう違うのかがよく判らなかった)。
藤野駅への送迎バスが、16時15分の次が17時40分までないので(何故きっかり1時間おきじゃないのかな)、その分、ビールを余計に呑んだのは云うまでもない。

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東尾垂の湯のHP: こちら 

一気に真冬がやってきたような週末、赤岩(松山)と二十六夜山に登ったあとは、当然ながらここ、「芭蕉月待ちの湯」に入湯(710円)。今日は38℃の湯船に入っても全然だめ、43℃の方で丁度良い。寒さで縮こまった身体がほぐれていく。さっぱりしたら休憩室へ。今日はなんだかやけに人が少ない(駐車場には結構、車があったけど・・・)。ここには何度か来ているが、休憩室がこんなにスカスカなのは初めて。これも寒気のせいだろうか。
山の中を歩いているときには「熱燗、飲みたい!」と思っていたのに、風呂上がりはやっぱりビール(生550円)。ここには焼き餃子が無いのでイカゲソ揚げ(380円)。注文後暫くして、揚げ立ての大ぶりで、ぷりぷりのゲソがたっぷり出てくる。皆が揃った後は、枝豆やタコ焼き、鶏つくね等を賞味。
それにしても二十六夜信仰といい、芭蕉の句といい、この辺りは「月」がウリ。それにあやかって、ここには「和みの月」という名の地元産古代米どぶろくがあるらしいが、今回はうっかり見過ごした。4月までの限定販売だそうなので、それまでになんとか来てみたい。

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思親山からJR寄畑駅へ下るつもりが、二万五千分の一地形図に記載の破線は、実際にはまったく廃道となっていて想定外のバリエーション、道無き斜面を適当に下り、なんとかバスが通る舗装道に出ることができた。あとは、この2日間ですっかり馴染みとなった南部タクシーを呼んで「なんぶの湯」(大人800円)に直行。JR身延線内船駅からほんの2、3分の便利なところにある。東を振り仰ぐと、さっきまでいた思親山の山頂が良く見える。
駐車場には多くの車が止まっているので混雑が予想されたが、豈図らんや、大きな風呂場は湯船も洗い場も全くスカスカで、ゆったり、まったりできた(でもカラスの行水であることは変わらない)。湯は、「やまと天目山温泉」や「天空の湯」のようにアルカリ性が強い。
湯上りに、休憩室(大広間)へ行ってみると、殆どのテーブルが埋まるほど、多くの人が屯している。ざっと100人ぐらいは居るだろうか。半分ぐらいは、浜に上がったトドのように転がっている。起きているのは、きんさん、ぎんさんみたいなおばあちゃん達で、四方山話で盛り上がっている。地元のお年寄りの社交場がここらしい。風呂に入ることもさることながら、ここで日がな一日過ごす人も多いようだ。余所者がふらりとやってきて、ひとり生ビール(500円)を飲んでいるのはちょっと場違いに見えるようで、なんとなく落ち着かない。焼き餃子(350円)を注文する。
やがて皆もやってきて、無事下山を祝して乾杯。焼き餃子以外に、牛すじ煮込み(550円)、とりモツ煮込み(550円)、フライドポテト(300円)、枝豆(300円)なども注文し、皆でつつく。メニューには他にもピリ辛大根煮物、うな胆、おつまみメンマ、厚揚げ、イカげそフライなどもあり、居酒屋顔負けである。面白いのは、鯨大和煮、サバの味噌煮、いわしなどの缶詰もそのまま売っているところ。さながら酒屋の角打ちメニューのようで、センベロ呑べえには嬉しい。もちろん、酒や肴だけでなく、麺類や定食ものも豊富。まこと、日帰り温泉のおまけにしておくのは惜しい程の食事処である。

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なんぶの湯のHP: こちら 

当初とは違って、計画外で阿夫利山に登った(山の記録はこちら)ことで、初めて秋山ネスパ(一般720円、上野原市民510円)に寄ることになった。ここは、温泉以外に温水プールなどもあって、ちょっとしたレジャーランドである。入口の販売コーナーでは秋刀魚が一尾200円で売られていた。ここで夕食のおかずを買っていく人がいるのだろうか。風呂は、湯船も洗い場もまずまずの広さ。源泉は殆ど体温並みだが、大きな湯船は加温してある。ややアルカリ性でマイルドな肌触り。湯上りは2階へ。レストランと休憩スペースがあるが、休憩スペースはほんとに畳を敷いた「スペース」があるだけ。レストランに入ると注文を取りに来てくれる。こういった施設では、食券+セルフサービスが一般的なので意外に感じる。まずビール(460円)を頼んでからメニューを見てみると、おつまみ(鶏なんこつ唐揚げ、枝豆、及び冷奴のうち一つ選択)とのセットが680円となっているのに気が付く。すぐにセットに変えてもらい、つまみは鶏なんこつ唐揚げ(単品では360円)をオーダー。日帰り温泉併設のレストランで、このようなセットメニューは珍しい。これから立川に移動して一杯やる身には、これで丁度良い。一品料理(≒酒の肴)もかなり豊富なので、ここでとことん飲みたい人にも十分応えられるようになっている。なかなか左党に優しい日帰り温泉である。阿夫利山を登った後ぐらいしか、この日帰り温泉に寄る機会がないのが少々残念である。

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オーレン小屋から天狗岳に登り、渋御殿湯(日帰り温泉800円)でさっぱり汗を流したあと、タクシー(7,200円)で茅野に戻る。丁度、昼時なので蕎麦屋へ。勝手知ったる茅野駅には東口だったら「よもぎ庵白鳥」、西口だったら「そば茶屋」があるが、指定券をとったスーパーあずさの発車時刻まで1時間足らずなので、西口に直結している「そば茶屋」に入った。
生ビールで乾杯してから、日本酒にチェンジ、メニューを見ると、真澄、神渡、高天(こうてん)とある。真澄は超有名、神渡も(たぶん)呑んだことがあるので、高天を初めて飲む。岡谷の酒とのこと。辛口だが淡麗ではなく、喉越しも余韻もしっかりしている。ほぼ地元でしか手に入らない酒とのこと。つまみは馬刺しと枝豆。馬刺しは、分厚くって食べ応え満点。店に5人連れの家族が入って来たので席を譲ると、店の(たぶん)主から、お礼にと、心太を頂いた。芥子酢醤油は日本酒にも合う。枝豆は摘んでびっくり、山葵の香りがする。なかなか味なことをするものだ。この店も、夜の方が肴が豊富のようだ。今度は夜に来てみたくなる。そろそろ時間なので、ざるで締める。つるつる喉越しが良く、蕎麦の香りも悪くない。山旅の締めくくりとして申し分ない。

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