山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

板わさ

高尾山山頂直下にある「やまびこ茶屋」で温まった後、まだ10時過ぎ。高尾山薬王院めがけてふらりふらりと下る。この時間になっても、登山客はごくわずか。昨今、三が日はどの程度の人がやってくるのかは判らないが、それなりには来るだろう。しかし、松が取れて、しかも三連休後の平日ともなるとすっかり静かだ。このような時にこそ、高尾山に登るべきだろう。
薬王院まで来ると参拝客はそれなりにて、護摩法要の申込客もかなり多く、受付所には行列が出来ている。いつもは2月ばかりだったので判らなかったのだが、まだ1月の上旬、初詣客はそれなりにいるということだ。
本堂に入ってみると、果たしてかなり賑わっている。並んでいる護摩札の数も、この頃見たことが無い程多い。2月だったら広い堂内に数人ぐらいしかおらず、僧侶や山伏の方が多くて申し訳ない気分になることもあるが、今日は全然違う。ご利益が変わらないのだとしても、2月の方が何だか有難味がある気がしてしまう。
法要は20分もあれば終わってしまう(昔と較べると段々短くなってきているような気がするが、気のせいか)。あとは参道を下り、(少々酒も入っていると、歩いて下るのは鬱陶しいので)ケーブルカーに乗って高尾山口へ下る。
さてもう昼時。今日は久しぶりに、柿の木が屋根を突き破っている「高橋家」に入ってみる。改築する前の「高橋家」には何度か入っているが、改築後は一度ぐらいしか入っていないかも知れない。店内の落ち着いたダークブラウン調は昔から変わっていない。4人掛けのテーブル席が空いていた。
先ずはビール(エビスビール中瓶650円)で喉を潤し、その後は日本酒。ここは八王子の地酒にしようと、「桑の都」(一合グラス650円)を注文。つまみは、板わさ(650円)、焼き味噌(450円)、天ぷら盛り合わせ(1,350円)にした。焼き味噌には刻みネギが入っていて、日本酒と良く合う。
締めはせいろ(650円)。久しぶりに手繰ったが、なかなか美味かった。やはり高尾山門前の中ではイケる店だと思う。またそのうちに寄ることになるだろう。

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女夫渕から鬼怒川温泉行のバスに乗る。約1時間半も乗るのでエコノミー症候群になりそうだが、途中、川俣の土産物屋前でトイレ休憩が入るのが有難い。別にトイレに行きたくなくても、身体を伸ばしたい感じ。その後、通過する瀬戸合峡は、紅葉が盛りだったら良い眺めの筈だが、今年は今一つの様子。
鬼怒川温泉駅に着いたら先ず、帰りの特急指定席を確保し、さて昼食だ。正直云って、温泉街の食事処というと、大した店が無いと云うのが世間の通り相場だが、果たして鬼怒川温泉は如何なものか。
皆の意見を集約すると「蕎麦」ということになるので、事前に調査済みだった「大吉庵」に入ってみることにした。丁度昼どきなので開いているかどうかの心配はいらない。暖簾を潜ると、先客はひと組のみ。テーブル席も座敷もあって店内はそれなりに広いが、なにしろ9人という大所帯なので、座敷に上がらせていただく。応対してくれるお年を召した女性店員は、客が入っても何だか迷惑そうな顔をしているが、それが地顔なのか(のりちゃんが、トイレのスリッパのこと(?)で、年配女性店員から注意されていたようだが、詳細は不明)。
とにかく席を確保し、生ビール(600円)で乾杯の後は、茸おろしあえ(500円)、板わさ二人前(1,000円)、舞茸天ぷら(1,200円)、漬物盛り合わせ二人前(1,000円)を注文。温泉街相場かも知れないが、少々割高である。それに、板わさと漬物は、注文の単位が二人前となっているところが何と云うか、変わっているというか、あえて敷居を高くしている感じだ。こちらとしては一人前にしてほしい、などと云うニーズは無いので、それが可能なのかどうかは訊きそびれた。
ビールの後は日本酒にする。熱燗(600円)を3本頼むと、忽ち出て来た。予め湯煎されていたのだろう。銘柄は会津の酒「末廣」。一杯目を呷ってみると、何やら変わったお味。これは明らかに普通の日本酒ではない。古酒の味に近い。たしかに、色もやや琥珀がかって見える。他の2本はどうか見てみると、それぞれ色が違う。さっき呑んだものが一番色が濃く、他の2本はほぼ無色とその中間。1年物と2年物と3年物の古酒が出て来た感じがする(実際、1年物はかなり尖った印象)。どのような経緯で、このようなシロモノが出来上がったのか、店に訊いてみたい気もしたが、事を荒立ててもしょうがない(たぶん、もう来ることは無さそうだけど、次回、また熱燗を注文してみたい気持ちもある)ので止めた(Woodyさんは訊きたがっていたが・・・)。
ポジティブに解釈すれば、思いがけず、「古酒」をいただくこととなった訳だ。店で意図していた筈も無いが、損したと云うよりも、なんとなく得した気分がしないでもない。
ともあれ、最後に蕎麦をいただこう。普通のもりそばと、ちたけ(乳茸)が入った付け汁のもりそばを注文。蕎麦そのものはまあ普通だが、なるほど「ちたけ」のつゆは、茸の香りが強くてなかなかだ。この店は突っ込みどころ満載だが、良い点もあるので、今後の改善を見守りたい。

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昼食は、中央線への乗り換えの都合もあるので、小淵沢駅界隈が都合が良い。ランチタイムならば、それなりに開いている店もあるだろう。改札口を出ると、かなりの人が駅構内に屯している。多くは観光客。そのうちの何割かは、立ち喰い蕎麦屋「丸政」に群がっている人達である。
駅の窓口で、上りの「あずさ」の指定券を取った後、さて、何処へ入るか。となると、やっぱり蕎麦にしよう、という意見が強い。幾ら蕎麦が美味くても、立ち食いは味気ないので「丸政」は当然、パス。となると、歩いて行ける「雅」へ足を向けるのが順当(前回のレポはこちら)。この「雅」、基本的に蕎麦も、一品料理も、店の雰囲気も全く申し分ないのだが、一点だけ気掛かりがある。
ここの女将(大女将?)さんは、自分の意に反することには極めてそっけない。あたしの云うこと、やることに間違いはないのよ、という自信に溢れているせいか、接客性の点でやや難がある。もうひとりの花番さん(まさか親子でも、姉妹でもないと思うが)は極めてソフト。足して2で割ったら具合が良いんだが・・・。
そんなことを考えつつ、店に入ろうとすると、店の大将も女将も、何故か玄関にいて「・・・。いらっしゃい。」と無表情にお出迎え。恐る恐る、入っても宜しいでしょうか、という感じになる。通されたのは、前回同様、一番奥の座敷。裏も表も開け放たれていて、特に風が入ってくる訳ではないが、暑いと云うことは無い。すでに、3つのグループが食事中。うち、ひと組(中高年男子2名)は酒も入って、だいぶいい調子のようだ。
とりあえずビールだ、と生を注文。グビッと、あー美味い、あーこれで夏も終わりか。今日の付き出しは、枝豆(やっぱり、枝豆が入った小鉢を、でーん、と置いて行かれる)。前回はもっと色々出て来たけど、今日は偶々、そういう日なのかな、残念、とどうしても、考えまで及び腰。ま、そんなことより料理を頼もう。「鳥モツを・・・」と云い掛けたところで、「もう終わりました!」と女将がぴしゃり。「・・・。」と我々。気を取り直して、「板わさと玉子焼きはありますか?」と、びくびくお伺いを立て、了承される。こんにゃくもその後、注文。
では酒にしようと、谷桜を注文。やはり、青竹の徳利に入って出て来る。しかも良く冷えていて、これが美味い。そして天ざるを注文し、天ぷらだけ、先に出して貰う。ここの天ぷらは美味いね~と女子連が云うと、すかさず女将は「うちのは他と違うの」と、嬉々として自慢を喋り出すので、有り難く拝聴。締めの蕎麦は、しこしこ、やっぱり美味い。なかなか、良いこと尽くめにはならないのが世の常というものだが、概ね滞りなく酒とつまみと蕎麦を堪能することができた。めでたし、めでたし。

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また7ヶ月ぶりに久呂無木訪問(前回はこちら)。
今回は、両神山の帰りなので、日曜日の訪問となった。両神山から下りて来た4人のうち、ひろちゃんは用事のため泣く泣く帰宅、その代わりに膝のリハビリ中のくまちゃんが、久呂無木に直接やってきたので、都合4人での入店。そのため、久しぶりに奥の座敷ではなく、小上がりに腰を落ち着けた。勿論、我々は予約済みなのだが、後から後から予約していない客がやって来て、丁重にお断り。相変わらずの人気ぶりである。
早速、久呂無木のご主人のお勧め日本酒をいただく。先ずトップバッターは「花陽浴」。最早、埼玉を代表する日本酒だと思う。この赤ラベルの山田錦(純米吟醸山田錦直汲み)は初めてだ。口に含むと、「花陽浴」ならではのジューシーさと、仄かなパイナップル系の香りが広がるが、程良く旨味も酸味も併せ持っているので、バランスの良さも感じる。流石だ。
つまみはいつもの豚炙り焼き、出汁巻き玉子、さしみゆば、鴨ロース、野菜天ぷら、板わさ、牛しぐれ煮、オニオンスライスをいただく。どれもこれも変わらぬ美味さ。
続いて登場した日本酒は「雁木 純米吟醸無濾過生原酒ノ弐」。旨味があって芳醇なのにさらっと上品。これはすいすいいってしまいそうだ。危険な酒。
次は「智則 純米吟醸 佐香錦 直汲み中取り 無濾過生原酒」。ご主人曰く、「智則」とは杜氏の名前だそうだ。自分の名前を酒の名前にするとは、かなりの自信作ということか。実際、口に含んでみると、これもまた旨味ががつんと来る、骨太な日本酒。まいった。
最後の日本酒は、「まんさくの花 純米吟醸 美郷」という、ちょっと風変わりなラベルの日本酒。裏ラベルには「・・・一際目を引くデザインボトルを作りました。上から順に「日の出」「まんさくの花」「水」をアイコニックに表現したものです。」とある。ご主人の解説によると、酒造(日の丸醸造)の若旦那が、どこぞのデザイナーに、ん百万円で頼んだら、大旦那に「金を使うなら酒造りに金を使え!」と怒られたそうな。小生も大旦那の意見に賛成。呑んでみると、酸味も旨味も程々で、とにかくフレッシュ爽やか。
締めはやっぱりもりそばがいいが、今日はおろしそばもいっしょに頼んでみた。大根おろしの辛みと蕎麦のシコシコ感が良く合う。もりばかりではなく、偶には色々なそばを食べてみるのも良いようだ。毎度様々な日本酒が楽しめるし、蕎麦もいつも通り美味い。何回お邪魔しても楽しめる店である。
 
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「増富の湯」からバスに乗り、JR韮崎駅に着く頃、丁度昼どき。普通ならばここで何処かに入ろうか、ということになるのだが、生憎、韮崎駅前には気が利いた店が無い。間もなく上り電車も来ることだし、とりあえず甲府に行けば何とでもなると、11時53分発の高尾行普通電車に乗り込む。
甲府駅北口はいつのまにか随分と変わった。再開発で洒落た建物が立ち並ぶようになり、飲食店もだいぶ増えた。今回寄ってみた「きり」も、おそらくは再開発に伴ってリニューアルされたものと思われる。店に入ると、右手がカウンター席でその更に奥が厨房、正面がテーブル席、左側が小上がりという配置。我々は小上がりに通される。
ふとカウンター席の上を見ると、そば等のメニューが書かれた木札と、その下に一品料理の短冊が並んでいる。その数ざっと40。蕎麦屋にしては異例の数。でも、それは夜のメニューなのでは、と勘繰りたくなるが、恐る恐る訊けばこの店はランチでも、夜と同様のメニュー。酒も、かなり豊富。うれしくて涙が出そうである。まるで、我々のためにあるような店。蕎麦屋というよりは、居酒屋が蕎麦も打つ、という感じだ。
もうビールは止めにして、とりあえず日本酒をいただくことに。短冊を見て、気になったのが「木火土金水」という銘柄。店員に訊くと「もっかどこんすい」と読むらしい。興味が湧いたのでそれを注文。瓶を見せてもらうと、おや、醸造元は笹一酒造だ。口に含んでみると、吟醸香はそれほどではないが、酸味と旨みがバランス良い。この頃の笹一は、色々やりよる。その後、「谷桜」もいただく。これも個人的にはお気に入りの銘柄。
料理は、まず鳥もつ煮。甲府に来たらこれを喰わねば。見掛けは味が濃そうだが、それ程ではない。これはやっぱり日本酒に合う。他に天ぷら盛り合わせ、桜エビのかき揚げ、こはだ酢〆、板わさ、かにみそ豆腐、真たこ刺し、鴨葱焼きをいただく。蕎麦屋で、こはだに出会えるとは思わなかった。どれも美味いので、ついつい酒がすすんでしまう。そして、締めは忘れずにせいろをいただく。
ついここは居酒屋と思ってしまうが、普通の蕎麦屋と同様、ランチ時は蕎麦を手繰るだけで直ぐ出て行く客が殆ど。客は入れ替わり立ち替わりで回転が良いが、我々だけ2時間近く居座った。大変満足、またやってくる機会を作りたい。

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立川駅北口に出て「梅の湯」に行く際は、いつも目に入るため、以前から、気になっていた店だったが、先日、通った際には、閉まっていた。もしかすると潰れたのかな、と思わせる雰囲気が漂っていた。その後、暫くここの前を通ることは無かったものの、そのうちまた確認してみようかと思っていた。そして今回、武蔵五日市からの帰り道、寄ってみると、以前と同様、普通に営業していた。あの潰れたような外観は幻だったのか・・・。
ともあれ、目出度く初入店。ここは串揚げ屋なので、やはり串揚げを試してみたい。そもそも、串揚げ屋に入ることが少ない。恐らくは、「横田酒場」(レポートはこちら)以来ではないかと思う。この店も「横田酒場」と同様、関西風の様だ。
外から見ると、ビニールシートで覆われたエリアのテーブルにつく。ここは、陽気が良ければオープンエアになるところ。浅草ホッピー通りでは、よく見掛けるスタイル。ここが無ければ、基本的に立呑みなるような、奥行が無い店である。
先ずは串揚げおまかせ6本セットを注文。あれ、おでんもあるね、とセットで注文。他にも結構色々あるが、とりあえずベンチマークのポテトサラダとハムカツもあるので、優先的に頼むことに。そのあと、この手の店には珍しい、板わさも注文。
串揚げはやはり揚げたてが美味い。衣が薄いので、余り腹に溜まらない感じが良い。おでんも出汁が薄い感じが関西風。ハムカツもポテトサラダも昔ながらのごくスタンダードなタイプである。
この店は、間口が広く奥行きが少ない分、外の通りの雰囲気を感じながらサクッと呑む感じ。今度来るときには、立呑みでも良いかも知れない。

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ココファーム・ワイナリーで収穫祭の雰囲気を存分に味わった後、足利の市街へ出る。立ちっぱしだったので何処かで座りたいし、些か腹も空いた。そこで、せっかく足利に来たので、「一茶庵」に寄ってみることにした。ここは知る人ぞ知る、数多くある一茶庵系蕎麦屋の総本山。かの片倉康雄氏が大正15年に新宿で開業して以来、現在は三代目とのこと。最近行った店では、秩父の「こいけ」や、越生の「梅乃里」などが、愛弟子の系列だそうである。
店構えがずいぶん立派で重厚である。さすが総本山は違うね、と感心。中へ入ると、我々の前に4組ほど(椅子に座って)並んでいて少々たじろいだが、待つことにした。やっぱり、足利まで来て一茶庵本店に寄らず帰る訳にはいかない。やがて、席へ通される。なんのことはない、空いているテーブル席が他にもある。それでも客を通さないのは、職人の数が足りないと云うことだろうか。
先ずはビール。キリンとエビスがあったが、今日はキリンの気分。柿ピーがついてくるところは意外に庶民的。喉を潤した後は蕎麦が来るまで、板わさと鴨スモークを肴に日本酒をちびちびいただく。白雪、高清水もあるが、ここは「男の酒辛口 赤城山」という地酒にしてみる。いわゆる淡麗辛口の呑み飽きしないタイプ。
頃合い良く出てきたせいろ蕎麦は、さらしなの様に色白、細打ちでしこしこ、つるんと喉越しが良い。美味い。
「一茶庵」で蕎麦を堪能した後は、街中をぶらぶら。そのうち、行く手に見えてきたのは立派な仏閣。裏門の様だが、その入口に「鑁阿寺(ばんなじ)」と書いてある。「鑁」とはまた随分難しい漢字だ。調べてみると、『大漢和辞典』( 諸橋轍次/著 大修館書店/刊)にも載っていないとのこと。いったい誰が何処から見つけてきた漢字なのだろうか。「鑁阿」はサンスクリット語の発音vanaを当て嵌めた、いわゆる「当て字」らしい。「鑁阿寺」で「大日如来の寺」という意味になるそうだ。足利が初めてなので、「鑁阿寺」も初めて。由緒書きにによれば、足利氏の氏寺で創建は1196年とのこと。本堂は国宝だそうである。今日は七五三の参拝者をちらほら見掛けることができる。

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岩崎山(別名:日影雁ヶ腹摺山)に登り(山の記録はこちら)、天空の湯でさっぱりした後、今日は高尾で打ち上げしようと云うことになり、それならばと、ダメもとで「あさかわ」を覗いてみると、丁度、4人掛けのテーブルがひとつ空いていた。この頃、(呑み屋の場合に限っては)天使が微笑んでくれることが多いな、と自画自賛しつつ、途中下車せずに帰るつもりだった、のんちゃんも一緒に入店。
これで今回が2回目(前回はこちら)。まだ午後5時過ぎなのに、我々が入ったら一杯。大した盛況ぶり。これでまもなく廃業とは、全く勿体ない話だ。客のほぼ全てが、山から下りてきた方々のようである。もっとも、この高尾駅界隈の店は、どこも大抵、山帰りの客で潤っているはず。まさに高尾山、陣場山へのゲートウェイにある強みである。その利便性を更に広げるため、駅前の再開発と橋上駅化が行われる訳で、やむを得ない仕儀とは云え、それによって「あさかわ」と趣ある駅舎が無くなるのは、まことに残念である。
ここのポテトサラダ(400円、税別、以下同様)は既にチェック済みだが、つい頼んでしまう。やはり、味は奇を衒わない、安心できる美味さ。その他に、板わさ(450円)、いか一夜干し(550円)、さば味噌煮(450円)、はたはた生干し焼き(500円)、さば魚醤漬焼き(500円)を注文。前回喰った「ししっぽ」もそうだが、この店の海産物は能登のものらしい。
能登では魚醤のことを「いしり(又はいしる)」と云うそうで、調べてみると日本三大魚醤というものがあって(日本人はとかく三大○○○が好きだな)、残りの二つは秋田の「しょっつる」、香川の「いかなご醤油」だそうである。「しょっつる」は知っていたが、「いしり」と「いかなご醤油」は聞いたことが無かった。「いしり」の原料は、イカかイワシとのこと。イワシはそれこそ世界標準だろうが、イカとかハタハタとかイカナゴとかは、他に例は少ないだろう。意外にも、日本の魚醤文化は幅が広い。

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小海線に乗っている間に降り始めた雨は、小渕沢に着く頃は本降りとなった。駅舎には、雨で立ち往生しているのか、それともこの頃、かの星野リゾートの「リゾナーレ八ヶ岳」が小淵沢の傍に出来たので、そこへ行くバスを待っているのだろうか、多くの人で溢れている。駅構内の立ち食い蕎麦屋にも多くの客が群がっている。ひと昔前は長閑さがあったが、この頃随分と小淵沢駅の雰囲気も様変わりしてきた。
丁度、昼食時。さて何処へ行こうか。小淵沢駅界隈には、その「リゾナーレ」内のレストランも含め、いくつか店があるが、「やっぱり蕎麦がいい」という声が上がったので、ならばと、予め調査済みの蕎麦屋「雅」に行ってみた。傘を差して(このちゃんは傘を持って来なかったので、しっかり合羽上下を着て)、へこへこ数分の距離。中央線の車窓からも見えそうな場所にある。
目指す店は、昭和の初めに建てられたと云う、古い町家。実体験は無いのに、田舎の実家に遊びに来たような錯覚を覚える雰囲気。気取りが無い分、落ち着ける。三和土に靴を脱いで上がる。畳の間が続く、昔ながらのスタイル。3つ目の部屋に通され、一番右手奥の座卓を囲む。
席に着いたら先ずビール。付き出しが2種類出てくる。つまみは板わさ、野菜天麩羅、厚焼き卵をいただく。女将(?)と思しき女性は接客がややそっけないが(小鉢も、で~ん!と置いていくが)、雇われ花番さん(?)らしき女性は、天麩羅は単品で頼むよりも天ざるの方が割安です、と優しくアドバイスしてくれる。
せっかくなので日本酒もいただこう。七賢の生酒を頼むと、青竹の徳利と猪口が出てきた。心憎い演出だ、ひと味違う感じがしてしまう。
この界隈の名物は「おざら」という、ざるうどんらしいが、締めはやっぱりもりそば。細打ちのつるつるしこしこ系。かなり満足。その後、我々が帰るまで、二組の客がやってきただけ。お値打ち感があるのに客が少ないのはやや意外。女将(?)の愛想が改善されれば、人気も高まると見たが、そうならなくても、それはそれで別に構わないように思う。また来るときに、人気が出て予約が必要、なんてなって欲しくない。

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食彩工房 雅のHP: こちら 

まただいぶ間が空いてしまったので、先ず「久呂無木」訪問日を決めることにした。その次の問題は、何処の山を登るか、と云うことになる。可能な限り二番煎じ、三番煎じの山はやめたい訳で、これが毎度難題。暫し、国土地理院の地形図とにらめっこ。初めから昭文社/山と高原地図を眺めていると、どうしても赤線で引かれたハイキングコースにイメージが引っ張られ、発想が制約されてしまう。
やがて思い浮かんできたのは、予てより懸案だった仙元尾根だった。もちろん、東京都側から浦山大日堂へ下りることになる。登路は最短距離の倉沢林道から棒杭尾根を上がるのがベストだが、それでも結構長丁場だ。上手くすれば、シロヤシオにも逢えるかもしれない。「久呂無木」開店時間から逆算すると、丁度いい時間の奥多摩駅発東日原行バスを利用すればいいことが判る。これで何とかプランが出来た。山から下りたあとの風呂タイムと風呂上がりビールタイムの裕度は、途中の頑張り如何に掛かっている。
結果(山の記録はこちら)、ほぼ目論見どおりに、多少の余裕を持って「久呂無木」に着くことができた。残念ながら、シロヤシオは盛りを過ぎていて、ごく僅かしか咲いていなかった。昨年の都県境尾根はやや早すぎて、今年は遅すぎた次第だ。
今日の「久呂無木」訪問は前回同様、参加者7名のため、また奥の座敷に入れさせていただいた。山姿の我々にはいつもながら有難い。さて、すでに下地は出来ているので、日本酒からスタート。いつも、今日は何が置いてあるのかと楽しみである。
今回、初めて呑んだ酒は「鳴海(なるか)純米無濾過生酒」と「五十嵐純米直汲み」。「鳴海」は切れ味爽快。千葉・勝浦の酒とは少々意外、千葉にも美味い酒があった(失礼!)。「五十嵐」は地元、埼玉県飯能市の「天覧山」で有名な五十嵐酒造の限定酒。こちらも爽快で口当たり抜群。ついつい、ぐびぐびといってしまう。
肴は概ねいつもの通りに注文し、いつもの通り大満足。締めは勿論そばだが、この頃は専らもりそばしか手繰らないものの、久しぶりにかけそばも頂いてみた。つるつる喉越しが抜群なのは想像通りだが、つゆの美味さと香り高さにちょっと感動した。つゆそばも素晴らしい。ここ「久呂無木」は今年の10月でオープン10周年だそうである。今後も益々楽しみだ。

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久呂無木のブログ: こちら 

谷川岳ツアー最終日、造り酒屋見学の後は、昼食。やっぱり蕎麦でしょ、ということで、わずか3週間ぶりで「天丸」に再び入店。特段贔屓にしている訳ではないが、とにかくここは我々にとって立地条件が非常に良い。新幹線の時間を見ながら一杯やって蕎麦を手繰ることができる、上毛高原駅界隈で唯一の店と云っていい(駅構内に立ち食い蕎麦屋があるけれど・・・)。
新治タクシーの古株運転手に、この店と上毛高原駅とで、どちらが古いのか訊いてみたが、たぶん蕎麦屋じゃないかな、とややあやふやながら答えが返ってきた。それが本当だとしたら、本来、蕎麦屋にとっては千載一遇のチャンスだった筈だが、どうも我々以外の客は皆、車でやってきているように見える。食べ終わって駅に向かう客は見あたらない。ということは、立地条件には関係なく、それなりの客の入りがあるようだ。
我々が到着したときにはほぼ満席で、暫し待つことになった。やがて小上がりが空いたが、7人では2テーブルに分かれることになるとのこと。そこで、1テーブルに(女性陣は皆スリムなので)7人が犇めき合って座った。我々が落ち着いた後も、来客が引きも切らない。
2回目ともなると、もう勝手を知っているので、ビール乾杯の後は、地酒の「誉国光本醸造」と「水芭蕉吟醸酒」を其々頼む。この2つの酒とももうすっかり馴染みだ。つまみもほぼ前回同様、板わさ、山菜盛り合わせ、天麩羅盛り合わせ、もつ煮込み、月見芋、漬物盛り合わせ、となる。どれも(月見芋を除き)群馬の地酒に良く合う。
あらかた出来上がったら、締めは勿論、もりそば。今日もしっかりコシがある。ありがたい、ありがたい。またの機会まで、暫しさようなら。

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日帰り温泉「ゆにーいく」でさっぱりした後、「昼は蕎麦が良い」と和尚が云うので、タクシーの運転手に勧められた、上毛高原駅のすぐ前の「天丸」に入ってみた。外も中も古民家風、なかなか良い風情である。結構、客が入っている。みんな自家用車で来ているようだ。車だったら、こんな新幹線の駅近くでなくても良さそうだが、逆に云えば、他に店が無いのか、ここが余程美味いのか、どちらかだろう。
絶好の場所なので、酒と肴を待つ間に、このちゃんに新幹線の切符を買いに駅まで行ってもらったおかげで、ぎりぎりまで、店でゆっくりできる。
ビールは「ゆにーいく」で呑んできたので、はじめから日本酒で乾杯。「誉国光(ほまれこっこう)」と「水芭蕉吟醸酒」を呑んでみた。どちらも地元、川場村にある造り酒屋、土田酒造と永井酒造が醸した酒。 「誉国光」はいわゆる呑み飽きないタイプで、燗に合う感じ。「水芭蕉」は淡麗だが吟醸酒らしく香りが良い。こちらは池袋の「萬屋松風」でも置いてあった。このところ群馬の酒を飲む機会が増えてきているが、何れも奇を衒わない真っ当な酒というイメージがある。
肴には、板わさ、山菜盛り合わせ、天麩羅盛り合わせ、こんにゃく味噌田楽、月見芋、漬物盛り合わせをいただく。みんなが好きな厚焼き卵は、ここには無かった。厚切りの蒲鉾は、食紅で染めたもので、この頃おせち料理ぐらいでしか見掛けないクラシックタイプ。山菜には菜の花、天麩羅には蕗の薹などがあって、春を感じることができる。
〆はざる蕎麦。太さは普通で、しっかりコシがある。食べてみて、この店が偶々新幹線の駅前にあるだけで、車の客もやってくる訳が判った気がする。その意味で、ここは我々にとっても使い勝手が良い店である。

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金時山から下りて仙石原の「マウントビュー箱根」でさっぱりしたあとは、バスで小田原へ移動、駅前までは行かずに市民会館前BSで下車する。小田原にはいろいろ行ってみたい店があるが、今回はその中から、この時間(午後3時過ぎ)でもやっている「だるま料理店」にしてみた。明治26年創業と云う老舗料理店。現在の店構えは創業時の建物ではないが、それでも大正15年竣工という、ぱっと見はまさに楼閣だ。もちろん国の登録有形文化財である(文化庁データベース)。
唐破風造りの玄関を入ると、目の前の衝立が巨大。ふと上を見上げると天井が高い。富士屋ホテルや万平ホテルと同じ、格天井になっている。それとゴマ油の匂い。天麩羅はこの店のウリなのかも知れない。尤も単に厨房の換気が悪いせいかも知れぬ。1階には入れ込みのテーブル席と小上がり、2階が予約の個室になっているようだ。我々は大きなリュックサックを背負っているということで、奥の6人掛けテーブルに通される。
メニューを見ると、定食も数多くあるが、つまみも比較的豊富。やはり魚が中心か。仲居さんが、もう鯵すしは終わりました、と云う。なるほど20食限定と書いてある。さて我々の料理としては、刺身五点盛り(マダイ、ホウボウ、マトウダイ、キンメダイ、ヒラメ)、相模すし、金目鯛の煮付け、玉子焼き、板わさ、野菜天麩羅を頼んだ。すると天つゆ以外に、醤油の小皿が一人当たり3つも出てきた。醤油の種類はどれも同じだが、刺身用と寿司用と板わさ用ということだった。やっぱり場末の居酒屋とは訳が違う。やがて出てきた白身の刺身、寿司はどれも上品(っていうか、魚の違いを明確に表現できないのが少々残念(T_T))。かまぼこもプリプリである。玉子焼は甘め。玉子焼は甘くない方が良いでしょ、と云う小生の主張は皆に「やっぱり酒呑みは違うわね」と一蹴された。酒は当然、熱燗(銘柄は沢の鶴)になる。
ふと眼をやると、和服姿の熟年夫婦がちょっとやってきて、ビールと酢の物(もしかすると煮物)だけを食べて、すっと出て行った。二人とも着こなしが素晴らしく(旦那の方はまるで噺家のようだ)、この店の雰囲気に実にマッチしていて、しかも粋だ。肖りたいものである。雰囲気に酔い、料理と酒に酔って大満足。今度来る時は、2階の個室で食事をしてみたい。尤も、その前に他の店も行ってみたい。小田原にはまだまだ雰囲気の良さそうな店がありそう。さすが歴史のある街だけのことはある。ただ小田原の場合、山の数よりも店数の方が多いのが悩みの種である。

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だるま料理店のHP: こちら 

「ふくべ」で一杯やりながら、だいぶ良い調子になっていた時のこと、店内の壁に懸っている、額に入った「日本橋のれん会」という古びた紙に目が止まった。「ふくべ」と並んで書かれている何れの店も古そうだ。店のお姉さん(女将?)に、このなかで今もやっている店はありますかと訊くと、紙を暫くじっと見て「・・・やぶ久さんですかね~」と仰る。早速Webで調べると、なんだ、目と鼻の先だ。で、はしごしてみた。(Webで調べた限り、蒲焼「はし本」も営業しているようだった。ここも直ぐそば。)
建物は、薄く切った羊羹のような鉄筋コンクリート造5階建てのビルだが、小粋な看板と黄緑色の暖簾が直ぐ蕎麦屋のそれとわかる。創業明治35年(西暦1902年)というから、優に100年を越えているが、結構モダン。中に入ると1階はテーブル席で、2階から上は座敷なのだろう。メニューを見ると流石、老舗だけあって一品料理が豊富だ。色々試してみたいが、時間が時間なので、焼き味噌と板わさ、そばがき、せいろをさっと注文。焼き味噌、最高。これさえあればいくらでも酒が飲める。板わさはぷりっぷり。そばがきは、更科風のように、色白でぷるんとした食感。これで酒が飲めるようになれば一人前と云えるが、もうちょっと修行が必要なようだ。
締めは、もちろんせいろ。ただし、この店のウリはカレー南蛮らしい。せいろ2枚を注文、そば猪口は3つお願いした。かなりの細打ちで喉越し感はやや物足りない気がしたが、ゆで加減、水切り加減は丁度良く、ボリュームも申し分ない。つゆも、如何にも「やぶ」らしい辛さ。この店も、宴会で使うのも良さそう。次回は、じっくり色々な料理をつついてみるか。

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やぶ久の公式HP: こちら 

前日はガチ雪の男山に登り、ペンション「ドライブ気分」で一泊。翌日は天気も最高だったので、軽く飯盛山にスノーハイク(山の記録はこちら)。八ヶ岳や南アルプスの大展望に酔ったあとは、「天女の湯」で温まってから清里駅前の「そば処さと」に入った。昼下がりのせいか、真冬のせいか、先客なし。我々の後から1組入店。テーブル席以外に座敷もあったが、(オフシーズンのため?)今は使えないとのこと。清里駅界隈にはメルヘンチックな店が多いが、ここはうって変わって和モダンなロッジ風で窓が大きく、周囲の自然とも程良く調和している。清里と言えば砂糖菓子で出来ているような店が立ち並んでいるイメージがあって、自然と足が遠ざかっていたが、このような店があると、清里はギャルだけの街ではなかったと実感できる。この「そば処さと」も、蕎麦屋定番の一品料理が揃っていて嬉しい。板わさや出汁巻き卵、天ぷらに加え、揚げ出し豆腐や茄子の揚げ出しもある。酒は地酒の谷桜。こくがあって個人的な好みに合う。仕上げのせいろも申し分なし。また男山か天狗山に来るときには是非寄ってみたい。

62 板わさ、冷奴。

65 野菜天ぷら盛り合わせ。

68 満足して頂けたでしょうか?




 

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