谷川岳を登った翌日は完全観光モード、リサーチャーなおちゃんが見つけ出した造り酒屋「大利根酒造」に行ってみる。日本ロマンチック街道に面しているので、尾瀬や金精峠に向かう際、何度もこの前を通っているはずだが、これまで気が付かなかった。そもそも、この酒蔵のブランド「左大臣」だって申し訳ないが知らなかった。
重厚な造りの建物に入ると、酒蔵の主と思しき男性がお出迎え。色々と説明していただく。見上げると、「國酒」と書かれた色紙が目に入る。「國酒」という云い方があるのを聞いたのも初めてだが、その色紙を歴代総理大臣が書いていたと知ったのも初めてだ。
あるWeb記事によれば、これを始めたのが大平元総理だそうだ。ここの一番右にある色紙は、まさしく大平さんの揮毫だった。ずらりと並んだ歴代総理大臣の色紙をぱっと見ると、民主党政権の方々は皆、下手っぴーである。野田さんのは、見ている方が恥ずかしくなる程ひどい。一方、自民党の歴代総理は総じて上手。大平さんの字もなかなかだと思うが、直ぐ辞めて有名な宇野元総理と、麻生現副総理は素人が見ても特に達筆である。安倍首相のは当然のごとく2枚あるが、1枚目の筆の運びがやけに自信無さげに見えるから不思議である。
その後は、しばし酒の造り方講義。興味深かったのは、酒造りでは洗米が決め手であるとの言葉。水の浸し具合によって麹菌の浸行具合を左右させるため、秒単位で時間管理するらしい。主は時間さえ許せば、いくらでも酒造りについて熱く語ってくれそうである。通常は主おひとり、最盛期でも近所から3、4人の応援を頼む程度で酒を造ってしまうらしい。杜氏は雇っていないそうである。勿論、造る量に限度はあるようだが、たったひとりでも造ることができるとは驚いた。
ひと通り説明を受けた後、待望の試飲タイム。巨大冷蔵庫から取り出された尾瀬の雫・本醸造、左大臣・純米、左大臣・本醸造、花一匁・純米吟醸、白貴・にごり酒を順々に賞味させてもらう。総じて淡麗辛口系だが、左大臣・純米と花一匁・純米吟醸は、少々複雑な味を持っていて、面白い。折角なので、純米吟醸をお買い上げ!

_DSC7972

_DSC7973

_DSC7976

_DSC7977

_DSC7978

_DSC7979

_DSC7980

_DSC7981

_DSC7984


大利根酒造のHP: こちら