この頃、山から下りて松本と云えば蕎麦屋、ということになっている。それはひとえに真昼間に大っぴらに呑める店が、蕎麦屋だということに尽きる。松本にも、浅草のホッピー通りや、上野のガード下にあるような居酒屋が1,2軒あると助かるんだけどな。
それはそれとして、以前、Woodyさんから、松本在住のご友人と行く蕎麦屋があると聞いていたので、今回、立山(龍王岳、浄土山)と奥大日岳を登った帰りに行ってみた。駅から歩くと15分くらいの、女鳥羽川沿いにある店で、愛嬌のある看板が目印なので判り易い。
入口を入ると左手に小上がり、右手にテーブル席があり、折角なので靴を脱いで寛ぐことにした。丁度昼時、我々の後から次々に客が入って来て、忽ちほぼ満席となる。良いタイミングだった。今日は平日(月曜日)にもかかわらず、客は近所のさらりーまんやOLではなく、観光客かご近所の家族連れという感じ。きっとここは、観光ガイドブックやネット記事にも紹介されているのに違いない。
建物の影を拾いながらも、炎天下の中を歩いてきたので、ともかくビール(エビスビール、650円)。ふ~、生き返る。流石に下界は暑い。ついさっきまで居た、室堂や黒四ダムの涼しさがもう懐かしい。つまみは、馬刺し(1,295円)、鴨ロース(975円)、とうふ(460円)、天麩羅(1,510円)にした。そうなると日本酒だ。ここの酒は「岩波」だそうだ。松本の地酒である。
馬刺しは、松本の蕎麦屋では定番と云っても良さそうだ。肉は柔らかくて申し分ない。そう云えば、この頃たいていの店に入っても、馬刺しが筋っぽくてなかなか呑み込めない、ということは無くなった。この頃は農耕馬の最終処分、なんてことはないのだろう。熊本だって長野だって、名物と云いながら、恐らくは全部アメリカなどからの輸入品なのだろう。
締めは、ざるそば1,280円と、量的にはたっぷりだがちょっと高めの価格設定。蕎麦2枚でお猪口3つというと、追加料金が必要との仰せ。つゆ一つをとっても忽せにはしない、という職人のプライドの様なものを感じた。もちろん、つゆの出汁加減も蕎麦のコシも忽せにはしていない、全く申し分なかった。

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女鳥羽そばのHP: こちら