月いち居酒屋ツアー、今回は中華料理の店にしてみた。勿論、ひとくちに中華料理と云っても様々あるが、その中から「客家料理」の店をチョイス。ご存じのように、客家は土地の名前ではなく、民族の名前なので、様々な地域に分散してその土地の料理とも融合しているので、客家料理も実に様々。今回の店「新竹」は、台湾客家料理とのことである。
しばらくクアラルンプール近郊に住んでいたので馴染みがあるが、マレーシアにも客家料理が普及している。むしろ、福建料理なども含め最早、マレーシア料理の一部になっている。日本では聞き慣れないが、きっとマレーシアにも客家人が移住して、独自の進化を遂げたものと思われる。
「新竹」の所在は御徒町(住所は台東区台東)だが、ガード下界隈の賑やかな場所からは少々離れていて、むしろ寂しい雰囲気の路地裏にひっそりとある。店に入ると、いくつかある円形テーブルはほぼ埋まった状態で、繁盛している様子だ。いつものように、小生以外はとっくにビールから紹興酒に切り替わって、もう良い調子になっている。
今回頼んだ料理は、「客家飯」、「豚レバーの冷製」、「新筍蒸し物」、「牛筋肉の煮込み」、「客家豆腐」、「空芯菜のにんにく炒め」、「トマトと玉子炒め」、「台湾高菜と豚バラ醤油煮」を注文。豚レバーは柔らかく、しっかりと味が染み込んでいる。新筍は、穂先でもないのに柔らかで、トウモロコシのような甘みがある。思わず美味い!と云いそうになる。これは珍味と云っても良さそうだ。他の料理も、しっかり味が付いているのが特徴か。
これらのなかで「客家飯」と「台湾高菜と豚バラ醤油煮」は、かなりマレーシアの客家料理に近いものだった。そう云えば、クアラルンプールの中心街にあった客家レストランは、この豚バラ醤油煮を饅頭の生地に挟んで喰うのだが、これが絶品。あ~、無性にマレーシアの経済飯(例えばこんなシロモノ)が喰いたくなった。

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