山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

天麩羅

神城から大糸線普通電車に乗ってトコトコ松本に移動、東口に出る。今日も朝から雨が普通に降っている。まったくもって、夏山らしい天気ではない。地球温暖化なのかエルニーニョなのか判らないが、この頃、ひと昔前とは明らかに気候が違ってきているように思う。それはさておき丁度昼時、リサーチャーなおちゃんが事前に調べてくれた店の中から、駅に近い「蔵のむこう」に入店。暖簾を潜ってみると、あら、以前にも来たことに気が付いた。店内は、目が慣れるまで暫く時間がかかる程の暗さ。蔵の中を演出しているものと見える。
先ずはエビス生ビールで、何度目かの乾杯をして喉を潤した後、馬刺し盛り合わせ、厚焼き卵、サーモン刺身、天麩羅(せいろ蕎麦とセットのみ)を注文。その後、野沢菜漬けやわさび菜醤油漬けも追加する。やっぱり本場の馬刺しはイケる。酒は先ず「笹の譽生酒」と「佐久の花 純米吟醸直汲み」から。後者の方がだいぶインパクトがある。この店は蕎麦居酒屋を謳っているとおり、日本酒は他にもいくつか揃っている。特に、にごり酒の種類が充実して、しかも何れもこの店が造り酒屋に頼んで商品化したものという。「マルト純米にごり 限定活性生酒」はそのひとつ。造り手は佐久・八千穂の黒澤酒造。甘味と酸味がやや強く感じられるものの(それ故、他の方々は少々敬遠気味)、小生にはまったく許容範囲で結構満足。むしろ、この店の酒への拘りが感じられる。ただ、蕎麦を酒の肴にし難いかも知れぬ。そうこうしているうちに、締めのせいろ蕎麦が降臨。つゆは塩辛さ控え目、麺は細打ち、喉越しがとても良い。単に酒の種類が多い蕎麦屋というだけではないものがある。
ひとこと、あえてこの店に申し上げたいのだが、夜のメニューは酒の肴が大変充実しているようだが、それにひきかえランチ時では数えるほど。我々のような旅人は夜に寄るのはなかなか機会が難しい。松本は立派な観光地なのだから、蕎麦を喰っただけで帰るような客ばかりではない筈。是非、昼呑み用の肴メニューも夜同様に充実させて欲しいものである。とはいえ、先ずは一度、なんとか夜に来てみるか・・・。

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秩父の破風(はっぷ)山に登り、満願の湯で温まったあと、宝登山で蝋梅を愛でる(山の記録はこちら)。もちろん、今回は宝登山の蝋梅が主目的であるが、まっすぐ宝登山では「山岳会」がすたるので破風山を付け足しに登る。今年は昨年よりも蝋梅の開花が早かった様で、満開となっている木もかなりあり、あたりは甘い香りに包まれていた。
花のあとは、秩父鉄道長瀞駅から西武線直通電車に乗って西所沢に移動。駅からほんの数分のところに目当ての蕎麦屋「久呂無木」はある。久しぶりの入店。

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カウンター席以外に小上がり席が3つある店内が、今日はやがて満席となったにも拘わらず、店主が一人で切り盛りしていて(フロア担当者がお休みのため)大変忙しそうであったが、遠慮せずに酒と料理をがんがん注文。ここは蕎麦そのものもさることながら、どの一品料理も美味しいのが魅力。日本酒もみな、拘りをもって置いてあることが感じられる。なかでも、栃木の酒「姿」は自分好みのコクを感じた。

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多くの蕎麦屋がある秩父を素通りして、かつターミナル駅でもない西所沢でわざわざ途中下車するだけの価値がこの店にはある。我ら山岳会の女子連にも人気絶大だ。もちろん、真っ直ぐ「久呂無木」では山岳会メンバーとしての矜持に係るので、予め西武池袋線の先にある奥武蔵や秩父の山に登ることが、この店に辿り着く条件だが、殆ど登り尽くしているのが大きな悩みの種である。

店のHP:西所沢/久呂無木


 

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