山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

天ぷら盛り合わせ

ぽんしゅ館で試飲をしてほろ酔いになった後、まだランチタイムまで少々時間があるので、「平標茶屋」の方に教えてもらった共同浴場の「山の湯」へ向かうことにした。その後、「しんばし」で一杯やろうという寸法である。しかし道中、「しんばし」に寄った前回には11時10分ぐらいに到着したのに(開店時間は11時)、30分余り待たされてことが頭をよぎったので、小生だけは「山の湯」へは寄らず、踵を返して「しんばし」へ直行することにした。
而して開店の約30分前に到着。さすがに誰も並んでいなかったが、間もなく何処からともなく人が集まり出し、開店直前には少なくても20人ぐらいは並んだ状態。開店と共に案内され、蕎麦打ち部屋の脇の席を陣取る。どやどやと客が入ると、忽ち満席だ。目の前で若旦那(?)がせっせと蕎麦を打ち、大女将(?)がせっせと天ぷらを揚げるが、我々が席を立つまで手を休めることは無かった。大した繁盛ぶりである。
さて、今日は陽気が良いのでビールを外す訳にはいかない、早速、生ビール(600円)で乾杯。その後の日本酒は、さっき「ぽんしゅ館」で利き酒した、高千代の「うまい助」純米生原酒(1,100円/300ml)があったのでそれをもらうことにした。
料理は、身欠にしん煮付け(850円)、天ぷら盛り合わせ(1,900円)、蕎麦屋の味玉(500円)、魚沼美雪ます風干し(1,000円)をいただく。前回、前々回と似てしまうが、其々美味いので致し方ない。天ぷらは、さっくさく、である。味付け玉子は酒の肴にぴったり、蕎麦屋では珍しいと思う。魚沼美雪ますは、最早、淡水魚を超越している。
肴に舌鼓を打ち、酒に酔ったらそろそろ締めますか。やはり、せいろにしよう(800円✕2)。コシがあって喉ごしは抜群だ。今回も雪山といい、温泉といい、酒と肴といい、蕎麦といい申し分なし、満足、満足。

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高尾山山頂直下にある「やまびこ茶屋」で温まった後、まだ10時過ぎ。高尾山薬王院めがけてふらりふらりと下る。この時間になっても、登山客はごくわずか。昨今、三が日はどの程度の人がやってくるのかは判らないが、それなりには来るだろう。しかし、松が取れて、しかも三連休後の平日ともなるとすっかり静かだ。このような時にこそ、高尾山に登るべきだろう。
薬王院まで来ると参拝客はそれなりにて、護摩法要の申込客もかなり多く、受付所には行列が出来ている。いつもは2月ばかりだったので判らなかったのだが、まだ1月の上旬、初詣客はそれなりにいるということだ。
本堂に入ってみると、果たしてかなり賑わっている。並んでいる護摩札の数も、この頃見たことが無い程多い。2月だったら広い堂内に数人ぐらいしかおらず、僧侶や山伏の方が多くて申し訳ない気分になることもあるが、今日は全然違う。ご利益が変わらないのだとしても、2月の方が何だか有難味がある気がしてしまう。
法要は20分もあれば終わってしまう(昔と較べると段々短くなってきているような気がするが、気のせいか)。あとは参道を下り、(少々酒も入っていると、歩いて下るのは鬱陶しいので)ケーブルカーに乗って高尾山口へ下る。
さてもう昼時。今日は久しぶりに、柿の木が屋根を突き破っている「高橋家」に入ってみる。改築する前の「高橋家」には何度か入っているが、改築後は一度ぐらいしか入っていないかも知れない。店内の落ち着いたダークブラウン調は昔から変わっていない。4人掛けのテーブル席が空いていた。
先ずはビール(エビスビール中瓶650円)で喉を潤し、その後は日本酒。ここは八王子の地酒にしようと、「桑の都」(一合グラス650円)を注文。つまみは、板わさ(650円)、焼き味噌(450円)、天ぷら盛り合わせ(1,350円)にした。焼き味噌には刻みネギが入っていて、日本酒と良く合う。
締めはせいろ(650円)。久しぶりに手繰ったが、なかなか美味かった。やはり高尾山門前の中ではイケる店だと思う。またそのうちに寄ることになるだろう。

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ぽんしゅ館で少々ほろ酔い気分となったところで、そろそろ腹も空いてきたので再び駅の西口を出る。目当ては蕎麦屋。もちろん、東口には「中野屋」があるし、COCOLO湯沢にも「小嶋屋」があるのだが、今日は「しんばし」に行ってみようかと算段。
開店時間11時より少々遅れて入ったところが、もうかなりのテーブルは埋まっている状態。かなりの人出。こんな天気だが、スキー目当ての客が多い。どうやら危ないところだったようだが、我々は上手い具合に小上がりの座卓に着席できた。
早速やってくる注文取りは高校生のアルバイトだろうか、初々しさがいい感じ。メニューを覗いてみると一品料理が色々あって嬉しい。先ずはビール(大びん700円税込、以下同様)をいただく。つまみには、魚沼美雪ます風干(950円)と味玉(500円)、それに天ぷら盛り合わせ(1,850円)をいただくことにした。
「魚沼美雪ます」とは初めて聞くが、ググってみれば新潟県内水面水産試験場が、「ニジマス」と「アメマス」を交配し育てた魚沼独自の新品種とのこと。これって以前、大久保西の茶屋で喰った、長野県水産試験場が開発した信州サーモン(「ニジマス」と「ブラウントラウト」の交配種)と似たような感じだ。何処の水産試験場も、ご当地ブランドの開発に忙しいようである。
日本酒は、やっぱりまず鶴齢。最もスタンダードな純米しぼりたて(1合750円)を注文。お銚子とぐい吞みと小鉢が御盆の上に載って出てきた。キレがあるけど濃厚。あっという間に無くなったので、続いて超淡麗という酒米を使った鶴齢・特別純米(1合900円)を頼んでみる。するとまた、お銚子とぐい吞みと小鉢が御盆の上に載って出てきた。微妙な味の違いは頓着しないので、ぐい吞みが勿体ないと感じてしまう。次に、また超淡麗を使った湊屋藤助の大吟醸(1合900円)を注文。また新たなぐい吞みで、贅沢に味わった。
食べ終わって外に出ようとすると、入口付近は入店待ちの客がぞろぞろ屯している。この店は人気なのだ。

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しんばしのHP: こちら
 

久しぶりに、会社の帰りに西船橋で途中下車することになった。相手は、お互い職場が変わってしまったので、あまり顔を合わせることが無くなってしまった呑み仲間のひとり。西船橋と云えば、昔からオヤジ達が跋扈する街。昨今の居酒屋チェーンの店を除けば、ほぼ昭和の居酒屋がずらりと並んでいる。
今夜は何処にしようかと、武蔵野線の高架下をそぞろ歩き、ふと「きらく」が目に入った。ここも以前、何度かお世話になったことがある。2階に座敷もあって、居酒屋と云うよりは、ちょっと大きめな小料理屋の風情。かつての新橋の烏森神社界隈にもありそうな店。今の烏森だったら、見掛けることが少ないだろう。たまにはこんな店も良さそうだと、入ることにした。
入ると左手がカウンター席と厨房、正面に階段があって、右手がテーブル席。常連だったらまっすぐカウンター席に座りそうだが、こちらは何年振りだか思い出せないくらいなので、新参者と変わりが無い。若女将のような店員に、こちらで如何でしょうか、とテーブル席へ通される。
まず生ビールで喉を潤しながら、何を注文しようかと考える。やっぱりポテトサラダ(???円)をチェックしなくては。おや、くじら刺(550円税込、以下同様)なんて、珍しい、それもいこうか。そのあとは、手作りさつま揚(450円)、もろキュー(380円)、天ぷら盛り合わせ(600円)、お新香(???円)を一つずつ注文。どの料理もこの店の定番の様である。
ポテトサラダは、玉子入りのクリーミータイプ。塩加減も程々で、申し分なしだ。くじら刺は、何くじらだか判らない。近海ものか、はたまた調査捕鯨の流れものだろうか。柔らかくって、口に何も残らない。これで550円はお値打ちだと思う。天ぷらは、キスとメゴチが入っていて、江戸前風だ。サクッとしていて丁度良い。さつま揚げは、意外に外がカリッと香ばしく、美味い。ちゃんと手間をかけている感じが伝わってくる。やはり、こういうのが、在り来たりの居酒屋チェーンには無い味だと思う。
生ビール以外に、ホッピーセットを2順(≒ナカ6杯)呑んだ。 かなり良い気分になった。仕事の憂さは酒で流す、ということも無いが、会社帰りに一杯やる良さを、忘れていたような気がする。店の雰囲気や酒、料理と向き合うには、大人数では無理だし、話が弾み過ぎるのも問題。この店は、接客は良いし、料理も美味いので、宴会でどんちゃんやるには勿体ないと思う。 

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「増富の湯」からバスに乗り、JR韮崎駅に着く頃、丁度昼どき。普通ならばここで何処かに入ろうか、ということになるのだが、生憎、韮崎駅前には気が利いた店が無い。間もなく上り電車も来ることだし、とりあえず甲府に行けば何とでもなると、11時53分発の高尾行普通電車に乗り込む。
甲府駅北口はいつのまにか随分と変わった。再開発で洒落た建物が立ち並ぶようになり、飲食店もだいぶ増えた。今回寄ってみた「きり」も、おそらくは再開発に伴ってリニューアルされたものと思われる。店に入ると、右手がカウンター席でその更に奥が厨房、正面がテーブル席、左側が小上がりという配置。我々は小上がりに通される。
ふとカウンター席の上を見ると、そば等のメニューが書かれた木札と、その下に一品料理の短冊が並んでいる。その数ざっと40。蕎麦屋にしては異例の数。でも、それは夜のメニューなのでは、と勘繰りたくなるが、恐る恐る訊けばこの店はランチでも、夜と同様のメニュー。酒も、かなり豊富。うれしくて涙が出そうである。まるで、我々のためにあるような店。蕎麦屋というよりは、居酒屋が蕎麦も打つ、という感じだ。
もうビールは止めにして、とりあえず日本酒をいただくことに。短冊を見て、気になったのが「木火土金水」という銘柄。店員に訊くと「もっかどこんすい」と読むらしい。興味が湧いたのでそれを注文。瓶を見せてもらうと、おや、醸造元は笹一酒造だ。口に含んでみると、吟醸香はそれほどではないが、酸味と旨みがバランス良い。この頃の笹一は、色々やりよる。その後、「谷桜」もいただく。これも個人的にはお気に入りの銘柄。
料理は、まず鳥もつ煮。甲府に来たらこれを喰わねば。見掛けは味が濃そうだが、それ程ではない。これはやっぱり日本酒に合う。他に天ぷら盛り合わせ、桜エビのかき揚げ、こはだ酢〆、板わさ、かにみそ豆腐、真たこ刺し、鴨葱焼きをいただく。蕎麦屋で、こはだに出会えるとは思わなかった。どれも美味いので、ついつい酒がすすんでしまう。そして、締めは忘れずにせいろをいただく。
ついここは居酒屋と思ってしまうが、普通の蕎麦屋と同様、ランチ時は蕎麦を手繰るだけで直ぐ出て行く客が殆ど。客は入れ替わり立ち替わりで回転が良いが、我々だけ2時間近く居座った。大変満足、またやってくる機会を作りたい。

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