山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

七賢

「美し森ロッジ」から、メルヘンチックなバス(乗客は女子供ばかりで、やや居心地悪い)に乗って、清里駅に戻る。雨が止まないのでバス移動は有り難い。途中、清泉寮でかなりの人数が入れ替わり。こんな雨なのに、随分と人気だ。
駅に着いたらほぼ午後2時。まだペンションのチェックインには早過ぎるし、小腹も空いているので何処かへ入りたい。この界隈では一昨年、飯盛山に登った帰りに「さと」という蕎麦屋に立ち寄ったことがある(山の記録はこちら)。そこでも良いけど、とりあえす他にも有るだろうと、うろうろしてみるが、丁度ランチタイムが終わる頃なので、なかなか見つからない。
それに、ちょっと気が付いたことだが、駅前でも結構、売りに出ている空き店舗が多い。バブルからは随分経っているので、その名残なのか半信半疑だが、なんとなくシャッターストリート的雰囲気が漂っている。若い女の子を相手にしていたから、時代の変化に付いて行けず、飽きられたんじゃないかな。オヤジ連中だったら飽きもせず、同じ酒、同じ喰い物を当てがっておけば、満足するのだから(あとでネットを調べてみると、廃墟マニアの間では、清里はかなり有名の様である⇒例えばこんなブログ)。
そんななかで見つけたのは、「磯前」という寿司屋。寿司と云っても、蕎麦や丼物等もあるので、気軽に入れる感じだ。しかし、問題は営業時間。恐る恐る入ると、女性店員曰く、「いちおう3時ですが、かまいませんよー。」とのこと。どう、かまわないのか、いまいち判り難いが、まあ叩き出されるまで居ようか、ということでテーブル席に着陸。
「ごめんなさいねー」と云いつつ、通路でごそごそ雨具やスパッツを外す女子連に対して、件の女性店員はやっぱり「全然かまいませんよー」と。気難しい店主がいるような店じゃなくて良かった。
さて、ビール。ここは生は無く、瓶ビール(627円×2税込、以下同様)で乾杯。さっそく付き出しが出て来る。タコとイカの炙り焼きだよ、へー、珍しい。パクッと食べてみれば、これが香ばしくて美味い。なかなかやるな、この店。他の料理も期待して良さそうだ。頼んだのは、新サンマの塩焼き(864円×2)、目光唐揚げ(648円×2)、鉄火巻(1,080円)、それに締めの天ざる(1,404円×2)。今日は大して動いていない割に、結構、頼んだが、まあいいでしょ。張り切って喰おう。
サンマは個人的に、今シーズンの初ものだ。清里で初サンマを喰うとは思わなかった。なかなか脂が乗っていて、こりゃ美味い。目光(メヒカリ、正式名:アオメエソ)も、清里で出会えるとは奇遇だ。ビールの後は、日本酒にしよう。やっぱり地酒が良かろうと、七賢(864円×2)を注文。この酒は、同じ北杜市にある山梨銘醸が造っている。昔から骨太の酒。あー、結構呑んで喰った。どれも美味かった。このままじゃ、ペンションでの夕食に差支えがありそうだ。そうこうしているうちに、噂のペンションから電話が掛かって来た。これから車で迎えに来ると云う。今日のカロリー過多は、解決できずに終わりそうだ。

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磯善のHP: こちら 

小海線に乗っている間に降り始めた雨は、小渕沢に着く頃は本降りとなった。駅舎には、雨で立ち往生しているのか、それともこの頃、かの星野リゾートの「リゾナーレ八ヶ岳」が小淵沢の傍に出来たので、そこへ行くバスを待っているのだろうか、多くの人で溢れている。駅構内の立ち食い蕎麦屋にも多くの客が群がっている。ひと昔前は長閑さがあったが、この頃随分と小淵沢駅の雰囲気も様変わりしてきた。
丁度、昼食時。さて何処へ行こうか。小淵沢駅界隈には、その「リゾナーレ」内のレストランも含め、いくつか店があるが、「やっぱり蕎麦がいい」という声が上がったので、ならばと、予め調査済みの蕎麦屋「雅」に行ってみた。傘を差して(このちゃんは傘を持って来なかったので、しっかり合羽上下を着て)、へこへこ数分の距離。中央線の車窓からも見えそうな場所にある。
目指す店は、昭和の初めに建てられたと云う、古い町家。実体験は無いのに、田舎の実家に遊びに来たような錯覚を覚える雰囲気。気取りが無い分、落ち着ける。三和土に靴を脱いで上がる。畳の間が続く、昔ながらのスタイル。3つ目の部屋に通され、一番右手奥の座卓を囲む。
席に着いたら先ずビール。付き出しが2種類出てくる。つまみは板わさ、野菜天麩羅、厚焼き卵をいただく。女将(?)と思しき女性は接客がややそっけないが(小鉢も、で~ん!と置いていくが)、雇われ花番さん(?)らしき女性は、天麩羅は単品で頼むよりも天ざるの方が割安です、と優しくアドバイスしてくれる。
せっかくなので日本酒もいただこう。七賢の生酒を頼むと、青竹の徳利と猪口が出てきた。心憎い演出だ、ひと味違う感じがしてしまう。
この界隈の名物は「おざら」という、ざるうどんらしいが、締めはやっぱりもりそば。細打ちのつるつるしこしこ系。かなり満足。その後、我々が帰るまで、二組の客がやってきただけ。お値打ち感があるのに客が少ないのはやや意外。女将(?)の愛想が改善されれば、人気も高まると見たが、そうならなくても、それはそれで別に構わないように思う。また来るときに、人気が出て予約が必要、なんてなって欲しくない。

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食彩工房 雅のHP: こちら 

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