土気からの帰り、久しぶりに銀座へ出てみた。中央通りは歩行者天国。一見して感じるのは、中国人がやたらに目立つこと。買い物用に大型スーツケースをひきずっているし、大声の中国語が飛び交っている。服装もあか抜けていないか派手かのどちらか(派手さだけだったら大阪のおばちゃんも負けていないが)。彼らに交じって通りをあまりぶらぶらする気にもなれず、さっさと店に入ることにした。目指したのは7丁目にあるサッポロライオン(正確には「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」)。ここもだいぶ久しぶりである。昭和9年開店の老舗ビアホール、現存する最古のビアホールでもあるそうである。同じビルには他に洋風レストラン、和風レストラン、宴会場などが2階から6階まであり、名実ともにサッポロライオンのフラッグシップビルである。
客が群がる入口にはドアマンがいて、てきぱきと客を捌いている。一見、満席だったが、上手い具合に待たずに入れた。天井が高くて重厚感がある雰囲気。奥にある巨大モザイク画がこの店のトレードマーク。銀座のビアホールと云えば、旧交詢社ビルにあった「ピルゼン」を思い出すが、もう10年以上も前にビルの建て替えと共に廃業してしまったので、もう銀座でビアホールらしいビアホールはここしか残っていない。「ローレライ」とか、「バーデンバーデン」などがあるではないか、という意見もあるだろうが、あちらは歌声ビアホールなので、ちょっとキャラが違うと思う。
 席に着いたら先ずビール、というか(勿論、ビールだけでなくウィスキーやワインもあるが)当然ここではひたすらビールである。最初はエビスのプレミアムブラックから。料理は、ソーセージとジャーマンポテト。ビールも料理もあっという間に出て来た。定番はそれこそ、いちいち注文とは別に見込みで作っているようである。ポテトサラダ同様、ジャーマンポテトは店によって千差万別だが、ここはマッシュポテト風で胡椒がたっぷりスパイシー、それを熱い鉄板に乗せて出てくる。ビールはプレミアムホワイト 白穂乃香に切り替える。香り高くまろやか。続いて、カキフライと牛スジ煮込みも注文。こちらも定番。どれもこれもビールと良く合う。次のビールはエーデルピルス。実にホップが利いている。
ビールばかりだと、そうは長居ができないせいか、割と客の入れ替わりが多いような感じがする。ちょっといるあいだでも、様々な人間が交差してゆく。ここはひとつの交差点。しかもビールが飲める交差点だ。300人近くがわいわいがやがやしていても、さほど煩く感じないのはこの天井の高さのせいかも知れないが、このざわめきもこの店らしい味付けとなっているに違いない。

_DSC4592

_DSC4593

_DSC4595

_DSC4596

_DSC4597

_DSC4598

_DSC4599

_DSC4600

_DSC4601