上毛高原駅からの帰り道、日曜日とは云え、まだ早い(午後4時過ぎ)ので、なおちゃんに付き合って貰って大宮駅で途中下車してみた。やっぱり通い慣れた東口に行ってみる。心を鬼にして「いづみや」を2軒とも素通りし(笑)、南銀通りの南の外れ、「酒蔵 力 大宮南銀店」に寄ってみた。この時間の南銀通りはまだ半分眠っているような状態。ネオンサインに灯りが点いていないと、この通りは場末感が漂う。
店の南側が空き地になっていて、それに向いた側が大窓になっているので(偶々?)、明るく開放感がある。時間が時間だけに、席は選り取り見取りである。「酒蔵 力」は、半年ほど前、東口店に入ったことがある。客層も店員も若くてにぎやかだったが、昼下がりの南銀店は、この手の店らしからぬ静かな雰囲気に包まれている。閑散とした居酒屋も悪くない。
先ずはやっぱりホッピー黒でスタート。このような店は炭酸系が合っている。この店では、他の「酒蔵 力」姉妹店と違い、七輪によるホルモン焼きがあるらしいが、今日はとりあえず普通に串焼きを注文。生憎、テッポウは切らして無いとのこと、カシラとシロを頂く。もつ焼き鑑定士ではないので確かなことは云えないが、申し分ないと思う。もつ焼きの評価点は、個人によって違うかも知れない。臭みの有る無しでも違うはず。例えば、チーズなんかはその点で典型的。プロセスチーズ好きと、ブルーチーズ好きとで、同じ物差しでは評価し難い。
他に、ハチノス刺、ポテトサラダ、秋刀魚塩焼きを頼んでみた。ハチノス刺は少々珍しい。シコシコとモチモチの中間的食感。そのものは特段臭みも味も無いので、辛味タレでいただく。イタリア料理で出る、トリッパのトマトソース煮込みとは全く異なる食べ方だが、刺身で食べるのは悪くない。食べ続けていると、そのうち癖になるかも知れない。刺身では、他に牛ハツ刺や豚ガツ刺、豚コブクロ刺、馬ハラミ刺なんてある。ここは、肉(もつ)好きだったら興味津津の店だと思う。それで思い出したが、ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」に出てくる主人公レオポルト・ブルームは、朝食で豚の腎臓(マメ)を喰っていた。朝から(酒の肴ではなく)喰うとは、アイルランド人は相当のもつ好きだ。日本人じゃ到底真似が出来ないと思うけど、誰か、そうでもないと云ってみますか?

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