かねてより、門前仲町の呑み屋街の風情を気に入っている。少なくとも、東京では一番いい(日本一は先斗町だと思っている)。場末感や猥雑な雰囲気はなく、むしろ小粋と云っていい。神楽坂も悪くないが、この頃洒落たイタリアンとかフレンチとかが増えて、和の情緒がいま一つな感じ。その点、深川は昔から江戸文化が生きているのがいい。
新宿西口思い出横丁や、新橋烏森神社界隈、上野ガード下辺りの猥雑さも悪くないが、気分的な乗りが悪いと、そのDeep感が煩わしい感じがする。ちなみに温泉街だったら城崎、蕎麦屋街(って程、蕎麦屋がある訳ではないが)だったら善光寺門前、うなぎ屋街だったら成田山参道がお気に入り。
今夜のねらいはいくつか候補があったが、一軒目に覗いてみた「だるま」が空いていたので、今夜はここで決まり。田崎真也も気に入っている店だとか。この店は美人姉妹がやっているというのでも有名らしい。今日は偶々お姉さんの方がおひとりのようである。頭に捩じりタオルを巻いているのだが、親爺感は無い。美人は得である。
基本はカウンター席だが、奥にはテーブル席もある。でも折角カウンター席が空いていたので座らせて貰う。カウンター内は親爺がひとり男性なだけで、他はみんな若い女の子である。美人姉の子分達という感じ。店内のざわめきが程良い。これぞ下町の酒場という感じだ。壁の短冊メニューを眺めると、全般的にはちょっと高めの感じ。でも雰囲気が良ければ問題になる程ではない。がぶがぶ飲んだり、ばくばく喰わなければ良いだけだ。
つまみには、モツ煮込み、アジの南蛮漬け、ナスの味噌炒め、ハムカツを注文する。ここのモツ煮込みはなかなかイケる。アジの南蛮漬けは残り1匹分しかなかった(通常は2匹)ので、サービスしてくれた。
ここはハムカツが600円もする! 昨日の「新橋まこちゃん」の670円に次ぐ高さである。今日も怖いもの見たさで頼んでみると、ごく普通の感じ。量的にはやや不満か。齧ってみると、コロモが厚い感じがするが気になる程ではない、普通に美味い。
この店は看板娘目当てに入ってくる客も多いだろうが、やはり店全体から滲み出る風情が良い。この味はこの店固有のものだ。なかなか門前仲町に行く機会は少ないだろうが、また是非この雰囲気に浸りに訪れたい。

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