秋葉原に、美味い肉バルがあると聞きつけた人に誘われ、男三人でGW最中に行ってみることにした。せっかくの休日なので、真昼間からやろう、という企画である。この頃、誰が焚き付けたのか知らないが、「肉バル」とか「熟成肉」と云う言葉を良く目にするようになった。
「肉バル」とは、なかなか面白いネーミングだと思う。「ステーキハウス」などと云うと少々堅苦しい雰囲気だが、「肉バル」だと何となくカジュアルな感じで、「肉は酒の肴」的なニュアンスもある。敷居が低く感じるのが狙い目なのではなかろうか。「熟成肉」も一つのブーム。元々はビーフステーキ大国、アメリカからやってきた技術らしい。向こうでは「ドライエージングビーフ」と呼ぶらしい。別に規格やランク付けがある訳でもないようなので、これからの整備が待たれる。
休日の秋葉原に来ることはこの頃無かったが、駅前はかなりの人ごみだ。老若男女、様々な人がやってくる。もちろん、外国人の多さも目立つ。東京観光でエキサイティングさを求めるならば、秋葉原は良い選択かも知れない。電気店、アニメキャラクター店、メイドカフェが渾然一体となった街は、世界を見ても珍しいだろう。目当ての「肉バル」はそんな街の真っ只中にあった。
雑居ビルの6階が目的地。その1階から3階にはソフマップが入っている。主にゲーム機やゲームソフト、フィギュア、ガンプラなどの新品、中古品を売っているところ。まあ、先ず入ることは無い世界。そんな店の入口でエレベータを待っていると、明らかにメイドカフェの店員然とした女の子もエレベータに乗ろうとしていた。どうやら制服で出勤のようである。
一緒に乗り込むと、「何階ですか?」と如才なく聞いてくる。その子は4階のボタンを押す。暫し無言。4階でドアが開くと突然、大音声が飛び込んでくる。エレベータの目の前にはソファが並んでいて、わさわさ女の子達が居る。男性客もいる。店内はピンク一色。メイドカフェって、真昼間からこんなにノリノリなんだ、とあっけにとられる。
ドアが閉まって静かになり、6階でドアが開くとジャズの調べ。まだメイドカフェのインパクトから解放されていないが、ともかく「Meat Winery」と云う肉バルに到着。店内には若い男性が多く、黙々と肉を喰っている。さっそく我々も生ビール(550円税別、以下同様)を呷ったら肉を注文しよう。色々コースもあるが、アラカルトで楽しむことにする。ハラミステーキ200g(1,500円)、完熟牛ロースステーキ200g(2,980円)、ランプステーキ150g(1,000円)、ラムチョップのオーブン焼き300g(1,500円)を注文。肉以外にはアボカドとオリーブのタルタル(500円)、具だくさんメリメロサラダ(720円)と、やっぱりポテサラ(480円)も注文。突き出し(?)でオニオンスープが付いてくる。これがなかなか美味い。ワインは、トキ・アンディーノ・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ2015(2,700円)と、シンフォニア・テンプラニーリョ・ボデガス・アバニコ2014(3,000円)。どちらもまずまずのコスパか。
肉は、熟成によって旨味が増しているのかどうかは、いまひとつ判らないが、柔らかいのは間違いない。特にハラミステーキはかなりイケる。また来てみたい気持ちもあるが、あのメイドカフェの喧噪を通り抜けねばならないと思うと、やや憂鬱である。

DSC00199

DSC00180

DSC00181

DSC00184

DSC00183

DSC00185

DSC00186

DSC00187

DSC00188

DSC00189

DSC00190

DSC00191

DSC00193

DSC00194

DSC00195

DSC00198