武蔵五日市で「ヨルイチ」をちょっぴりだけ味わった後、立川で途中下車。何処か当てがある訳ではないので、なんとなく南口に出て、なんとなく東へ進む。「だるま」、「旬菜酒場 ほおずき」、「ひだりうま でん助」、「ラ・クローヌ」、「ファンキー原田」、「手打ち蕎麦なかさと」、「五十番」を眺めつつ、さらに東へ。
この辺りはもう、入っていない店が少なくなってきた。「とうせんぼう」もこのあいだ来たなー、と見ているとその奥に何やら居酒屋らしき店がある。ちょっと渋くて良さげだと思い、行ってみると「ずくなし」という看板が掛かっていた。後で訊いたところによると、「ずくなし」とは、長野県の方言で「怠け者」という意味の様であるが、なんでこの店がそんな名前なのか判らない。店に入ってみると、なかなか落ち着いた雰囲気、居心地が良さそうである。店の親爺もせっせと働いているし、特に変な感じは無い。思ったよりも広い店だが、どうも親爺ひとりで切り盛りしているようだ。とても「怠け者」どころではない。
靴を脱いでテーブル席へ座る。もう、最初から日本酒にする。積善・純米吟醸があったので注文すると、フルートグラスで出てきた。ほー。箸置きは、エノコログサである。へー。何となくこれだけで普通の居酒屋じゃないぞ、と主張している。
肴は特段、奇を衒ったものはないが、やはり在り来たりな居酒屋メニューとはちょっと違っている。なすのうま煮、ポテトサラダ、揚げなす、いぶりがっことスモークチーズ、タコとじゃがいものバジルソース、ソラマメの天麩羅を注文。どれも飛び切り美味い訳ではないが、普通以上に美味い。安心できる味である。
この店、掘り出し物と云っては失礼だが、なかなか良い感じ。アットホーム的な居酒屋で、思わずまた来たくなる雰囲気がある。

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