用事で出かけていたカミさんと、銀座で待ち合わせ。相変わらず表通りは中国系観光客にほぼ占拠されているので、我々は裏通りをこそこそうろうろするか、直ちに何処かの店へ逃げ込むしかない。今回入った店は、松屋の裏手にある「コダマ」と云う名のトラットリア。 
店の入口には、何故かごっついオリーブの木が植わっている。樹齢も相当のものに見える。一体いつからこの銀座の土に生えているのだろう。銀座では土を見ることも稀なのに。
席に案内されたら、まずは、ビール(スーパードライ、600円)と、スパークリングのハウスワイン(600円)でスタート。
ワインは、エレモ デッレ ファーテ ベネヴェンターノ アリアニコ ヴィノジア 2013(4,500円)にしてみた。渋みは控えめ、酸味とコクのバランスは申し分ない。スパイシーと云うよりもややフルーティか。初めて目にするワインだが、そもそもアリアニコ種なんてぶどう品種は、聞いたことも初めてだ。ソムリエ曰く、イタリアには数千のぶどう品種があるそうで、自身でも飲んだことが無いものは沢山ある、とのこと。数千とは、一生かかっても無理な数字だ。まことに人生は短い。
料理は、シャルキュトリの盛り合わせMサイズ(1,500円)、アクアパッツァ(1,800円)、ホワイトアスパラ炭焼職人風グラタン(1,500円)、サマートリュフのフェットチーネ (2,200円)を注文する。
アクアパッツァは普通、魚まるごと供される筈だが、ここでは切り身で出てきた。味はまずまず。まあ、量が少ない方が有難いが。ホワイトアスパラは生のホワイトアスパラを使っているようだった。トリュフは滅多に食べることは無いが、やはり香りは如何なるきのこにも似ていない、魔法の様だ。誰か、日本で栽培にチャレンジしないものかな。
結果的には、シャルキュトリの盛り合わせMサイズが、二人で食べるにはボリュームが有り過ぎた(この半分の量でも良かった)せいで、これだけ4品を食べるのにやや苦労した。
それにしても、我々が入ってから出るまで、客は我々以外二組だけ。勿論、この店が不味くって人気が無い、ということはあり得ない。銀座の裏通りにあるレストランは、やはり日曜日が狙い目である。

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