石和温泉からの帰り道、今日は4人だけなので、成り行きで店を決めようと立川駅南口を出る。それにしても今日の日尻山北尾根は、天気の良さもさることながら、途中から現れる岩尾根の感触が小気味良く、残念ながら高度感は乏しいものの、なかなか印象的だった。フィナーレが黒駒釈迦ヶ岳というのも申し分なし。時々、こんな会心の山に登れたら、またこれ以上のルートを探してみたくなる。
気分が良いまま、駅前から歩き始めて直ぐ、「フレンド書房」と書いてある真っ赤な看板が目に入った。名前は本屋だが、どう見ても呑み屋のようである。ちょっと興味が湧いたので入ってみた。3階まで直線階段を上がり(酔っ払いには危険である)扉を開けてみると、こぢんまりしたCaféという雰囲気。でもその実態は、ワインが楽しめる串焼き屋である。
店主に訊けば、先代まで実際、本屋だったとのこと。本屋の名前を呑み屋に使ってしまうところが、面白い。屋号には思い入れがあるが、それはそれとして呑み屋をやってみたいという思いとの鬩ぎ合いの結果、こういうことになったようである。
飲み物にはシャトー・メルル・ルージュを注文。スパイシーさはあるが、それ以上にフルーティなミディアムボディ。まずまずの赤だと思う。それにしてもボルドーは随分久しぶり。他のワインもだいたい4,000円前後だった。料理は、やっぱり串焼きはオーダーしなくては。お任せセットでいこう。トマトのベーコン巻きや椎茸の肉詰めなど、ワイン向けの串焼きが出てきた。一品料理にあった、おからポテトサラダや牡蠣のオイル漬けも注文。これらもなかなか美味い。
店主が、我々が立川に馴染みがあることを知ると、立川の昔の写真集を置いてあると云うので、見せて貰った。立川駅前の再開発前の駅舎の写真や、母校のかつての校舎も写っている。現在よりも昔の街並みの方に馴染みがあるのは、それだけ馬齢を重ねたせいか。立川で呑んでいると、時としてこのようなことに出会うのが面白い。 

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