山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

オニオンスライス

また7ヶ月ぶりに久呂無木訪問(前回はこちら)。
今回は、両神山の帰りなので、日曜日の訪問となった。両神山から下りて来た4人のうち、ひろちゃんは用事のため泣く泣く帰宅、その代わりに膝のリハビリ中のくまちゃんが、久呂無木に直接やってきたので、都合4人での入店。そのため、久しぶりに奥の座敷ではなく、小上がりに腰を落ち着けた。勿論、我々は予約済みなのだが、後から後から予約していない客がやって来て、丁重にお断り。相変わらずの人気ぶりである。
早速、久呂無木のご主人のお勧め日本酒をいただく。先ずトップバッターは「花陽浴」。最早、埼玉を代表する日本酒だと思う。この赤ラベルの山田錦(純米吟醸山田錦直汲み)は初めてだ。口に含むと、「花陽浴」ならではのジューシーさと、仄かなパイナップル系の香りが広がるが、程良く旨味も酸味も併せ持っているので、バランスの良さも感じる。流石だ。
つまみはいつもの豚炙り焼き、出汁巻き玉子、さしみゆば、鴨ロース、野菜天ぷら、板わさ、牛しぐれ煮、オニオンスライスをいただく。どれもこれも変わらぬ美味さ。
続いて登場した日本酒は「雁木 純米吟醸無濾過生原酒ノ弐」。旨味があって芳醇なのにさらっと上品。これはすいすいいってしまいそうだ。危険な酒。
次は「智則 純米吟醸 佐香錦 直汲み中取り 無濾過生原酒」。ご主人曰く、「智則」とは杜氏の名前だそうだ。自分の名前を酒の名前にするとは、かなりの自信作ということか。実際、口に含んでみると、これもまた旨味ががつんと来る、骨太な日本酒。まいった。
最後の日本酒は、「まんさくの花 純米吟醸 美郷」という、ちょっと風変わりなラベルの日本酒。裏ラベルには「・・・一際目を引くデザインボトルを作りました。上から順に「日の出」「まんさくの花」「水」をアイコニックに表現したものです。」とある。ご主人の解説によると、酒造(日の丸醸造)の若旦那が、どこぞのデザイナーに、ん百万円で頼んだら、大旦那に「金を使うなら酒造りに金を使え!」と怒られたそうな。小生も大旦那の意見に賛成。呑んでみると、酸味も旨味も程々で、とにかくフレッシュ爽やか。
締めはやっぱりもりそばがいいが、今日はおろしそばもいっしょに頼んでみた。大根おろしの辛みと蕎麦のシコシコ感が良く合う。もりばかりではなく、偶には色々なそばを食べてみるのも良いようだ。毎度様々な日本酒が楽しめるし、蕎麦もいつも通り美味い。何回お邪魔しても楽しめる店である。
 
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カミさんが大宮に用事があると云うので、珍しく山の帰りではなく、大宮にやってきた。日曜日の昼下がりは、「いづみや」を除けば、空いている店は流石に少ないはず。そこで待ち合わせの時間までしばし、駅の東口界隈の居酒屋を探索してみる。今日は生憎の小雨模様だが、春雨なので濡れていける。大門町1丁目から宮町1丁目にかけては、細い路地に面して店が犇めき合っているイメージ。駅を出て左手に進むと大宮銀座通り、右手が南銀通り、我等が馴染みの「いづみや」は南銀通りの入口にある。大宮銀座通りに直行する路地は、南側から順に、「すずらん通り(アーケード)」「さくら横丁」「ウェストサイドストリート」「一番街(アーケード)」「住吉通り」と並んでいて、すずらん通りには、以前行った「酒蔵力大宮東口駅前店」がある。その向かいには、24時間営業で有名な「磯丸水産」。ラーメンチェーンの日高屋が結構目立つが、それもそのはず、ここ大宮が発祥の地だそうだ。「焼鳥日高」は一番街にもすずらん通りにもある。
一番街でふと目に留まったのが「アカマル屋」という店。聞いたことのない店だったので、ここに入ってみることにした。扉の外にもテーブルが並んでいる。今の季節だったら悪くないが、人通りが思い切り気になる感じなので、やはり中へ入る。
先ずは生ビール(420円)でスタート。そのあとはホッピー黒。つまみはちょっと変わっている。わさびのポテトさらだ(380円)は、わさびが結構(でも、むせない程度に)入っていて、インパクトあり。生かぶ(280円)は、大ぶりのかぶ一個分が出てくるのでボリュームがある。金山寺味噌(かな?)とマヨネーズがついてくる。こう云う食べ方をすると、かぶは、火を通さない方が美味いとつくづく思う。他に、オニオンスライス(180円)、ハムカツ(280円)、さば塩焼き(380円)、牛すじ焚(480円)、焼き物は鶏ねぎま(120円)、鶏つくね(140円)、豚はらみ(120円)、豚しろ(120円)を注文。「焚」なんて言葉を使うところが、関西をイメージしている風だ。
この店のコンセプトがどの辺を狙っているのか、ちょっと判らないが、ライバルは「かぶら屋」あたりか。名物は、煮込み、出汁煮込み、炭火串焼きとなっている。ちなみに、メニューで一番高い肴はホッケ焼き(520円)だった。ホッケは今や、高級魚になりつつあるようだ。他にもまだいろいろあるので、次回来た時に試してみたい。

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この頃番外編ばかりだね、というご批判はさておき、今日も全くの番外編(というか、「山から下りたら」を「山から下りているときは」と寛大に解釈してもらうと、ほら、問題ない)。凸さんから製品展示会の招待を受け、せっかくだからと(もちろん暇にかこつけて)半日休みをとって上京(なにせ仕事場は千葉なので)。時間がたっぷりできたので、先ず昼食。東京交通会館地下の「桃園」で長崎ちゃんぽん(800円;かなりインパクトあり。次回は皿うどんを喰ってみたい。)を喰った後、ついでに映画鑑賞。ほんの行き当たりばったりで「マダム・マロリーと魔法のスパイス」を見てみた。監督は「ショコラ」のラッセ・ハルストレム、製作はなんとスティーヴン・スピルバーグだ。
全く先入観を持たずに見たせいか、ストーリ性やコメディ性はさておき、モチーフ自体がなかなか良かった。ヘレン・ミレンが良い味出ている。初めて見たが、ハッサン役のマニッシュ・ダヤルもマルグリット役のシャルロット・ルボンも悪くない。今後に注目してみたい。ところで原題は"THE HUNDRED-FOOT JOURNEY"、直訳すれば「100フィートの旅」となり、邦題と比べると、受ける印象や視点がまるで違ってくる。日本での配給も同じディズニーなのに、こんなに変えちゃっていいのか?と思ってしまうが、原題の解釈をくどくど説明するとネタばれになってしまいそうなので止めておく。でも邦題には含蓄もひねりも全くないので(大女優を前面に出しての受け狙いか)、原題名の方に大賛成である。
ともあれ、映画館を出て展示会で暫し情報収集のあと、凸さんと秋葉原の居酒屋「殿(しんがり)」に入る。一見、立ち飲み屋風な店構えだが、中に入ればちゃんと椅子がある。ここは、天井からぶら下がっている籠に予め現金を入れておき、品物が出てくる度に店員が清算するシステム。金を使い過ぎない(喰い逃げをさせない)良い仕組みだ。生ビール(中400円)で乾杯の後は肴。
メニューをざっと見た限り、魚系も肉系もまんべんなく揃えた万能居酒屋の感じ。ポテトサラダ(250円)とハムカツ(350円)は外せないとして、もつ煮込み(250円)、島豆腐の厚揚げ(失念!)、炙りしめサバ(450円)、漬物盛り合わせ(300円)、オニオンスライス(250円)、いぶりがっこクリームチーズ(400円)、すき焼きコロッケ(失念!)を次々注文する。ここのポテトサラダはたまご入り。しっかり固めの舌触り、マヨネーズ控え目で美味い。ハムカツは、2枚の薄いハムの間にクリームチーズを挟んで揚げてある。いぶりがっこクリームチーズも面白い。いぶりがっことクリームチーズを交互にミルフィーユ的に重ねてある。組み合わせ自体、今ではかなりポピュラー化しているようだが、これは見た目がやけに洗練されている。何処ぞの食品加工会社の製品ではないかと勘繰りたくなる。すき焼きコロッケには、ソースは不要というか、かけない方が無難。良い具合にすき焼きの味がジャガイモに浸みている。
ビールの後は日本酒に移行。焼酎ほどの充実さは無いが、それでもいくつか珍しい酒がある。どれも500円。先ずは月の輪純米生原酒。岩手の酒。猪口に注がれて気が付くが、うすにごり酒である。口当たりが良く濃醇だがすっきり。次は白龍純米無濾過生原酒。同じ福井には有名な黒龍があるが、白龍もあるとは知らなかった。吟醸酒ではないが、すっと鼻に抜ける芳香族系の香りが少々強い。でもそれがマイナスではない。最後は舟出活性にごり。福島は白河の造り酒屋。いわゆるどぶろくだが、舌にぴりぴり、炭酸を感じる。清涼感たっぷりだ。
結構呑んで喰ってひとり3,500円だった。ここは総じて肴にひと手間かけたこだわり料理が多い。まだまだ食べていない料理もいっぱいあるし、珍しい日本酒も日替わり的に仕入れているようなので、次回が楽しみである。

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 居酒屋「殿」のブログ: こちら

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