とっぷり日が暮れて新宿に着いたら、今宵も西口「思い出横丁」へ。今日は珍しくあひるちゃんも一緒。いつものように先ず中通りへ。通りへ入ってすぐの左手に、「伸」という名の焼鳥屋が目に入る。店の間口はせいぜい一間程度。1階はカウンター席だけで既に一杯の様子だったが、若い女性店員が、2階は空いていると云う。
じゃあ、入ってみようかと、酔っ払いには危険な急階段を上がってみると、奥(韓国系らしいグループ)と窓際の席(男女日本人カップル)は埋まっていたが、テーブル席が2つ空いていた。テーブル間がやや狭いが、男女日本人カップルが気を利かせてくれ、上手くリュックサックも収まった。
各自、ウーロンハイやらレモンハイなどで乾杯。付き出しは、こりゃ珍しい、ひじきと大豆の煮物(300円税込、以下同様)。この頃、なかなかこういうものはお目にかかれない。料理はもう殆どいらない状態だが、ポテトサラダ(450円)と、ピーマン肉巻き(250円/本)、エリンギ肉巻き(250円/本)を2本ずつ注文してみた。
そうこうするうちに、窓際のカップルが帰っていき、それと行き違いに、ラテン系の家族6人組が階段を上がって来て、同じく窓際に陣取った。ちょっと狭そうなので、今度は我々がテーブルを若干引いてみた。
程なくやってきたポテトサラダは素朴な味わい。ピーマン肉巻きもエリンギ肉巻きも、見た目通りに美味い。ラテン系グループも焼き鳥を頼んだようで、恐る恐る口に運んでいる。ラテン系の方々には、焼き鳥のシンプルな味付けはどう感じるのか興味深い。でも恐らくは、狭っ苦しい日本の居酒屋で、身体を縮こませて喰うことが、もうひとつの味付けとなっていることは間違いないだろう。

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