毎度、この店の前を通り過ぎる時に気になっていて、何度か覗いてみたがいつも満席だった。今日は三連休の中日、日曜日でしかも19時半過ぎ、ならばどうかと覗いてみると、入れるとのこと。ようやく入店となった。ここはベルギービールがウリの店。看板には「ピンクの象」が描かれている。
店内は女性が気に入りそうな、お洒落な雰囲気。オヤジには特段、不要である。席に着いたら、先ずは思い思いのビールでスタート。小生は久しぶりにヒューガルテン(810円税込、以下同様。英語読みではホーガーデン)を呑む。マレーシアでは良く呑んだ。他にベルビュークリーク(842円)、とマルール(1,620円)も注文。ひよこ豆の煮物と、ポークペーストが前菜(324円×3)。料理は他に、サーモンのカルパッチョ(918円)、アンチョビ・キャベツ(518円)、カキのアヒージョ(1,058円)、いろいろ野菜の洋風トマト煮込みグラタン(734円)を注文。この店は、鉄板料理が人気らしいが、今回は頼まなかった。
ピンクの象とは、アルコールやドラッグで酩酊した状態のときに見える幻覚のことだそうで、ジャック・ロンドンの小説「ジョン・バーリコーン」(1913年)での記述が最初のこと(読んだことは無いので、いつか確認したい。「ジョン・バーリコーン」とは大麦を擬人化した精霊だそうである)。英語圏では良く使われる表現の様だ。ディズニーアニメの「ダンボ」でも、酔っ払ったダンボがピンクの象の幻覚を見るシーンがあるそうである。小生は幸か不幸か、まだピンクの象の幻覚を見たことは無い。
「デリリウム・トレメンス」(1,296円)という名のベルギービールのラベルに「ピンクの象」が描かれている(この店の看板は、まさしくこのパクリ)が、これは昔呑んだことがあり、その時にピンクの象の由来を聞いたことがあった。ちなみに「デリリウム・トレメンス」とはラテン語でアルコール禁断時に現れる震えのことを意味しているそうで、なんともストレートな名前である。アルコール度数は8.5%もあるので、いつものビールの様に呑むと酩酊する。注文すると、同じくピンクの象が描かれたグラスに注がれて出てくる。もうひとつ今回、「デリリウム・ノクトゥルヌム」(1,296円)という、姉妹版のようなビールも呑んだ。こちらは夜のアル中、という意味になるようである。その名の通り、グラスに注ぐとダークな色合いのビールである。他にシメイ・ホワイト(1,026円)とエミリアーナ・ナチュラ・シャルド(810円)もいただいた。
この店にはもっと軽いビールもあるし、10度を超える、ワイン並みに強いものもある。ベルギービールの世界は実に幅広い。この店にはまだまだ試したことが無いビールがいっぱいあるので、次回も楽しみである。

_DSC1529

_DSC1530

_DSC1531

_DSC1532

_DSC1533

_DSC1534

_DSC1535

_DSC1536

_DSC1537

_DSC1538

_DSC1539

_DSC1540

_DSC1541

_DSC1542