岩崎山(別名:日影雁ヶ腹摺山)に登り(山の記録はこちら)、天空の湯でさっぱりした後、今日は高尾で打ち上げしようと云うことになり、それならばと、ダメもとで「あさかわ」を覗いてみると、丁度、4人掛けのテーブルがひとつ空いていた。この頃、(呑み屋の場合に限っては)天使が微笑んでくれることが多いな、と自画自賛しつつ、途中下車せずに帰るつもりだった、のんちゃんも一緒に入店。
これで今回が2回目(前回はこちら)。まだ午後5時過ぎなのに、我々が入ったら一杯。大した盛況ぶり。これでまもなく廃業とは、全く勿体ない話だ。客のほぼ全てが、山から下りてきた方々のようである。もっとも、この高尾駅界隈の店は、どこも大抵、山帰りの客で潤っているはず。まさに高尾山、陣場山へのゲートウェイにある強みである。その利便性を更に広げるため、駅前の再開発と橋上駅化が行われる訳で、やむを得ない仕儀とは云え、それによって「あさかわ」と趣ある駅舎が無くなるのは、まことに残念である。
ここのポテトサラダ(400円、税別、以下同様)は既にチェック済みだが、つい頼んでしまう。やはり、味は奇を衒わない、安心できる美味さ。その他に、板わさ(450円)、いか一夜干し(550円)、さば味噌煮(450円)、はたはた生干し焼き(500円)、さば魚醤漬焼き(500円)を注文。前回喰った「ししっぽ」もそうだが、この店の海産物は能登のものらしい。
能登では魚醤のことを「いしり(又はいしる)」と云うそうで、調べてみると日本三大魚醤というものがあって(日本人はとかく三大○○○が好きだな)、残りの二つは秋田の「しょっつる」、香川の「いかなご醤油」だそうである。「しょっつる」は知っていたが、「いしり」と「いかなご醤油」は聞いたことが無かった。「いしり」の原料は、イカかイワシとのこと。イワシはそれこそ世界標準だろうが、イカとかハタハタとかイカナゴとかは、他に例は少ないだろう。意外にも、日本の魚醤文化は幅が広い。

_DSC0126

_DSC0127

_DSC0128

_DSC0129

_DSC0130

_DSC0131

_DSC0132

_DSC0133

_DSC0134

_DSC0135

_DSC0136

_DSC0138

_DSC0139

_DSC0140