山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

さつま揚げ

松田界隈は、ここ3年半ほど我々にとって鬼門(そのきっかけはこちら)。つい先月も、なんとか「信玄」(そのときのレポはこちら)に救われたものの、やはり「若松食堂」には入れなかった(他の店も悉く断られた)。よほどこの食堂は人気と見えたので、今回は始めから「若松食堂」に狙いを絞り、事前になおちゃんが予約を入れてくれた上での入店となった。勿論、これに山行計画も風呂も合わせる格好。
ところが、満を持してやって来たにもかかわらず、数人の団体は居たものの、我々とほぼすれ違いで帰ってしまい、奥のカウンター席に3人が静かに呑んでいただけ。我々の後も、殆ど客は来なかった。藤野駅前の「風里」と同様、山とゴルフがシーズンオフのせいなのだろうか。何だか少し拍子抜けだが、ともかく溜飲を下げることは出来た。店構えはかなり渋めで昭和枯れすすき的だが、店内はこざっぱりとした典型的駅前食堂の雰囲気、居心地は良さそうである。
先ずは、「健楽の湯」から持ち越しした風呂上がりビールを呷り、ひとごこちついた後、メニューを眺める。かなり種類が豊富だし、どれもリーズナブルな値段。やきのりは、50円(税込、以下同様)。ご飯とみそ汁とやきのり、という注文もできるわけだ。
我々は、冷奴(300円)、ポテトサラダ(300円)、野菜炒め(600円)、たまご焼き(200円)、アコウダイの粕漬け焼き(???円)、さつま揚げ(300円)、厚揚げ(300円)を注文。お腹が空いたWoodyさんは、アジフライ定食(???円)を注文。どれもシンプルな味付け。薄味好みのアニーには丁度良かった様子。たまご焼きは、まるで母親が弁当に入れそうなシロモノ。ただし、この店のたまご焼きはかなり甘いので、残念だけど小生の口には合わない。
日本酒(地元、中澤酒造の松美酉)に切り替え、ちびちびやる。ここにいると時間が経つのを忘れそうになるが、まだ松田駅の北口に行って「あさぎり」の切符を買わなくてはならない。仕方が無い、そろそろ重くなった腰を上げるとしよう。次回はもっと陽気が良くなってからだとすれば、やっぱり予約してから来るべきか。

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アユラシが帰京する機会に合わせて、呑み会をすることにした。前回は池袋だったので、今回は新宿。この頃、新宿へ行くことはだいぶ減って来た。以前であれば、気の利いた店のひとつやふたつ、直ぐに思い付いたが、この頃は記憶もぼやけるし、新しい店の情報を仕入れることもしていないので、益々行き難くなってきている。
山の帰りだと「思い出横丁でも行ってみるか・・・」、となるが、予め予約を入れておこうとなると、少々調べてみたくなる。その結果、魚が美味そうな「タマル商店」が眼に入った。祝日でもやっているようなので、予約してみた。
朝霞台で時間調整したにもかかわらず、新宿到着がだいぶ早かったので、ちょっと西口をぶらぶら。小田急ハルクのB1Fにあるアウトドアショップ街にも寄ってみる。ここにはアークテリクスのショップもある。機能性とデザインは良いが、ちょっと高過ぎて手が出ない・・・。
うろうろするのも飽きてきたので、まだ早いが店に行ってみる。やっぱり1番乗り。じっとしているのも手持無沙汰なので、ビール(スーパードライ・エクストラコールド)を注文し、ちびちび呑んでいると、やがて順次、参加者が現れる。現れる度に乾杯。この頃、鳥見に専念している凸さんも久しぶりに登場。ゲストの(といってもタダではない)アユラシも程なく到着。最後にこのちゃんも現れ、何回目かの乾杯をする頃にはすっかりビールは無くなった。
ここのお通しは、じゃがいも+イカの塩辛という、北海道スタイル。ここはそういう店だったのか。いきなりじゃがいもは重たいな、と手が出ず。先ずは刺身をいってみよう、と六点盛り(1,980円税込、以下同様)を注文。なおちゃんが、抜かりなく10%offのクーポンを持参しているので、他に、セロリ浅漬け(420円)、たこ唐揚げ(480円)、海鮮漁師サラダ(880円)、さんま塩焼き(480円)、さつま揚げ(480円)、鮭ハラス焼き(580円)、真鯛かぶと煮(780円)、ぬか漬け盛り合わせ(480円)をどどどっと頼む。特に安い訳でもないが、どれもまずまず。やっぱ、さんまは美味いな。
ビールの後は日本酒。かなり有名どころが揃っているが、だいたいどれも400円(0.5合ぐらい?)。この頃、有名な地酒を出す場合には、1合単位ではなく、勺単位で出す店が増えて来たように思う。こちらとしても色々な種類の酒を呑んでみたい場合もある訳だから、少々割高かもしれないが、そのようなニーズに合わせていると云える。がぶがぶ呑みたいオヤジ達が好む、場末居酒屋とはまた別の世界が出来つつあるようだ。

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ひさしぶりだと思ったら、まだ1年経っていなかった。夏山合宿の候補地と日程を決めるため打ち合わせ(≒と云う名の呑み会)が必要だと云うことになり、それではと、ここ「酒蔵秩父錦」にしてみた。出席者が6人となったため、奥の座敷を使えないかと思って予め電話してみたがだめとのこと。物置になっちゃっているのかも知れない。そうなると、コの字(とエの字の中間的な)カウンター席の角に座ることになる。
千葉方面から京葉線でやってくる場合、陽気が良ければ八丁堀駅から歩くのが一番近い。前回は、有楽町駅から歩き出し、道の南側から店にやってきたが、今回は北側から。でも、どちらからやってきても、この店の存在感は異質である。そこだけ空間が違う。ここが銀座であることが、錯覚させる要因の一つかも知れない。もしこの店がそのまま秩父市街や川越の蔵造り通りにあったとしたら、すっかり溶け込んでしまい、マニアでもない限り目を留めることはなさそうな気もする。
それでも中に入っていると、外観同様、中も思い切り枯れている。巷には、外観はレトロだが内装はモダンと云うレストランもあれば、外は現代風なれど、中だけはレトロ感を演出している居酒屋もある。その点、ここは外見も中身も同じ、そう云う点で極めてピュアな居酒屋である。これがこの店の真骨頂であろう。中に入ると我々のうち先に来ていた3人以外、他に客はいない。あとから二組やってきたが、カウンター席には座らず、四人掛け席に着いた。最初から最後までカウンター席は事実上、我々の貸切状態である。
「秩父錦」の店でも、最初はやはりビール。そのあとは、「秩父錦」を燗にしてもらう。これぞ淡麗辛口。つまみは、ポテトサラダ、モツ煮込み、さつま揚げ、メンチかつ、ウルメイワシ、空豆、カミカツを注文。ここは、さつま揚げとカミカツが名物と云っていい。さつま揚げは、出てきた瞬間はパンパンに膨らんでいるが、見る見るうちに(カメラを向ける間もなく)萎んでしまう。その分、ふわふわである。カミカツは日本酒の肴になりうるのか、と思ってしまうが、これも辛口の秩父錦ならではの組み合わせと云っていいだろう。これは、この店が持つもう一つの顔である。

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6月17日以来の「根津の甚八」訪問、もう半年経ってしまった。あのときは夏の到来を予感させるような陽気だったが、既に真冬。前回、店を目指してやってきたときの、赤い提灯の明るさの記憶がほとんどないが、同じ時間でも今宵は遠くからやけに目立つ。滑り具合がいまひとつの引き戸を開けると、ほっこり暖かい。女将に迎えられ、奥の座敷に通される。黒光りする柱や板壁に、白熱電灯の暖かい明かり。座布団に座った時に得られる、このくつろぎ感は他の居酒屋ではちょっと味わえぬ。
先客はカウンター席におひとりだけ。この店に溶け込むように静かに呑んでいる。この建物は冬は寒いですよ、と女将から聞いていたが、たしかに隙間風のようにすうっと冷気が通り過ぎることがある(女将が膝かけ毛布を用意してくれる)。でも、むしろ熱燗がちょっと進む程度のプラス効果とも云える。初夏の、一瞬の爽やかな涼気も悪くなかったが、この店ならば冬の隙間風も存外悪くない。前回はアユラシと二人だったが、今日はなおちゃん、りんごちゃんの女子二人を加えて、四人でプチ忘年会。
従って、ビールでちょっと喉を湿らせた後はひたすら熱燗をいただく。もちろん、酒は「太平山」一本やり。肴は鯖の燻製、鶏ささみ燻製と煮玉子、水餃子、さつま揚げ、クリームチーズのわさび漬けのせ、漬物盛り合わせ。それぞれが酒の肴にぴったり。特に鯖の燻製は前回もいただいたが、個人的にイチオシである。肴をつまみ、酒を流し込みながら、しばし雪国談義、山談義、テレビドラマ談義に花を咲かせ、瞬く間に看板となった。今度来るときはどの季節の風に吹かれてみるか。

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銀座の帰り、乗り換えのついでに秋葉原で途中下車。先日入った「町役場」がある雑居ビルの地下にまた来て、今度は「南部や」に入ってみた。時間は平日の午後4時半、先客は年金生活者の定期会合と思しき一組だけ。店員は全て中高年男性。メニューを見ると、肴はだいぶ豊富である。その名の通り、ここは岩手をウリにしているのかと思いきや、酒(南部美人)以外、どれが岩手の郷土料理なのか良く判らない。ま、それはともかく、いくつか注文した肴のなかで、自家製さつま揚げは、独特な味付け(エスニック風?)で思いの外、美味。ポテトサラダは結構、舌触りが滑らかだが具材と味付けはごく普通。ブリ大根、鶏唐揚げも普通に美味い。
昭和の香りがするこの店の居心地はなかなかに良い。若者が大挙してやってきて大声で騒ぐような店とはまったく程遠い雰囲気なので、おっさんが(おばさんも)安心して静かに酒を傾けることができる。惜しむらくは、もっと岩手郷土料理をメニューに入れてくれて、さらに言えば男性ばかりの店員・調理人ではなく、看板娘の一人ぐらいは置いて欲しいものである。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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ぶどうの丘展望レストランでちょっとまったりしたあと、ホリデー快速ビューやまなし号で立川に移動。久しぶりに北口の「弁慶」を覗いてみるが、なんと一杯。では隣はどうかと「玉河」に訊いても断られる。「玉河」の別店舗にも訊いて貰ったのだが、やはり満杯とのこと。ふーむ、さすがにこの時間(18時半くらい)で9人はなかなか難しい。さてどうしようか、ものは試しに「味工房」に電話してみると、意外にOKとのこと、この店はけっこう大きいのでなんとかなったようだ。図らずも、前回「味工房」に入店したときも、「ぶどうの丘」からの流れだった。
駆け付けビールは、キリン派とサッポロ派が乾杯。そのあとは各自様々な酒に移行。この店は多摩の地酒がズラッと揃っているのが魅力(隊長お気に入りの喜正も勿論ある)。今日は、先ず東村山・豊島屋酒造の「金婚・純米」を頂くことに。辛口ではないがさらりとしていて食中酒に相応しい。豊島屋酒造と云えば「屋守(おくのかみ)」がこの頃超人気だが、元々「金婚」が主銘柄。ちなみに明治神宮、日枝神社、神田明神の御神酒は何れも「金婚」だそうである。創業はなんと慶長元年(まだ秀吉が生きていた!)というから、江戸幕府成立よりも古い。「金婚」の後は、「嘉泉・ぎんから」。これもかなり淡麗辛口で食中酒系。これを醸す福生・田村酒造場も創業文政五年とのことで、ここも200年近い歴史がある。
つまみは、エイヒレ、大根サラダ、さつま揚げ、ジャーマンポテト、牡蠣の天麩羅、串焼き12本盛り合わせ等々注文。くまちゃんは会津坂下の酒「飛露喜・特別純米」を注文。この頃、会津の酒を目にすることが多いな。いわゆるこれは、酒そのものを楽しむ濃醇系。散々飲んで喰って、概ね一人2,750円はまずまずリーズナブル。さて、払いも済ませたので帰ろうか、あれっ、凸さんは? と訊けば、ラーメンを食べて帰る、と言い残してひとりでふらふらネオン街に消えていったそうな・・・。

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味工房のHPはこちら: 味工房 
豊島屋酒造のHPはこちら: 豊島屋酒造 

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