大洞岩から大同山南尾根を経て百蔵山に登り、湯立人鉱泉で汗を流した後は、高尾へ移動して「たまの里」に初入店。ここは小生の兄貴が推奨する店である。高尾駅南口の目の前にあるドトールコーヒーには土曜日の朝、時々お邪魔することがあるが、その隣にこんな蕎麦屋があるとは気が付かなかった。概して高尾山には蕎麦屋が多いが、その多くは高尾山口駅から先の参道にある。その辺りの蕎麦屋は殆ど入ったことはあるが、ここ高尾駅は全くノーマークだった。
入ってみると、外観同様、小奇麗で明るい。高尾山から下りてきたであろう中高年ハイカー達で、思いの外、繁盛している。みなさん良くご存じのようだ。山登りを口実に使い、かつ蕎麦を隠れ蓑にして、単に酒を呑みたい輩(はて、何処かで聞いたような聞かないような)にはうってつけの店と見た。
ともあれ席を確保したら、早速メニューを拝見。日本酒も肴も実に豊富である。嬉しい。もうこうなると、蕎麦屋が酒と肴を出すと云うよりも、居酒屋が蕎麦も出すと云った方が相応しいが、いちおう看板は蕎麦屋だ。左党も右党も両方面倒見ようと云う魂胆のようだ。
やっぱり、先ずは生ビールから。その後、船中八策純米超辛口、真澄純米吟醸、王禄純米無濾過生酒、浦霞純米吟醸、ささ一純米吟醸無濾過などへ移行。どれも各々特徴があって美味い。この店はどちらかと云うと芳香&辛口系の品揃えという気がする。女性店員は注文の度、一升瓶を持参し、酒をグラスとその下の升まで、零れんばかりに絶妙に注いでくれる。肴は、にしんの甘煮、〆サバの炙り焼き、揚げ出し豆腐、天麩羅盛り合わせ、ポテトサラダ、ヤリイカの酢味噌和え、穴子天麩羅のあんかけ(だったかな?)などを注文。
にしんの甘煮は、いわゆるにしんそばのトッピングという感じだが、もちろん酒の肴にももってこいである。ポテトサラダは、ごくスタンダードなタイプでボリュームも十分。塩とスパイスは酒の肴的にやや濃いめになっていて、山から下りてきた者たちに優しい味だ。最後の締めの蕎麦も申し分ない。まだまだ他にも試していない日本酒や料理があるので、当分楽しめそうである。

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