山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

うな丼

三島と云えば何故か、昔から「うなぎ」が有名である。うなぎの生き締めには、富士山の湧水が具合良いとの謳い文句があるようだ。確かに、三島は湧水が豊富な街である。学生の頃、この辺りをうろちょろしていたことがあるが、学生の分際では三島のうなぎは敷居が高過ぎ。それ以降、ここに来たことが無かった。この頃は、「三島コロッケ」もB級グルメとして有名になって来ているが、やはり鰻とはちょっと格が違う。
せっかくだから何処かに入りたいと、駅前商店街へ出てみても、時間が中途半端だったせいか、何処の店も閉まっている。そこで駅へ戻り、駅前にある観光案内所へ。うなぎを喰いたいが最寄りは何処かと訊くと、すぐ其処に「源氏」さんがありますよ、と仰るが、閉まっていたのは既に確認済み。しからば、「すみの坊」の本町店だったらやっている、所在地はここから10分ぐらい、との情報を得た。
メインストリートを南下して暫く進むと、駅から少々離れたところが三島の中心街のようであり、目当ての店はその界隈にあった。小ざっぱりした外観、間口は3間程だろうか、それほど大きな店ではない。暖簾を潜って中に入るとテーブル席。2階へ通されると、手前がテーブル席で奥が小上がり。時間が時間なのか、先客は見当たらない。我々は登山靴を脱いで小上がりに着陸。ここは昭和33年創業とのこと。なんだか親しみが湧く。
さて、また少々歩いて喉が渇いたので、先ず生ビール(710円税込、以下同様)を注文。メニューをじっと睨んでみると、さすが、ここには様々なうなぎ料理があり、迷う。うなぎシューマイ、うなぎハムだってある。うなぎの南蛮漬けも喰ったことないな~。白むし(2,916円。ここでは、焼きではなく、蒸し)を喰いたい感じもあったが、さんざん悩んだ挙句、つまみには定番の、う巻き(1,404円)、うざく(1,512円)、うなぎ珍味盛り合わせ(1,620円)を注文した。珍味盛り合わせは、骨せんべい、きも焼き、蒲焼、佃煮が出て来た。そう来れば、やっぱり日本酒も必要なので、白鹿上撰(473円)をいただく。
そしてメインディッシュはうな丼。この店にはうな重というものが無く、全てうな丼。上(4,644円)と並み(3,240円)の違いは、上が1.5匹分、並みが1匹分ということらしい。ちなみに特上(6,048円)というのもあり、ご飯の上だけでなく、間にも1匹分、挟まっているらしい。そこで我々は、並うな丼を、Woodyさんと凸さんは一人前ずつ、他の者は半分ずつシェアすることにして、4つ注文。 
ひとくち頬張って感じるのは、脂の乗りが結構強いこと。焼きの前に、蒸しはしていないのか、気になるところである。でも、美味いことには違いない。タレは甘からず辛からず。比較的サラッとしていて良い感じ。念願叶って、三島のうなぎを食することが出来た。今回の山旅は極めて充実、満足度が高い。

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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお付きあいのほどお願い申し上げます。

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越谷のイオン・レイクタウンで買い物をした後、時刻は午前11時過ぎ、昼食はレイクタウン内のレストランでも入ろうと思っていたら、どの店もすでに長蛇の列。空いているお好み焼き屋(名前忘れた)に入ろうとすると、並んでお待ち下さい、とのこと。店内を見ればテーブル席は随分空いているのに、なかなか店に入れてくれないので、左様ならばさようなら、と退散。3Fにあるフードコートに行ってみると、どのテーブルもすっかり埋まっている。凄まじい人々の渦。
仕方ないのでレイクタウンを離れ、いつも目の前を通り過ぎるだけだった、吉川の「糀家」を覗いてみることにした。この辺りでは有名な、なまず料理店である。
いままで通りに面した、間口4間ほどの建物の看板に「糀家」と書かれていて、そこが入口だと思っていたが、駐車場からまわってみると、まったく反対側(裏側)に門があった。門から玄関まで、気後れするほど、石畳のエントランスが長い。ここの創業はなんと1620年というから、江戸徳川幕府は2代将軍秀忠の時代である。建物だって、築250年だそうだ。ここの他に、400年近くやっている料亭なんて、少なくとも埼玉には無さそうである。
もっと驚いたことに、玄関脇のロビーや赤い毛氈が敷かれた廊下の壁には、葛飾北斎や安藤広重、与謝蕪村、谷文晁など、著名な画家の肉筆画(たぶん、版画でも複製画でも無い)が、何気なく飾られている。他にも東山魁夷や平山郁夫、中川一政、片岡球子など、著名現代画家も多数。絵画だけでなく、パブロ・ピカソ(!)作の水差しなんてのもある。その辺の美術館、顔負けである。でも考えてみれば、これらの画家が生きていた時代よりも、この料亭の方がずっと古いのだから、この店にやってきた画家本人から直接、手に入れたのかも知れぬ。我々庶民にはせいぜいそんな想像しかできない。
我々が通された部屋の床の間には、上村淳之(松園の孫)の大作「鴫」が掛かっていた。この絵の大きさは100号というから、普通の民家では到底、飾る場所が無い。そんな部屋にテーブルが4つだけ。客は我々のほかにもう一組の熟年夫婦のみ。他にもいくつ、こんな部屋があるのか判らない。
テーブルに着いた後、こんな料亭では、さぞふんだくられるのでは、と恐る恐るメニューを開く。ところが、コース料理は3,500円~と、まずまずという値段。特にランチメニューがある訳でもないが、定食は2,000円程度と、こんな店構えにしては、そこそこリーズナブルな価格設定、意外に良心的である。一品料理で、この土地の名物と云う「なまずのたたき揚げ」というものを喰ってみた。いわゆるすり身状態にしたものを揚げたシロモノ、仄かに淡水魚らしさは感じるが、淡白で美味い。それ以外に、うな丼(1,900円)となまず天麩羅御膳(2,200円)を注文。もちろん、ビールも(小生だけ)少々。まったく申し分なし。
少なくとも、越谷レイクタウン内のレストランで、長蛇の行列を腹を空かせて辛抱強く並び、ようやく混み合った店内に入り、目頭に皺を寄せたイライラ店員へ怖々注文し、ビュッフェ形式の昼食2,000円などを、がつがつ腹一杯喰って胃がもたれるよりも、巨匠の名画を鑑賞しつつ、北斎や広重が活躍した江戸時代に思いをはせ、値段が同程度のうな丼やなまず天麩羅御膳を優雅にいただく方が、遥かに良い気分になれるのは間違いない。

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糀家のHP: こちら 

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