山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

南武線沿線

また「たぬきや」に行きたくなる季節が巡ってきた。ほぼ1年ぶりの「たぬきや」。冬は冬で良いらしいが、とりあえず小生は、暑かった日の夕方に、対岸の明かりがぽつぽつ瞬き始める頃、風に吹かれながら呑むビールが好きである。
今日は我々、箱根・明神ヶ岳からの下山組5名以外に、「たぬきや」直行組もいて、総勢10名(あとでゲストもやってきたので11名。内訳は男子4名、女子7名)という、大所帯になった。テーブルの確保は、先発の女子直行組にお願いした。
下山組が到着すると、店は相変わらずの賑わい。比較的、子連れのママ友連中が多い感じで、全体としてやはり女性の割合が多いようである。ボーダーコリーを連れた常連さん(男性)も、1年前にお会いしたようにいらっしゃる。
直行組は、一番奥の小上がりを確保して呉れていた。店内とはいえ、二方向のガラス戸も開けられていて、外と大差は無い。直行組には、ずいぶん顔を見ていなかった菊丸や、膝の療養中のくまちゃんもいて、だいぶ盛り上がっている様子。
この店はキャッシュオンデリバリ。さしあたり、ビールなどを注文をするため厨房(レジカウンター)へ行くと、注文待ちの長い行列が出来ていて、店の女将さんはてんてこ舞い。焼きそばや焼き鳥ができたよ!と呼んでも、誰も取りに来ない!!!とかなりイラついているご様子である(店内は結構賑やかなので、注意深く聞いていないと、聞き逃す恐れ大なのだ)。
いくらキャッシュオンデリバリの店でも、女将さん一人で何十人も相手をするのは大変なことである。しかし、バイトを雇う気はないようである。見るに見かねて、お手伝いをする常連さんもいらっしゃる。それでも客は次々に注文を出す。女将さんのイラつく気持ちも判るので、こちらは丁重に注文し、辛抱強くビールやつまみ(焼き鳥など)が出て来るのを待つのみ。
とりあえずビールが揃ったところで乾杯。その後も、なかなか喰い物にありつけない状態だが、直行組のおこぼれを頂戴するので気にならない(そのせいで、呼ばれても気が付かず、また女将さんがイラつく)。今日は空は曇っていて、夕焼けは見られそうにないが、それも大した問題ではない。車窓から灯りが零れる電車が、鉄橋を渡るのを、ビールを呑みながら見上げるのもなかなか乙だ。ここにいると、あらゆることが大した問題と感じなくなる恐れがある。注意しよう。

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「秦野天然温泉さざんか」を出た後は、さて何処かで打ち上げということになるが、パッと見、東海大学前には気の利いた店が見当たらない。探せばあるのかも知れないが、なにしろ泥縄なので準備不足。ならば新宿方面組と南武線組とが分かれる登戸駅前で探そうということになった。実は個人的に登戸駅も、乗り換えで駅前を通過することは何回もあるが、駅を離れて何処かの店に入ったことは今まで無かった、と思う(そんなに自信はないけど)。
偶々、駅前で目に入った店があり、入ってみることにした。「鮮藍坊」という難しい名前で、中華居酒屋とある。中華料理屋とどう違うのか、少々興味が湧いた。
内装は、ファミレスよりはやや洒落たイメージ。接客もマニュアル的な感じはしない。メニューブックを開けば、なかなかバリエーションも豊富である。その中から、手作り餃子(520円税別以下同様。あれっ、さっきも食べたような・・・)、イカとセロリ炒め(780円)、鱧マコモ茸甘酢炒め(1,250円)、上海焼きそば(780円)、干し豆腐山椒和え(420円)をオーダーした。 
干し豆腐はこの頃、目にすることが多くなったような気がする。独特の食感があって美味い。鱧マコモ茸甘酢炒めは、あまり見ることはない。日本ではマコモ茸は10月頃がシーズンなので、これは東南アジア産なのだろう。この頃、マコモ茸の歯触りと甘みに嵌っているのでつい注文。合わせてある鱧も、初夏や秋が旬だから、これも日本産ではないのだろう。
どのあたりが中華居酒屋なのかよく判らなかったが、カクテル類が多いのと、日本酒や焼酎が普通の中華料理屋より品揃えが多めだろうか。料理は、味もコスパも悪くない。登戸で途中下車する機会は、これから増えそうな気がする。

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「dancyu」の表紙を飾っていたのを覚えていた。いつか行かなきゃならぬ、と思い続けているうちに1年近く経った。この頃、小田急線から登戸乗り換えすれば、稲田堤駅は思いの外近いことに気が付き、ならば丹沢から下りたら、それ程寄り道にはならずに「たぬきや」に行けることが判ったので、不老山の帰りが良いチャンスだった。
行ってみると、まさしくここは「川の家」だった。この開放感は、どんな店にも無い。「天国に一番近い飲み屋」と称されたのは、たしかに伊達ではない。ゴールデンレトリバーやボーダーコリーなどの飼犬が何頭も来ていたが、みな寛いでいるように見える。ここは彼らにとっても楽園なのだろう。
着いたのはもう夕方6時近かったが、日の長い季節になったのでまだ明るい。さっそくビールと煮込み、やきとりを注文(自分のテーブル席へはセルフサービス)する。どれも到って普通なのだが、この店の雰囲気が良い味なので、美味い。その後注文した焼きそばも全然普通なのだが、とにかく美味い。あーーー幸せだーーー。
同じテーブル席に居た、常連の方(老犬ボーダーコリーを連れて、本当に毎日来るそうである)の話によれば、10数年前にはこの界隈に同じような店が3軒あったらしい。
Webで調べた範囲では、この店の創業は昭和10年だそうである。その当時、稲田堤は両側が桜並木の名所で、「関東の三大桜名所」の一つに数えられた程だった。最盛期には500本もの桜を目当てに、河原は花見客で埋め尽くされたとのこと。対岸の東京都調布市側から川崎市側へ、大勢の客が渡し舟に乗ってやって来たという。最盛期には40軒もの茶屋があったが、現在の「たぬきや」が最後の一軒というわけ。何故、桜が無くなってしまったのか、更にググってみると、世話を怠って枯らしてしまったり、道路造成のために切られてしまったとのこと。昔は国土交通省(昔は建設省か)も川崎市も、庶民の花見には消極的だったのだろうか。何れにしろ、勿体ない話である。
ここ「たぬきや」は河川敷にあり、当然、河川敷は国土交通省の土地なので、売買は勿論のこと、借地権の譲渡も不可。従って、廃業したら建物も取り壊しということになるそうだ。この店の存続自体が、立派な文化遺産である。国土交通省も堅いこと云わずに、この店が将来に憂いなく存続できるような大岡裁きをしてもらいたい。せめてそれまでは、頑固者(常連の方がそう云っていた)の女将さんが、元気で頑張ってくれることを切に願う。

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