山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

東武日光線・伊勢崎線沿線

「やしおの湯」のリニューアルされた食事処でまったりしてから、タクシーを呼んで東武日光駅まで移動する。駅の周辺には外国人旅行客が目立つ。通過しただけで分からなかったけれど、東照宮辺りもいっぱいいたと思われる。コロナ禍による水際対策がほぼ撤廃されたせいだろう。欧米系やラテン系が多い感じだ。
一方、中国側の出国がまだ規制されているせいか、中国系は余り見当たらない。いたとしても、それは台湾人なのだろう。あとは東南アジア人か。中国人団体旅行客が、スーツケースを転がしながら日本中を席巻していたコロナ禍前とは、かなり様相が違う。正直云ってもうこのくらいでいい感じもする。これ以上となると、我々日本人の国内移動、旅行にも支障をきたすことにもなりかねない。小売店は中国人の爆買いを待っているかも知れないけど、あれはきっと神風が吹いたか、夢幻だったのだ。
東武日光駅に着いたら、構内の売店で呑みものを物色。つまみはそれなりにあるので不要だけど、「ゆばチップ」なるものがあったのでつい購入。何となくご当地らしいものがあると、見過せない性分なので仕方がない。缶ビールだけでなく、日光のカップ酒も購入した。
乗ったのは15時43分発の「特急けごん38号」。車両は100系スペーシア。噂の新型スペーシアXが7月からデビューするので、もしかすると100系に乗るのはこれが最後になるかも知れない。100系は1990年6月1日デビューだったので、既に33年経ったことになる。
この頃、車両の更新は早くなっている気がするが、耐用年数ってそんなものかどうか、よく分からない。もしかするとそのうち、このスペーシア車両が湯田中行の長野電鉄線とかで見られる日が来るかも知れない。
車内では、シートを回転して対面にした。自粛警察もいない、コロナ禍前が戻ったのを実感出来た。

86 「スペーシア」で車内呑み。コロナ前が戻ってきた。

今年もツツジの季節がやってきた。山行を計画する際、YAMAPやヤマレコの記録だけでなく、ブログ記事もチェックすることが多い。最近特に気にするのは、アカヤシオやシロヤシオが咲いている山である。主だった山はだいたいチェック済だけど、偶には知る人ぞ知る場所が見つかることもある。
それが今回の羽黒尾根だった。日光、女峰山から延びる長大な支尾根の一つで、一般道は無い。でも行ってみればそれなりにトレースはあるし、登りに使えば迷うことも無い。
尾根に取り付いたところからヤマツツジが花盛り。これほどヤマツツジがまとまってしかも盛大に咲いているのも珍しい。途中、レンゲツツジもちらほら咲いていた。その先は標高が上がるにつれてミツバツツジ、シロヤシオと様々なツツジの競演。丁度見頃に当たったが、残念ながらアカヤシオは終わってしまったようだった。
黒岩尾根と合流したところはまだ冬の様相で、芽吹き前。黒岩尾根にもしっかりとしたトレースがあり、女峰山へと続いている。でも山頂までは、距離でここまでと同じくらい、標高差はまだ900mも残っている。女峰山は大きな山だ。
今回歩いた尾根は、標高差がそのまま季節の移ろいを表してくれる。ツツジが目当てだったのでここで往路は終了。ピークは踏まず帰るのも偶には良いだろう。復路は黒岩尾根を下ることにした。降り立ったのは、つい2か月前にも来た瀧尾神社。今日は石畳が濡れていないので歩き易い。
次はタクシーを呼んで風呂である。久しく入っていなかった「やしおの湯」へ行くことにした。前回はきっかり6年前の2017年5月13日。行ってみると、今日も貸切バスが停まっていた。やはりここは、団体ハイキングツアー御用達な日帰り温泉なのだ。中国系観光客も貸切タクシーでやってきていた。
風呂場は結構混んでいたが、カラン待ちということは無かった。さっぱりして食事処へ行くと、配置とかが変わっていた。きっと新しい業者が入ったのだろう。全てテーブル席になってしまったので、ごろ寝がしたい客には残念かも知れない。

03 なかなかの風情。
05 では出発。
16 丁度見頃に当たったようだ。
20 足元は丈が短いクマザサ。
23 羽黒尾根のヤマツツジその9。
27 それにしてもキリがない。
28 おや、あれはレンゲツツジ。
32 落葉松林のヤヤツツジ。
36 1,122m点でひと休み。
39 ヤマツツジは蕾が増えてきた。
41 やっと登りらしい登り。
44 標高1,311m付近はもうシロヤシオの世界。
46 シロヤシオとミツバツツジ。
48 ピンポイントでした。
49 まだまだシロヤシオ。
50 ときどきミツバツツジ。
53 そろそろアカヤシオ出てこないかな、という気分。
56 芽吹きもまだまだ。
58 標高1,545m付近で一般道に出た。
61 何も咲いていないのはちょっと新鮮な気分。
67 また、わさわさとヤマツツジ。
72 黒岩尾根のヤマツツジその4。
73 黒岩尾根のヤマツツジその5。
74 黒岩尾根のヤマツツジその6。
77 黒岩尾根のヤマツツジその9。DSCF8568
80 観光客がいない行者堂。
81 滝尾神社。
82 今日は雨が降っていないので石畳も歩き易い。
84 御神木の向こうは女峰山。
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85 「やしおの湯」で湯上りビール。

ランチの後は、もう輪王寺も東照宮も二荒山神社も見飽きているので、ちょっと離れているけど「日光田母沢御用邸記念公園」へ行くことにした。かなり本降りの雨なのでレインウェアを着たいぐらいだが、傘だけで何とか歩く。昨年も社山に登った翌日、「御用邸」を見学したがそれは夏のこと(考えてみればその時も台風による本降りだった)。ここは季節を変えて何度来てもいいかも知れない。前庭のアカヤシオがもう満開だ。
それはともかく、ここの入園料600円はお値打ちだと思う。係の人たちは皆さんとても丁寧で、ホスピタリティ精神に溢れているので気持ちが良い。そのせいか、小生は去年見たばかりなのですっと一回りして外に出たが、女子連二名は中々出てこない。ならば「記念公園」内にある「御用邸 茶寮」で待とう、と思ったが、シーズンオフで休業中とのこと。仕方が無いので、公園外で適当な店を探すことにした。
しかし、いざ探すとなるとなかなか見つからないのは世の常、偶々店が見つかってもそういう場合は大抵、行列が出来ている。勿論、後ろに並ぶ気にはならないので、また店を出て彷徨うことの繰り返し。漸く見つかったのが、神橋を過ぎて100m程、東武日光駅方面へ下ったところにある「マァマー・ビールスタンド」というクラフトビールの店だった。入ってみると、外国人観光客のグループがいたが直ぐに出て行ったので小生ひとりとなった。ということで女子連にLINEを入れて現在地を知らせる。
内装はちょっと落ち着かない雰囲気だが、背に腹は代えられぬ。IPA(小500円)を注文し、本を読みながらちびちびやる。苦みが丁度いい。これで漸く「御用邸」見学中の女子連を待つ態勢が出来たと安心したものの、待てど暮らせど現れない。何故か他の客も全然入って来ない。二三言葉を交わしただけで、店主(?)と二人だけの長い時間が続く。ちびちび呑んでもやがて無くなる。二杯目を呑む気にもならず、かといって一杯だけでこれ以上粘るのも限界。とうとう諦めて、駅まで歩くことにした。どーなってんだー!

50 ランチの後はここ。
52 中庭。
53 板張りはこの部屋ぐらい?
54 玉座の部屋にはちゃんとガイドがいる。P3260050
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56 外周の散歩道にはこんなところがある。
57 こんなところにも。
58 ここも。
59 判る人には判る。P3260059-SharpenAI-Focus
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60 アカヤシオが咲いていた。
62 なかなかやってこないので、ビアスタンドでひとりビール。P3260067

日光二日目は昨日以上の雨。アウトドア向けコンディションではないので、山は一切やめて、その代わりに滅多に行かない瀧尾(たきのお)神社へ行ってみることにした。ここは二荒山神社の別宮という扱いで、日光三山(男体山、女峰山、太郎山)のうち特に女峰山の神(田心姫命。須佐之男命の娘にして、大国主命の妻)を祀る神社となっている。
山がご神体(いわゆる神奈備)となっているのは日本には結構多くて(大神神社の三輪山とか、浅間神社の富士山とか、諏訪大社の守屋山とか)、古からある原始的な信仰によるもの。一説には空海が瀧尾神社を開いたというが、恐らくは原型はもっと古くからあったに違いない。何れにしても、この神社は日光で最もスピリチュアルな場所にあると思う(尤も、超自然的とか霊的なものには一切興味は無い)。
二荒山神社そのものも瀧尾神社同様かなり古いが、徳川時代になって何故か東照宮、輪王寺の二社一寺に組み込まれたせいで随分と発展し、世界遺産にもなってしまった。そのおかげで国内外から観光客がやってきて騒々しい。一方、瀧尾神社までやってくる輩はぐっと少なく、この界隈はきっと昔から大して変わらない、静かな佇まいが保たれていて好ましい(しかし、この辺りは6月から10月頃までヤマビルが活動するとのこと、その時期を外すのがよろしい)。
とりあえず参拝を済ませたらもう腹が減ってきた。この界隈だったら洋食レストランの「明治の館」が良かろうと思って行ってみると、既に順番待ちの状況(電光掲示板に何人待ちか示されている!げげ!)。しからば、その近くにある「ふじもと」はどうかと覗いてみれば、こちらは入れるとのこと。
ここは「明治の館」のカフェなので、やはり似たような雰囲気の建物である。サービスも申し分ない。サラダと肉とビールとワインを頼んでランチを楽しんだ。

31 今日もこんな天気なので山はナシ。
32 先ず滝尾神社に行ってみる。
34 白糸の滝。
35 ここから境内。
36 運試しの鳥居。
37 神社だけどこんな門がある。
38 拝殿。
39 本殿。
40 御神体は女峰山。
41 この三本杉にも神が宿る。_3260041
44 ランチはここ。_3260034
45 ソーセージのサラダと・・・
46 三種類の肉の盛り合わせで・・・
47 ビールとワインをいただく。
48 ハウスワインはなんと、ルミエールだった。DSC_3560
49 いいランチでした。

2日目は前日よりも良い天気のはずだが、朝はあまり変わらない感じ。山の中だと、平地を対象にした天気予報と合わないことは良くある。
今日も、特に何処かへ登るとか大それたことは考えず、女夫淵BSまで戻るだけ。「日光澤温泉」の朝食は7時半からとのこと。それだと、予定しているバス(女夫淵BSを9時50分発)に間に合いそうにないので、朝食は持参したパンで済ませ、6時半に出発。朝食開始をもう30分ぐらい早めてくれるといいのだが・・・。
昨日歩いた感じだと、復路は緩やかな下りになるため2時間ぐらいで行けるはずだが、途中、何が起こるか分からないし、万一逃すと次の便は3時間後。それまで火の気のないバス停の待合室で、震えていないといけないので、どうしても余裕を考えがちになる。いずれにしても、流石にこんなに早い時間に帰る客はいないので、女夫淵BSまでは全く我々だけの世界となる。途中、「八丁の湯」の番犬が我々を見守って(じゃなくって余所者を監視か?)くれた。
雪道は、昨日以上に締まっていて歩き易い。十分余裕を以って女夫淵BSに到着。その後、また1時間40分ほどバスに揺られて、鬼怒川温泉駅に戻る。丁度駅前には転車台に乗ったSLがいて、観光客が皆、スマホを向けているところだった。
鬼怒川温泉駅から各駅停車に乗って、新高徳駅で下車。ここから予約してあったタクシーに乗り、ランチに向かう。店は鬼怒川沿いにある「船場亭」である。ここは年中やっている便利な店。冬の奥鬼怒温泉旅の締めくくりに、鮎の塩焼きと猪鍋を喰おうという魂胆。個人的には、4年半前に来たことがある。
席の予約はできないが、かなり広いので全く問題なかった。先ずは生ビールと共に、鮎塩焼き(1尾450円、安い!)、馬刺し(1,650円)、鮎フライ(3尾1,000円、安い!)、まいたけ天ぷら(900円)、猪鍋(2人前4,800円)を注文(レジで女将に支払うと注文が通るしくみ)。鮎塩焼きは冬でも(養殖でもそれなりに)美味い。猪鍋で身体がポカポカしてきた。その後、清開生酒(300ml、950円)やら泥鰌から揚げ(1,100円)、鮎南蛮漬け(2尾800円)も頼んで、大いに舌鼓を打った。

26 足取り軽い。
31 八丁の湯の番犬が我々の通過を監視中。
32 進みが速過ぎるね。
35 風が無いので寒くはない。
39 階段は雪で埋まっている。
42 いかにも遊歩道らしいところ。
43 また氷柱。
46 鬼怒の中将乙女橋まで戻ってきた。
48 最後の難関。
49 ここを下りれば終わり。
50 女夫淵BS直前でアイゼンを外す。8時29分
51 鬼怒川温泉駅前で、SLの転車ショー。
53 今日のランチは「船場亭」で。
54 お疲れ様でした!
55 馬刺しはレイベ状態。
56 鮎のフライが先に来た。
57 来ました、鮎の塩焼き。
58 やっぱり焼きたて、美味い。
59 まいたけ天ぷら。
60 猪鍋!
61 日光の地酒。
62 どぜうの唐揚げ。
63 鮎の南蛮漬け。
64 こんにゃく田楽。DSC_3266

「奥日光小西ホテル」に泊まった翌日は朝から天気が悪いし、台風もやって来るとのことなので、高山辺りに登ろうかと思っていたのは中止とし、その代わりに何処かで少しだけ観光していこうということになった。宿から湯ノ湖、湯滝を経て、戦場ヶ原をブラつくのも一興だが、もう雨に濡れるのもねぇ~ということでこれも却下。
個人的には久しぶりに滝尾神社辺りもお勧めだったが、同じ理由で廃案とし、最終的に落ち着いたのは「田母沢御用邸記念公園」。平成12年に記念公園になったとのこと、それ以前に訪れたことがあったと思うが定かな記憶ではない。
建築の床面積で約1,360坪もあるというから、広大だ。内装や調度品は何れも見応えがあるので、早足で通り抜けても1時間では到底無理である。一部は研修施設として開放されているらしい。同じように、宿泊施設か食事処として部分的にでも活用してもらいたい。
そろそろランチタイム。考えていたのは、輪王寺の近くにある店。輪王寺には数多くの支院が点在しているが、今日の店もかつてその支院の一つだった(と思われる)「妙月坊」というステーキハウス。神橋に近いこの辺りの雰囲気はきっと昔のままだろうし、建物も造り変えただろうがなかなか小洒落ている。
予約無しで入ってみたが、何とか入れたぐらい、結構混んでいた。人気の店の様である。やはり大半はマイカーでやって来ているが、おとうさんはアルコール抜きの苦行。何の制約も無い我々は、先ず生ビール(中770円、小580円)をグビッといただく。
料理はバリエーションが豊富。頼んだのは小海老とマッシュルームのアヒージョ(1,320円)、ソーセージとスモークチキンの盛り合わせ(1,650円)、八汐鱒のマリネ(1,320円)、日光生湯波サラダ(1,320円)、ミックスグリル(ハンバーグ・海老・ビーフ・チキン、3,080円)、ビーフシチュー(2,530円)。どれもちゃんと美味い。シチューにはパン(220円)も付けた。女子連はケーキ(770円)も喰ったので大満足だったはずである。ちなみに旅行支援クーポン2,000円分(一人分)はここで利用しました。

077 台風が来るので今日は軽く観光。
078 田母沢御用邸。
079 田母沢御用邸その2。
080 田母沢御用邸その3。
082 田母沢御用邸その5。
083 田母沢御用邸その6。
084 田母沢御用邸その7。謁見所。
085 田母沢御用邸その8。
087 田母沢御用邸その10。
088 田母沢御用邸その11。
089 田母沢御用邸その12。剣璽の間。
094 田母沢御用邸その17。
095 田母沢御用邸その18。御座所。
096 田母沢御用邸その19。
097 田母沢御用邸その20。
098 田母沢御用邸その21。
099 田母沢御用邸その22。
101 田母沢御用邸その24。
102 田母沢御用邸その25。
103 田母沢御用邸その26。
104 田母沢御用邸その27。
105 田母沢御用邸その28。
106 田母沢御用邸その29。雨が降り出した。
107 田母沢御用邸その30。
108 田母沢御用邸その31。
112 田母沢御用邸その35。いつの間にか外は本降り。
117 田母沢御用邸その40。
119 田母沢御用邸その42。
120 田母沢御用邸その43。
121 これからランチ。
122 ここにしてみた。
123 元々は宿坊だったらしい。
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124 結構、客が入ってました。
125 八汐鱒のマリネ。
126 日光生湯波サラダ。
127 ソーセージとスモークチキン。
128 小海老とマッシュルームのアヒージョ。
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129 ミックスグリル。
130 ビーフシチュー。
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133 満足しました。

昨年のツツジの季節に、以前から気になっていた、井戸湿原に行ってみようかと思い立った。かなり交通の便が悪いところにあるので、その近くにある「前日光ハイランドロッジ」に泊まって行ってみることにした。ところが、2021年はコロナ禍による県外移動自粛が常態化してしまい、同時に地方自治体が管理する施設が軒並み休業、而して鹿沼市が管理している「前日光ハイランドロッジ」も休業、自動的に我々のプランも無期延期となった。
今年になり、昨年のプランをそのままスライドしてリベンジ。直前になるまで、果たして「前日光ハイランドロッジ」はホントに営業するのか気を揉んだが、結果的には、やっていた。。場所はゆったりした山容の横根山の中腹、近くには牧場もあって長閑な雰囲気のところだ。ところが行ってみて吃驚したのは、コロナ禍のせいで宿泊はひと組限定とのこと、つまり我々だけの貸切ということになっていた(山行記録はこちら)。
建物は、客室と食事と浴室とが別々になっている、ちょっとコテージ風。昔は小洒落た感じだったのかも知れないが、メンテナンスに余り金を掛けていないようで、だいぶ古びている感じは否めない。部屋のテレビもCRT(いわゆるブラウン管)形式である。それに、そもそも電波状態が悪いとのことで映らない。
それでも風呂は広々としていて(勿論、男女別)、Woodyさんと二人だけでは勿体ない。食事処も、30~40人ぐらいは入れる大きさで、三方向が窓なので解放感も悪くない。今日はそれ程いい天気ではなかったが、夕食時には皇海山や男体山などを望むことが出来た。
夕食のメニューはBBQ。自分の食材を自ら焼いて喰うスタイルは、コロナ禍向きだ。何れにしても一切、他人の気兼ねなく寛ぐことが出来て、申し分なかった。なお、目当てだった井戸湿原のアカヤシオ、シロヤシオはすっかり終わっていて、ヤマツツジやトウゴクミツバツツジなどが咲き始め状態、こちらの方はいまひとつだった。また機会があればチャレンジしてみたい。

007 新緑の季節。雨は降っていない。
008 沢を渡渉。
009 何やら煩いが、近くに射撃場があるせいだ。
010 バンバンぶっ放している音が聞こえてくる。
011 調べると古峰神社が所有しているらしい。
012 チラホラとヤマツツジ。
013 段々急になってきた。
014 もう両側とも雑木林。
015 径はちゃんとしている。
017 湿度が高い。
020 とにかく新緑の洪水。
023 ここで尾根が合流。
024 岩っぽくなってきた。
025 苔むした岩。
027 いい雰囲気。
028 急登はひと息。
032 Woodyさんも人に促されてTシャツ姿。
033 岩がゴロゴロある中で水が流れる音。
037 緩く斜上する。
041 三枚岩に到着。12時43分
045 この辺りがツツジ平。
046 ここも平ら。
047 この右が方塞山。13時3分
049 暫くフェンスに沿って歩く。
051 ひと気がない。車もない。
052 まさに牧歌的。
053 ここが前日光ハイランドロッジ。13時32分
054 宿泊はひと組限定。つまり今日は我々だけ!
056 彼方は袈裟丸山から皇海山までの峰々。
062 この下が井戸湿原。
064 アカヤシオはおしまい、ヤマツツジとレンゲツツジはこれからか。
067 ここで引き返す。
069 井戸湿原の木道。
070 おや、リュウキンカ。唯一、湿原らしい花。
072 それにしても、いるのは我々だけ。
074 場所はこんなところ。
075 湿原を横断。
078 象の鼻に到着。
080 さっき通ってきた方塞山。
082 見えてきた皇海山。
083 前日光ハイランドロッジの食堂に戻ってコレ。
084 Woodyさんはソフトクリーム。
086 今時珍しいブラウン管式TV。でも映らない。(T_T)
087 男風呂。これを二人だけで独占とは勿体ない。
088 カランは3つありました。
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089 風呂上りは部屋で缶ビール。
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090 夕日を浴びながら夕食。
091 夕食はBBQ。
092 夕焼けに浮かび上がる皇海山のシルエット。
094 【第2日目】朝散歩。
098 真ん中が宿泊棟。
100 朝食。7時からと聞いていたが、今は6時25分。
102 お世話になりました。7時4分

カミさんと買い物へ行く際、その前にカミさんが別の用事があるというので、1時間ほど喫茶店で時間を潰すことになった。最近、喫茶店に入ることはホントに少なくなった。それはひとえに、珈琲をあまり好まなくなったせいだ。
学生時代や社会人になりたての頃は、それこそ暇さえあれば喫茶店に入り浸っていた。目当てはたいてい、JAZZがかかっている店。その頃のJAZZ喫茶といえば、客は皆、ひとり客。自分のへそを見ながら聴いている者ばかり。話声を立てると、白い目で見られるというより、殺意を感じるくらいの雰囲気だった。
珈琲豆にも結構拘っていて、ブレンドやアメリカンなんかは邪道だ!と思っていた。でもある時に珈琲を飲み過ぎたせいか(MAX1日5~6杯くらい飲んでいた)、医者にかかったら「急性胃炎です」といわれ、それ以来、珈琲は自分の体質に合わないと考え、飲む量は控えるようになった。同時に、喫茶店も滅多に行かなくなった。
最近、世の中ではカフェに何時間も籠って、勉強や仕事、あるいは自己啓発に勤しんでいるらしいが、そんな真似は出来ない。せいぜい時間を潰すための場所でしかない。今日もそんなつもりで入った店は、カミさんに勧められた「珈琲屋OB」という珈琲専門店。ログハウス調で悪くない雰囲気。随分広い(全部を見渡せない)が、先客は2組ぐらいしか目にしなかった。
埼玉県を中心に展開しているチェーン店らしい。この店の特徴は、とにかく何でもデカい、ということ。初めに持ってくる、水のグラスの大きさ(ビール大ジョッキぐらいある)に思わず笑ってしまう。久しぶりにコロンビア(400円)を飲んでみることにした。間もなく出てきたカップもやけに背が高い。普通の2倍以上、容量は恐らく通常の4杯分ぐらいはあるだろう。とても飲みきれないが、これだけあれば1時間でも2時間でも時間は潰せる。持ってきたタブレットで本を読みながら、ちびちび珈琲を啜った(結局、半分近く残した)。

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「玉川の湯」から出て、さて何処へ行くかと、スマホを取り出そうとしたら見つからない。はて、何処へ置いてきたか?
少なくともさっき「いづるや」までは使っていたので、それ以前に遡ることはない。とりあえず最寄りの「玉川の湯」に戻り、女将さんに断って脱衣所を見渡して、無いと確認してからみんなのところへ戻る。そうなると、次はタクシーが怪しい。
タクシー会社に電話を入れ(なにしろスマホが無いのでなおちゃんのiPhoneを借用)、乗ったタクシーを探して、そのタクシーの車内を探してもらう様申し入れる。暫くしてから連絡が入り、車内には見つからなかったとのこと。ぶらぶらと栃木駅へ向かいながら、少々落胆。
次に、「いづるや」にも確認してもらったがやはり見つからず。まさか「いづるや」で使ったのは思い込みで、実は山の中で落とした可能性も出て来た。のりちゃんから、GPSを使った「ケータイお探しサービス」があるとアドバイスを貰う。早速、ドコモに問い合わせると、先ずは回線の一時停止が先とのことで、そこからGPSで探すのに少々時間が掛かるとのこと。みんなには、栃木駅で待ってもらうように頼んだ。
そしてドコモから折り返しの電話で、スマホがある住所は「栃木市室町」だと。なんと「玉川の湯」だ。急いで「玉川の湯」まで戻る。ぶらぶら栃木駅近くまで歩いてきたときには距離を感じなかったが、急いで戻ると随分遠く感じる。
また「玉川の湯」の女将さんに断って、男湯の脱衣所をくまなく調べる。女将さんが「探しているのは何?」と聞くので「スマホです」と。間も無く、女将さんが「あー!」と叫んだ指先に、休憩スペースの小さなテーブルに乗ったスマホがあった。ヤレヤレ小生の目は節穴か。
ともかく女将さんに感謝してまた栃木駅へリターン。時間を喰ってしまったので、やむを得ず駅前の「魚民」に入って、随分待たせた女子連を労った。

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77 栃木駅ナカのここにも寄りました。

栃木は「小江戸」とも称される古い街で、市街を流れる巴波(うずま)川の水運で発達したという話までは聞いたことがあったが、その巴波川の源流がせいぜい5kmぐらいしか離れていない小さな池(白地沼)と知ってちょっと驚いた。そんな小さな川で、舟が使えたというのがなかなか頭で理解できない。
今回は、山から下りて時間があれば、栃木の街を歩いてみたいとも思っていた。あわよくば何処かの店に入ることも妄想していたが、Google Mapでちょっと探した限り、昼間から一杯やれる店はなかなか見当たらず。しかし銭湯が見つかったので、先ずはそこに寄ってみることにした。
それが「玉川の湯」、通称「金魚湯」という。「いづるや」で呼んだタクシー運転手は、まだ運転手のキャリアが短いらしく、「玉川の湯」と云っても「金魚湯」と云っても通じず、結局、小生がナビして到着。考えてみれば地元の人がタクシーで銭湯へ行くはずもなく、観光客にだってそんなニーズは無さそう。つまり我々のような山ヤ、または遠くからやって来た銭湯マニアぐらいしか、タクシーを利用することは無いだろうから、運転手がなかなか覚えなくても無理はないと気が付いた。
建物はなかなか立派でレトロ。調べてみると今の建物は昭和28年からとのこと。創業は明治22年まで遡る超老舗銭湯である。男湯は右側。番台で入浴料(400円)と石鹸(40円)を買ってから脱衣場へ。風呂場の壁絵は富士山ではなく、何処かの湖。イタリアのコモ湖を彷彿させる。しかもタイルを貼ったモザイク画でなかなか貴重である。湖の中を金魚というよりは熱帯魚が泳いでいる絵である。
さっぱりしたら、(女子連が出てくる時間を見計らって)休憩スペースでちょっと時間調整。女将さんに挨拶をしてから外に出て、さて何処へ行くかと、スマホを取り出そうとしたら見つからない。はて、何処へ置いてきたか?

76 玉川の湯「金魚湯」に入る。
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今回は栃木の永野三峰山登山、ではなく出流観音門前の蕎麦を手繰るのがメインで、その行き掛けの駄賃で永野三峰山に登ろうという魂胆だった。それでも実際に登ってみると、永野三峰山は余り類を見ない、なかなか不思議な山だった(山行記録はこちら)。
第一、麓の御嶽山神社が変わっている。神社と云うが、建物も庭も寺院のようであり、門には「教会」って書いてある。頭が混乱してしまう。三峰山、剣ヶ峰を経て奥ノ院がまた変だ。神産巣日神、天之御中主神、高御産巣日神の三柱が祀られているが、皆、銅像になっている。たぶん、生まれて初めて三柱の顔を見たと思う(っていうかこんな顔に誰がした?)。銅像がご神体なのか。そんなのアリか?
そんなこんなで不思議体験をした後、真っ当な出流観音に参拝してから門前の蕎麦屋へ向かう。何軒かあるが、狙いは元祖「いづるや」。人気の店なので待たされるかと思ったが、するっと入れた。その後からも、客が次々にやって来るので忽ち満席。ラッキーだったようだ。
でも蕎麦だけを手繰って出ていく客が結構いるので、客が入れ代わり立ち代わり、回転が早い。そのなかで我々だけが別次元、のんびりと肴を摘まみ、酒を呑んだ。この店は蕎麦前も結構、豊富で、それもなかなか他の蕎麦屋では見ないメニューが多い。
先ずは「いづるやビール」(600円)で乾杯。頼んだ料理は、柳川鍋(700円)、柚子巻き大根(300円)、鯉のあらい(800円)、野菜天ぷら(400円)、湯波ふくめ煮(500円)、湯波刺し(700円)、そして、しもつかれ(100円)。勿論、日本酒(地酒)もいただいた。それにしてもこの「しもつかれ」が珍味。地元のお茶受けらしいが、これがあれば何杯でも酒が呑める感じだ。
締めは名物、寒晒しそば。五合(2,500円)が2~3人前だというのでそれにした。地元玄そばを使用した、つまり地産地消な蕎麦。こういう店に巡り合うことは、有りそうで滅多にない(戸隠がそうだったか?)。手繰ってみるとコシやのど越し、香りもさることながら、甘味がとても特徴的。これまた貴重な体験だった。

09 長閑な田園。
11 三峰山じゃなくて北辰ヶ岳御嶽山だと。
12 寺のような神社のような教会。
15 さっきの星野の森の10倍以上。
18 沢山咲いている。
20 花が大ぶり。
22 ちゃんと閉めました。
26 ここは右から回り込む。
28 梯子はなんとなく不安定。
29 雪がついているといやらしい。
30 沢の源頭を登る。
32 歩き難いので・・・
34 右側は採石場なので立ち入り禁止。
36 ここも栃木百名山のひとつ。
39 男体山、大真名子山、女峰山。
40 奥白根山
42 今度は北へ。
47 ここでも小休止。
50 小ピークを巻くと・・・
52 ちゃんとした鳥居もある。
53 左から神産巣日神、天之御中主神、高御産巣日神だそうな。
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57 激下り。
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61 蕎麦屋が点々とある。
63 蕎麦の前に満願寺参拝。
65 立派な本堂。
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66 ここが「いづるや」。
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67 お疲れ様です。
68 柳川鍋で温まる。
69 ゆず巻き大根。
70 鯉のアライ。
71 湯葉刺し。
72 湯葉の含め煮。
73 地酒をいただく。
74 これが、しもつかれ。
75 寒晒し蕎麦の五合を頂いた。甘い。
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カミさんと、今シーズンは未だ鴨鍋を喰っていないねという話になり、だったら行ってみようか、ということになった。店はカミさんが見つけてきた「久伊豆」という蕎麦屋。3ヶ月おきに行っている病院検診の後に行くことにしたのだが、その病院が矢鱈に混んでいた。
年内に通院を済ませておこう、という輩が多かったせいか、凡そ何時もの2倍ぐらい混んでいた。朝、7時前から並んでいたが、それでもなかなか順番が回ってこない。漸く担当医の先生に「大変ですね」と労い、年末の挨拶を済ませたのがもう12時を回っていた。同様に薬局も混んでいたので、全て済ませたのは13時ちかく。一日分疲れた感じ。
直ちにカミさんの車で店へ向かう。場所は越谷市の丁度、中ほどにある。辺りは全くの住宅街。いかにも地元に愛されている店という感じだ。入ると、テーブル席と座敷にも座卓がいくつか並んでいる。思ったよりも広い。我々は通り側のテーブル席に着く。
もうテーブルには、コンロと鍋がセットされている。早速、生ビール(カミさんはノンアル)を注文。ビールは、珍しくサッポロのエーデルピルス(ジョッキ630円)が出てきた。ここでエーデルピルスに出遭えるとは奇遇だ。ホップが香る。
鴨ネギ鍋(1人前2,160円)は、焼ネギと麩が付いてきた。すっかり腹が空いたので2人前頼んだが、食べ切れるかどうか心配なくらい出てきた。でも出汁が美味くて忽ち食べられ、締めに蕎麦を頼んでそれも食べ切った。大満足だった。
この店には鴨すき(1,500円)というのもあるので、是非それはまた別の機会にしたい。

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「いろは本舗」からタクシーに乗れば、新桐生駅まではほんの10分ほど。東武のローカル駅にしては駅舎は結構、立派である。
待つこと暫くして「りょうもう」がやって来て乗車。「りょうもう」といえば200系だが、今回は500系。いわゆる「リバティ」形だ。500系の「りょうもう」に乗るのは初めてである。車内には殆ど客はおらずガランとしているが、何故か小生の席に男性乗客。
恐る恐る訊ねると、ちゃんと「りょうもう44号」の切符をお持ちだ。・・・ってことはと、我が身の切符(チケットレスだからスマホ画面)を見ると、なんと1時間後の「りょうもう48号」だ。情けないことに、そこで漸く気が付いた。1時間早く来てしまったことに。
逆に、もし其の席に誰も居らず、皆、そのまま北千住まで行けたとしたら、1時間早い特急を乗ったことに今でも気が付いていないだろうと思う。実はそんなこと、色々なところでやらかしてないだろうか? わからなきゃそれでオッケーよ、ケ・セラ・セラだわ、とおっしゃる楽観的な方々も多いかも知れない。其処にちゃんと切符を持った客が居たのは、むしろアンラッキーだ、かえって迷惑だ、ぐらいに思う方もいるだろう。ま、小生はその辺りはどっちでもいい、何方かと云えば、「いろは本舗」でもうちょっと呑み喰い出来なかった方を悔やんでいる。
ともあれ、ということで指定席特急券(1,250円)は買い直しとなった。車内はガラガラなので座る場所が無い、ということにはならなかったのも不幸中の幸い。何かと思い込みや鵜吞みにすることが多くなった昨今、自戒の念も込めて恥を晒した次第です。

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「ダイニングカフェ 湯波こまち」で、鱈腹呑んで喰っていい気持ちになった後、そろそろ帰りの電車の時間になったので東武日光駅へ戻る。駅構内にはそれなりに利用客がいる。登山姿は少ない。ビジネス客らしき風体はもっと少ない。こんな時間だから帰る客の方が多いはず。この時節でも、やはり日光にはそれなりに観光客が来ているのだと知る。
少々時間があるので駅構内をぶらぶら。ふと、そういえば2階にレストランがあったはず、と思い出した。階段の上を見ると、今はコインロッカースペースとムスリムの祈祷所(Pray Room)になっていた。インバウンド需要に対応したのだろうが、たぶん今は何方も殆ど使われていないのだろう。金谷ホテルでも、ハラル料理に対応している(つまり、お祈り済みの食材を仕入れ、包丁も俎板も専用のものを用意している)と聞いたことがある。
駅の売店に並んでいる商品を眺めているうちに、カミさんの土産は買ったものの自分向けのものは買っていないと気が付き、ちょっと迷ってから「清開」の四合瓶をゲットした。実はカミさん向け土産は、「きりふり温泉ほの香」へ向かう途中、タクシー運転手にお願いして「日昇堂」に寄ってもらい、(右党ではない小生でも美味いと思う)チョコレートを買っていた。
東武日光駅18時6分発の「特急リバティけごん48号」に乗車。別に騒ぎたい訳でもないが、シートを回せないのは、致し方ないとはいえバケーション感というか、オフ感がややそがれる。勿論、周りの目も気になるのでそこは我慢。そういえば、「特急スペーシア」にはコンパートメント(個室)があったっけ、と思い出した。あそこだったら人目を憚る必要もない。空調だってそれなりに効いているだろうし。
次回、日光または鬼怒川方面から帰る際は、コンパートメント(特急料金以外に1室3,770円が別途かかるが)でも確保してみるか。

94 帰りはスペーシア。
95 つまみにはこれが出た。

「きりふり温泉 ほの香」でサッパリしてから、さっき「かじか荘」から「きりふり温泉 ほの香」まで送って呉れたタクシー運転手をまた呼ぶと、すでに仕事明けになっていたのにも拘わらず来てくれて、東武日光駅前まで乗車。ついでに、何処か開いている店は無いですかと訊いてみると、駅前には有りませんね~、との回答。やっぱりね。
菊丸は一足早い電車へ帰り、残った我々3人はちょっと後の特急電車の指定席を取ったあと、再び駅前に繰り出して店を探す。確かに運転手に云われた通り、以前入ったことがある「旭屋食堂」も含め、土産物兼食堂の店は何処も閉まっている。予想通り、午後4時過ぎはこんなものかも知れない。駅前ではなく、神橋辺りだったら、開いている店が有りそうな気がしたが、そこまで戻るのはちょっと面倒だ。
ふと、日光街道をちょっとだけ入ったところにある「ホテル ヴィバ日光」の1階に確か店があった筈、ホテルだったら中休みなく営業してるのでは?と思い付き、試しに行ってみると果たして「ダイニングカフェ 湯波こまち」という店があり、営業中だった(入ったことは無いけど、記憶にあった店の名前と違っているような気がしたので調べてみると、確かに「まるひで食堂」という名前だった。あれ?!、ってことは東照宮西参道にある「まるひで食堂本店」の支店ってことか。奇遇だ。いずれにせよ、喰いもの屋に対する記憶は何故か風化しない)。
入るとウェスタン風な感じ。先客はなし。さっそくテーブル席に着き、メニューを開く。店の名前は和風だが、内装も料理も洋風がメインのようだ。とりあえず日光路麦酒を頼んで喉を潤す(そういえば、「まるひで食堂本店」でも呑んだっけ)。つまみには、(やっぱり日光だから)湯波刺し、野菜サラダ、ソーセージ盛り合わせ、ポテトフライ(商品名忘れた。マッシュポテトを団子にして素揚げしたようなもの)、チキンピザを注文。ビールだけだったらまだ良かったが、このあと日本酒(タクシー運転手いちおしの「清開」)に切り替えたのでミスマッチ。でも酔ってきたのでどうでも良かった。

85 場所は変わって「ダイニングカフェ 湯波こまち」で。
86 午後5時前で一杯やれるのはありがたいです。
87 湯波刺し。
88 女子は山から下りると野菜が喰いたくなるらしい。
89 男子は肉だ。
90 タクシー運転手曰く、日光で一番美味い酒はこれ。
91 ほぼチーズ。
92 腹減りびとはピザ。
93 開いててよかった「湯波こまち」。

とりあえず「かじか荘」でビールを呑んでひと心地したあと、やって来たタクシーに乗り込むと、折角「かじか荘」に来ているのだから風呂に入ったらとタクシー運転手に云われ、その気になってまた「かじか荘」のフロントへ戻ると、日帰り入浴は14時30分で受付終了だと。最初からその気になっていれば入れたかも知れない、惜しいことをした。
ともあれ、また日足トンネルを抜けて日光へ戻り、日帰り温泉で入ったことがある日光ステーションホテルへ。タクシーに待って貰ってホテルのフロントへ行くと、やはりもう受付終了ですと丁重に断られた。コロナ禍で何処も、受付終了時間を繰り上げているようだ。そんな間が悪い時もある。
タクシー運転手に、駅近辺で何処か他にありませんか?と縋りつくと、大谷川を渡ったところにやはり某ホテルがやっている「ほの香」があり、日光ステーションホテル(タンクローリーで運んでいるとのこと)と違って正真正銘の日帰り温泉だという。さすがは地元タクシー運転手、ピンチの時に頼りになるのはほんと有難い。
辿り着いてみると、「ホテルカジュアルユーロ」という名のホテルの裏手に別棟の建物があり、「きりふり温泉 ほの香」と書いてある。何度か日光界隈の日帰り温泉を調べたことがあったが、ここは見つからなかった。確かに穴場かも知れない。
建物には「男湯」と「女湯」と書かれた扉がある。銭湯のように入口から分かれているわけだ。外に券売機と券を入れるボックスがあるだけ。人はいない。タクシー運転手曰く、監視カメラが付いてますよ、と。男湯には誰もいなかったが、丁度入れ替わりに若者2人が入ってきた。休憩室は残念ながら入室禁止だったが、外に自動販売機があったので缶ビールを買ってグビッとやった。

84 外観はこんな感じ。
80 入口から男湯と女湯とが分かれる。
79 温泉分析表。
78 タクシー運転手に教えてもらった日帰り温泉「ほの香」。
81 休憩室で呑めるかと思ったら・・・
82 利用不可でした。
83 ということで外で立ち呑み。

昨晩は9時過ぎに寝てしまったせいで、元旦は夜明け前から目が覚めてしまい、ベッドの中で暫し読書。こういうときの電子書籍は便利だ。でもその前にニュースもチェック。昨日は国内で陽性者が4千人を超えたとのこと。緊急事態宣言がいつ終了するやら。ヤレヤレ。
そうするとまたぞろ、何処かの知事が「不要不急の外出の自粛」を連呼するのだろうが、そもそも(例えば「広辞苑」によれば)「不要不急」とは、「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」だ。つまり不要でも不急でもない、AND条件を指す。我々にとっては急がなければならないことはそう多くはないが、不要なことなんてそもそも無い(不要だったら、そいつの存在自体が不要ってことだぜ!)。勿論、散歩だって山登りだってめしを喰うのと同様、我々にはどうしても必要だ。ということで「不要不急の外出」に相当する山登りは無いので、あとは基本的な感染防止の心得さえ守れば問題は無いはず。でも巷には秘密警察の如き「自粛警察」が徘徊しているので極めて厄介、感染することよりも奴らに遭遇するかも知れない恐怖の方がストレスだ。誰か奴らに鈴を付けてくれないか。閑話休題。
元旦の朝食は8時。時間になったら再び階下にあるダイニングルームへ移動する。メニューは、野菜サラダに野菜スープ、オムレツにも温野菜が添えられているので、野菜たっぷりの朝食である。このあたりは、(コンチネンタルブレックファストやイングリッシュブレックファストを出す)一般的なホテルの朝食と比べて、随分と豪華である。
宿を出た後、元々は東照宮か輪王寺か二荒山神社あたりに初詣してから、市内の何処かでランチして帰ろうと思っていたのだが、家に置いてきたネコのことが気になり出したので、全て省いてしかしちょっとお茶だけして帰ろうかということになり、丁度開いていた東武日光駅前の「カフェ フルール」に入った。
店内から駅前広場が良く見える。ヒジャブを被ったマレーシア人かインドネシア人らしきグループがうろついている。彼らはこのコロナ禍にあって、仕事の関係で日本に滞在を余儀なくされたのだろう。彼らにとっても、日光は癒しの場所なのだろうか。

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今回のメインディッシュ、大晦日の晩を過ごす宿は、東武日光駅から歩いて10分ほどのところにあるオーベルジュ「ブエナビスタ」。いわゆる「泊まれるフレンチレストラン」というやつ。若いご夫婦がやっていて、オープンしてからまだ半年も経っていない、まだピカピカな宿だ。
オーベルジュと云えども、部屋は十分な大きさである。風呂は部屋には無いが、時間予約できるので特に不自由さは無い(何回も入る訳にはいかないようだが)。窓からは大谷川越しに男体山が望めるロケーションである(「ブエナビスタ」とはスペイン語で「絶景」という意味らしいが、それほどではないと思う)。
1日限定5組が原則らしいがウィズコロナ時代なので、ダイニングルームにはテーブルが3つだけだった。
夕食は18時30分から。BGMはJAZZ。コースはかぼちゃスープから始まり、オードブルが冷製と温製の2種類、それに魚料理と肉料理、デザートが付いてくるのでボリューム満点、食べ切れるか心配だったが何とかなった。フルコースを喰うのはホントに久しぶり。せっかく栃木に来たのだから、ワインはココファームの「農民ロッソ」にしてみた。
冷製オードブルは日光サーモンのマリネとペルー風サラダ、温製オードブルはフォアグラのポワレ。これだけでかなりワインがイケる。魚料理はブリのポワレ。これを根セロリのビュレと共に喰う。根セロリは我々庶民の食卓には出て来ないシロモノ。でも米テキサスのスーパーには普通に山積みされていた。やっぱり欧米は違う。メインは鴨のロースト。これを山椒ソースでいただく。デザートはほぼ惰性でクリア。
HPによれば、シェフはブラジルのリオデジャネイロとペルーの首都リマで、暫く公邸料理人だったとのこと。何となく納得。ともかく質量ともに満腹で満足。全般的に塩味は極力抑えめな感じで、素材の味を重視している。おかげで日頃よりも塩分コントロールが出来た感じで良かった。ベッドに入りながら紅白を見ていたら忽ち眠りに落ちた。

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湯波寿司を喰ったあとは、再び神橋に向かってブラブラと歩く。いつも目にする羊羹屋などを横目に見つつ進むと、ちょっと風変わりな羊羹屋。ここも老舗だった筈と思いつつ、ふらりと「日昇堂」に入ってみる。扉がやけに大きい。これでも羊羹?と目に留まったのがチョコレート。よく見れば店の名前も「TENTO chocolate」になっている。どうやら羊羹をチョコレートでコーティングした代物を売っているのだ。なかなかカラフルなので、つい買ってみた(カミさんが、だけど)。あとで食べてみると面白い食感。他の観光地にある羊羹屋でもやっていることなのかも知れないが、初めての体験だった。
やがて神橋に到着。せっかくなので、そのまま坂を登って輪王寺に参拝。本堂にいる係員が随分、手持ち無沙汰状態だ。明日になればもっと忙しいのだろうが。そのままの流れで東照宮にも入ってみる。こちらはそれなりに観光客がいる。もう何度も拝殿に上がったことがあるので今日は昇殿せず、眠り猫を眺めてから戻った。
喉が渇いたので、以前にも入ったことがある「上島珈琲店 日光東照宮店」を覗いてみると、結構、人が入っているのでちょっと敬遠。そのまま玉砂利を踏みながら再び坂を下る。
このままだとちょっとチェックインには早いかなと思いつつ、また街をブラブラ。何処かにカフェでもないかなと探せば、なんとか「Nikko Dining AO」という名前のカフェを見つけ、入ってみる。ちょっと日光らしくないなと見回せば、ここはハワイアンな店だ。先客は、ヘッドフォンを着けたレゲエ風兄ちゃん(日本人じゃない?)ひとりだけ。
大晦日の日光でハワイアンはやや変だが、メニューを見ればビールもありそうなので、それなら文句は無い。店の女の子店員に訊くと、店内の冷蔵ケースの中に入っているビールを自分で選んでください、とのこと。IPAがあったのでそれにしてみた。グビッとやってまったりしていると、丁度いい時間になってきたので店を出た。

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「リバティけごん11号」は東武日光駅に10時54分到着。宿のチェックインまで時間があるものの、あえて観光するところも無いので(もう大抵のところには何度も行っているので)、ブラブラと神橋へと続く街道をそぞろ歩くことにした。あれだけいた列車の乗客はいつの間にかいなくなり(いったい、何処へ消えたのか?)、街道を歩く人影は疎らだ。
大晦日なので開いている店も少なかろうと思っていたが、意外に開いている。やはり瘦せても枯れてもここは大観光地なのだ。緩やかに登っている路を辿っていくうちに、寿司屋があった。「元祖湯波寿司」などと書いてある。外観は、寿司屋というよりも落ちぶれた御家人屋敷(時代小説の読み過ぎか)とか、骨董品店を連想させる。外国人客ならばウケるかも知れない。
まだ時間は早いが、今宵のディナーのことを考えれば早い昼飯に越したことは無い。それに折角日光に来たら湯波を喰っておく必要があると思い、入ってみることにした。暖簾を潜ると店内は薄暗く、うなぎの寝床のように長い。女将さん(?)に奥へ奥へと連れていかれ、長細い座敷に上がる。先客はゼロ。
メニューを眺めると、確かに生湯波寿司はあるものの、普通の握り寿司は見当たらず、その代わりにそば御膳だの、ゆばづくし御膳がある。ランチタイムだけかも知れないが、ここは寿司屋というよりも郷土料理屋だ。
先ずビールで喉を潤してから、小生はせっかくなので生湯波寿司(1,900円)、カミさんは三色香りそば御膳(1,650円)にした。更に追加で湯波天ぷら(1,200円)も頼んでみた。生湯波寿司は想像通りの味で、酢飯との相性は特に感じられず、あえて生湯波を握る必要性も感じない。その代わり、湯波天ぷらはなかなか香ばしくて美味かった。これは日本酒もいいが、ビールにピッタリだ。

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