山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

東北新幹線沿線

甲子温泉2日目。送迎バスは午前10時なので、かなりゆっくりできる。珍しく、朝風呂まで入ってしまった。部屋にあったガイドやパンフレットはすっかり読んだ。もうひとつ、地熱発電と温泉文化との共存を訴える、ぶ厚い書籍(題名は失念)が置いてあった。とても全部は読み切れないが、地熱発電所ができたことで、温泉がすっかり枯渇した例などが書かれている。
温泉が止まれば温泉宿にとっては死活問題、たしかに共存するための方策は必要だろう。また地熱発電所自体も、生産井(=熱水を汲み上げる井戸)を増やし続けないと、発電量はじり貧になっていくらしい。再生可能エネルギーとして、地熱発電は良質な電力が得られる(昼夜変動や季節変動が無いので)と思っていたが、なかなか難しい問題があるようだ。電力は全て再生可能エネルギーにしろ、などと安易に叫ぶ何処かの呑気な政党も、実態に踏み込んで議論すべきだろう。
部屋で寛ぎ、ロビーのソファーでも寛いで、新聞をじっくり読んでから送迎バスに乗車。客は我々以外、若いカップル一組だけ。やはり皆さん、マイカーばかりだ。
送迎の途中、バスの運転手さんのお勧めで、ちょっと寄り道して「雪割橋」に向かう。この橋も阿武隈川に掛かっていて、橋桁からの高さは50mもあるという。高所恐怖症の人はやめた方がよろしい。まわりは鬱蒼とした森。「雪割橋」という名前の由来は、一面銀世界となる冬景色を、割るように阿武隈川が流れること、によるらしい。紅葉の頃も良いけど、是非、雪の頃に来てみて下さい、と運転手。たしかにそんな景色を見てみたい。すると、あと2回は来なくてはならない。
40分ほどで新白河駅到着。運転手が、白河城を見なくていいですか、見るのであればそのまま連れて行きますよ、と訊ねてきたが、まあ男二人で城見学も何なので、丁重にお断り。50数年前にWoodyさんがこちらに来た時には、石垣しか無かったとのことだが、今は立派な天守閣が復元されていて、東日本大震災での被災も最近、修復されたようだ。
まだ昼飯には早い時間ので、キオスクで駅弁を買うことにした。それも、ちょっと小さめの「東日本うまいもの詰め合わせ弁当」(598円税込)なるもの。それこそ様々なものが詰め込まれていて、酒の肴にもなる。これはお勧めである。

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宇都宮から大宮まで、わずか30分の新幹線旅。やってきた「やまびこ148号」はE2系車両。自由席に乗ったのだが、上りで、こんな時間のせいか、がらがらである。座席を回してクロスシートにし、優雅に一杯やる。もう関東平野の真っ只中を走るだけなので、景色はさして面白くは無いが、やっぱり新幹線は快適である。
今回は、往路が東武日光線、復路が東北本線と東北新幹線という、まさに"round trip"(どうでもいいことだけど、同一路線の単なる往復を"round trip"と云うのは、なんとなくしっくりこない)。かなりの距離をタクシーで稼いでいるものの、高原連峰を西から東へ踏破したので、充実感はある。
それにしても今回、高原山の往路復路ともタクシー利用が必須だった。路線バスは全くない。典型的なマイカー登山の山と云えるかも知れない。
最近で云うと、白毛門三ノ宿山夕日岳が、往復ともタクシーだったが、白毛門の場合、土合橋を通るバスはあるので、時間さえ合えば路線バス利用も十分ありうる。三ノ宿山の場合は、細尾峠はさすがにタクシーが必須だが、「やしおの湯」は路線バスが通じているので、これもタイミング次第。夕日岳の場合でも、下山口の古峯神社には路線バスが通っている。
つまり、タクシーを利用しないと手も足も出ない山は、関東近郊ではあまり無い。その意味で、高原山連峰は、これだけ大きな山塊であり、それなりに知名度もある割に、かなり珍しいケースと云えるが、その理由は、観光客が来るほど、施設がある訳でもなく、近隣に居住している人も少ないということだろう。
そう考えると、この先も高原山はこのままで在り続けるに違いない。公共交通利用派(≒復路呑んだくれ派)の我々としては、次回もタクシーの厄介になるのだろう。閑話休題。
E2系は、500系やE7系に次いで、割と気に入っているデザインだが、今後はE5系やE6系にとって代わられるらしい。ダックスフンド顔のE5系やE6系が増えるのは些か鼻持ちならないが、これも時の流れ、時代の波なのか。

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復路の新幹線は仙台始発の「やまびこ」に乗車。東北新幹線の現在のスタンダードと云ってもいいE2系である。さんざん呑んで喰ったとは云え、電車に乗ると、呑み鉄ならずとも、何か呑まない訳にはいかない。往路で呑み損なったカップ酒と乾きものを取り出し、窓の外の景色を眺めながらひとり酒(カミさんは概ね熟睡)。今回は、天気には恵まれなかった。
下りの「はやぶさ」に乗った時は気が付かなかったが、「はやぶさ」が大宮~仙台間が1時間8分なのに、「やまびこ」は1時間38分、実に30分も差がある。福島で山形新幹線「つばさ」と連結するための時間が掛かるのは判るが、こんなに差が大きいとは気が付かなかった。最高速度がE2系275kmと、E5系320kmとの違いもあるだろうけど。
座席の座り心地にも違いを感じる。E2系のグリーン席も決して悪いことはないが、ひとたびE5系を味わってしまうと、少々在り来たりな感じを受けてしまう。E2系の外観のスマートさは、はっきり云って不格好なE5系よりは遥かに上だが(E5系ファンの人に喧嘩を売るつもりはありません)、内装は残念ながらE5系には敵わない。車内サービスも違う。おしぼりも飲み物サービスもない(つまりグリーンアテンダントが乗車していない?)。グランクラスの車両を繋いでいないせいなのか。
仙台発車時点では、我々以外はまったくいなかったが(下の写真に写っている御仁は、仙台を発車する頃いなくなった。単に写真を撮りに来た、あるいは座り心地を確認しに来ただけの鉄っちゃんか)、東京に近付くにつれて乗客が増え、宇都宮からもかなり乗ってきた。大宮駅まであとわずか25分、東京駅まで乗っても50分。それこそグリーン車では勿体ないような気がしてしまう。 
1時間半でも、やっぱり呑んでいると短い。もう大宮。さすがにもう満腹でなにも入らない。珍しく、大宮で何処にも引っかかることなく、まっすぐ家路についた。

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JR東日本のVIEWカードを利用していると、ポイントがいつのまにか貯まるものだが、皆はどのように活用しているのだろうか。小生はたいていの場合、グリーン車利用券に変えることにしている(もっと大物を狙いたくても、引き換え期限が来てしまうので無理)。個人的に、これがいちばんお得ではないかと思い込んでいる。つまり、普通車指定料金でグリーン車に乗れると云うシロモノである。
今回は、それで仙台まで行ってみた。この利用券では東北新幹線だったら新青森まで(北陸新幹線の場合は上越妙高まで)行くことができるので、仙台では少々勿体ない気がしないでもないが、実際、なかなかそうは使うことはないので、それはそれ(ちなみに、大宮~仙台間のグリーン料金は4,110円)。
はやぶさに乗るのはかなり久しぶりだし、E5系のグリーン車は初めてかも知れぬ。大宮~仙台間が僅か1時間8分とは、随分と速い感じがする。掛かる費用は別として、仙台の蕎麦屋よりも奥多摩の蕎麦屋へ食べに行く方が時間がかかるという訳だ。改めて感心してしまう。 
席に着いてまもなく、グリーン席専任のアテンダントがやってきて、おしぼりサービスとウェルカムドリンクサービス(アルコール類はないので、小生には不要だが(^^ゞ)をしてくれる。ちょっぴり良い気分。でもANAとかJALのキャビンアテンダント(CA)と較べると、やや笑顔が足りない(やや強張っている)感がある。尤も、ANAとかJAL、シンガポールエア等の愛想が良いCAは、世界標準からみれば稀だろうと思う。
往々にして欧米の航空会社のCAは愛想がないというか、態度が横柄(体格だって女子プロレスラーのよう)である。乗せてやっているのに何か文句あるの~? ぐだぐだ云うんだったら乗らなくてもいいのよ~ってな感じである。欧米人は、そんなところに価値を求めないらしい。CAの教育訓練費を航空運賃に上乗せする(=航空運賃が高くなる)くらいだったら、横柄なCAだって我慢するという訳だ。つい話が逸れた。
読書灯がヘッドレスト内側に埋め込まれていて、角度調節できるところがなかなか心憎い。しかし乗車時間が僅か1時間ほどなので、基本的にビールを呑んでいるか、外を眺めているうちに仙台に着いてしまう。従って、本など読んでいる暇はないので、今日は役に立たない。なんてったって列車旅(≠仕事の出張)の醍醐味は、(あくまでも個人的見解だが)車窓から眺める景色を肴に酒を飲むことなのだから。
呑んだビールは、大宮エキナカ「foods stage KITANO fore」で買った、ベルギー直送と書いてある「白濁」。香りは甘く酸味があるが、苦味とキレは殆ど無い。こんなのも偶にはいい。HPには、「より美味しく飲んでいただくために、缶のパッケージを上下逆さまにしました。下に沈殿しがちな美味しさの秘訣である白濁りを均一にして、飲んでいただくための工夫です。」なんて書いてある。電車で呑むビールも多様化している。
じっくりと車中呑みを楽しみたいところだったが、結局、缶ビール1本をちびちび呑んだだけで、日本酒カップ酒へ切り替える前に仙台に着いてしまった。このくつろぎのひと時を味わうには、如何にも「はやぶさ」は速すぎる。そう考えるとグリーン利用1時間は流石にちょっと勿体なかったか。

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