山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

本降りの雨。高山駅に戻り、キオスクで缶ビールとカップ地酒(蓬莱小町桜)と、そのついでに「じゃがですよ!飛騨牛」を仕入れたら、14時39分発の「ワイドビューひだ14号」を待つ。仮設の待合室には、国内外からの観光客が溢れている。この列車は富山からやってくる3両編成に、高山で3両増結するため、プラットホームにはその連結風景を写真or動画に撮ろうという輩が群がっている。ipadを構えている外国人もいたりして、これはこれで一つの観光資源、エンターテイメントと云えるのかも知れない。
連結パフォーマンスも終了し、どやどやと乗車。落ち着いたら徐に缶ビールを開け、雨に煙る景色を眺めながらちびちびやる。「じゃがですよ!飛騨牛」はビールと良く合う。その後、カップ酒に移行。蓬莱は、純米吟醸を白川郷で呑んだが、カップ酒の小町桜は本醸造。いわゆる呑み飽きない酒。
たった1泊だったが結構、白川郷と高山の街を堪能した。観光客を惹きつける魅力は大いに感じた。惜しむらくは、夜の高山で居酒屋には1軒しか入れなかったことか。日曜日の晩は、観光地と云えどもやや寂しげで残念。
今度来るときには、出来れば日曜日ではない1泊朝食付きの片泊まり宿にして、居酒屋を2、3軒はしごしてみたい。 
今回の旅でやや気になったことだが、白川郷で入った店は少々観光客ずれしたというか、客あしらいが通り一遍で、そっけない印象。その点、高山で入ったどの店も、扱いはとても丁寧と感じた。歴史の問題だろうか。偶々かも知れないが、第一印象はとても大事。海外からやってくる大方の観光客は、リピーターにはなり難いかも知れないが、様々なSNSサイトに口コミ情報を書き込むので、店の評判を下げるのは簡単だ。白川郷の店も、早いとこ従業員の教育に力を入れた方が宜しかろう。

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カミさんが合掌造りを見たいというので白川郷に行くことになった。小生も初めて。白川郷だけを考えれば、北陸新幹線で行く手もあるが、高山で1泊しバス往復するとなると、やはり東海道新幹線ということになるようだ。東海道新幹線も、この頃はせいぜい三島くらいまでしか乗ることが無い。名古屋駅で降りるなんて、ここ20年くらい無かった。
今回、高山本線に乗るのも初めて。岐阜駅でスイッチバックすることも知らなかったので、名古屋駅で座席の向きが逆のまま発車して少々驚く。それにしても名古屋から高山までは約2時間。東京から足掛け4時間かかる。高山はかなり遠い処だ。名古屋までの「のぞみ」はほぼ爆睡状態で、ビール1缶呑むのが精一杯。安上がりに済んだ。
「ワイドビューひだ」車内はほぼ満席。海外からの旅行客もそれなりに乗っているようである。このJR東海キハ85系に乗るのだって初めて。シートピッチは1,000mmと、JR系にしてはかなり意欲的である。座席スペースが通路より200mmほど高くなっていてかつ、窓も天井付近まで高くなっているのは、窓からの眺めに配慮したものだろう。
東京駅で買って、ぬるくなったハイボール(リザーブ&ウォーター)を開ける。岐阜駅から前向きに進むようになる。ここから先は全線単線区間。岐阜から高山まで136.4kmもある割に、「ワイドビューひだ」がほぼ2時間で結んでいるのは、まあ頑張って走っている感じはある。その分、緩行列車にしわ寄せがいっているのかも知れない。
途中、なかなかの渓谷美のところがあるな、とか、ちっとも雪があらわれないな、とか思いながらもいつの間にかまた熟睡。気が付けばまもなく高山、結局、ハイボール1缶で着いてしまった。毎度こんなに、安上がりにはいけばいいのだが。
それにしても、辺鄙な山の中に忽然と高山の街が現れた。こんな場所に街が発達した歴史に、少々興味が湧いてきた。

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富士見駅からの帰りは、既に座席指定券を購入済みのあずさ。「ゆ~とろん」からタクシーで駅に着いたのがやや早かったので、車内用の飲み物(≒酒)を買おうと思うのだが、駅前にはコンビニも酒屋も無い。観光案内所に訊いてみれば、5分ほどの距離に酒屋があるとのこと。
さっそくのんちゃん、和尚と共に行ってみるが、なかなか見つからない。諦めかけてた頃、漸く「福寿屋」の看板を発見。入ってみると、焼酎や日本酒等、結構品揃えが多い。旅先で、地元の酒屋に行ってみるのは楽しみの一つ。あまり出回っていない、少量生産の地酒を見つけることができれば嬉しい。
隣の長野県茅野市には「ダイヤ菊」、手前の山梨県北杜市には「谷桜」があるのは知っていたが、残念ながら富士見町には造り酒屋は無いようだ。やや残念。代わりに、目に付いた「長者盛吟醸生原酒」をゲット。新潟県小千谷市の酒だった。
駅に戻ってもまだ電車の時間まで少々あるので、静かな駅前でぼーっとする。スキー場へ行く客がやってきて、シャトルバスで移動する僅かな時間だけ人の往来があるが、それ以外は全く静か。駅の待合室で、列車を待っている人たちがじっとしているだけだ。駅前には食堂が2軒(中村屋食堂と多い市食堂)あるのだが、残念ながらどちらも中休み中。個人的には駅の待合室でじっとしているよりも、駅前食堂でビールを呑む方がずっと嬉しい。そう思う客は少ないのですかね。
やがて15時59分発の「特急あずさ24号」がやってくる。ぞろぞろと乗車。立川駅到着時刻は17時40分。1時間41分の移動居酒屋(中休みの人もいる)。我々は、進行方向右側のシートに2人ずつ5列の指定席。真ん中に座っていると、つまみ類が頭上を行ったり来たりする。
この「あずさ」は、甲府を出ると八王子まで止まらないせいで、随分速く感じる。それでも塩山辺りを通過すると、我々の馴染みの山域に入るので、窓の外に目をやれば、あの山はこの頃ご無沙汰だ、とか、今度あの山に登るときには、あの尾根から登ろうなどと、思いは尽きない。

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「葭之池温泉」を出て、ぶらぶら葭池温泉前駅まで歩く。道中、ド迫力の富士山が見える場所なのだが、今日は雨はすっかり上がったとは云え、流石にまだ全くガスの中。でも、正面には杓子山や倉見山は見えている。気温はだいぶ上がってきたようでもう、フリースやダウンジャケットは不要。
まもなく、駅に到着。片側だけのシンプルなホームで、ちょこんと小さい待合室がある、これ以上簡略化できないほどの駅だが、それなりの味わいがある。
やがてやってきた10時50分発の電車は、中央線直通の211系だった。211系を見ると、今日はどっちだ?と身構える気分だが、幸いにもセミクロスシートの0番台車両だった。そうと決まれば、やっぱり呑み残した酒を取り出さねばなるまい。つまみだってまだある。もう葭之池温泉でビールを呑んじゃっているので、午前中に日本酒を呑むのだってへっちゃらである。
それにしても、春一番を山の中で迎えたのは貴重な経験かも知れない。昨日は登山道にたっぷり残っていた雪は、嵐の後の翌朝には劇的に変化していた。ところによってはすっかり表面の雪が洗い流され、だいぶ古そうな凍結面が現れていたり、雨をたっぷり吸い込んだ雪がシャーベットかマックシェーク状のところもあった。つぼ足で歩く場合には、どちらも難儀するが、もっと厄介なのは、前者の氷と後者のスムージーで、パッと見、見分けがつき難いところ。こんな道は初めて。おかげて見誤ったせいで、見事にすってんころりん、 ただちにアイゼン(チェーンスパイク)をつけることにした。
電車はのんびり各駅停車なので、山をゆっくり眺められる。昨日は多少付いていたように見えた三ツ峠山の雪も、下から見上げる限り、すっかり消えてしまった。他の山々もまったく雪が見えない。もうこのまま春になってしまうのだろうか。

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花咲山に登った帰り路、大月駅から乗った15時47分発高尾行普通電車は、211系0番台の車両、すなわちセミクロスシートだった。この頃は「やった、ついている!」と思わなくてはならぬご時世である。
ところがこの時間、この季節にして結構、それなりに乗客がいて、さすがに7人が纏まって座ることができない状況。主な乗客は、学生か仕事で移動中の方々。我々の様に、頭から爪先までオフの格好で、かつ頭の中もオフの人々は意外に少ないようだ。
それでも、ボックスに1人か2人のところばかりなので、その一角に割込ませていただく。しかし我々が、そのまま大人しくしている筈もなく、世間を憚らず酒とつまみまで取り出していい調子になっていると、いつのまにか2つのボックスは我々7人だけの世界になっていた。そんなに迷惑をかけた記憶がないが、こんな季節の、しかもこんな天気の日に山から下りてきた中高年集団は、世間的にはちょっとどうかしている奴等と思われても仕方がない。我々が発散する酒の臭いと騒々しさで、あまり傍に居たくないのは理解できる。それは立場が逆だったりすれば理の当然。しかし、それがもし、このちゃんだったら、きっと話に加わって来るだろうし、酒の味見をさせて欲しい、と云い出しそうだ、というのが(ご本人も含め)皆の一致した意見だった。
かくの如く、他愛もない話をしているうちに電車はもうすぐ高尾。今日の打ち上げ場所は、すでに「弁慶」と決めてある。そろそろ車内宴会はお開きとしよう。

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小烏山から東御殿に登り、「花かげの湯」で温まった後、塩山駅から高尾行に乗車。現在、普通電車の主流は211系となっているが、この211系にはセミクロスシート車両(0番台、6編成)とロングシート車両(2000番台、8編成)の場合がある。今朝の下り電車もそうだったが、塩山から乗った電車もロングシート。この頃何故か、ロングシートに当たることが多い。
全てロングシート車両しかないのであれば、むしろ諦めもつくが、そうではないので多少期待してしまう。他の乗客を気にして酒が呑めないのもそうだが、車窓からの眺めもロングシートではいただけない。正直云って、ロングシートとセミクロスシートとでは、電車旅の印象は丸っきり異なる。できれば週末には通勤電車には乗りたくない。ましてや、良い気分になった山の帰り。そこんとこ、判ってくれませんかね、JR東日本。
ところで、トイレが付いている末端車両では、トイレの向かい側だけ、クロスシートが半分付いている。ロングシートのままだと、トイレから出てくる客とロングシートに座っている客とが眼を合わす恐れがあるため、それを避けるための配慮だと思われるが、半分だけにするのは、出来る限りロングシートにしたいと云うJRの執念を感じる。そこまで頑張ることもないのに。
こちらも少々執念を出して、その片側クロスシートがある部分に座った(我々は5人なので、3人はロングシート)。さいわい、今回乗った塩山駅15時59分発の中央線普通電車は、ガラガラだったので左程、他人の目を憚る雰囲気でもなかった。ともあれ、酒ボトルとコップとつまみを取り出して宴開始。黄昏時の景色も肴に、なんとか楽しめた。

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当初の計画で「ホリデー快速富士山2号」に乗って立川まで移動し、その後、「梅の湯」か「高砂湯」あたりに入るつもりだったが、やはりなるべく早く温まりたい(汗を流したい)というのが素直な成り行きなので、1本後の直通電車である「快速山梨富士4号」まで、河口湖で風呂に入り、ちょっと小腹を満たすことにした次第。駅前の「河口湖ステーション・イン」と「平井売店」でさっぱり&満足した後、頃合い良し、河口湖駅に向かう。丁度、日没後のシルエット富士が目の前に見えている。
改札口には、外国人の群れが行列を作っていた。皆、「快速山梨富士4号」に乗るようである。「快速山梨富士4号」は自由席と座席指定席があるが、この感じでは、座席指定(乗車券プラス520円)に乗った方が無難だろう。早速、指定券を買おうとすると、券は窓口のみの販売で、しかも外国人の集団相手に窓口のおねえちゃん女性駅員が四苦八苦していてなかなか捗らない様子。観光地はどこも、海外旅行客の対応に大わらわ状態、さしずめ平成の黒船来襲というところか。
「快速山梨富士4号」は、JRのE257系500番台の車両だった。通常、中央線で「特急かいじ」として走っているE257系は0番台。500番台は、房総半島と東京を往復する「特急わかしお」や「特急さざなみ」に使われている車両である。白、ブルー、イエローのトリコロールが特徴、会社帰りに東京の酒場へ「出張」する際には、時々使わせてもらっていた。昨年のダイヤ改正で、「さざなみ」の運転本数が減ったのを知っていたのだが、まさかこんなところで「出稼ぎ」しているとは思わなかった。
席に落ち着いたら、夜の帳が下りた窓の外を眺めつつ、山の残り酒をちびりちびりやる。シートピッチは960mm。189系と較べて50mmも広く快適。JRで現役の特急車両に、快速料金(自由席は乗車券のみ)で乗れるのは、とてもお得感がある。これも世界遺産効果、外国人観光客に配慮したサービスだろうか。今後も暫定的な運用ではなく、いつでもこのE257系が利用できるようにしてもらえると有難い。

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「御殿場高原ビール」のビアホールで、ビールと料理を堪能したあと、そろそろ「あさぎり」に乗るため御殿場駅に向かおうかとタクシーを呼ぶと、1時間ぐらいかかるとのこと。えー、それじゃあぜんぜん間に合わない。どうゆうことだろうか。
ならばと別のタクシー会社を呼んでも、時間通り御殿場駅に着けるか、約束できないとのこと。うーむ、想定外の展開だが、とにかく御殿場までタクシーで行くしかない。しばし、じりじりとタクシーの到着を待つ。もうだいぶ良い調子になっている方々は、別に間に合わなくってもへっちゃらよ、とばかり「時之栖」の園内に広がるイルミネーションを楽しんでいる。
その方々よりもだいぶ悲観論者で酔いも足りない小生としては、気が気ではない。タクシーが読み通りに運行できない理由は、ここ、「時之栖」に集まる車の群れにあるようだ。道路が狭いのか、駐車場の出入り口がボトルネックとなっているのかは定かではないが、今のところ、ここから出ていく車よりも、やって来る車の方がはるかに上回っているようだ。ここがこの界隈の渋滞を引き起こすほど、人気スポットになっているとは知らなかった。
タクシー車内でも多少気を揉んだが、それほどの渋滞には巻き込まれずなんとか無事、「あさぎり」発車数分前に御殿場駅に到着。かたや、「あさぎり」号は全車指定席なんて不要では、と思うほどガラガラ。ちょっと酒が覚めてしまったので、この寛いだ空間でゆっくり呑み直したことは云うまでもない。

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奥日光散策のあと、東武日光駅前で蕎麦を手繰ったら、東武特急に乗って帰京となる。スマホで上り特急列車の予約をすると、時間の都合が良い電車が偶々「きりふり292号」(東武日光14時03分発)だった。これはいわゆる10月、11月の行楽シーズン限定の臨時列車、しかも珍しい車両に乗ることになった。かつて急行「りょうもう」に使われていた1800系を改造したものらしい。
「きりふり号」の北千住までの特急券は1,030円だが、一方スペーシアの場合は1,340円。何故300円ほど安いかと云えば、座席の差。「きりふり号」の300系は、シートピッチが960mm(100系スペーシアの場合は1,100mm)、リクライニング無しというスタイルなので、スペーシアと特急料金が違うのは、ある意味当然と云える。
でも向かい合わせの席が確保できて、他人の目を憚ることなく酒が呑めれば、シートピッチが少々狭かろうが、リクライニング無しだろうが、さしたる問題ではない。それにこの頃、殆どの特急列車が鬼怒川温泉駅始発のため、いちいち下今市駅で乗り換えるのが些か(酒が入っているとなおのこと)鬱陶しいが、この「きりふり号」は東武日光駅始発なので、益々有難い。
山旅を共にしてきた残りの日本酒や、新たに東武日光駅で仕入れた地酒を舐めながら、車窓から外を眺めていると、浅草方面に進むにつれて、山が次第に遠ざかり、そして見えなくなり、辺りは民家ばかりとなる。民家ばかり眺めているのは、たいして面白くない。唯一の変化は、川を渡るとき。渡良瀬川や利根川を渡ると、高い堤防の上に出るため、再び遠くの山が見え、関東平野の真っただ中に居るのを感じる。今度、日光に行くのは花の咲く頃か。
荒川を渡ったら、北千住到着(15時52分)。さて何処へ行こうか。 

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「ポッポ駅前屋」を出る前に、「特急あさぎり」の指定を取ることにした。今は便利な世の中で、スマホから指定が取れる。しかもチケットレス。特急料金は、松田から新宿まで690円也。ただし、ひとつ大きな問題がある。インターネット購入の場合、下車駅が異なる切符をまとめて(つまり、席を並べて)買うことができない。
今回、ひろちゃんだけ、新宿ではなく新百合ヶ丘で下車することになった(松田~新百合ヶ丘で620円)。そうなると、新宿組の席に隣り合うようにするには、直接窓口で切符を買うことになる。その時の顛末はこちらに詳しく報告されているので、ここでは繰り返さないが、何れにしても、二つの会社線(小田急とJR東海)を跨る「あさぎり」については、いまだにCS上の改善すべき点が残っていたようである。
「あさぎり」の場合にどちらが悪いのかはさておき、JR東海の御殿場線は合理化を徹底し過ぎたせいで、客の利便性を損なっているように見える。御殿場線の御殿場駅と国府津駅の間では、SUICAやPASMO(JR東海の場合はTOICA)は使えない。いまどき、(富士急には失礼だが)富士急行線だって導入しているのに、である(秩父鉄道は難しいかな)。
云うなれば、御殿場、国府津間は僻地である。JR東海は儲けの9割を東海道新幹線で稼いでいるのだから、見方によっては仕方が無いとも云えるが、逆に考えれば、東海道新幹線の儲けを、ローカル線の公共性価値向上に分配することで、会社の器量を見せられる、いい口実になると思うのだが。
いずれにせよ、根強く残っている障害や途中のプロセスの煩わしさはさておき、4人揃って「あさぎり」に乗ることは出来た。全席指定であるものの、いっそ全席自由席にしても良さそうなくらい空いていてゆったり。まだたっぷりと残っている「豊明 純米吟醸おりがらみ生 向日葵(ひまわり)」を取り出し、なおちゃん提供の缶つま「稚鮎油漬」を肴に、ちびちびやる。外はすっかり真っ暗だが、そんなのはもう関係ない。贅沢な時間を楽しんだ。

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小淵沢駅は本降りの雨。プラットホームに居ても、電車の屋根に叩きつける雨の飛沫が降りかかる状況。山の中で、こんな中を歩かずに済んだことに感謝。14時36分発の「あずさ20号」に乗る。
席に着いたら、飲み残しの「鳴海」を開ける。つまみもまだ残っているのでいただく。フレッシュ社会人の頃、呑み鉄の仕来たり(暗黙のルール)として、列車の車輪が回らないうちは、酒を飲んではいけない、と筋金入りの呑み鉄の人に云われたことがある。ふーん、そうですかと素直に信じて以来、いまだにその仕来たりが頭に沁みついている。従って、今回もドアが閉まって、ごっとんと(この頃の電車はもっとスムーズだ)動きだしてから呑み出す。
こんな明るい時間に「あずさ」に乗るのも、泊まりがけの山ならでは。左の車窓を振り返ってみても、雨に煙ってしまい、八ヶ岳は見えない。今回は秋雨の中休みの2日間に、ドンピシャ嵌って雨に降られなかった。
以前も書いたが、さしあたって今回、稲子岳を登ったことで、八ヶ岳で登っていない主要ピークは一応、無くなった。ではもう、八ヶ岳そのものに魅力が失せたか、と云われるとそうでもない。まだ登ってみたいルートはいくつか残っている。泊まってみたい小屋も残っている。実は、行者小屋には、今まではテント泊ばかりだったため(それも殆ど雪山)、小屋そのものには泊まったことが無い。同様に赤岳鉱泉にも、泊まったことが無い。そう考えると、行者小屋のテント泊自体が、随分と昔の話になってしまった。この先も、美濃戸口からテントを担いで、行者小屋まで歩けるだろうか。
未だ登っていないルートは、県界尾根、真教寺尾根、ツルネ東稜といったところか(憚りながら、天狗尾根や阿弥陀岳南稜、北稜などは一応、積雪期に登ってしまったし、またこれから登るにしても、もう誰かの助けを借りないと登れそうにない)。県界尾根、真教寺尾根は、果たして(勿論、公共交通機関を使って)東京を朝出て、日が暮れないうちに登り切れるか。登り5時間余。何れチャレンジしなくてはならない。

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「和利館」で夏山合宿の打ち上げをした後、松本13時47分発のあずさ20号に乗る。
信濃大町駅で座席指定券を買った時点(発車のほぼ2時間前)では、残り29席に対して我々が10名予約と、かなり際どい状況だったが、その割には、結果的にそれほどバラケないで済んだ。お盆のシーズンにも拘らずラッキーだったと云えるだろう。座席に着いたら、仕入れた飲み物とつまみを広げ、ちびりちびりとやる。稜線では随分と降られたが、山から下りたら良い天気だ。それでも、八ヶ岳や南アルプス北部の山々はややガスが掛かった状態で、それほどクリアに見えない。
ところで、「あずさ」や「かいじ」に使われている、このE257系普通車のシートピッチは、「スーパーあずさ」のE351系の970mmよりも僅かに短い、960mmであるが、まったく違和感は感じない。かつてのJR特急車両は910mmが主流だったから、だいぶゆとりができた。日本人の足の長さも伸びた、ということかも知れぬ。腰を浅めに下ろし、足を組んでも問題ない。ちなみに小田急VSE50000系ロマンスカーの場合は1,050mm、西武10000系レッドアローで1,070mm、東武100系スペーシアでは1,100mmと、実にゆったりしている。まだまだJRも頑張りが必要である。
しかし、飛行機の場合はさらに状況は厳しい。JALエコノミークラスで790mm、LCCの場合は710~740mmだと云うから狭い。エキストラチャージが必要なJALの「クラスJ」や、ANAの「プレミアムエコノミー」で960~970mmと、ようやくJR特急車両並みになる。JR特急車両の場合、通路側の人が動かなくても、窓側の人は通路に出られるが、飛行機のエコノミー席やLCCでは絶対無理。こんなシートに、よくもでっかい欧米人が座れるものだとつくづく感心してしまう。
飛行機に較べれば、JRの特急列車でも充分快適だ。16時11分立川着。ここで下車してちょっと寄って行こう、ということになった。さて何処へ行ったのかは、次回のお楽しみ。

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立山からの帰り道。いつも感じることだが、信濃大町から松本への移動は、大糸線が全線単線区間のせいで、意外に時間が掛かるし、往々にして電車はいつも混んでいる。主に学生の地元客と、登山客を含めた行楽客とが半々ぐらいだろうか。大糸線で使われている127系の普通列車は、東側がロングシート、西側(北アルプス側)がセミクロスシートになっている。如何にも折衷案という感じだが、なかなか面白い工夫だと思う。
普段、乗り慣れている通勤・通学客ばかりであれば、ロングシートの方が能率的だろうが、行楽客はやっぱりクロスシートに座りたい。後立山連峰を眺めることができる、この大糸線沿線の眺望は日本有数だろうと思われる。望むらくは、ビールを呑みながらこの景色を眺めることができれば最高だ。けれど、クロスシート側で一杯やっていると、ロングシート側に座っている方々からの蔑んだ(又は羨望の)目線が気になる点では、全面ロングシートと大差ないかも知れない。
松本で蕎麦を手繰ったあとは、14時49分発のスーパーあずさ22号に乗る。立川駅到着は16時57分。2時間余で着いてしまうのだから、なかなか速い。普通どんな路線であっても、酒を呑まずに2時間ぐらいの乗車だったら何とかなる(例えば、出張の往路だったら我慢するしかない)。もちろん、酒さえあれば短いくらいだけど。知る人ぞ知るが、中央線を走る電車の車窓からの景色は、山好きには堪えられないので、酒だっていらない(小生はいる)。
山村正光著『車窓の山旅・中央線から見える山』(実業之日本社刊)という本があったが、これによれば、名だたる3,000m峰は、新宿~松本間の何れかの位置で見えるそうである。小淵沢~長坂間では、第1位富士山、第2位北岳、第3位奥穂高岳がほぼ同時に見えるそうで、この辺りに差し掛かるともう、おしゃべりしている場合でも、ノンビリ酒を呑んでいる場合でも無い、大変忙しいのだ。一番見え難い3,000m峰は南アルプスの仙丈ケ岳、なんと松本駅に近い、村井駅周辺からしか見えないそうだ。山好きにとっては、スーパーあずさに乗っている2時間は大変忙しく、立川に着く頃にはへとへとになってしまうのである。

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富士山駅で、18時35分発の大月行6000系普通電車に乗り込む。想像以上になかなか混んでいる。手前の富士急ハイランド駅と河口湖駅から結構乗ってくるということ。観光客よりも学生が多い感じだ。
6000系は現在、富士急行線では2編成走っている車両で、かの水戸岡氏デザインによるもの。しかし、まったく残念ながら、かつてJR京葉線の205系として使われていたロングシート形式のままである。富士急行線で、平日の朝晩の通勤通学風景を知らないが、ロングシート車両が相応しい程、すし詰めになったりするのだろうか。 まあロングシート車両をセミクロス車両に改造するのはなかなか大変なこと、富士急がそんな金を出すとも思えないけど(とは云っても、1000系をベースにした富士登山電車は、かなり大々的な改造をやっているので、必ずしも富士急がシブチンという訳ではない)。今度、JRから車両を譲って貰うんだったら、せめて115系(セミクロス車両)ぐらいにしてもらえると有難いんですが・・・。
仕方が無いので、車イス用のスペースで立ち呑み(そのうち、リュックサックを椅子代わりに座り呑み)。床が木製になっているので、座り込むには悪くない。陽が暮れてしまうと、車窓からの眺めが得られないので、黙々と呑むだけになってしまう。夜に6000系に乗るのは、「呑み鉄」としてはあまりお奨め出来ない。しかし、車両連結部に懸っている暖簾だけが、何となく居酒屋の雰囲気を醸し出していて、ちょっと面白い。 

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トムラウシ山は東京からは遠い。とは云え、金さえ掛ければ東京から2泊3日で登って来られる。便利な時代だ。考えてみれば、日本アルプスの一部の山を除けば、殆どの日本の山は、2泊すれば往って帰って来られるだろう。利尻山だって、屋久島の宮之浦岳だってそうだ。そうなるとたいていの場合、1日目は基本的にアプローチのみとなる。
今回も、1日目は登山基地となる東大雪荘までは、公共交通機関を乗り継ぐだけで全く歩き無し。呑んだくれても辿り着くことは出来る。羽田から新千歳空港に降り立ち、 快速エアポートで隣りの南千歳駅へ移動、石勝線経由で根室本線へ向かう「特急スーパーとかち」を待つ。待つ間、ホームにある売店で駅弁を購入。
北海道には、これまで仕事で札幌に何度か来たくらいで、あとは昨年の利尻山、一昨年の後方羊蹄山だけ。利尻山は飛行機利用なのでJR北海道のご厄介にはなっていない。従って、これまでJR北海道の路線は、千歳線と函館本線しか乗ったことが無い。ついでに云えば、非電化区間の乗車は小樽と倶知安の間だけ。今回は、南千歳から新得まで、ディーゼルカー・キハ261系による石勝線の旅。新しいこと尽くめである。
「特急スーパーとかち」に乗ってみた印象としては、結構快適、ディーゼルカー特有の振動も少ない。脱線事故や火災で随分、社会的信頼を損なっているようだが、今日は大丈夫そうである。車窓から見る風景は、北海道的と云えば北海道的。ひたすら、森。時々、畑。時々、牧場。人家が見えない。全線が単線区間のせいで、所々、スノーシェルターで覆われた信号所を通過する。これも北海道的な眺めだ。途中、追分、新夕張、占冠、トマムに停車。
車窓からの風景を眺めながら、駅弁をパクつく。仕入れた弁当は、汐彩弁当(1,100円)。右に「ほっきめし」左に「サーモン寿司」、真ん中に「いくら」という豪華版。ホッキ貝が柔らかくて美味い。普通ならば、ここで当然ビールなのだが、明日の本チャンを前に、ちょっぴり自重した。我が身を驚くほど、レアケースである。

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今回久しぶりに三ツ峠山に登ってみると、改めて良い山だと思う。最もアプローチが短い裏登山道や、府戸尾ノ尾根から登っただけではあまり感じないが、山の北側から東側にかけては、あれ、こんな感じだったっけ、と思うほど緑が濃く、下草が豊富である。この山にニホンジカがいない訳ではないだろうが(実際、踏み跡らしきものは多く見掛けた)、少なくとも奥多摩や丹沢の様なことにはなっていない。植物保護活動が功を奏しているだけでは無さそうだ。この三ツ峠山には、まだ多くのバリエーションルートがあるので、この先も暫く楽しめるはずだ。
植物と云えば、今回初めて見た花があり(単に、今まで気にも留めなかっただけかも知れない)、帰ってからググってみると、どうやらカモメランと云うらしい。ネット上では数多くのホームページやブログで紹介されているのを見ると、随分と人気の花のようである。いわゆる、野生ランの一種。世の中、ラン好きは星の数ほどいる。門外漢の小生には何がこの花の魅力なのか、まだいまひとつ判らないが、珍しい花であることだけは良く判った。
三ツ峠グリーンセンターからの送迎バスで、三ツ峠駅に着くと、表登山道の下りで達磨石から三ツ峠グリーンセンターまで、ほぼ一緒に歩いていた高校山岳部パーティや、朝の電車や三ツ峠山頂で見掛けた中高年の大パーティなど、多くの登山者が電車を待っていた。皆さん、目当ては同じ「ホリデー快速富士山2号」であろう。我々がこの「富士山2号」に乗るのは昨年の12月以来(その時の山の報告はこちら)である。189系はひと昔前の特急車両とは云え、普通料金で乗れるのは悪くない。やってきた「ホリデー快速富士山2号」は、そこそこ人が乗っているが、ひとりでボックスを確保している輩がいて、ワンボックス分空いているところが無い状態。この電車は、ひと駅停車する毎に乗客が増え、我々が立川駅で降りる頃には、通路は立席客がいっぱい、降りるのにもひと苦労するほどになる。
車内では「群馬泉山廃酛純米」を呑んだ。山廃らしい複雑な旨みと酸味を感じるが、意外にあっさりとしていて、真っ当な酒という感じ。昔風な酒だ。燗酒に合いそう。今回、なおちゃん提供の缶つまは「稚鮎のオイル漬け」。この「群馬泉」との相性はバッチリだった。

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今回の三国山稜は、往復とも「あさぎり号」を利用した。トコトコ各駅停車の旅も悪くないが、東京方面に帰るには、やはり直通電車が便利だし、できれば御殿場線・普通電車のロングシートは御免蒙りたい。「あさぎり号」は全車指定とは云え、御殿場駅は始発だし、そもそも「あさぎり号」が満席になるなんて事態は殆どあり得ないので、余裕で席を確保できる。
ひとつ苦言を云えば、特急料金は、箱根湯本~新宿間(距離:88.6km)が890円なのに、御殿場~新宿(同97.1km)は1,530円もする。その理由は、JR御殿場線区間が高いから。松田~新宿(同71.8km)であれば690円なのに、御殿場から松田(同25.3km)まで乗ると、なんと840円なのだ。JR東海はドル箱新幹線で儲かっているから、ローカル線の値下げ努力なんて頓着していないようだが、少々腹立たしい程高い。
それはともかく、今回は横浜在住のWoodyさんも参加頂いているので、打ち上げは本厚木でやろうということになり、「あさぎり号」も本厚木まで乗車する(特急料金は1,140円)。ガラ空きの特急列車に乗るのは、ちょっとリッチな気分。御殿場線内をのろのろ行く走りっぷりも(単線区間なので仕方が無いが)、むしろ電車旅のアクセントとも云える。御殿場から松田まで29分、松田から本厚木まで25分なので、距離ではなく時間を楽しむという見方ができれば、JR御殿場線の旅も、単に高いだけ、という訳でもなくなる。もっと云えば、「あさぎり号」は御殿場を出ると酒匂川の渓谷沿いにうねりながら進むので、車窓からの景色はなかなかのもの、飽きさせることはないが、本厚木を過ぎると新宿までは退屈な景色。列車の料金に景色まで含まれているとすれば(勿論、JRはそんな料金体系ではないが)、JR東海に対する腹立ちも多少は収まる。
そこで取り出した酒は「石鎚 純米」。 微かにナッツ系の香りがするのが特徴。つまみをいただきながら酒を呑み、変わりゆく景色を眺めれば、もう何も文句は無い。御殿場駅16時ちょうど発の「あさぎり12号」は、16時54分に本厚木到着。軽く呑むには丁度良い時間だった。

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宇都宮で餃子バリエーションを楽しんだ後は、湘南新宿ラインに乗って池袋へ移動。凡そ2時間弱の鉄道旅。新幹線を使えばほぼ半分、1時間の道程だが、さして急ぐ訳でもないし、酒とつまみさえあれば、全く問題がない。それどころか、その時間を楽しむことさえ可能だ。
鉄道オタクのつもりは全くないが、しいて云えば「呑み鉄」というジャンルが一番近いか。勿論、それだけを目的にすることは無い。あくまでも山の帰りの余禄である。但し、この過程を楽しむにはひとつ、重要な条件がある。それはクロスシート(ボックスシート)に座ること、である。
ロングシートでは、移動酒場の雰囲気も旅の情緒もへったくれもない。日常の通勤と同じである。求めているのは、非日常の週末。ロングシートに乗りたい筈が無い。何故、JRは判ってくれないかな。大月まで伸びた中央線快速電車と、青梅線・五日市線の唯一最大の欠点は、ロングシート車両しか走っていないことである。中央線では、辛うじてホリデー快速がかつての特急車両やオール二階建てクロスシート車両を使っているので、まだ多少救われているが、青梅線・五日市線は例外なく通勤用ロングシートである。せめてホリデー快速ぐらい、もっと云えば上りのホリデー快速だけでも、クロスシート(又はセミクロスシート)車両にならないものかと思っているが、JRは小生の願いを尽く聞き流し続けている。
それはともかく、宇都宮駅に停車中の湘南新宿ラインに乗ろうとすると、うっ・・・・・・ロングシートだった。ガラ空きなので座ること自体に問題は無いが、これでは2時間が一層長く感じる。そこでふと思いついたが、このE231系の15両編成では、一番端っこに、セミクロスシート車両があるのではないか・・・。上野寄りのホームの端まで、てくてく行ってみると、果たしてセミクロスシート車はあった。宇都宮線はエライ!中央線快速も見習って欲しい。
腰を落ち着かせれば、さっそく日本酒を取り出す。今宵の日本酒は、山口・澄川酒造場の「東洋美人 原点 直汲み生」。芳香とジューシーさが特徴。これさえあれば、他には何もいらない、と云いたいところだが、やっぱりつまみは必要。酒とつまみがあってこそ、2時間なんてあっという間である。

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「やしおの湯」でさっぱりした後は、下今市駅乗り換えの「スペーシア」で、豪勢に北千住へ移動。土曜日の上りにしては、結構席が埋まっている。この頃、東武日光発の特急がほとんど無くなり、下今市で鬼怒川温泉発に乗り換えるケースが多くなったが、何か理由があるのだろうか。 
小田急ロマンスカーも半分ぐらいはそうだが、東武日光線の車窓からの眺めは単調。日頃、中央線や青梅線に慣れていると、ひたすらまっ平らな関東平野を走るだけの景色は物足りない。でもまあ、酒と肴さえあれば、さしたる問題にはならないけど・・・。
ところで、ふと思いついて調べてみたのだが、首都圏を発着するレジャー特急の所要時間と料金は以下の通りだった。
  ・塩山→新宿:約1時間25分、JR/かいじ特急券1,860円。
  ・下今市→北千住:約1時間30分、東武/スペーシア特急券1,340円。
  ・箱根湯本→新宿:約1時間30分、小田急/ロマンスカー特急券890円。
  ・西武秩父→池袋:約1時間20分、西武/レッドアロー特急券640円。
ということで、不思議と時間はほぼ同じ、料金はやっぱりJRが一番高いのは思った通りだが、西武と東武で倍半分も違うとは意外や意外。何れにしても、レッドアローは、割と気安く乗れる感じがあるのは、料金の面から明らかである。JRは別として、私鉄3社の違いは、基本的に需要(≒観光地の人気度)と比例しているのだろうと思う。
日光は一応、JRと東武が競合している形だが、事実上、JRは完敗している(JR新宿発、東武日光行の特急を走らせていることがそれを象徴している)。そのため、スペーシアの多少高い価格設定はやむなしと云うことになるのだろう。
日光のタクシー運転手がこぼしていたが、観光客は自家用車でやってくる方が多いし、せっかく電車でやってくる客を乗せても、シーズン中はいろは坂での大渋滞に巻き込まれ、売り上げがちっとも上がらないのだそうだ。それに、昨今増えている外国人観光客は、まず、タクシーには乗らないそうである。それにひきかえ、我々は上得意の客という訳だ。また近いうちにきっと、日光のタクシーにご厄介になる筈である。 

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「天丸」で良い調子で呑んでいるうちに、丁度いい時間になったのでふらふらと上毛高原駅へ移動。まさしく目と鼻の先なので、どんなに酔っ払っても辿り着ける。ありがたい。
上毛高原駅には、コンコースもプラットホームも、寂しいくらいに人がいなかった。そもそも上毛高原駅は、ビジネスで来る乗客がいるとは思えない。この時間帯に停車する列車は1時間1本のみ。それでもこんな状態なのは、観光客も新幹線ではなく、車でやってくるということだろう。
いつも思うことだが、この駅はとにかく殺風景過ぎる。今のところ、立ち食い蕎麦屋とコンビニしかない。ホームにはそれこそ何にもない。たとえ腹を減らしてこの駅にやって来たとしても、蕎麦も饂飩もノーサンキューというひとだったら大変寂しい思いをする。ここから電車の中でどんちゃんやりたいっていうひとは(大宮まで45分なので、どんちゃんする程時間がないが)、コンビニのカップ酒と在り来たりの乾きもので何とかするしかない。直ぐ隣の越後湯沢駅と同じにしろとは云わないが、集客のためにはもうちょっと何かして欲しい。
無理矢理造った駅なので、もう存在そのものに価値があるだけなのかも知れないが、我々にとっては群馬の山を登る上では欠かせない駅。重宝しているのは間違いない。願わくば、駅ナカに立ち寄り湯と、地酒を集めた「ぽん酒コーナー」と地元の食材(含、えだまメンチ)販売所を作ってくれたら、もっと贔屓にしたい。みなかみ町の観光課には、是非とも前向きに検討願いたい。
やがてやってきた「とき326号」は、指定席の乗車率はせいぜい50%程度だろうか。ゴールデンウィーク前なのでこんなものなのかもしれない。席に着いたら、駅のコンビニで買ったカップ地酒「谷川岳 特別本醸造」を傾ける。すっきり辛口。「水芭蕉」と同じ永井酒造の酒。群馬の地酒で群馬の山の余韻を楽しんでいるうちに、いつの間にか大宮到着、何はともあれ今回も佳き山行だった。

 

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