山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

アユラシに見送られて、18時01分発の「つばさ156号」に乗車。怒涛の3日間が過ぎ去った。最終日を除き天候に恵まれず、ちっとも山に登れなかった(正確には、2日間で合計1時間程度の山歩きで終了した)が、お抱え運転手付きの充実した「観光旅行」となった。 今まで行ったことが無かった場所、店に入ることが出来、良い経験となった。山形の街中をぶらついて、居酒屋に入れたのも良かった。これでとりあえず、山形で足を踏み入れたことが無い都市は、米沢ぐらいになった。次回も大いに期待したい。
「次年子」の蕎麦を喰って以来、ほとんど喰ったり呑んだりしていない割には、それ程腹が空いていないが、せっかくの最後の山形なので、ご当地駅弁を物色するため、新幹線ホームにあるKIOSKを覗く。何種類かある中から、やっぱりこれかなとチョイスしたのは「米沢牛わっぱ飯」(1,300円)。この3日間、牛肉は随分喰った筈だが、つい、また牛肉弁当にしてしまった。この弁当は、米沢にある「松川弁当店」が作っているシロモノ。「松川弁当店」のHPを見ると、様々な牛肉弁当が並んでいて壮観である。
この頃、駅弁は年々高級化していると思う。1,000円オーバーはもはや当たり前だが、何かと和牛、それもA4、A5ランクのブランド肉を売り物にした駅弁が目立つ。個人的には、深川弁当や鯵押し寿司などが、酒に合うし好みなのだが(崎陽軒のシュウマイ弁当もCP的に捨て難い)、この頃の流行りではないようだ。
ここ山形駅のKIOSKも、牛肉弁当が花盛り。一昨日、和尚が買った「牛肉どまんなか」しかり。牛肉以外では、「いも煮弁当」(1,000円)なるシロモノもあった(牛肉も入っている)。いも煮汁でご飯を炊いたと書いてあったが、なかなか大胆。しかし、いも煮をおかずにご飯を食べるのは、ちょっと気が進まない感じだ。
席に落ち着いて、列車が動き出した後「米沢牛わっぱ飯」を開けてみる。メインのそぼろ肉と小間切肉のしぐれ煮が半分ずつ。肉は勿論、ブランド牛の米沢牛。さすが豪勢だ。味付けはすき焼きのたれ風で、小生にはやや甘い感じだが、悪くは無い。キレがいい酒にはぴったりだ。結局、きれいにペロリと美味しくいただいた。
結局、山登りに来たが、観光にどっぷり浸かったおかげで、山のことをすっかり忘れた。山形の山よ、さよなら、ご機嫌宜しゅう、また来るときには是非、笑っておくれ。

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図らずも、山形観光は今日で3日目。当初の予定では3日目だけが観光モードだったはずだが、天候には勝てない。でもそのお蔭で、すでに山形をかなり堪能できたのだが、さらにツアコン・アユラシがプランニングした、山形観光の目玉は、最上川の舟下りである。
最上川と云えば、芭蕉の「五月雨を集て早し最上川」がつとに有名、芭蕉のお陰で全国ブランド(この頃は世界ブランドか)になった。この舟下りも、芭蕉が「奥の細道」を書かなければ有りえなかった訳で、芭蕉さまさまである。ちなみにこの句はもともと「五月雨を集て凉し最上川」だったそうである。盆地特有のムシムシさから、川辺の涼風で解放され、「涼し」と詠んだのだが、その後、実際に舟に乗ってから「早し」に変えたのは、身の危険を感じるほど水量が増えた濁流だったせいらしい。
我々が乗ったこの日は、たしかに昨日、一昨日に多少雨も降ったかも知れないが、川が濁るようなことも無く、「早し」の臨場感は感じることが出来ない。それにしても、最上川は思った以上に水量が豊か、滔々と流れている。これならば現在でも水運に使えそうである。 
10時50分に出航。舟は50人ぐらいは十分乗れそうな大きさで、乗船率は7割程度。年長の船頭と若手の舵取りの2名が乗船。船頭は、ほぼずっと山形弁で喋りっ放し(時々、歌あり)で、操船はいっさいやらない。山形弁は、それだけで観光資源と云えるかも知れない。この頃は、若い女性の船頭もいるそうだ。
今日は快晴、絶好の舟下り日和。周囲は、ちょうど紅葉が良い具合。所々、本流へ流れ落ちる滝がアクセント。何段かに連なった有名な「白糸の滝」は、全貌を見ることが出来ない程、長い。
途中、川に浮かんだ売店に寄り道。船頭は、日本で唯一の船上コンビニと云っていたが、ほぼ桟橋のようである(実際に舟が接岸するので、下船して買ったり立ち食いしたり出来る)。たしか京都の嵐山辺りにあった売店は、舟そのものだった。せっかくなので、船上コンビニに上がって売り物を物色。鮎の塩焼き(500円)もあったので購入。今年は個人的に、鮎の当たり年となった。
再び舟は岸を離れ、ゆったり下り始める。窓から入る穏やかな風に吹かれ、河岸の紅葉をぼんやりと眺めつつ、鮎を齧り、日本酒をちびちびやる。これぞ、桃源郷だ。 

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「紅の蔵」でまた山形の食材と日本酒の知識を向上させたあと、銀山温泉へ移動する。ツアコン・アユラシが宿の送迎バスを予約済なので、大石田駅に13時30分までに着く必要がある。そこで在来線の時刻表見ると、一番都合が良い電車は次の様になっていた。
  ・山形11時30分発⇒大石田12時30分着:普通新庄行
つまり、1時間も前に着いてしまい、その後は山形13時33分発まで無い。一方、山形新幹線は、その間に以下の3本が連続している。
  ・山形11時52分発⇒大石田12時20分着:山形新幹線つばさ131号新庄行
  ・山形12時32分発⇒大石田13時01分着:山形新幹線つばさ177号新庄行
  ・山形12時46分発⇒大石田13時16分着:山形新幹線つばさ133号新庄行
つまり、つばさ133号に乗れば、在来線が大石田に着いた後に徐に出発し、かつ13時30分には余裕を持って到着する。これならば、新幹線(といっても在来線を走るので、通常の特急並みの速度しか出せないが)に乗るしかないではないか。
つばさ号が止まらない駅は、まったく悲惨な状況。これでは、列車で移動する地元の人はますます減るだろうし、それこそ駅の存在価値は、いずれ無くなる運命かも知れない。このダイヤを見ていると、そんなことしか頭に浮かんでこない。
ともあれ、我々は観光客なので、せっせと地元に金を落とすことにしよう。山形駅のホームにある売店で、秀鳳・つや姫の4合瓶と、出羽桜・吟醸酒のカップ酒をゲット。云わずと知れた「出羽桜」は、山形を代表するポピュラーな銘柄だが、このようなカップ酒を買えるチャンスはそうそう無い。今日も徹底的に山形の酒を味わうとしよう。車窓からは山形盆地が延々と広がるが、その奥に見える、薄っすらと雪を纏った山は、(村山)葉山のようだ。山形の山を眺めつつ、山形の酒をじっくりいただいた。

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塩山タクシーのお陰で、良いタイミングで塩山駅17時05分発の「ホリデー快速ビューやまなし号」をキャッチできた。「秋の日は釣瓶落とし」とはよく云ったもので、もうすっかり日暮れ時、まわりの山々も見難くなっているが、いちおう2階席を確保。その後も、停車する度に乗客は増え、立川に着く頃にはほぼ満席状態となった。
席に着いたら、速やかに酒ボトルとコップを取り出す。今日の酒は、秀鳳・純米大吟醸・山田錦47・生原酒27BY。精米歩合47%の大吟醸だが、ごく普通の純米吟醸並みの値段(3,000円/1.8L)で買える。4合瓶だったら1,200円相当する訳だから、テーブルワイン並みの価格。香りも程良く芳醇、旨味と酸味のバランスもいい加減であるなのでCPは申し分ない。この頃、秀鳳を呑む機会が増えて来たように思う。
今日のつまみは、くまちゃん持参の「じゃがポックル」となおちゃん持参の「ふんわり削りいか」。前者はカルビーが販売しているものだが、北海道限定なので、お土産として人気商品になっているとの由。塩味は控えめで、素朴な味わいが受けているようだ。「ふんわり削りいか」は、最初食べたときのインパクトはなかなかだった。いかの乾き物は数多あるが、ここまで薄く削ったシロモノは無かった。これならば多少歯の弱い者でも、問題なく齧れるし、そのまま、お好み焼きの具になりそうである。
毎度のことながら甲斐大和に停車すると、窓の外の登山客を気の毒に思いながらも、自分じゃなくて良かったと、僅かな罪悪感と安堵感との間で揺れるひと時を過ごす。それも、10分近くも停まっているのだから、いたたまれない。
その後は、大月を出れば相模湖まで停まらない。まこと、この電車は郡内の山に登った人には不親切である。逆に云えば、この電車を上手く使うととても効率よく、国中の山から帰ってくることが出来る、という訳だ。今回はその最たる事例と云える。
相模湖駅を出た「ホリデー快速ビューやまなし号」は、その先、高尾、八王子、立川と、さすがにターミナル駅には停まる。今日はこのあと、立川で途中下車することになったので、多摩川鉄橋を渡ったらコップとボトルを片付けるとするか。

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今年は、山から下りて、東武特急で帰ってくる機会が多かった。仙人ヶ岳から始まり、今回の高原山まで都合6回、うち100系のスペーシアはこれで3回目。やっぱり帰りは、酒を舐めつつ優雅に特急に乗るのがいい。鬼怒川温泉から浅草へ帰る場合(キロ数:128.4km)、スペーシアだったら2時間丁度に対して、区間快速電車は2時間48分でその差は48分。この時間と少々のリッチ気分を、特急料金1,340円で獲得する訳だが、2時間48分はちょっと長いので、1,340円は高くないと思う。
ちなみにJR中央線の場合、甲府~新宿間(キロ数:123.8km)をスーパーあずさに乗ると1時間30分。普通列車を乗り継ぐと2時間30分で、その差1時間。特急料金1,660円。こうしてみると、スーパーあずさの価値も高いと云えるが、余り日帰り山行の場合は使う例が少ない。日帰りで甲府まで行くことが少ないせいだろう。もし甲府以西へ日帰りする必要があれば、朝晩、あずさを使うことに躊躇いは無い。
一方、朝、浅草から特急に乗って、山に向かうことは基本的に無い。それは、東武特急の始発時刻が遅いことに他ならない。東武日光へ向かう場合、始発の「けごん1号」は浅草7時30分発で、東武日光到着が9時18分。我々が良く利用する快速(この快速電車はかなり速いので利便性が高い)の場合は、浅草6時20分発で東武日光に8時25分着。
早起きに不都合があれば別だが、自然な成り行きとしては、あえて時間が遅くて高い料金を払う必要はない、ということになる。途中で快速電車を追い越すような特急のダイヤでも無い限り、この流れは変わらないと思う。東武さん、その点、どう考えてますかね。今度、500系がデビューするときのダイヤ改正が見ものか。閑話休題。
鬼怒川温泉駅前でひと息ついた後、我々4人は16時45分発のスペーシア「きぬ134号」に乗り込む。隣りのホームには、スカイツリートレインが止まっていた。外装はやけにチャラチャラしていて気恥ずかしいが、一度は乗ってみたい車両。この列車は下今市17時44分発で、浅草着が19時35分。停車駅も特急きぬとほぼ同じ(特急料金も同じ)。浅草到着時刻がやや遅いが、何れ乗る機会もあるだろうし、その時が楽しみだ。

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今日は三連休最終日の祝日、さすがに浅草へ帰る客もそれなりにいるようで、指定席の確保がなかなか難しい状況。丁度良い時間の、定期運行の特急「きぬ」(100系スペーシア)だと、9人の席がバラバラになるとのことなので、ならば仕方なく臨時(季節運行)の特急「きりふり」の座席をとった。
「仕方なく」というのは、「きりふり」が鬼怒川温泉駅始発ではなく、下今市駅で乗り換える面倒があるためだ。それを除けば、特急料金が100系スペーシアで1,440円なのに対して、きりふり300系では1,030円とお得。もちろん、その分、車体は古びているし(このちゃんが、「便器の下に線路が見えた!!!」と云っていたが本当!?)、シートピッチは狭い(1,100mm対960mm)のだが、これらは然したる問題ではない。むしろ我々の世代には、ノスタルジーを感じさせてくれるという点で、スペーシアには無い、味があるとも云える。しかし東武としては、来春に新型特急電車500系が導入されるとのこと、この300系を見られる機会も、残り僅かかも知れない。
臨時列車だけあって下今市から乗車するときはガラガラだったが、途中駅に停まる度に乗客は増え、春日部を発車する頃にはほぼ満席となった。
席に着いたら、リュックサックの中から、尾瀬~日光沢を旅してきた「フモトヰ・夏純吟」を取り出す。その名の通り夏の暑い頃に呑む、清涼感があるタイプの酒だが、何となく呑むのが勿体なくて、ついこの時期になるまで呑みそびれてしまった。
備え付けの片持ちテーブルをセットし、酒ボトルとカップとつまみを並べれば、宴の再開。終わってみればあっという間の3日間。今年は天候にも紅葉にも恵まれなかったが、味わい深い山旅となった。日光沢温泉は良い宿だが、ここばかりだと他の温泉宿に行く機会が減ってしまうので、また来年も、という訳にはいかないかもしれない。それでも、次回はやはり紅葉の頃を狙って、群馬側の丸沼温泉から湯沢峠越えで、温泉のハシゴでもしようかと、プランを考え始めている。

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甲子温泉2日目。送迎バスは午前10時なので、かなりゆっくりできる。珍しく、朝風呂まで入ってしまった。部屋にあったガイドやパンフレットはすっかり読んだ。もうひとつ、地熱発電と温泉文化との共存を訴える、ぶ厚い書籍(題名は失念)が置いてあった。とても全部は読み切れないが、地熱発電所ができたことで、温泉がすっかり枯渇した例などが書かれている。
温泉が止まれば温泉宿にとっては死活問題、たしかに共存するための方策は必要だろう。また地熱発電所自体も、生産井(=熱水を汲み上げる井戸)を増やし続けないと、発電量はじり貧になっていくらしい。再生可能エネルギーとして、地熱発電は良質な電力が得られる(昼夜変動や季節変動が無いので)と思っていたが、なかなか難しい問題があるようだ。電力は全て再生可能エネルギーにしろ、などと安易に叫ぶ何処かの呑気な政党も、実態に踏み込んで議論すべきだろう。
部屋で寛ぎ、ロビーのソファーでも寛いで、新聞をじっくり読んでから送迎バスに乗車。客は我々以外、若いカップル一組だけ。やはり皆さん、マイカーばかりだ。
送迎の途中、バスの運転手さんのお勧めで、ちょっと寄り道して「雪割橋」に向かう。この橋も阿武隈川に掛かっていて、橋桁からの高さは50mもあるという。高所恐怖症の人はやめた方がよろしい。まわりは鬱蒼とした森。「雪割橋」という名前の由来は、一面銀世界となる冬景色を、割るように阿武隈川が流れること、によるらしい。紅葉の頃も良いけど、是非、雪の頃に来てみて下さい、と運転手。たしかにそんな景色を見てみたい。すると、あと2回は来なくてはならない。
40分ほどで新白河駅到着。運転手が、白河城を見なくていいですか、見るのであればそのまま連れて行きますよ、と訊ねてきたが、まあ男二人で城見学も何なので、丁重にお断り。50数年前にWoodyさんがこちらに来た時には、石垣しか無かったとのことだが、今は立派な天守閣が復元されていて、東日本大震災での被災も最近、修復されたようだ。
まだ昼飯には早い時間ので、キオスクで駅弁を買うことにした。それも、ちょっと小さめの「東日本うまいもの詰め合わせ弁当」(598円税込)なるもの。それこそ様々なものが詰め込まれていて、酒の肴にもなる。これはお勧めである。

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今日は結局、雨には降られなかったので、それなりに気合さえ入れれば、近所の低山の一つぐらいは登って来れたような気がするが、ペンション宿泊ですっかり頭も身体も弛緩すると、もうそれどころではない。だいたい、「ペンション・ベリーベリー」で、朝食を抜きにするなんて、畏れ多くて出来ないし。
ともあれ、呑んで喰って、大人の休日を楽しんだ。名残惜しいが帰るとするか。小淵沢駅に戻ると、相変わらず構内も立ち喰い蕎麦屋も混んでいる。よく見ると、跨線橋の手前が工事中だ。この長閑な雰囲気の駅舎も建て替えられてしまうのか。残念なことだが、どうせ建て替えるならば、ここにしか無いような個性的な駅にして、何百年ももつような(例えば、パリのサン・ラザール駅のような)建造物にして欲しいものだ。
「あずさ52号」が来るまで未だ時間があるので、駅に併設された「デュオレール小淵沢」という、洒落た名前の土産物屋に入って、少々物色。ここも大変な賑わい。何故こんなに人が集まるのか。昨今、車での移動・観光がメジャーなはずなのに、こんな辺鄙な駅(失礼!)の土産物売り場が混んでいるのは、いまいち解せない。
そろそろ時間なので、改札口を入る。地下道を潜って中央線のホームへ移動。小海線のホームへ行くには、中央線のホームを経由して跨線橋を渡っていく必要があるので、改修工事が終了すれば、その点で利便性は高まるのは間違いない。小淵沢駅のホームは、小海線、中央線に限らず、屋根が非常に限られた部分しかないので、雨が降っている場合には、屋根の下で待機し、列車が到着すると同時に目的の車両へ駆けて行くことになる。たぶん、この点も今度の工事で改善されるのだろう。どうも、利便性とノスタルジーは両立しない。 
臨時の「あずさ52号」に乗車。かなり空いている。やはり、臨時列車の方が指定席を取り易いようである。席に着いたら、昨日の残り酒を取り出す。車窓から見える山々は低く垂れ込めた雲に覆われていて、山岳同座はできない状況。それでも、雲の中に隠れた甲斐駒ヶ岳や、地蔵ヶ岳のオベリスクの姿を思い描きながら、ちびちびやった。

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この頃、仕事で乗ることが無いので、東海道新幹線名古屋駅は半年ぶり。それこそ前回の「高山&白川郷の旅」以来である。この先も、そんなに来ることは無さそうだ。考えてみれば、もうあと11年後、2027年にリニア中央新幹線が名古屋まで開通すれば、少なくとも東京~名古屋間の東海道新幹線は、在来線の様な扱いになるのだろうか。
まさか第3セクターにはしないだろうけど、少なくとも今よりは、だいぶ本数は少なくなるのは間違いない。各駅停車の「こだま」は残るだろうが(・・・もしかすると「こだま」を廃止して「ひかり」を各駅停車に格下げる?)、新横浜を出たら名古屋まで止まらない「のぞみ」は存続価値が無くなる(そうなると、新横浜駅利用者は割を喰うことになるなあ。リニアがある橋本駅まで、横浜線で移動するしかないか)。
それにしても、名古屋から東京まで現状、1時間20分なのが、リニアだと半分の40分らしい。40分じゃ、弁当を喰っているうちに着いてしまう。酒だって、もたもたしているとカップ酒1本で終わってしまいそうだ。呑み鉄には、はなはだ不都合。加えて、車窓の景色もあったものではないだろうから、もはや鉄道旅(って、もう線路が無いので"鉄道"じゃないか!?)の範疇には入らないと思われる。
ついでに云えば、飯田線と交差するところに駅が出来るようだが、いったい誰が利用するのかと心配になる。たとえ山屋のなかでも、マニアックな輩以外はそんな駅、利用しないだろうし。上毛高原駅以上に、悲惨な状況になりそうだ。尤も、駅も造らず素通りしたら、地元が黙っていないだろうから、形だけでも造っておこうということかも知れぬ。ま、どうでもいいことだけど。
名古屋駅で、買ってみたかった駅弁があった。日本一弁当を豪語する「抹茶ひつまぶし日本一弁当」(1,620円税込)。でもよく見れば、「弁当が日本一」という訳では無くて、説明書きには「生産量日本一の三河一色産うなぎ、同じく生産量日本一の西尾の抹茶、そして日本一長い守口大根と3種の日本一食材を使用した本格ひつまぶし弁当です。」とある。それにしても、蓋を開ければ流石に豪華。思った以上に鰻が載っているし、ご飯にもたっぷりタレが染み込んでいる。薬味には、山椒とわさびと抹茶。ひつまぶしだから、最後はお茶漬けにすべきだろうが、弁当の容器にお茶をかけたら、箸では甚だ食べ難そうである。やっぱり、抹茶は諦めた。

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昼食したのち、少々腹ごなしに旧市街をもうちょっと散歩してから駅に戻る。途中、土産物屋に入って、いろいろと物色。前回、「さるぼぼ」は買ったし、小間物も特段、琴線に触れるものは見当たらないので、食べ物にしよう。飛騨の土産物で食べ物となると、世間的には高山ラーメンか朴葉味噌、赤カブ漬けというところか。
考えてみれば、高山には独自の食文化があると感じる。例えば、こもとうふは、他に類を見ない豆腐。出来たての豆腐を簀巻きにして茹でると、独特の歯応えが生まれると同時に、内部に気泡が出来、そのおかげで味が染み易いとのこと。実際に、味付けした豆腐も売っていた。他にも、お土産にはならないが、漬物ステーキやあずきな等、なかなか面白い食べ物があると思う。
ちょっとだけ悩んで、赤かぶ漬けを買うことにした。ひと口に赤かぶ漬けと云っても、実に様々な業者の製品が並んでいて、どれがいいのか途方に暮れる。食べ比べてみれば違いが判るのかも知れないが、そんなサービスは無かったので、適当に、一番目立つ場所にあったものをチョイス。
さて、あとは車内で呑むものを手に入れれば、いちおう万事終了。駅の売店に入ると、観光客が溢れんばかりで身動きが取れない。リュックサックを背負ったまま突入、押すな押すなで、なんとか久寿玉のカップ酒と缶ビールをゲット。
定刻よりやや遅れてやってきた、特急ひだ12号に乗車。車内はほぼ、観光客か帰省客で埋まっている。動き出したら、直ぐ様、缶ビールをちびちび呑む。しばし東京を離れていたというよりも、娑婆の暮らしから離れていた時間が長かったせいか、女子連はみな、スマホのチェックに精を出している。こちらは、車窓からの眺めにぼ~っと浸る。
途中駅で、里帰りを終えた家族が乗り込んできて、我々の後ろの席に座る。おそらく実家の人々と思しき数人が、ホームでお見送り。席に着いた子供の一人が、窓の外に向かって(たぶん、聞こえないと思うけど)「また来るからな!」と叫んでいた。夏休みの景色だ。

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「落合簗」で十分満足したあとの帰り路。渋川から乗った18時19分発の普通電車は高崎止まり。湘南新宿ラインに乗る3人の方々と別れ、上野東京ラインに乗り換える。
高崎から大宮までは、普通電車で1時間20分ほどの旅。大宮には20時06分到着の予定。新幹線ならば19時26分着。流石に新幹線は速いが、酒とつまみさえあれば、普通列車でも問題ない。もし酒を切らしたならば、寝て行くしかない。高崎線の景色は、そもそも並んだ家々を眺めるだけなのでちっとも面白くないが、夜ともなれば時折、郊外駅周辺のネオンサインなどが目に入るので、多少はましである。
このE231系は、前後2車両ずつがセミクロスシート車両なので、我々も先頭から2両目に収まる。
今日、リュックサックの中に忍ばせて来た酒は、仙禽酒造(栃木県さくら市)の「かぶとむし」という、一風変わったネーミング。その名の通り、ボトルの表に貼られた透明ラベルには、半透明の七色のかぶとむしが描かれているし、裏ラベルには「あなたの少年時代は、いつでしたか。」と書かれている。つい、ん十年前に思いを馳せる。なかなか心憎い演出である。
口に含むと、酸味とジューシーさを感じるものの、意外に爽やかで余韻がすっきり。これで夏を感じてください、ということだろう。日本酒で、少年時代の夏休みを思い起こさせようと云うのは、考えてみるとすごいことだ。日本酒の可能性を見たような気がする。
この「かぶとむし」も、原料米は地元さくら市で収穫されたものを使っている。ワイナリーのやり方を手本にしたのか、この手の「ドメーヌ化」がこの頃の日本酒造りの流行りとなっているようだ。先日呑んだ「天明BangeYamada」もそうだった。中央線の初狩駅辺りでは、「笹一」の文字を染め抜いた旗が、田圃の畦道に立っているのを見た。今後も益々その傾向は強くなるような気がする。それで酒の旨みがどうなるか、などということはどうでもいいが、酒の品格と云うか、箔がつくような感じはある。

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機山ワイナリーにフラれたので、傷心癒えぬまま塩山駅へタクシー移動。乾徳山山頂付近の岩場でやや渋滞に嵌ったものの、結果的には全体として行程が順調だったので、今日も首尾よく「ホリデー快速ビューやまなし号」に間に合うことが出来た。
山の上はそれなりに涼しくって良かったが、やはり街中は気温が高く、湿気もある。駅に上がると、浴衣を纏った女の子達が切符を買っていた。何処かで祭りでもあるのだろうか(あとで調べてみると、隣りの山梨市の笛吹川畔で花火大会があったようだ)。
そう云えば、いつのまにか夏祭りのシーズン。この頃になると、日本国中を巡って、祭りを見に行く人がいるが、半分羨ましく、半分呆れて見ている。個人的には、京都の「祇園祭・山鉾巡行」や五所川原の「立佞武多祭」、越中八尾の「おわら風の盆」は、其々いっぺん見てみたいと思うが、基本的に暑いのも人ごみも苦手なので、祭りにどっぷり嵌るのは、やや腰が引ける。できれば、メインストリートに面した小粋な料理屋の2階で、団扇が要らないくらい風の通り道になっているような屋根付き桟敷から、冷たいビールを呑みつつ、祭りの列を眺めるぐらいがちょうど良い。一方で、寒いのは問題ないので、そのうち「秩父夜祭」でも、遠目から眺めに行きたいと思っている。
やってきた「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗り込むと、つい2週間前の前回とはうって変わって、1階席も2階席でもボックス丸々空いているところが無い。やはり陽気が良いとこういうことだ。仕方なく、お一人だけ座っていたボックス席にお邪魔し、少々遠慮がちに酒ボトルとコップを取り出す。
本日の日本酒は「天明BangeYamada・純米吟醸無濾過生原酒」。ボトルには、銘柄が筆記体のアルファベットで書かれた、ちょっと珍しいラベル。この頃、水だけでなく酒米も地元産を使った日本酒が増えているが、これもそのひとつ。口に含んでみると、酸味と旨味が程良いバランス。肩を張らずに呑める酒である。さて、立川に着いたら何処へ行こうか。

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今回も、上手いタイミングで「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗車となった。ほぼ3ヶ月ぶりである(前回はこちら)。前回は石和温泉からの乗車でも、結構混んでいて、2階席には座れないほどだったが、今回は塩山から乗っても、2階席はガラガラ。梅雨時の山は、こういった面でのメリットもある。
この「ホリデー快速ビューやまなし号」は、「塩山」を出ると停車駅は「勝沼ぶどう郷」、「大月」、「相模湖」、「高尾」の順。「やまなし号」と標榜するからには、山梨県から帰る行楽客の利便性を、それなりに勘案しないとよろしくないが、どうも登山帰りの客は軽視されている節がある。「勝沼ぶどう郷」駅以東では、「大月」だけ?と云いたい(ついでに云うと、「相模湖」駅は「山梨」ではないので、やや筋違いである)。
大月駅から東は、高尾駅行きや東京行きの快速電車がそれなりに走っているので、さらに「ホリデー快速」が停まってもたいした効果は無いだろうが、問題は「甲斐大和」、「笹子」、「初狩」の扱いである。
我々も、この3駅は良く使わせてもらう。小金沢連嶺や郡内・国中を隔てる山々から下りると、「甲斐大和」か「笹子」になるパターンが多いし、「初狩」は高川山に近い。特に「甲斐大和」は栄和交通大菩薩線の発着点でもあるので、登山者の利用は多い。この3駅はもちろん、特急が停まることは無いので、停車本数が少なく、待ち時間が長くなりがちである。従って、「ホリデー快速」こそ、この3駅に停車させるべき、と思う訳である。
しかし、JRにも事情はあるだろう。「笹子」も「初狩」も、島式ホーム1面2線タイプなので、特急の通過待ちは出来ない。この2つの駅に「ホリデー快速」を停めると、列車ダイヤに支障が出るのかも知れない。百歩譲って、「笹子」と「初狩」は諦めるとしよう(ほんとに諦めていいのか?)。しかし、「甲斐大和」はやや事情が違う。
「甲斐大和」は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、計2面3線を有する駅なので、特急列車の通過待ちが可能である。ダイヤに影響することは無い。しかも、現に「ホリデー快速」は毎度停車して、特急の通過待ちをしている。停車しているが、ドアを開けないのである。乗車している者は、ホームで途方に暮れている登山客(我々も何度かそうした立場にあった)を、憐れみながら窓から眺めることになる。
もちろん、ドアの開閉には安全確認も必要。現在「甲斐大和」は無人化されていて、窓口業務だけ委託している状態なので、直ぐには改善できないのかも知れないが(普通電車のドア開閉ができて、ホリデー快速では難しい理由がいまいち判らないけど)、「成らぬは人の為さぬなりけり」なので是非、登山帰りの客のCSにも目を向けて善処してもらいたい。

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御坂黒岳から、予定よりもかなり早めに下りられたので、乗れないと思っていた「ホリデー快速富士山2号」に間に合うことが出来た。下りの南尾根を末端までトレースしなかったことも寄与しているが、北尾根の登りが意外に順調だった。(少なくとも登りに使う分には)迷うところは無いので、御坂黒岳への登路として(篤志家向けではなく)利用価値は高いと思われる。
河口湖から新宿へ帰る場合、この16:00発の「ホリデー快速富士山2号」を逃すともう直通電車は無く、大月で(大抵の場合、高尾でも)乗り換えするしかない。乗り換えが面倒くさい場合には、もう一つの選択肢として、高速バスが浮かび上がってくる。そもそも運賃はバスの方が断然安い。ホリデー快速だと新宿まで2,460円だが、バスだったら1,750円である。土曜日の上り線だったら、渋滞に嵌ることも少ないだろう。
しかし我々の場合、山行参加者の最大公約数的には立川辺りが打ち上げ場所として最適なため、新宿へ帰る場合とはやや事情が異なる。高速バスを使って、立川の駅前に行こうとしたら、中央道日野BSで下車し、数分歩いて多摩モノレールの甲州街道駅で乗車、立川南か北駅に向かうと云うことになり、乗り換えの手間はそれなりにある。実際に「ホリデー快速富士山2号」を逃した時、どちらを選択するかは参加者の構成に依存すると思われる。
「ホリデー快速富士山2号」は、豊田車両センターに1編成だけ残っている旧あずさ色のJR189系車両が使用されている。昨今は定期利用されているのはこの「ホリデー快速富士山号」だけらしく、あとは臨時のかいじや臨時団体列車に使われることがあるくらいだ。我々としても、189系に乗るのはこの「ホリデー快速富士山号」だけである。
座席につき酒ボトルとカップを取り出しているうちに、富士山ビュー特急がホームに入って来た。JR371系、いわゆる「あさぎり」型車両をベースに、かの水戸岡鋭治のデザインで改造したシロモノ。この列車には、向かい合わせのテーブル席が付いた車両がある(指定席券が必要)。いつか乗って一杯やってみたい。ちなみにスイーツプラン(乗車券、指定席券込みで4,000円)なるものもあるようだが、右党ではないので特段、気を惹くことはない。
河口湖駅を定時に発車し、一路、大月へ。富士急線は結構、蛇行して走るので、富士山から遠ざかっているのにもかかわらず、左窓からも右窓からも良く見える。日本酒をなめながら、富士山を肴にするのはロングシートの電車では味わえない。今日もまた佳き山行だった。

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蕎麦屋「きり」で存分に呑んで喰ったら、さてそろそろ帰るか、と甲府駅14時25分始発の特急「かいじ114号」の自由席車両に乗る。少々早めにホームで待ってみたが、乗車率は半分程度だった。
考えてみると、「あずさ」と違い、「かいじ」に乗る機会は、意外に少ない。そもそも日帰りの場合は、こんな早い時間に帰ること自体無いし、もしそんな楽チン登山になったとしても、土曜日だったらやはり普通電車利用になるだろう。夕刻ならば、たいてい「ホリデー快速ビューやまなし」に合わせて時間調整する(≒何処かで一杯やる)ことになるし、たとえ乗り遅れても大月から東であれば結局、普通列車利用ということになるだろう。
従って、土曜日だったら「ホリデー快速ビューやまなし」よりも遅い時間帯か、日曜日の今回の様な時間帯に、乗る場合の何れかに限定されている訳だ。前者の場合は、日帰りでなんとか行ける山、ということになるので、がっつり登るケースが増えれば、日帰りで「かいじ」に乗ることにもなりそうだ。
ところで、甲府~新宿間は、いわゆるB特急券区間だ。甲府から立川までだと、営業キロで96.6km。B特急券の自由席では、100kmまで930円なので、少々お得感がある。
ちなみに小田急線で新宿~箱根湯本までは88.6km、特急料金(指定席)は890円なので、自由席、指定席の違いはあるものの、甲府~立川間と料金的に大した違いは無い。従って、「かいじ」の自由席に簡単に乗れるのであれば(長時間並ぶ必要があれば別だが)、割とお気楽に使える感じはする。
そんなことはともかく、座席を確保したら向かい合わせにし、残りの酒とつまみを取り出す。今回持参した日本酒は「豊賀(とよか)」。醸造元は小布施にある高沢酒造。先日、小布施を観光したが(松葉屋桝一市村で利き酒)、ここはちょっと離れているし、直販もしていないとのことだったので寄らなかった。この「豊賀」はかなりフルーティーで、柑橘系の香り。桝一市村の骨っぽい「スクウェア・ワン」や、松葉屋の濃醇な「本吉乃川しぼりたて生酒」とは、だいぶ趣が異なる日本酒だ。まったく昨今の日本酒は多様だ。
こうやって、見慣れたとは云え甲府盆地を取り巻く山の景色を眺めつつ、美味い日本酒をちびちびやるのは、山の帰りの楽しみであるのは間違いない。今回の様に、のんびり1泊してゆったり登るのも良いが、日帰りでがっつり登り、帰りは「かいじ」でちょっぴり優雅に過ごすのも悪くなさそうだ。 

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「弥次喜多の湯」で少々寛いだら、さてそろそろメインイベントのために、稲田堤へ移動しなくてはならない。まず町田駅までロマンスカーに乗り、その後、登戸で乗り換えだ。「弥次喜多の湯」から駅までほんの5分ほど。ひと頃、大涌谷の噴煙のせいで、客足は落ちたらしいが、もうすっかり元に戻ったような気がする。外国人観光客もかなり来ているようだ。
とはいえ、まだ一応、噴火警戒レベル1の状態で、大涌谷の散策は不可だし、神山にも登れない。当然、黒玉子屋もいまだ営業休止中。早雲山から大涌谷までのロープウェイも運休中。神山は眺望ゼロながら、個人的には雰囲気が気に入っている。いつ頃、登れるようになるのだろうか。
ちなみに箱根湯本へ来たらこれまで、駅からほんの5分ぐらいにある、「ユトリロ」と云う名の、ちょっと馴染みの喫茶店(ビールだってあるし、店内の雰囲気が良い)で時間調整する場合が多かったが、今日は素通り。メインイベントはこれからなので、致し方ない。話が逸れた。
箱根湯本駅に着いたら、湯本15:49発の特急「はこね32号」の座席を確保。どうせ「たぬきや」にはそれ程気が利いた喰い物は無いので(失礼!)、多少は腹に入れておこうと、小鯵の押し寿司(1,050円)をゲット。云わずと知れた小田原・東華軒の名物駅弁。明治36年から売っていると云うことだから、もう軽く100年は経っている、超ロングセラーだ。
個人的に、駅弁は押し寿司が好きである。奈良の柿の葉寿司も良いし、富山のます寿司、岡山のままかり寿司も好きだ。正直云って、幕の内弁当にはちっとも魅力は感じない。寿司の駅弁以外では、横浜のしゅうまい弁当か、東京の深川めしが気に入っている。何れも、酒やビールとの相性がよろしいところがGood。また話が逸れた。
ホームへ向かうと、入線していたのはレトロな7000形だった。乗るのは随分、久しぶりの様な気がする。この7000形は1980年デビューとのこと、最も多く乗ったことがある車両のはずだが、いつ以来かは全く思い出せない。
発車3分前になって漸く乗車。座席を確認したら、席を回して向かい合わせにして、大型テーブルをセット。ロマンスカーで、壁側に大型テーブルがついているのはこの7000形だけ。テーブルに、小鯵の押し寿司と、Woodyさんが買った燻製玉子が並んだ。燻製玉子は、実に良い色つや。殻を外すと、白身もほんのり色付いていて、薫製の香りが残っていてなかなか美味い。湯本駅の売店には、色々置いてあるのが楽しい。箱根は日帰りでも泊まりでも、山でも観光でも楽しめる便利なところである。

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宇都宮から大宮まで、わずか30分の新幹線旅。やってきた「やまびこ148号」はE2系車両。自由席に乗ったのだが、上りで、こんな時間のせいか、がらがらである。座席を回してクロスシートにし、優雅に一杯やる。もう関東平野の真っ只中を走るだけなので、景色はさして面白くは無いが、やっぱり新幹線は快適である。
今回は、往路が東武日光線、復路が東北本線と東北新幹線という、まさに"round trip"(どうでもいいことだけど、同一路線の単なる往復を"round trip"と云うのは、なんとなくしっくりこない)。かなりの距離をタクシーで稼いでいるものの、高原連峰を西から東へ踏破したので、充実感はある。
それにしても今回、高原山の往路復路ともタクシー利用が必須だった。路線バスは全くない。典型的なマイカー登山の山と云えるかも知れない。
最近で云うと、白毛門三ノ宿山夕日岳が、往復ともタクシーだったが、白毛門の場合、土合橋を通るバスはあるので、時間さえ合えば路線バス利用も十分ありうる。三ノ宿山の場合は、細尾峠はさすがにタクシーが必須だが、「やしおの湯」は路線バスが通じているので、これもタイミング次第。夕日岳の場合でも、下山口の古峯神社には路線バスが通っている。
つまり、タクシーを利用しないと手も足も出ない山は、関東近郊ではあまり無い。その意味で、高原山連峰は、これだけ大きな山塊であり、それなりに知名度もある割に、かなり珍しいケースと云えるが、その理由は、観光客が来るほど、施設がある訳でもなく、近隣に居住している人も少ないということだろう。
そう考えると、この先も高原山はこのままで在り続けるに違いない。公共交通利用派(≒復路呑んだくれ派)の我々としては、次回もタクシーの厄介になるのだろう。閑話休題。
E2系は、500系やE7系に次いで、割と気に入っているデザインだが、今後はE5系やE6系にとって代わられるらしい。ダックスフンド顔のE5系やE6系が増えるのは些か鼻持ちならないが、これも時の流れ、時代の波なのか。

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今宵は池袋で、アユラシの帰京に合わせた呑み会がある。19時からの予定だが、このまま普通電車で池袋まで行くとなると、全然間に合わないことが判った。今日の山は、意外に時間が掛かったようだ。そのため、JR矢板駅から「快速ラビット」上野行に乗り、宇都宮駅で新幹線に乗り換え、再び大宮駅で湘南新宿ラインに乗ることにした。
矢板駅を17時ちょうどに出る「快速ラビット」に乗る。これまでの経験から、セミクロスシートは車両の両端にあることを知っていたので、ホームの一番宇都宮寄りへ移動し、乗車。一つだけ空いていたクロスシートに行くと、丁度、もう一つのドアから乗ってきた小学生と鉢合わせ。
その小学生、すかさず「では、いっしょに座りますか?」とおっしゃる。小学生に、こんなことを言われると、少々ドギマギする。何年生か問うと、5年生とのこと。5年生って、こんなちょっぴり微笑ましい「大人の対応」するんだっけ。もうちょっと大きくなると、きっと何も云わずそのまま座るか、でなければさっと他の席へ行くかだろう。
それにしても、子供に「大人の器量」を見せられると、リュックサックの中から、ちょっと酒を出し辛い雰囲気。代わりに、少々小学生と会話する。
我々は宇都宮までだが、その子はもう一つ先の雀宮まで行くと云う。平日は、矢板にある祖父母の家に住み、学校に通っていて、土日は父母の家へ行く(帰る)と云う。複雑な家庭事情があるようだが、それ以上小学5年生に問い質すのも憚れるので、少々会話が途切れる。 
その後、その子は、バッグとPETボトルを置いたまま暫く何処かへ行ってしまったので(トイレ?それとも他の車両にいる友達を訪問?)、 こちらは「得たり」とばかり、そそくさと酒ボトルとカップを取り出し、長閑な田園風景を眺めつつちびちびやる。
そのうちその小学生が戻ってきたが、我々の呑んでる姿を無視するでもなく、かと云って嫌な顔をするでも無い「大人の対応」を見せてくれた。こちらもそれに甘えて、ありがたく、ちびちび呑み続けた。

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列車が来る時間になったので、改札口を通ってホームへ。いつも感じるが、上毛高原駅のプラットホームは巨大なスノーシェルターだ。プラットホームだけでなく線路の上も全て丸ごと屋根に覆われている。たとえ外は吹雪となっていても、ここは別世界。今日は日差しが強いが、このなかは涼しさすら感じる。
そこへ、するするとオール2階建てのE4系新幹線車両が到着。17時26分発の「MAXとき334号」に乗車。大宮まで僅か48分の列車旅である。この頃、上越新幹線でE4系に乗ったことは無かったが、今日は偶々、往路も復路もE4系だ。
E1系と同様、連結部に乗降用の階段があることから、当然、ワゴン販売はやってこないと思っていたが、E4系にはワゴン専用のリフト(エレベータ)が備えられているらしい。一度、作動中のリフトを見物してみたいものである。結局、今日は客が少ないせいか、車内販売はやってこなかった。
我々が乗った車両の1階席は、我々だけという貸し切り状態。土曜日の夕刻の上りだから、ということもあるが、こんな乗車率でも上越新幹線としてペイしているのだろうか。上毛高原駅から、この列車に乗る客も、我々以外には殆どいない。
1階席の窓は、線路の両脇に設えた防音壁より低いため、眺めは殆ど得られないが、ここが移動居酒屋(女子連にとっては井戸端)と思えば、そんなことは欠点とは感じない。贅沢な時間を過ごすうちに、18時14分大宮到着。やや物足りないと感じつつ、さて降りようか。

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「やしおの湯」でまったりした後のこと。もはや馴染みとなったタクシー運転手に、今日は往路(東武日光駅⇒細尾峠)だけでなく、復路(やしおの湯⇒東武日光駅)もお世話になった。もうとっくに還暦を過ぎている筈であるが、よくしゃべる運転手である。オヤジギャグも時々炸裂させる。一方で、利用客に対するサービスにも熱心であり、観光で貸切の場合には、自ら観光ガイドまでするそうである。タクシー会社の社員でありながら、名刺も自前、観光名所の写真入りで、なんと10種類もあるそうである。そのせいで、全国にリピーターを持っている、かなり遣り手の運転手である。
今回も、我々が「やしおの湯」で寛いでいる時間を見計らって、運転手方から「そろそろ迎えに行きましょうか?」と云って来る程である。我々も、まんまとその手練手管に嵌ってリピーターとなり、日光に来る際にはほぼ必然的に予約を入れてしまうことになる。
ともあれ、東武日光駅に着いたら「またお願いします」と別れの挨拶をしたあと、駅の窓口で切符を購入。2週続けて東武線に乗っての帰り。当然、2週続けて特急スペーシアに乗ることになる。先ずは接続する普通電車に乗って、下今市まで移動し、乗り換え。その乗り換え時間は2分しかないので、もたもたしていると、危うく置いて行かれそうになる。
なんとか座席まで辿り着き、ほっとしたところで徐にボトルやらカップやらを取り出し、大型テーブルに並べる。ほたるいかの「缶つま」も出て来た。車窓からの眺めも肴に、暫しまったりできる。この東武日光線の上り特急に乗る際は、進行方向とは反対の向きに座って、男体山や女峰山が遠ざかる姿を眺めるのがお勧めである。もちろん、東京の街明かりが恋しい人は、進行方向と同じ向きに座りたくなるはず。今日は、逆景の気分である。

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