山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

「列車レストラン清流」でまったりしているうちに、そろそろ「トロッコわたらせ渓谷4号」がやってくる時間だ。外へ出ると跨線橋には、列車と花桃を撮影しようと目論む観光客が鈴なり状態。こんなに長閑な田舎駅でも、花が咲き、トロッコ列車がやってくるととたんに華やぐ。
先ず下り線ホームに「トロッコわっしー5号」がやって来る。「レストラン清流」から従業員が総出で臨時の売り子となる。売り物は山椒味噌、ささげ、梅干、竹の子や山菜、アイスクリーム等々。それなりに下車する客がいるのは、近所(といっても歩いたら1時間)に富弘美術館があるせいか。そうこうしているうちに、今度は我々が乗り込むトロッコわたらせ4号が入線。
今日も乗客は意外に少ない。やはりゴールデンウィークか、夏休みあたりが稼ぎ時なのだろう。この列車は、基本的に4月15日から毎土日運転となり、3月以前はこの「トロッコわたらせ渓谷号」は冬季運転休止となる。従って今日は、今期の本格運転が始まってからまだ2週目ということで、「閑散期」みたいなものかも知れない。まさに今が狙い目なのだ。
勿論、我々にとっては空いているこの現状が好ましいのであって、あまり宣伝したくはないが、皆さん、この時期のトロッコ列車の魅力をご存じないとみえる。
やがて、手を振る売り子に見送られながら、ゆっくり発車。渡良瀬川の川面や、山の若葉を眺めつつ、持参した日本酒をちびちびなめる。きょうの酒は、松田の「肉八」で呑んだ「日置桜青水緑山特別純米」。この頃少々、「日置桜」に嵌っている。旨みと酸味のバランスが好み。
窓の外は、さしたる風光明媚な景色が続くわけでもないが、何となく外を眺め、風に吹かれながらゆったりと進むのは、列車旅の原点に触れられる数少ない体験だと思う。きっとまた来年も来ることになるだろう。

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ひとしきり蕎麦を手繰って満足した後、再び、ますむらひろし氏のラッピングバスに乗って米沢駅へ戻り、13時40分発「つばさ142号」に乗車。
米沢駅を発車すると、かのイザベラ・バードが「東洋のアルカディア」と称えた米沢盆地の眺めは忽ち潰え、狭い沢沿いの山裾へ分け入っていく。すると線路脇に残雪が現れ、進むにつれてその量が増す。米沢市街では欠片も見当たらなかったが、さすが板谷峠は違う。
昔からこの峠路は奥羽本線の難所中の難所(最大勾配が38‰)で、大正から昭和にかけては、珍しい5動軸タイプの4110形SLが活躍していたことで(ごく一部のSLファンの間で)有名。ここで使われていた4122号機(例えば、こちらの方のHPをご覧あれ)がその後、北海道の三菱鉱業美唄鉄道へ譲渡され、1970年代初頭まで使われていたので、当時の鉄道雑誌(「鉄道ファン」か「鉄道ジャーナル」)の写真で見た覚えがある(残念ながら、実物を見に行くチャンスは訪れないまま廃車となってしまった)。
かつては、途中にある4つの駅(大沢駅、峠駅、板谷駅、赤岩駅)がスイッチバックになっていた。線路(本線)が急勾配であることから、途中の駅を水平に保つためにスイッチバックを使って停車せざるを得なかったもの。中央本線の初狩駅も以前はそうだった。現在では、「つばさ」は苦も無く板谷峠を越えて行く。途中、スノーシェルターの様な「大沢駅」、「峠駅」そして「板谷駅」が車窓から視認できる。
スイッチバックと云えば、一切経山に登るために前日、姥湯温泉に泊まった時のこと。「峠駅」から宿の送迎車で姥湯温泉へ向かったのだが、途中が余りに急勾配なため、なんと車道がスイッチバックになっていた。現在は道路が改修されて無くなってしまったようだが、車のスイッチバックを体験したのは後にも先にもこの時だけだ。

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石和温泉駅から帰る際は、「ホリデー快速ビューやまなし」に乗ることが多いが、今日は別。1週間程前のこと、何の気なしにJR東日本の春の臨時列車の案内を見ていたら、この期間限定で「お座敷桃源郷パノラマ号」が運転されることを知った。485系の、いわゆるお座敷ジョイフルトレイン「華」という列車で、全車グリーン車である。
しかも、今回の大栃山山行と合致する。石和温泉駅の発車時刻は16時42分で、立川には18時18分着。この間のグリーン券は980円。これは「あずさ」や「かいじ」の自由席特急料金の930円と同程度、指定席特急券1,450円と較べると遥かに安い。優雅に安く行くか、それとも金をかけて急いで行くか。そりゃオフだったら前者でしょ、と早速、山行参加者の同意を得て、「えきねっと」で予約を入れた。臨時列車だけあって、間際になっても指定が取れた。
1車両当たりの定員は24人で、6人掛けの堀り炬燵テーブルが4つ並んでいる。カラオケまで設置されているようだ。さすが、ジョイフルトレイン。3つのテーブルは同じ若者グループのようで、既に大層盛り上がっている。我々は、お独り客といっしょのテーブル。この方、乗り鉄でしょうなー。でも、ジョイフルトレインに独り客は似合わないですよ。
この列車は小淵沢始発で、山梨県内はいわゆる国中の韮崎、甲府、石和温泉、山梨市と停車し、塩山を出ると八王子まで停まらない。勝沼ぶどう郷に停めても良さそうな気はするけど、JR東日本的には桃源郷は塩山で終わり、と云う訳だ。
窓は大きくて、甲府盆地に広がる桃の花畑を愛でながら一杯やる。いい感じだ。勝沼ぶどう郷の桜も丁度見頃。石和温泉から立川まで、グリーン券980円はちっとも高くない。隣りのグループは典型的「花より団子」派の様子だが、それもまた佳し。
調べてみると、同じお座敷列車が「秋の山梨 お座敷ワイン号」でも使われているらしい。半年後が楽しみになってきた。 次回は先着6人(希望者が多ければ12人)限定で乗車してみたい。

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本厚木から新宿まで急行で帰ろうか、という気にもなったのだが、やはりアルコールが入ると気が大きくなるせいか、つい、もうすぐやって来る「特急さがみ90号」に乗ることにした。久しぶりに本厚木からロマンスカーでの移動。特急料金は670円。見ると車両はEXE30000形。
今宵の酒は日置桜の純米吟醸・特醸純米酒。辛口だが旨味も程良く感じられ、昨今流行りの濃醇タイプの日本酒とは一線を画すクラシックな味わいだ。日置桜は松田の「肉八」で知って以来、味わうのはこれが3回目。蔵元から直接購入したものだが、すっかり気に入った。
EXE30000形は、以前も取り上げたが小田急ロマンスカーで伝統の連接台車(車両の連結部分に台車が設置されている)が採用されず、かつ前面展望席も無いという点で、画期的と云うか「ロマンスカーよ、お前もか」というやや残念な気分にさせる形式。
ちなみにそのせいか、小田急の特急車両では唯一「ブルーリボン賞」(by鉄道友の会)を受賞していない、その点でも歴史的な車両である(一番最近受賞したのは2009年、我々にはとても馴染み深い60000形フェルメール・ブルー)。
でも小生は撮り鉄ではなく、どちらかと云えば乗り鉄、呑み鉄に近いので、外観にはあまり囚われない。むしろ重視したいのは内装の方。それなりにシートピッチ(EXE30000形は1,000mmあるので十分)があって、座席を回転させても使える、肘掛収納式テーブルがあれば特段の文句はない。この頃、EXE30000α形というリニューアルタイプが運行し始めたらしいので、是非、次回はそれに乗ってみたい。

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今宵もまた、松田駅18時23分発「あさぎり6号」に乗車。既に勝手知ったる我々は、速やかにPASMO・SUICAのカードをずらり改札口に並べ、駅員の発券作業を注視しながら待つ。しかし、今回は五人だったのにもかかわらず、つい二週間前の前回の様な事件は起こらず、平穏無事に発券完了。何も無いのは、なんだか期待外れというか拍子抜け。
夜の帳が降りる頃、時刻通りフェルメール・ブルー「あさぎり」がゆっくりと、松田駅あさぎり専用ホームに滑り込んで来る。ともかくも座席に着いたら、酒ボトルとカップを取り出すのはいつも通り。今宵持参の酒は会津喜多方の、峰の雪酒造「大和屋善内・純米生詰28BY」である。
さっそく口に含んでみると、ちょっとライチっぽい香りが鼻に抜ける。酸味と旨味はまずまずだが、やや甘さが優る感じか。この日本酒は、今季(2016年)のIWC(International Wine Challenge)という世界最大規模のコンペティションで見事、"Gold Medal"を獲得したとのこと。ちなみに、"Gold Medal"の中からさらに"Trophy"が選ばれ、その中から"Champion"が決まるので、"Gold Medal"は実質的には「銅メダル」と云える。
この「大和屋善内・純米生詰28BY」のIWCでの評価をみると、"Notes of rice, melon, banana and pear with an undercurrent of yoghurt, koji, anise seed, spice and hints of caramel. Well integrated nose and palate, balanced and intense, rounded texture with good acidity and dry finish."ということだった。つまり米とメロンとバナナと洋ナシの香りがして、更に仄かにヨーグルト、麹、アニスシード、スパイス(って具体的に何?)、キャラメルらしさまで感じられると云うのだから恐れ入る。審査員達の舌と鼻はいったいどうなっているのか。
なお、2016年のChampionは、「出羽桜・出羽の里・純米」だったそうな。次はこれを確認しなくてはならない。

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「しんばし」の蕎麦を堪能した後は再び駅に戻り、コインロッカーからリュックサックを回収。大宮まで1時間足らずだが、もう手元に酒は残っていないので、ちょいとNEWDAYSでビールを物色。おや、ここには生ビールのサーバーまで置いてある!と驚いたが、ここはちょっと自重して缶ビール。ご当地地ビールのエチゴビールのうち、ビアブロント(360円)を購入。
越後湯沢13時8分発のMAXとき320号に乗車。我々は、2階建て車両の2階席。ほぼ満席状態。今日は3連休の中日だが、これだけ混んでいるのは久しぶり。行楽帰りとこれから東京方面へ遊びに行く客とが混在しているのかも知れない。
今回は、天候に恵まれ、雪のコンディションにも恵まれたおかげで、首尾良く平標山に登頂することが出来た。夏道だったら登り3時間ぐらいのコースを、スノーシューを履き、休みを入れて山頂まで約4時間。上出来だ。自家用車では無く、公共交通機関利用の場合、東京を朝出て、その日のうちに登って下りて来られる雪山としては、このくらいが限界だろうと思う。また来年も、越後湯沢界隈の山を目指すことになるだろう。
さて、エチゴビール・ビアブロントをいただく。かなりホップが利いている感じだが、香りも悪くない。この苦みは、一般的な日本のビールに比べてみるとかなり強めに感じる。試しに調べてみると、IBU(International Bitterness Units)という苦味を表す指標があり、このビールはIBU=26とのこと。ちなみに一般的なビールのIBU値を調べてみると、
 ・バドワイザー IBU=10
 ・アサヒスーパードライ IBU=16
 ・キリン一番搾り    IBU=21
 ・サントリーモルツ   IBU=21
 ・サッポロヱビス    IBU=25
ということで、やはり概ね感じた通りだ。苦ければ良いと云うことはないが、ビアブロントは気に入った。今後、贔屓にしたい。

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「ポッポ駅前屋」を出た後、とりあえず山北駅から松田駅へ移動。Woodyさんは海老名から相鉄線なのでそこでお別れ。残りの4人は「特急あさぎり」の座席指定を入手すべく、いつものようにJR松田駅北口出札窓口へ。今日は見慣れない駅員。駅員次第なのだろうが、4人分の席を確保してもらおうとしたら、まだ10分ぐらいあるのに完全にパニックってた。
確かに小田急の硬券が無ければ(ついでに云えばPASMO・SUICAの処理が無ければ)、 もうちょっと時間的余裕が生まれ、多少冷静な対応が出来たのかも知れないが、結局、手に入れた指定券を確認してみると、新宿までの3名(なおちゃん、あひるちゃんと小生)は、6号車6番A~C席で、通路を跨いで横並び。新百合ヶ丘で下車するひろちゃんは、なんと5号車の11番D席。
試しに、スマホから小田急のネット予約システムに入って、空席状況を確認してみると、6号車の1Aから6Dまでの24席は、小田急のネット予約システムでは購入できないようになっていた。つまりここはJRの発券システムに割り当てられている訳だ。 
一方、新百合ヶ丘下車の場合、何故6号車ではなく、5号車11Dを指定したのか、謎だ。どうも、新宿駅まで乗車する場合とは、なにかしら条件が異なるとしか思えない。ともかくもこんな席の並びになってしまったが、大方空いているだろうと4人でボックスに座っていると、2度、我々が座っている席の指定券を持った方が現れ、リュックサックとコップとつまみを持って移動するハメとなった。
3人と1人を別の車両にするのは全く理解不能だが(悪意すら感じられるが)、3人を横一列でとるのも甚だ気が利かない。これはJR東海の駅員ベースで沸き起こりつつある一揆の火種で、そのうち「特急あさぎり」をJR松田駅に停車させない運動に発展する前触れかも知れない。

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「だるま料理店」で日本酒に酔い、相模湾の魚に酔い、建物の雰囲気にも酔ったあと、通りへ出てふらふらと駅の方向へ。途中にある、「日栄楼」と云う名の中華料理店の外観がやけに渋い。こういう店構えが気になって仕方が無い小生としては、腹が減っていたら是非覗いてみたい感じだが、残念ながらもう入らない。せいぜい餃子2個ぐらい。またにしよう。
小田急小田原駅に戻り、窓口でロマンスカー特急券を購入(カミさんが窓口に並んで待っている間に、小生は売店でカップ酒をゲット)。発車まであと4分ぐらいしか無い「はこね90号」の座席が取れた。この頃、松田駅から乗る「あさぎり」ばかりだったので、このスムーズさが新鮮。松田駅のJR東海駅員がイラつく気持ちも、判らないではない。
カスタマー・サティスファクションには反するものの、いっそのこと、松田駅には「あさぎり」を停めない、という選択肢だってある訳だが(むしろ、JR東海はそれを願っているはず)、そうしないのは何故か。小田急が首を縦に振らないせいかも知れない。
飛び乗るようにして、「はこね90号」に乗車。車両はLSE7000形で、いわゆる展望車付きクラシックカー。座席は図らずも11号車、つまり先頭車だった。展望席(10列~13列目まで)ではなかったが(4列CD)、ちょっと伸び上がってみれば、先頭車両ならではの眺めが得られる。進行方向が明るいのは、やはり気持ちが良い。これだけで酒の肴になる。平日の上りロマンスカーはやはり空いている。次回は、10列~13列目までを狙ってみたい。

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偶々だが、また今日も小田急ロマンスカーに乗ることになった。小田急から感謝状ぐらい呉れそうだ。今日の行先は箱根。山は完全オフで、温泉と喰い物と酒が目当て。日曜日だと云うのに、小田急新宿駅はかなりの混雑ぶり。皆さんも泊まりなのか、それとも日帰り旅行なのか。外国人が目立つ。
つくづく思うことだが、草津や伊香保は(近郊の山に登ることや、景色を眺めることは別にして)、基本的に温泉宿以外で時間を潰せる場所がない。湯畑なんて、見ていて直ぐに飽きるし、伊香保だって石段を上下するぐらい。その点、箱根は温泉宿以外にも楽しめるところは多いし、美味い食事処や甘味処(基本的には関心無し)もそこかしこにある。従って、箱根は何度来ても飽きない、とても優れた観光地だと思う。
まだ、朝だがやはりビールぐらい呑もうと、売店で缶を仕入れる。指定席に着くと、車内販売のメニューを眺める。缶ビールとつまみのセットを500円で販売している。つまみは、4種類の乾き物(ミックスナッツか、さきいか&柿ピーか、チーズ鱈か、小田原揚げ)の中からひとつを選べる仕組み。これら乾き物は売店でも売っているし、たぶん、もっと安上がりに済む筈だがそれはそれとして、このセットのキャッチコピーが「ごほうびの一杯を、おつまみと一緒に。」となっているのが気になった。
このコピーは、完全にターゲットをさらりーまん(またはOL)に絞っている。つまり、「ロマンスカー」ではなく「ホームウェイ」の乗客が対象だ。小田急の特急列車が、観光客相手ではなく、座って帰りたいさらりーまんを重視するようになったことを、このコピーが示している。この動きは、小田急に限らず、東武でも西武でも京成でも京急でも、今まで有料特急電車が無かった京王でも始まっているようだ。週末ぐらい、座って一杯やりながら優雅に帰りたい、というおやじ(またはおやじOL)心をくすぐる、憎い戦略だと思う。

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「肉八」で桜鍋に舌鼓を打った後、JR松田駅から、毎度お馴染になった特急「あさぎり」に乗車する。いつものように、窓口で指定席特急券を購入。常々、指定券と共に硬券がホチキス留めされているのが不思議に思っていた。前回も、硬券の必要性についてなおちゃんが駅員に質問していたが、どうも要領を得なかった。
而して、こんなブログを見つけ読ませていただき、ようやく納得した。これでも鉄道シロウトにはなかなか理解し難いが、要は「あさぎり」の料金体系上、JR松田駅と小田急新松田駅は扱いが同じ、つまり松田駅はJRの駅なのだが、システム上、小田急の駅として扱われる、ということ。お陰で、JRの割高特急料金を払わずに済む。
一方、座席の指定はJRのシステム(マルス)でもできるが、特急券そのものの発券はJRとしてはダメ(なにせ、料金体系が小田急なので)。なので、小田急から硬券を手に入れて、指定券と特急券をセットにしてホチキス留めしている訳だ。硬券を手に入れられること自体、昨今では珍しい、いわゆるレア物なので、松田駅の特殊事情は、鉄道マニアの間では有名なようである。わざわざ、小田急の硬券を手に入れるだけのために、松田駅から「あさぎり」に乗る切符マニアもいるようだ。
蛇足だが、マルスでもできる、ってところに若干のミソがあるようで、予め、マルスで扱える座席と、小田急のシステムで扱う座席は分けてあるらしい、ということも判った(今度、無理を承知で「どうしても1号車じゃなきゃヤダ」とか云ってダダを捏ねてみるか)。そうなると、JRの駅で座席指定券を買った彼氏と、小田急の駅で買った彼女は、隣り合わせの席にはなれないということ。「あさぎり」は世にも稀な、ややっこしい電車である。

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ヒューストンから成田まで、およそ14時間の長旅だが、日本の航空会社のフライトだと、搭乗しただけでちょっとホッとする。アナザースカイ(by葉加瀬太郎)を聞くと、ちょっと胸が熱くなる。機材はボーイング777。CAのサービスは、明らかにUAと違う。座席は一番後ろにした(プレミアムエコノミーも空いていたが、真ん中の席なのでやめた)。これで、小生の座席を後ろから蹴るやつはいない。
離陸してまもなく(アメリカ時間で)昼食。注文を取りに来た時に、洋食(ビーフ)は人気が高いので、和食(鰆)にしてもらえると助かります、と云われ、了解。その代わりに、到着前の食事(これも日本時間としては昼食)は優先的に選択できますとのこと(ラザニアにした)。
その間の食事(ヒューストンから見れば夕食の様な、成田側からすれば朝食の様な)は、サンドウィッチ。3回の食事では、其々ビールと白ワインと赤ワインをいただいた。眠くなるまで映画を見ることにした。見たのは・・・
・「聖の青春」:ちょっと退屈なシーンではうっかり寝てしまったが、はたと気が付いたところで巻き戻して、漏らさず鑑賞。マツケンの迫真の演技ではあるが、ストーリー的には盛り上がらない。
・「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」:これぞティム・バートンの世界。「アリス・イン・ワンダーランド」よりも破天荒。主演の(もしかすると主演はエイサ・バターフィールドかも知れないが)エヴァ・グリーン、ずいぶん目力が強いな。ティム・バートンが好みそうなキャラクターと感じる。
・「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」:ヒュー・グラントがずいぶん老けた感じを出していたが、きっとメイクのせいだろう。メリル・ストリープのオンチぶりは、聞いていて本当に気分が悪くなる。
・「オデッセイ」:孤高の主人公が良く似合うマット・デイモン主演。リドリー・スコットの映画は何となく結構見ているけど、これは見過ごしていたので丁度良かった。「アポロ13」の火星版、という感じがしないでもない。
・「ザ・コンサルタント」:ベン・アフレック、渋い。これが今回、一番面白かった。如何にも、続編がありそうな終わり方。シリーズ化に期待してみたい。
結局、まともに眠ることなく、成田への着陸態勢に入る直前まで、映画を見続けた。日本に戻ってきたら、もう春になっているかなと淡い期待をしたが、相変わらず日本は寒かった。 

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久しぶりで海外出張。行先は米国テキサス州ベイタウン。テキサス州は全く初めて。同行者の都合で、ヒューストンへの往路はユナイテッド航空でのフライトとなった。成田出発は17時で、ヒューストン到着は同じ日の13時45分。気長に行くしかない。
これまでの僅かな体験から云うと、アメリカの航空会社のCAは、日本人に対して(というかアジア人に対して)扱いが粗略な印象があるが、今回は、それほど横柄ではなかった(勿論、愛想が良いということもない)。これまで無かったCA教育プログラム費用を、何処からか捻出したのだろうか(勝手な妄想です、無視して下さい)。
出発は、ユナイテッドがスターアライアンスなので、第1ターミナル南ウィング。成田発だから、日本人が多いのは当然だが、中国系も随分乗っている感じ。中国系旅行者は、世界のあらゆる場所を席巻している。
ベルト着用ランプが消えると、夕食タイム。鶏のから揚げのようなものがメインディッシュ。お世辞にも美味いとは云えないが、まあ何とか喰うことは出来る程度だった。
隣りの席が空いていたのでゆったりできて良かったのだが、すぐ後ろが中国系家族で、小さい子供が、前半ははしゃいでバタバタ動き回ったり、小生の座席を後ろから蹴ったり、後半は大音声でぐずって、ちっとも泣き止まず、煩くてちっとも寝られない。結局、ヒューストンまで11時間45分、うとうとぐらいしか出来なかった。まったく泣きたいのはこっちの方だ。もう途中からは、寝ることはすっかり諦めて、読書と映画鑑賞することにした。
映画は「マグニフィセント・セブン」を観た。いわゆる「荒野の七人」のリメイク。主演はデンゼル・ワシントンだった。これまで、デンゼル・ワシントンのカウボーイ姿なんて見たことが無かったが、意外に西部劇が似合っていると感じた。ヒロインは、ヘイリー・ベネットという、この頃売り出し中らしい若手女優。初めて見たような気がする。特に可も無く不可も無し、今後に期待しよう。 

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「梵の湯」でまったりしたあと(今日は美の山公園でも、1時間もまったりランチしたので、とてもゆるい一日だ)、タクシーで皆野駅に出て、御花畑駅で下車。
西武秩父駅へ行くための近道は、日帰り温泉施設工事中のため通れず、車道沿いに廻り道。西武秩父駅前に建設中の日帰り温泉施設「祭の湯」は、だいぶ外観が出来上がって来た様子(4月24日開業予定とのこと)。何だかパッと見は、高尾山温泉に似た感じがする。
高尾山口駅と同様、駅前にあって便利なので、開業した暁にはさぞや混むことだろう。話の種に、少なくとも一度は覗いてみる必要はあるが、秩父は春夏秋冬を問わずシーズンオフは無いので(冬でも祭やら、霊場巡礼などがあるので)、そのタイミングは難しい。何れにせよ、開業して暫くは静観していた方が無難だろう。
周りの温泉施設や飲食店は、多かれ少なかれ客を取られるだろうから、むしろそっちが狙い目。暫くご無沙汰の「駅前」は、そろそろほとぼりも冷めただろうから(何故、冷却期間が必要だったかは、こちらをご覧いただきたい)、そろそろ覗いてみるか。
15時25分発の特急ちちぶ32号に乗車。つい3週間前(そのときのレポはこちら)にも乗車したばかり。今宵は飯能に引っ掛かっていこうと云う魂胆なので、特急料金は400円で、乗車時間は40分。このちゃんが持参してくれたアヒージョを突きつつ、日本酒をちびちびやれば、飯能なんてあっという間だ。

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「若松食堂」で良い気持ちになった後、今宵も「あさぎり」で新宿(アニーは町田で下車)へ帰るため、とっぷりと暮れた夜道をとぼとぼとJR松田駅北口へ向かう。もうすっかり勝手が判っているので、特急指定券の購入を駅員に告げた後、徐にSUICA・PASMOカードを提示。それにしても硬券が気になる。
首尾良く入場を済ませた後、「あさぎり」専用ホームで待っていると、やがて闇の中からMSE60000形の車体が浮かび上がってくる。今日も乗車は6号車。松田駅で買うと、そうなるのだろうか。今日は比較的、乗車率が高いように感じるが、それでも50%にはなっていないだろう。
指定席に座り、日本酒ボトルとカップを取り出す。今日持参した酒は、「るみ子の酒」という三重県伊賀市にある森喜酒造場の酒。漫画家の尾瀬あきらが書いたラベルが特徴(こちらをご覧あれ)。ちなみに「るみ子」とは、まさしく杜氏の名前なのだ。味はすっきりしているが、米の旨みも感じる。呑み飽きない酒である。
MSE60000形の特徴的な車体の色は、小田急のHPによれば「フェルメール・ブルー」とのこと。フェルメールの絵画に使われているブルーと云えば、ラピラズリを原料としたウルトラマリンブルー。ラピスラズリのブルーは、イメージ的にはかなり深いブルーという感じがするが、MSE60000形のブルーはもうちょっとくすんだように見えるが気のせいか(汚れているだけか?)。
フェルメールのブルーと聞くと、先ず「真珠の耳飾りの少女」のターバンの色を思い浮かべる。たしか以前は「青いターバンを巻いた少女」なんていう題名だった。それほどターバンのブルーが印象的と云うことだが、実際に絵を見てみると、ターバンよりも、真珠よりも、少女の瞳が印象的だ。けっして細密描写ではないのに、実に瑞々しく描かれていて、見る者を惹きつけてやまない。
瞳と云えば、ちょうどニュースで、「被害者のスマホ写真、瞳に容疑者の姿 鑑識係長が解析」なんてやっていた。少女の瞳にもフェルメールが写っているのでは、と思わせるような輝きだ。

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妙法ヶ岳登頂後は、三峰神社の興雲閣にある「三峯神の湯」に浸かるつもりだったが、思いの外、時間がかかり、予定バスの時間まで残りわずか。湯に入ると必然的に次のバスとなり、「久呂無木」到着時刻は確実に1時間遅くなるので、涙を呑んで今日は立ち寄り湯は無し(しかし、ビールはしっかり呑んだ)。やはり雪があると、それなりに時間がかかる。
同じ話は、路線バスについても云える。三峰神社BSを15時35分発のバスに乗り、三峰口駅で5分の待ち合わせで、池袋行直通の快速急行に乗る予定だったが、バスはスリップに注意してゆっくり走ったせいか、定刻を少々遅れ、ぎりぎりアウト。バスの運転手も、三峰口駅改札口に居た駅員も、待ち合わせをしてくれるのか、くれないのか、何も云ってくれない。
走って切符を買って(秩父鉄道はPASMO・SUICAが使えないので、一つずつしかない券売窓口と券売機に8人で群がって切符を買う必要がある)、もたもたしているうちに結局乗れなかったら最悪だ。(駅員が直通電車を停めていてくれない限り)あえてリスクは取らず、そのまま終点の西武秩父駅までバスに乗り、次の特急レッドアローちちぶ40号に乗ることにした。「久呂無木」到着時刻は、20分ほど遅くなるが仕方が無い。予定外だが、500円払って優雅に行こう。
そうとなれば、車内から酒盛りだ。リュックサックから取り出したのは、「積善・純米・ヒマワリの花酵母」。前回呑んだ、「りんごの花酵母」と較べて華やかな香りは抑えめだが、酸味とこくのバランスが程良く、飽きがこない感じ。酵母の違いだけで、これほど味わいに差が出るとは、改めて驚く。ということは、酵母はただ単に、エチルアルコールと二酸化炭素を生成させるだけではなく、様々な微量の副生成物を作っている訳だ。例えば「りんごの花酵母」だったら、他の酵母と較べてカプロン酸エチルを多めに作る「癖」がある、という具合に。酵母の世界はなかなか深い。杜氏になったら病みつきになるかも知れない。
「積善・純米・ヒマワリの花酵母」を味わいながら、「特急ちちぶ」の車窓からとっぷりと日が暮れた外を眺めていると、列車のスピードが緩くなったかと思ったら、怪しい色にライトアップされた、芦ヶ久保の氷柱まつりが一瞬見えた。 

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西丹沢の山を登った帰りには、このところ我々は、御殿場線から小田急線へ乗り入れる特急「あさぎり」に乗ることがほぼ日常化してきている。シラフで帰るのであればともかく、多少いい気分になった状態で、ともすれば立ちんぼのままで新宿まで帰ることになるのは堪らない。
JR松田駅から「あさぎり」に乗るためには、切符は小田急線の新松田駅に近い新松田口(南口)ではなく、松田口(北口)の窓口で買う必要がある(って云うか、新松田口には切符売り場が無い)。相変わらず、JRと小田急のインターフェイスはすっきりしていないように思える。
「信玄」からJRの松田口へ行く途中、駅のすぐ手前に「肉八」なる飲食店(肉料理店?)を見付けた。営業中の様で、店内に客も見える。今度、例えば「まつだ桜まつり(2016年は2月13日から3月13日まで)」の時にでも寄ってみたい感じだ。どうもこれまで、松田駅界隈の店とは相性が良くなかったが、「信玄」に入れてちょっと改善した感じ。その勢いのまま「肉八」にも入ってみたい。
松田駅での切符購入はなかなか複雑怪奇であるが(以前、実際にひろちゃんが購入し、なおちゃんが笑い転げていた時の顛末はこちらに詳しい)、その時に対応した、頭が柔軟ではない駅員はおらず、別の駅員に変わっていた。顧客対応度は向上したように見受けられる。
しかしながら、今回もちょっと混乱するのは、JR松田駅で「あさぎり」の乗車券を買う際、SUICA、PASMOが利用可能だと云うこと。御殿場線はそもそもSUICA、PASMOは使えないが、「あさぎり」に限っては、窓口内にタッチする機械があるため利用できるのだ。おかげで我々も、「あさぎり」に関してはだいぶ詳しくなった。
切符の購入を済ませ目出度く、凡そ1年ぶりの「あさぎり」乗車である。相変わらず、この「あさぎり6号」は乗車率は低い。前回も書いたが、すくなくとも「あさぎり6号」は全車自由席にした方が良いと思う。切符を買う面倒臭さとの落差が有り過ぎだ。しかし、いくら乗車率が低いと云っても、廃止にしては困る。松田駅18時23分発は、我々にとって丁度、便利な時間なのである。
ともかく、席に落ち着いたところで酒ボトルを取り出し、ちびちびやる。今日は思わぬトラブルに遭ったが、終わり佳ければ全て佳し。目出度し、目出度し。

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やってきた211系の高尾行普通電車は、ロングシートだった。何だかこの頃、我々の意向を無視してロングシートが増えてきたような気がする。ホリデー快速ビューやまなし号が無い時間帯や季節外れには、特急に乗ってね、っていうJR東日本の企みが感じられるのは考え過ぎか。
ついでに云えば、特急「かいじ」や「あずさ」が高尾に停まらないのも、山梨から帰る客を(もちろん、やまなしへ向かう客も)、京王線に取られてしまうのを避けたい、というJR東日本のこすっからい戦術のように思うのも、やっぱり考え過ぎだろうか。
そう云えば、東京オリンピック開催に合わせて、中央線・青梅線にグリーン車付きの12両編成の車両を走らせる計画があるらしいが、それも睨んでのことだろうか。ちなみに大月からグリーン車に乗った場合、八王子までだったら50km以内なので570円だが、立川まで行くと僅かに50kmを超える(50.3km)ので780円。日野に着いたら、普通車両へ移動するという小技が使えるとは云え、2020年以降は、八王子で呑む機会が増えそうな予感がする。話が脱線した。
のんちゃんは、飼犬のお散歩の時間までに家に帰るとのこと。ならば前倒しで車内での呑みも必要だ。菊丸のご子息の意向に従ってもいられない。ロングシートだの云ってられない。それでも、満員の状態で呑むほど面の皮は厚くないので、高尾駅に近付かないうちにかるく一杯やろうと、そそくさと、昨晩飲み残した日本酒ボトルと、カップとつまみを取り出す。乗客は、各シートにひとりかふたりぐらいなので今のうちだ。
今日の酒は、会津坂下の曙酒造が造る「天明・焔・山廃・特別純米」。燗酒用とのことだったが、冷やでもなかなかイケる。山廃ならではの、しっかりした酸味と旨みがこの酒の特徴。鮭のトバを齧りつつ、ちびちびやる。
電車が大月駅を過ぎると、停車する毎に乗客が少しずつ増えてくる。季節柄、登山者はそれほど多くは無い。そろそろ、あまり開けっ広げ状態で呑んだくれるのもそろそろ止めた方が良さそう。まだ時間が早い(15時過ぎ)ので、ちょこっとぐらいは寄れそうだと、高尾で途中下車することにした。さて、何処へ行こうか。

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あけましておめでとうございます。本年も変わらずお引き立ての程よろしくお願いします。

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さて、長野駅前で蕎麦を手繰ったらもう、後は新幹線で帰るだけだ。「ろくもん」に乗って軽井沢から長野まで、2時間25分かけてやってきたが、帰りは「あさま622号」に乗れば、軽井沢までわずか32分(ここで降りずに、そのまま大宮へ)、大宮までにしても1時間23分。味気ない程速い。
「ろくもん」は金で料理と雰囲気を買うわけだが、新幹線は本当に金で時間を買っていることになるのか。買った時間はいったい何に使っているのだろう。仕事ならいざ知らず、プライベートだったら、グータラしている時間が増えるか、せいぜいブログの更新作業に若干、余裕が出来る程度に過ぎない。
長野で多少の時間があれば、真田の郷、松代城や、界隈の造り酒屋にでも寄ってみたかった。長野市篠ノ井にある西飯田酒造は、「積善」を醸す酒造。「積善」にもいくつか種類があるが、なかでも「花酵母」を使った様々な酒は、この頃少々気になっている。HPを覗くと、シロイバナ、アベリア、なでしこ、ヒマワリなどの「花酵母」を使ったものがある。「花酵母」について調べてみると、これらの酵母は東京農大のとある研究グループが様々な花から酵母を分離するのに成功したらしい。もちろん花そのものではなく、花についている酵母。其々花の特徴を好む(好むといっても、酵母に運動性は無いため、集まってくると云うよりは、偶然、飛んできて、そこでだけしか生きられない、と云った方が正解か)酵母によって、出来上がる日本酒の香りや味が異なると云うのは、当たり前のようでとても不思議なことだ。これまで、天吹酒造のバナナ酵母・大吟醸を呑んだことがあったが、まさにバナナそのものの香りにとても驚いた。バナナの香りはバナナ自体ではなく、バナナにつく酵母が出す香りなのか、と理解した。西飯田酒造訪問は、また次回とすることにしよう。
それはさておき、いちおう、大宮までの時間、カップ酒の1本ぐらいあった方がよろしかろうと、KIOSKで手に取ったのが、チーズちくわと「渓流」という日本酒。須坂市にある遠藤酒造場の酒。やや甘口の本醸造。いわゆる呑み飽きないタイプのお酒。これはこれで、なかなか美味い。今回の鉄道旅ではとりあえず、信州のワインと日本酒を、計4種類堪能したことになる。これぞ旅の醍醐味。

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今年の5月以来のグルメ列車の旅。今回は、軽井沢、長野間を走る「ろくもん」が目当て。それなりに混んでいるようなので、前もっての予約が必要である。終点は長野だが、もちろん、長野へ行くことが目的ではない。この手の列車は、これに乗り、ランチなりをいただくことが目的。
軽井沢駅から篠ノ井駅までの間は、云わずと知れた「しなの鉄道」。第3セクターに移行した頃は、赤字経営が続いていたが、この頃は黒字を維持し続けていて、好調を持続している様子。「真田丸」景気が終わった後が、しなの鉄道と「ろくもん」の真価を問われる時期かも知れない。
「ろくもん」の収益について、勝手に大雑把な試算をすれば、週4日、1往復とすると年間ざっと約3億円の売り上げ。しなの鉄道全体での売り上げが約44億(2016年3月期)とのことなので、売上全体に占める割合はそれほど大きい訳では無いが、利益率はそれなりにありそうなので、しなの鉄道の経営には貢献しているように見える。
「ろくもん」は運行開始から3年目とのことで、小生も漸く乗車。ホームに下りると、すでに「ろくもん」は入線している。3両編成で車両毎に座席、テーブルの配置が異なる。我々は2号車で、座席は何故か、全て浅間山側を向いている。乗客は、ほぼすべて、おばさん集団か、中高年夫婦。
発車時刻に近付くと、法螺貝を鳴らすパフォーマンスを女性乗務員が行う。基本的に、「ろくもん」の乗務員(アテンダント)は全て女性だ。皆さん、しなの鉄道の社員なんでしょうかね。「ろくもん」の運転は週4日。「ろくもん」を運転していない時は、皆さん何をやっているんでしょう。
まだ発車していないうちから、飲み物が振舞われる。我々はワインを所望。ラベルを見ると、ヴィラデスト・プリマヴェーラ。玉村豊男氏がオーナーの、この「しなの鉄道」沿線にあるワイナリーで醸されるワインだ。ワインを呑んでいるとやがて、ゆるやかに発車。駅長さんが手を振ってお見送り。車両の揺れ方は、いすみ鉄道に較べるとかなり小さい。
発車して間もなく、料理がやってくる。先ずはきのこの洋風茶碗蒸しとパン。洋風茶碗蒸しは、いわゆる茶碗蒸しとはだいぶ違うシロモノ。ほんのひと口で無くなってしまうので、味が良く判らない。パンに付いてくるジャムは「沢屋」のものだそうだ。次に出て来るオードブル盛り合わせは、軽井沢の「アトリエ・フロマージュ」の料理。ちなみに食後のコーヒーは「ミカドコーヒー」とのこと。所々で、軽井沢好きには気になるブランドが顔を出す。
そしてメインディッシュのプレート。どれもなかなか美味いが、やっぱりひと口で無くなってしまうので、ゆっくり、ちびちび喰う必要がある。デザートはチーズケーキ。これらをゆっくり、2時間以上かけていただかなくてはならないわけだが、道中、「ろくもん」は途中駅にゆっくり停車し、土産物を買ったり、鎧兜を身に付けた駅員の歓迎を受けたりするので、時間を持て余すことはない。料理のボリュームは、いささか育ち盛りには不満が残るので、「ろくもん」は、まさしく中高年がターゲット。
この「ろくもん」ならではの、時間の進み方があるような気がする。この次に乗る機会があれば、3号車に乗ってみたい。

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「のめこい湯」からの帰路は、丹波15時45分発のバスに乗って、奥多摩駅へ移動。到着は16時39分。その先は、奥多摩駅16時54分発の「ホリデー快速おくたま6号」があるので、丁度具合が良い。
紅葉を目当てにやってくる大抵の登山者も、この時間帯のバスが帰りのタイミング、我々も含め、丹波山温泉前BSから乗った客もそれなりにいたが、親川BSからさらに20人程(この集団とは、サヲウラ峠で一度遭遇。我々とは全く逆コースのようだった)も乗ったので、忽ち満員状態。
16時54分発の「6号」は最終のホリデー快速なので、それに合わせてやってくるバスは、丹波発だけでなく、峰谷発もある。今日は奥多摩湖発の臨時バスも出たようなので、ほぼ3台が連なり奥多摩駅へ相次いで到着。この時間帯には、東日原発のバスもやってくるので、バスから下りて来るハイカーで、奥多摩駅前はかなりの混み具合となる。
おかげで、「ホリデー快速6号」もそれなりに混むかと思ったが、意外に混んでいたのは前の3両程だけで、後の方の車両はガラガラ。ゆったりと座らせてもらうが、所詮、ロングシート、たいして面白くない。あまり人が乗って来ないうちに、酒ボトルとカップを取り出し、ちょっとだけ呑む。今日持ち込んだのは、菊勇(きくいさみ)という酒田の造り酒屋が醸した「爽快三十六人衆・純米吟醸・出羽の里」という酒。
「三十六人衆」とは何か、その造り酒屋のHP( http://www.36nin.jp/explanation.html )に詳しいのでここには記さないが、酒田の町が江戸の昔から商業で栄えたことを顕著に示す謂れだと思う。ちなみに、同じ「菊勇」と書いて「きくゆう」と読ませるのは、神奈川県伊勢原市にある吉川醸造の銘柄。
「三十六人衆」は呑みくちが軽く、スッキリタイプなのですいすい呑める感じだ。この頃は、ジューシーな酒やガツンとくる酒だけでなく、このような「すいすい」系の酒も美味いと、改めて感じる。皆さんのリュックサックからは、つまみも出て来た。ローソンの「うずらの味付けたまご」もトップヴァリューの「さきいか」も、ビールやワインは勿論、焼酎のためでもなく、日本酒のために作られた肴だとつくづく感じる。
やがて、途中の駅からジャージ姿の中学生の集団が乗って来て、酒の匂いを漂わせた我々を胡散臭そうに睨んでいたが、最早こっちは良い気持ちになっているので、ちーとも気にならない。この電車は、リゾート電車なのだ、大目に見てね。

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