山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

「トロッコわっしー号」で運転中の運転士と会話をしたあと、大間々駅に停車。以前、ネットで調べたことがあったが、ここから歩いて直ぐのところに、「ながめ余興場」という変わった名前が付いた木造の劇場がある。創建は昭和12年とのことだから、もう80年以上も経っているが、まだバリバリの現役。木造建築好きとしては見逃せない。いつか、時間に余裕がある時にでも見学をしてみたいと思っている。
間もなく相老駅に停車。いつものようにここで東武線へ乗り換えるわけだが、実は「トロッコわっしー号」の終点は桐生駅。やっぱり一度は、終点まで乗ってみたい。但し、桐生駅まで行ってしまうと、その後帰るためには足利駅までJRに乗り、東武の足利市駅まで歩くか、それとも両毛線で高崎に出るかしか無く、ちょっと不便。山登りと関係ない時に(もうそうなると完全に乗り鉄旅!)でも行ってみるか。
「特急りょうもう」に乗るのも、この3年間で7回目。そのうち4回は相老駅からの乗車。かなりの頻度でこの駅を利用していることになる。尤も駅の外へ出たことは無く、乗換えのみ。一度、話の種に外に出てみるのもいいかも知れない。
歩いて数分のところには、「桐生明治館」なる重要文化財施設もあるらしい。しかし見学をするとなると、山の滞在時間や温泉入浴に影響するのでなかなか難しい。これも乗り鉄旅か、泊まりのプランに組み込むしか無さそうである。
さらに、相老駅から徒歩10分くらいのところに上毛電鉄線の天王宿駅があり、約20分離れたところにはJR両毛線の下新田駅があるので、意外にこの界隈は駅の密度が高い。そういった乗り換えは地元の人ならではだろうが、もし乗り鉄旅を実行するのであれば、そのような乗り換えにもチャレンジしてみたい。これは乗り鉄じゃなくて、乗り換え鉄か(そんな分野があるか?)。

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水沼温泉センターでギリギリまでのんびりした後、登山靴を履いて外に出ればもうそこは水沼駅のホーム。毎度のことながら、ここは全く便利だ。他の私鉄ローカル線も是非見習うべきだと思うが、あまりそうなった事例は聞かない。インバウンド需要だって見込めそうなものだが如何だろうか。
程なく、「トロッコわっしー6号」が到着。気動車の2両編成、乗るのは勿論、1号車のトロッコ車両(2号車はごく普通の車両なので、雨天でもない限り乗る価値がない)。1号車には思った以上に客が乗っていて(とは云っても、たいてい4人掛けに1人か2人)、我々は端っこの(売店の脇の)ボックス席に座るしかない。
席に着いたらしっかりジャケットを着込む。スピードが速い「トロッコわっしー号」の場合、思った以上に風を受けるので、この時期は防寒(防風)対策が必要である。
途中の上神梅駅は通過駅なのだが、必ずスピードを緩め車内放送がある。この駅舎が国の登録有形文化財になっているせいだ(神戸駅の駅舎も同様)。鉄道模型マニアならずとも、自作ジオラマにはこの駅(か神戸駅)を使ってみたいと思うはず。
毎度、トロッコ車両から席を立って彷徨くことをしないので、今回はちょっと先頭車両(2号車)へいってみる。先頭部分の左半分が運転席となっていて、右側は窓まで近づける。乗り鉄だったらここに立つしかないところ。線路の両脇に色々な花が咲いているのが分かる。薄紫色の花はなんだろう。
写真を撮っていたら、若い運転手に話しかけられた。ちょっと吃驚。普通、運転席はオープンになって居ないので、話し掛けるどころか声すら届かない。この車両はまるでバスのようである。ちょっとだけ、運転手と沿線談義。いやいや、貴重な経験をしました。

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赤倉山から下りて、赤倉BSで桜を眺めながらのんびりしたあと、田舎のバスにしては(失礼!)ほぼ定刻通りにやってきた日光市営バス(日光交通が運営受託して運行している)に乗って、足尾駅まで移動する。結構、乗っていた皆さんは、日光からやってきたらしく、目当ては我々と同じ「トロッコ」のようである。
我々はこれまで山から下りたら、「トロッコ」はたいてい神戸(ごうど)駅から乗っていたが、今回は始発の足尾駅からの乗車にした。どっぷり「トロッコ」に浸ろうという魂胆である。
バスを降りて足尾駅に入ると、「トロッコわたらせ渓谷4号」は既に入線済み。真っ赤なジャケットを着た女性車掌さんが切符を拝見。我々の先に、幼稚園児の集団がワイワイと2号車へ乗り込んでいった。あんな小さい頃からトロッコに乗れるなんて羨ましい。同じ車両はちょっと煩そうなので(でも隣から見ていた限り、おりこうさんにしていた模様)、我々は3号車へ。こちらはスカスカで、好きな場所に座れる。
列車はゆっくりと発車。通洞駅周辺はかつての足尾精錬所の構造物が立ち並び、廃墟マニアには堪らない光景。沿線の桜は丁度見頃だ。原向(はらむこう)駅から沢入(そうり)駅までの間は、渡良瀬川の左岸を走るようになり、眺めが良い。この辺りは御影石(花崗岩)の渓谷とのことで、川床が真っ白である。
草木湖を渡ると、すぐ草木トンネルに入る。このトンネルは飽きるほど長く、また音が反響して喧しいが、車両の天井に青色LEDランプ(銀河をイメージしているのか?)が点灯して気を紛らわしてくれる。
トンネルを抜けると馴染みの神戸(ごうど)駅に停車。花桃はもう盛りを過ぎていた。ここはお土産やアイスクリーム等の立ち売りの人(たぶん、列車レストランの従業員)がいっぱい出てきている。つい、鶏の唐揚げを買ってしまった。
このあとはいつもの風景だが、足尾駅から水沼駅まで所要時間約1時間15分は、(草木トンネルは長く感じるものの)あっという間だった。また来年もなんとか山の計画と合わせて、足尾駅から乗ってみたい。

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今回もギリギリなんとか貯まったマイルを吐き出し、目出度くビジネスクラスへアップグレード。何故か事前に、アップグレードができたというメールは来なかったが(単に見過ごしただけか)、チェックインカウンターではすんなり「お取出来ています」との説明でほっとする。「但し、窓側ですが」とのことだが、ビジネスクラスだったら窓側であっても何ら関係ない。
今回も787ドリームライナー。搭乗すればさっそくCAがやってきてご挨拶。いつものように白ワインをもらう。離陸してベルト着用サインが消えたら、直ちに座席を倒してアイマスクをしたら毛布に潜り込む。酒が入ればあっという間に爆睡。
またCAに、情け容赦なく叩き起こされて目が覚める。いつも通りに気分が甚だ悪いが、それなりに深い眠りについていたということだろう。他の機材(今までは777)と違って、787は機体にカーボン素材を多く使って強度が向上している関係上、気圧も湿度も高めに設定されているせいで快適なのかも知れない。
ホットタオルで顔を拭いたらトイレへ。周りは意外に皆、寝たままだ。朝食はいらないと意思表示した客が随分多い。今日が日曜日だから到着してからゆっくり摂るつもりか、それとも昨日呑み過ぎたのだろうか。やがて日の出。787の窓は、透過光量を段階調整できる電気式なので、太陽が昇ってきても外の眺めを遮断する必要が無い。
眠い眼をなんとか開きつつ、機内サービスを操作し映画を見る。何でも良かったが、話題の「グリーン・ブック(Green Book)」を観ることにした。今の時代にまた、黒人差別を題材にする狙いはよく判らない。でもまあ面白く出来ている。ところが到着が普段よりも30分以上も早くなったせいで、ラスト15分ぐらいを残したところで機内サービス終了。激しく不完全燃焼。レンタルで観なくてはならぬ。
羽田からはモノレールで移動。時間が早いので、ガラガラで快適。窓の外を見れば、満開の桜。散らないでいてくれたようだ。

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GA241便は、スマランのアフマド・ヤニ空港を定刻通り15時30分に出発。本当はこの約1時間後のGA243便の方が、ジャカルタでの乗り継ぎ上都合がいいのだが、何故かこの頃、欠航となっていることが多く、この日もそうだった。LCCのバティック・エアとかライオン・エアに、客を獲られつつあるのだろうか。
アフマド・ヤニ空港は滑走路が1本しかないが、発着便が少ないのでタキシングが始まれば途中一度も止まることなく、離陸する。窓の外はスコールで真っ暗だが、特段の揺れも無く上昇し、程なくベルト着用サインが消える。
また今回も、慌しくCAがやってきてランチボックスの配布開始。別に腹を空かせているわけでもないのに、こういうときは何となくブロイラーになった気分というか、はたまた親鳥が持って来るエサを待つヒナの気分が味わえる。
ボックスを開けて見ると、先日スマランへやってきたGA246便と同様、やっぱりパンが入っていない。思わず周りを見渡しても同様の状況のようである。もしかしてケータリングサービス会社の係員が偶々ポンコツで入れるのを忘れたのか、とGA246便の時に思ったが、どうやらそれは間違いだったらしい。別にちっとも残念ではないものの、変えた理由が知りたい。
乗客からあんな不味いパンはやめてくれと苦情が出たのか、それともこれまで暫くの間、パンの支給はあくまでも試験的にやっていただけなのか、あるいは何かの期間限定販売促進キャンペーンだったのか、はたまたこの数ヶ月の間にガルーダ・インドネシア航空の経営が俄かに厳しくなって経費節減に走ったのか、などと色々妄想する。いったい何故だろう。

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ジャカルタ、スカルノ・ハッタ空港ターミナル3の国際線の到着ゲートは東側、一方、スマラン行きの国内線GA246便が出るのはターミナル3の西の端。しかしチェックインカウンターや手荷物検査場の位置は真ん中だったり反対側だったりして、スムーズな移動にはかなり難がある。
結果的に到着してから搭乗するまで、長さが1キロ以上ある建物のほぼ端から端までを1往復以上する感じで、それなりに良い運動になる。エアコンは利いているものの、汗が止まらなくなる。この先、またここへ戻ってくるまではほぼ運動をすることが無いので(出張先ではデスクに座っているばかりなので)、歩けるのも今のうちだと思えば苦にはならない。
しかしたいていの客(ほぼ全て、インドネシア人)は、歩くどころか動く歩道すらも使わず、ターミナル内を行ったり来たりする電気自動車の乗り場で待っている。結構なスピードで走り回っているので、確かに待っていたほうが速いかも知れない。
空港係員(警備員?)は、ドヤ顔でセグウェイに乗ってうろうろしている。あれって何時間ぐらいもつのだろうか、まさか丸1日は無理だと思うけど。取っ替え引っ替え使うんだろうか。それとも見周りは1日1時間ぐらいなのだろうか。
掃除係だって、走る電動掃除機に乗って行ったり来たりしている。歩いている空港関係者は意外に少ない。まあ、とにかくここは広いので仕方が無い。端から端まで歩くのは、歩くことしか知らない日本人旅行客ぐらいかも知れない。
今日のGA246便は、7割ぐらいの乗船率。小生の隣はインドネシア人の親子連れ。定刻通りに出発。直ぐにベルト着用サインが消えて、CAがぽんとランチボックスを手渡す。あれ、なんだか軽い。開けてみると、何故か、パンが入っていない。箱の中がスカスカなのは、小生だけじゃないみたい。ケータリングサービス会社の係員が偶々ポンコツで、入れ忘れたのかとも思ったがそうじゃないみたい。パンは金が掛かるし、止めたのかな? もう夕飯は喰ったし、別に大した問題じゃないが。でもちょっと寂しい。

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年度末なのでどのフライトも混雑している様子。そのおかげでいつものようには、通路側の席を確保できなかったが、たまたまエコノミークラス席でも一番前だったので、通路側の人にいちいちことわる事無くトイレに行けるので問題ない。窓側席だったら、絶対ここに限ると思った。
やや翼が邪魔だが、それなりに外は見える。離陸して旋回する際、眼下に東京湾アクアラインの人工島が見えた。さらにその先には雪を被った富士山も見える。いつもは山の上から見るばかりだが、都心のビル越に望む富士山も悪くない。
今日は天気がいいし、久しぶりの窓側席なので、まるで子供のようについつい外ばかり見てしまう。富士山を越えると眼下に見えるのは、白き南アルプス。とりわけ白いのは、白根三山と仙丈ヶ岳。やや黒っぽい甲斐駒ヶ岳も視認出来る。ここから見ても、仙丈ヶ岳はやはり大きな山だと判る。
やがて飲み物のサービス。もうビールはさっき、ラウンジで散々呑んだので、白ワインをいただく。ちびちび呑みながら、機内サービスのモニターを立ち上げる。何も考えず、直感で"L'OSPITE(英語名:The Guest)"という題名の、イタリア、スイス及びフランスの合作映画を観た。
30代の夫婦の物語で、旦那が主人公。妻は、旦那が度々、マンマの元に帰ってパスタソースを貰ってくるのが気に入らない。一方、旦那は旦那で、妻が浮気しているらしいと思い悩みながら、自分ではあっちこっちに彼女がいる状況。その旦那の男友達も、奥さんが妊娠中に昔の彼女と浮気中で、その奥さんから相談を受けている、なんだか訳が判らない映画。良くも悪くもヨーロッパ映画の雰囲気は出ているが、たぶん日本じゃ一般公開しないだろうなと思う。
一本観てすっかり疲れたので、後は本(電子書籍)を読んで時を過ごした。

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「北澤美術館」でガラス工芸のアール・ヌーボーを堪能したあとは、もう電車に乗って帰るだけ。JR上諏訪駅までは、ぶらぶら歩いても20分程度で戻れる。途中でまた「タケヤ味噌会館」を横目で眺める。ウリが、豚汁とごまみそソフトクリームだけでは、確かに小生もちょっと食指が動き難い。
少なくとも、焼き味噌とか蕗味噌なんかを揃えてもらって、上諏訪の酒蔵とコラボした立ち呑みコーナーでも置いてもらえると、魅力度はぐっと違ってくるのだが。だいたい、豚汁とごまみそソフトクリームで客を呼ぶなんざ、いったいどんな客層をターゲットにしているのか。成年男子が喜ぶのはもっと違うだろ、と云いたい(ってか、そもそもターゲットに年寄りか女子供以外は入っていない?!)。それでも、味噌屋が作る豚汁の味はどんなものか、ちょっとだけ気になった。
上諏訪駅に戻ったら、コインロッカーからリュックサックを回収。ロッカーは駅の北口にあるので、跨線橋を渡る。降りた目の前では、小じんまりと物産市をやっていた。ざっと目を通した限り、欲しいものは見当たらず。そもそも温泉地の土産物は「甘いもの」と相場が決まっている。小生の好みのものが置いてある筈が無い。さっさとリュックサックを背負い、駅構内のキオスクへ向かう。
酒とビールしか好みが無いと思われるのも癪だが、結局のところ、小生の琴線に触れるのはそのたぐいか、そのたぐいのあてとなるシロモノぐらいしかない。買ったのは、やっぱり上諏訪・麗人酒造のビール。勿論、地元の「諏訪浪漫」を選ぶべきだろうが、またそれじゃあ芸が無いかなと「信州浪漫」にした。
E353系の「特急あずさ」に乗り込み一路、立川へ。中央線からは、霧ヶ峰(車山)を望める場所は極めて限られる。山村正光著実業之日本社刊「車窓の山旅」によれば唯一、茅野駅の先辺りらしいが、見逃した。もう霧ヶ峰は既に記憶の彼方に遠ざかってしまったようだ。

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上諏訪駅まで普通電車で移動し、「特急あずさ」に乗車。上りの(つまり、酒が呑める)E353系に乗るのは今回、初めて。何故かE353系は、E351系の970mmピッチから960mmピッチに、10mm狭くなっているらしいが、実感するほどではない。
今後は「あずさ」や「かいじ」だけでなく、かつてホリデー快速だった「富士山」が、「富士回遊」として特急に格上げされ、やはりE353系が使われるらしい(つまり今まで快速電車で運賃だけだったのが、これから特急料金もふんだくろうという魂胆)。すなわち中央線を走る特急車両は、全てE353系になる。猫も杓子もE353系になるのは、何だか味気ない気がしないでもない。
E351系では「振り子式」だったが、E353系は「空気ばね式」車体傾斜装置になった。そのせいか、カーブの曲がり始めがスムーズでなく、なんだかぎこちない感じがする。左右の揺れ具合は、改善されたようには思わないが気のせいか。
一方、車内照明にLEDを採用したのはJR東日本の特急車両では初めてらしい。交換の手間を考えれば、LEDにするのが妥当とは思うが、LEDは白熱灯や蛍光灯とは違い、ここが寿命、というところが判りにくいところが難点か。
白熱灯は切れたらおしまいだし、蛍光灯もチカチカしたら寿命なので単純明快だが、LEDは使用時間に伴い、徐々に暗くなっていく。一般的に寿命は40,000時間と言われているが、それは当初の70%の明るさになることが目安だという。車内の明るさが何%まで我慢できるかは、人によって違いがありそうだ。JRはどう決めているのか気になる。話がだいぶ逸れた。
E353系には荷物置き場が出来た。インバウンドのスーツケース利用を考慮した結果だとは思うが、我々にとってもだいぶ使い勝手が良い。特に今回のように、リュックサックだけでなくスノーシューを持ち歩いている身にとっては有難い。
今日は天気が良いので、甲斐駒ヶ岳が輝いて見えた。かたや反対側の車窓からは、中央線からは意外に見られる場所が限られている金峰山と瑞牆山を視認することが出来た。スノーシューが役に立たなかったことを除けば、今回は上々吉の山旅だったように思う。

E353系「特急スーパーあずさ」車内にて

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2日目の観光も終えて、長野から「かがやき540号」に乗車して帰路に付く。6人なので、3人掛けのシートを回してちょうど収まる。
長野から大宮までノンストップ、1時間掛からないのだから、信濃の国も随分、近くなったものだと改めて実感する。こんなにも短いとゆっくり呑んでいる場合じゃない。そこで、買うんだったらやっぱりビールが良いかと売店で物色。
目に留まったのは信州浪漫ビールのアルクマデザイン缶、ウィートエールだ。またまた上諏訪・麗人酒造のビール。この頃、麗人酒造のビールは、地元の「諏訪浪漫」だけでなく、「善光寺浪漫」、「安曇野浪漫」、「信州浪漫」とバリエーションが豊富なせいか、長野県に来ると呑む機会が多いような気がする。麗人酒造が、本来は日本酒の蔵元であることを忘れそうである。
しかし、それぞれ味がどう異なるのかどうかは良く判らない(まさかラベルが違うだけじゃ無いと思うけど)。その点で、この「信州浪漫」ウィートエールは他の「浪漫」シリーズには無いような気がする。「ウィート」と名がついている通り、これは大麦ではなく小麦で作ったシロモノ。呑んでみると、喉越しは柔らかい感じだ。
アルクマはいわゆる長野県のマスコットキャラクター。クマモンほどの知名度は無いだろうが、長野県内ではそれなりに目に付くことがあるので、そこそこ人気があるように見える。デザインされているのは、アルクマの登山バージョンだ。我々に相応しい絵柄と云えるだろう。今後も贔屓にしてみたい。

長野駅13番線ホーム
かがやき540号車内

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坂巻温泉に投宿した翌日は、基本的に俗世間へ戻るだけだが、のんちゃんが善光寺に行ったことが無いとのことなので、ならばと長野へ行くこととなった。先ずはタクシーに乗って新島々駅まで移動。この運転手はコニカをリストラしてアルピコタクシーに就職したとのことで、日野にあった小西六工場が懐かしく思い出された。それにしても饒舌な運転手であった。
新島々駅で電車を待つ間、旧駅舎を眺めにいった。なかなか味がある建物。そのまま飾っておくだけでは勿体無い、カフェでもやらないものか。道路沿いに酒屋があって、店主(?)が店を開けて掃除をしていた。ビールを買おうかと思ったが、やっぱりちょっと早すぎるかと思い留まった。
アルピコ交通上高地線の電車は、かつて井の頭線で走っていた旧京王3000系。たとえアルピコ交通のカラーリングがされ、マスコットキャラの「渕東なぎさ」が描かれていても、何となく親しみが沸いてくる。
松本駅でJRに乗り換え、10時7分発の「特急ワイドビューしなの3号」に乗車。でもその前に、キオスクでしっかり缶ビールをゲット。今回は「安曇野浪漫・くろゆり」。これも「諏訪浪漫」と同じ麗人酒造のビール。いわゆる黒ビールの「くろゆり」も「諏訪浪漫」にある。
篠ノ井線に乗るのは、いつ以来か思い出せないほど久しぶりである。もしかすると前回は、冠着山(姥捨山)に登った時かも知れない。「特急ワイドビューしなの」で篠ノ井線を走るのはたぶん初めて。千曲川の河岸段丘の上を走る篠ノ井線からの眺めはなかなか良い。
姥捨駅からの眺め(特に夜景)が「日本三大車窓」のひとつになっているのは、昔から知っていた。たぶん国鉄時代からの話。ググッてみると確かにそのとおりだったが、そのうち狩勝峠越えの根室本線は既に廃線になっているので、現在は「日本二大車窓」になっているようである。もうひとつは肥薩線の矢岳越えだが、SLが無くなってからはきっといまいちのはず。その点で、篠ノ井線の眺めは、失われつつあるどころか、むしろ眼下の街並みは増えているはずなので、夜景は一層、輝きを増しているはずだ。

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「高峰温泉」でまったりした翌朝は、ちょっと早く起きて高峰山で日の出を見る。昨日以上に天気が良く、白銀の北アルプスがモルゲンロートに染まる姿も久しぶりに視認できた。宿に戻って朝食を摂ったあとは、雪上車で路線バスの発着所へ移動。
9時50分発の佐久平行きバスに乗車する。小諸駅前で途中下車し、佐久平から新幹線で直帰する3人を見送る。ここで降りたのは軽井沢でランチをしたいがため。この頃小諸駅を利用することは、ほんとに少なくなった。小海線に乗り換えるのも、湯の丸峠や高峰高原へ行くバスも佐久平駅から利用できるので、東京からやってくる場合には、小諸駅を利用することは無い。駅前の「丁字庵」に入る機会はもうやってこないのだろうか。
程なくやってきた電車は、しなの鉄道独自のカラーリングをした115系。115系は旧国鉄時代、高尾駅以西の中央線ではかなりお世話になった車両なので、正直、見飽きた感が強いが、カラーリングが異なるとそれなりに新鮮に見える。
いまどき、JR東日本区間で旧国鉄時代に製造された115系を見ることは殆ど無いが、しなの鉄道の車両は現在全て115系なのだそうである。そう云えば、あの「ろくもん」だって内装はまったく様変わりしているが、115系を改造した車両だ。東日本で115系に乗りたければ、しなの鉄道がお手軽だと思う。
一方、JR西日本にはまだ115系は結構残っているらしい。JRに限らず、総じて関西は関東に較べて電車の寿命が長いようである。使えるものは擦り切れるまで使おうとする、関西人気質が今も生きているようだ。
車窓からの風景を眺めながら、小諸駅の売店で買った缶ビールをグビっとやる。今回、手に入れたのはThe軽井沢ビールのクリア。ピルスナータイプで、クラフトビールにしてはすっきりキレが良い、呑み飽きない味わいである。

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「御殿酒場」で寛いだ後、店の隣のJR御殿場駅へ移動し、久しぶりに「ふじさん号」に乗車。でもその前に、キオスクで「御殿場高原ビール」と、つまみに「黒はんぺんの燻製」を購入。さっき入った「御殿酒場」でもそうだったが、「黒はんぺん」が何かと気になる。
箱根以西(つまり静岡側)では、昔は「黒はんぺん」などとは呼ばず、単に「はんぺん」だった。一方、関東人からすればこれは到底「はんぺん」の類ではなく、(魚のすり身を使った)平べったい「つみれ」としか思えない。
静岡の「はんぺん」に出会ったのは、たぶん学生時代、友人と静岡市内の居酒屋に入って頼んだのが最初だったと思う。関東からやって来た小生には、「フワフワなはんぺん」こそ「はんぺん」と信じ切っていたので、こんな「黒ずんでいて堅いはんぺん」なんて「はんぺん」じゃない、と云ったら静岡出身の学友や店員に「何云っているの?」と怪訝な顔をされた。
「フワフワはんぺん」こそ「はんぺん」だと主張してみたものの、だいたい、「フワフワはんぺん」は静岡では売っていないのだから(今はそんなことはないだろうが、これはおそらく当時、紀文の営業範囲が限られていたせい?)、皆さん見たことが無い。で、全然話にならないし説明のしようも無い。ともかく「フワフワはんぺん」が喰いたければ、静岡じゃ無理と知った。
時は移ろい、静岡の「はんぺん」はいつしか、「黒はんぺん」と称するようになった。静岡県人が何処かで、俺達の「はんぺん」は関東と違うようだと気がつき、しかも「フワフワはんぺん」の方がメジャーだと認めたのかも知れぬ(認めない輩は、あえて「白はんぺん」と呼ぶらしい)。
ともあれ、小生には当時の強烈なカルチャーショックがいまだに頭に残っているので、キオスクで「黒はんぺんの燻製」などというシロモノが目に入ると、つい気になって買ってしまうのである。たぶん、これは今でも静岡限定販売なんだろうなあと思う。
窓の外を見ると、今日はちっとも所在が分からなかった富士山が、頭に雲を載せた姿を見せていた。

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河口湖から新宿方面へ帰るため、16時50分発の「富士山ビュー特急」に乗ってみることにした。かの水戸岡鋭治氏デザインの車両。女子連は既に乗ったことがあったようだが、小生は初めてである。
特急券が必要であるため、駅の窓口で購入(といっても、会計係の菊丸にお任せ)。しかし、なかなか窓口から戻ってこない。覗いてみると、前に並んでいた外国人旅行客と駅員とやりとりがまだ続いている様子。富士急行駅員も最低限、英語、できれば中国語や韓国語、スペイン語などをしゃべれないと、切符販売にも支障がありそうだ。
利用者事情が変化すれば、それに応じたニーズも生まれる。地元民や、ちゃらちゃらした若者日本人グループだけを相手にしていればいい時代は遠く過ぎ去り、説明をすぐには理解してくれず忍耐強さが試される中高年日本人や、そもそも日本語を解さない外国人観光客に対処できなければ、もう富士急行は成り立たないのだ、と思う。
それはさておき、ようやく切符が買えて、改札を抜ける。ホームには赤茶色の8500系が入線済み。車体はかつてのJR東海371系、すなわち「あさぎり形」がベースで、馴染みのあるスタイル。400円の特急券で乗れるのは2号車と3号車だけで、1号車は更にプラス900円必要。
我々は3号車に乗車。我々の後から乗ってくるのは、やはり外国人が主体だ。乗車率は50%ぐらいだろうか。さすがに内装は凝った造りでちょっとラグジュアリー。大月駅までの約50分間は、それこそあっという間である。
ところで、富士急行のHPを見る限り1号車もなかなか良さげである。次回は是非、清水の舞台から飛び込むつもりで、900円を支払って1号車に乗ってみたいと思う。

富士山ビュー特急3号車にて

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「フェルマータ」で暫し寛いだ後、再び駅のコンコースへ出ると、スーツケースをごろごろ転がしている外国人旅行者(特に中国系旅行客)がぞろぞろ。昨今、例えば銀座ではひと頃よりもだいぶ減ってきたものの(とは云え、見掛けない訳ではない)、軽井沢では流石にスーツケースを持った客が多い。
それにしても何故(自分たちのことはさておき)、避暑地として有名な軽井沢にこの時期なのだろうか。こんなサイトによると、米CNNが「2018年に訪れるべき18の場所」のひとつとして、長野を紹介しているそうで、曰く『長野は「そば」、「温泉」、「美しい雪」の聖地』なのだそうな。聖地とは随分大きく出たが、それを目当てに来ているとすれば、なんだか親近感が沸いてくる。
軽井沢そのものに「温泉」や「雪」は少ないが、ここを拠点にちょっと足を伸ばせばいくらでもあるし、「蕎麦屋」は軽井沢にも多い(正月三が日はどうかと思うけど)。現に、我々だってまさにこの三つを目当てに来たではないか。CNNの着眼点は、我々日本人(少なくとも小生)にも共感できる。中国人やタイ人にも、雪見酒の味が分かるようになったら、万座温泉や松之山温泉にもインバウンド需要が押し寄せるようになるのかも知れない。
軽井沢駅の土産物屋にも、何を買っているのか分からないが、インバウンド客が群がっている。彼らを横目に見て、小生は軽井沢ビールと、野沢菜味のじゃがりこをゲット。これさえあれば、味気ない新幹線旅も問題ない。
新幹線駅構内にも、普段はあまり感じないが、スーツケースを携えたインバウンド客がいっぱいいて、やけに狭く感じる。こんなところにいると、慌しくてリゾート気分も萎えてくるし、ホームに降りてもやってきた「あさま」号に乗っても、そんな軽井沢の喧騒を引き摺ったままだった。

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テキサスから帰ってきた昨年末は、雪見酒を呑みに行きたいと主張し、カミさんを連れて松之山温泉に行ったが、赤道直下のインドネシアから帰った今回も、やっぱり何処かで雪見酒をしたいと思い、画策。今年は冬の到来が遅れているとのこと、ならば確実なところにしようと、ちょっと遠いが万座温泉をチョイスしてみた。
万座温泉はなかなかに奥深い場所にあるので、マイカーならばともかく、公共交通機関で行くとなると行き難い場所である。JR吾妻線の万座・鹿沢口駅からバスで行くのが一般的だとは知っていたが、改めて調べてみるとそのバスは軽井沢始発だった。
ならば、軽井沢まで新幹線で行って、そこで昼食をとってから万座へ向かった方が良さそうだと気が付く。唯一の難点は、1時間43分もバスに乗ることか。奥鬼怒へ行く際に利用する、鬼怒川温泉駅から女夫淵までのバスは1時間35分、尾瀬の福島側玄関口である会津高原尾瀬口駅から沼山峠まで1時間50分だから、それらと同等の乗車時間。小生には大した問題では無いが、カミさんには不興の様子だった。
ともあれ、大宮から「はくたか555号」に乗車。大宮が9時9分発で、いつもに較べると大分ゆっくりした出発時間。一方、軽井沢には9時49分に到着。わずか40分の列車旅。呑み鉄には物足りないほどの時間なれど、手ぶらじゃ乗れない。
大宮駅で埼玉県の地ビール、コエドビールが売っていたのでゲット。毬花-Marihanaという名のIPAである。発車したら、少々遠慮がちに(大きな音をたてないように)缶を開け、グビっとやる。程好い苦味と香りがいいバランスだ。車窓から奥秩父や西上州の山々を眺めつつ、乗車時間40分間に合わせてちびちびやるには、クラフトビールがいい具合かも知れない。

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「君津の湯」で温まった後、このちゃんとくまちゃんは、君津駅前からバスタ新宿行きのバスに乗っていった。バスタ新宿まで直通、1時間強で着くのだから便利だ。電車だったら乗り換えも含め2時間ぐらい掛かる。房総から東京や新宿へ帰るには、高速バスしか選択の余地はない感じがする。
一方、残りの二人は何処かに引っかかるのを前提に、とりあえず千葉行の内房線電車に乗車。君津から千葉まで50分だから、千葉でひと息入れるには丁度良い具合だろう。やってきた車両は209系。この型式は、JR東日本では最も在り来たりな車両。
カラーリングは違えど、一時期は京浜東北線や南武線、中央線、青梅線、京葉線、武蔵野線、総武線、内房線、外房線、成田線など、山手線や中距離電車を除くありとあらゆる路線で見られた、誰も洟もかけない、猫も跨いで通る電車。その多くはまだ現役であるが、中央線や京浜東北線のように、もうE231系に変わってしまった路線も増えてきている。
しかし、千葉県内を走る209系は他の路線とはちょっと違い、先頭車両だけセミクロスシートになっている。このあたりは、ちょっとエラい。他の路線も(特に青梅線は)見習って欲しいところである。当然、我々はセミクロスシートの席を確保し、昨日の残り酒をちびちびやりながら房総の景色を眺める。房総は東京や埼玉と較べても、照葉樹が多いように感じる。
朝は、館山から君津までほぼ1時間掛かった。今は君津駅から千葉駅まで、1時間弱の電車旅。つまり2時間乗って、ようやく房総半島から抜け出すことが出来るという訳である。房総半島は意外に長いのだ、と実感した。

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「鯉西」で鮎を喰ったあとは、女性陣はお土産の購入タイム。上田で土産物と云えば、「みすゞ飴」である。製造販売元の飯島商店は駅の直ぐ傍なので、ちょっとの時間でも寄れるのがいい。ところで、この「みすゞ」という名前の由来が何なのか、気になって調べてみると、こんなHPがあった。意外にも奥が深い言葉なのだ。
そのHPによれば、「みすゞ」とは万葉集で見られる、信濃の枕詞「みすゞかる」に使われてた言葉だったようだ。漢字で書けば「御篶」で、つまり篠竹(すずたけ)のことを指すそうである。いにしえの信濃の国は、篠竹に覆われていたのかも知れない。この「篶」という字は、我々には「篶坂ノ丸」や「横篶尾根」で馴染みがある。つまり、かつて奥多摩も篠竹に覆われていたことを彷彿させる。
事実、我々の学生の頃は、奥多摩も一般道以外(特にタワ尾根)は殆ど、手強い篠竹に覆われていた。それが昨今の篠竹の開花と大量枯れで(個人的には、鹿のせいと睨んでいる)、奥多摩や大菩薩連嶺の様相はすっかり変わってしまった。きっと、信濃の国でも似たような状況で、今ごろ篠竹に覆われた信濃、ひいては「みすゞかる」が枕詞だったなんて話を聞いても、まったくピンとこないだろう。閑話休題。
今回は買わなかったが、ここ、飯島商店では果物等季節に合わせてジャムも売っている。それが、軽井沢辺りで有名なジャムと比べるとやけに安いのだ(某S屋のジャムの半値以下ではなかろうか)。個人的には、単にお茶菓子に過ぎない「みすゞ飴」に較べれば、朝食のパンに使えるジャムの方が実用的に映る。
飯島商店から駅に引き上げてきた後、小生は帰りの新幹線用に、キオスクでビールをゲット。東御市にあるオラホビールの、ゴールデンエールだ。IBUは23だから、キリンやアサヒの一般的なビールとだいたい同じ。しかし、微かに柑橘系の香りがするので、喉越しが爽やかな印象である。日本の地ビールも進化しているなあ。

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今回も、マイルをすっかり叩いて何とかビジネスクラスへアップグレード。ボーイング787のビジネスクラスは初めて。しかし、シートそのものは767と違いは感じられない。久しぶりに窓際席。もちろんエコノミーとは異なり、通路側席の人に断らないと通路に出られない、ということはない。
なにやら後ろの席は(もちろん声しか聞こえないが)、シートに着いた途端、CAを呼んでスコッチやらワインやらをがぶ飲みしている様子。離陸中は流石に静かになったが、ベルト着用サインが消えたら機関銃のように呑み始める。次から次へと、まるでこの世の終わりの如く注文している。そんなに呑まないと眠れないのか、それとも寝る時間を惜しんで呑み続けているのか。世の中、凄い人がいるものだと感慨に耽りつつ、こちらはさっさとシートを倒しアイマスクを着け、間も無く眠りに落ちる。
やっぱり午前4時に文字通り叩き起こされる。この時ばかりはCAが鬼に見える。まったく寝た気がしないが、しぶしぶシートを戻し、映画でも観ようかと画面パネルを操作。特にこれといったものは無かったが、「ミッションインポシブル・フォールアウト」を観ることにした。
もうシリーズ第6作目だそうだ。稼ぐね、トム・クルーズ。しかし、内容は特に変わり映えがしない感じだし、特段、印象にも残らない。もう、やめたほうがいいんじゃね? 皆、トム・クルーズのファンでも無ければ、惰性で観ているのかな。
窓の外を見ると、いつの間にかもう東京湾上空。富士山は雲の中。やがてタッチダウン。
入国審査も自動化ゲートでさっと通過し、ベルト回転台へ向かう。皆さん、カート進入禁止のラインからなかへ入ろうとしない。実に奥ゆかしい。インドネシア(他の国も似たり寄ったり)じゃ、みんなそんなのは無視して、回転台のぎりぎりに立ち並ぶ。日本に帰ってきたなあ、と実感する瞬間である。

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何故か、いつも利用するスマラン~ジャカルタGA243便が欠航になったため、今回は1時間早いGA241便(スマラン15時25分発)に乗ることになった。昔はともかく、昨今のガルーダ・インドネシア航空にしては珍しい。機材(ボーイング737-800)の手配が上手くいかなかったのかも知れない。
おかげで、昼食を摂る時間が無かったので、アフマド・ヤニ空港のラウンジで軽く食べることになったのだが、それでもまだお腹に余裕はある。もうひと通りは食べたものの、今日のランチボックス(時間的にはランチでもディナーでも無い)にはどのパンが出てくるのかと、ちょっとだけ興味がある。
毎度のように離陸して15分ぐらいすると、ベルト着用サインが消えて俄かに賑やかになる。手渡されたボックスを開き、さっそくパンを齧ってみると、例の甘くないペーストが入ったバージョンだ。前回も感じたけれど、いったいこれはなんのペーストだろうか。明らかに野菜系ではないし、鶏肉でも魚でも無い。エビだろうか?それにしてはクセが無さ過ぎる。豆だろうか? なんだろう、なんだろうと思いながら齧っていたら、食べ切ってしまった。結局今回も判らず仕舞いだ。
GA241便も概ね70~80%ぐらいの搭乗率。隣は二人連れの若いローカル男子。どちらもずっとスマホを見ていた。こっちはタブレットで読書するとしよう。相変わらず惰性的に時代小説を読み続けている。今読んでいて、丁度今日で読み終わるのは、今は亡き葉室麟の「影ぞ恋しき」。「いのちなりけり」、「花や散るらん」に続く、いわゆる雨宮蔵人三部作の最終巻。前回に続き、この作品も忠臣蔵に絡めた内容。てっきり「花や散るらん」で完結していたと思っていた。しかし前作、前々作に負けず劣らず、グッとくるセリフが多い。察するに葉室麟は、「話さずとも、会わずとも友は友だ。生きておればそれでよい。」という最後のセリフを書きたいがために、この最終巻を書いたような気がする。ニクいなあ。

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