山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

「石和温泉」でかるく一杯やったあと、徒歩でふらふらと石和温泉駅まで移動。今日のメインイベントは、桃の花の観賞もさることながら、「お座敷桃源郷パノラマ号」の乗車である。昨年に引き続き(前回はこちら)の「お座敷桃源郷パノラマ号」。今回は、参加者が偶々6人だったので、6人掛けのテーブル席を上手い具合に確保できた。
手前のテーブルは女性二人連れのグループと、男性一人客。女性二人はテーブルには付かず、ずっと窓際のカウンターテーブルに齧り付いたままだった。やはり、ここのテーブルは仲間同士だけで共有するのが居心地がよさそう。
この列車はこの時期限定の増発列車で、4月7日から22日まで土日だけの運転。今年は桃の開花が早かったので、7日はどんぴしゃりの見頃。きっと22日には花なんて残っていないだろうと思うが、この列車の運行を企画したのはだいぶ前の話だろうから、多少的外れになるのは致し方ない。小生も山行プランを早くて半年前、遅くとも3ヶ月前には企画するので、その企画のベースとなる開花予想が実際と外れることは間々ある。当たって当然のように思われ、外せば何を云われるか判らないJR東日本八王子支社の企画担当者の苦労が判る気がする。
今回も1時間余はあっという間で少々物足りない。特に、桃の花を眺められる時間はほんの僅か。これじゃあ列車名が泣いている。出来れば、もうちょっとゆっくり走ってもらいたいくらい。それでも石和温泉駅(甲府駅からでも同じ)から立川駅まで980円は、やっぱりお得だと感じた。この手の列車には何度でも乗りたい。

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小田急の東北沢から和泉多摩川までの複々線化が完了したのに伴い、この3月17日から列車ダイヤは大幅に改正された。我々は通勤に使っている訳ではないので、平日ダイヤには興味が無い。箱根湯本行「ロマンスカー」は、最速で59分と、1時間を切ることになったようだ。これも嬉しいようで、特段そうでもない。基本的に「ロマンスカー」は単なる移動手段ではなく、乗っていることそのものが大きな目的なので、多少スピードが速くなったとしても大した影響は無い。むしろ、呑み鉄としては呑む時間が減ったので、ちょっぴりだが味気無くなったとも云える。
それよりもなによりも、最大の関心事は特急「あさぎり」が特急「ふじさん」に変わってどうなったのか、ということ。時刻表を見ると、いつもお世話になっていたJR松田駅18時23分発「あさぎり6号」は、19時14分発「ふじさん6号」と、約50分遅くなっていた。車両は全く同じMSE60000形。
呑む時間が増えること自体、まったく文句は無いが、新宿到着が20時26分と、その後もし2次会をやるには少々遅い時間になってしまう。その場合、もう1本早い「ふじさん12号」に乗れば、松田駅発車が17時14分、新宿駅到着18時27分で、まずまずと云える。問題は何処かで汗を流して、風呂上がりビール呑んでから松田駅に17時14分までに着けるかどうか、だ。
「さくらの湯」と「ポッポ駅前屋」の組み合わせの場合、西丹沢ビジターセンター14時40分発のバスに乗り山北駅15時34分着、そして山北駅16時45分発の普通電車に乗ることが必須。実際のところ、14時40分発のバスに間に合うように山から下りて来るのは、今回の屏風岩山のような、低山を登る場合に限られるかも知れない。これでも「ポッポ駅前屋」滞在時間は30分強というところなので、なかなか悩ましい(今回は、「ぶなの湯」に立ち寄ったため、1時間強だった)。今回の小田急ダイヤ改正は、今後の山行計画に微妙に影響することになるだろう。
ともあれ、今回は17時14分発「ふじさん12号」に乗車。「あさぎり」が「ふじさん」と名前を変えてから初めての乗車である。なにも変わってはいないが、むしろそれが確認出来て安心できた。これからも「ふじさん」とは暫くお付き合いできそうだ。

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水澤観音前「清水屋」でうどんを手繰った後、店でタクシーを呼んでもらい、渋川駅に向かう。やってきた電車は高崎駅止まり。ここから新幹線という手もあるが、まだ時間は早いし、車内で呑むことはオヤジ五人衆の目的でもあるので、在来線の選択に誰も異存は無い。こういう話は実に早い。
丁度良いタイミングで、14時14分高崎駅始発の小田原行き湘南新宿ラインがある。これだと大宮着は15時26分。1時間強は、呑み鉄には物足りないぐらいである。
乗り鉄でもある蕎麦好きおやじさんは、ここでグリーン車に乗ることを主張。グリーン券をホームの券売機で買うと、51km以上は(高崎~大宮間は74.7km)、平日だったら980円するが、休日は780円と、200円もお得だ、と仰る(うっかり車内で買うと、休日でも1,040円する)。
さすがは乗り鉄、JRの料金体系を良くご存じだ。つまり、このままもし終点の小田原まで乗っても、グリーン料金は780円のままという訳だ。折角だからこのまま小田原まで行って、ついでに熱海でもう一泊するか、などという軽口も出る。
もう一つ、蕎麦好きおやじさんが主張するのは、2階席は混むので酔っ払いは白い目で見られる、1階と2階に分かれていない部分(平屋階)の席が狙い目だ、と。さもありなん、とこれも意見が一致。目論見通りの席を確保し、残っていた酒やつまみを取り出す。
ふと、ホームの反対側を見ると、なにやら電車に撮り鉄が群がっている。よくよく見れば、今日は奇しくも115系のさよなら運転の日で、その車両が今まさに発車しようとしているところだった(例えば、日経の記事はこちら)。

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年次休暇を取った2日目は、蕎麦好きおやじさんを含めた「オヤジ5人伊香保温泉ツアー」に参加することになっていた(なにせ、幹事を仰せつかっている)。往路は、ゆったりと特急「草津」で行くことになっているので、JR大宮駅で待ち合わせ。当然、車内用の呑みものとつまみが必要、大宮駅ナカ「ecute」でしっかり仕入れた。
買うものは買って、ホームに上がって列車を待っていると、全員分の指定券を携えた御仁が(シラフな筈なのに)、何故か大宮を通り過ぎて東大宮まで乗り過ごしたと連絡が入り、「草津」発車時間に間に合うのかかなり気を揉んだが、辛うじて無事合流でき、5人揃って乗車となった。
車内は、意外にもほぼ満席状態。さらに意外や意外、その客は若者ばかり。オバサンなんて見当たらない。我々が断トツ最高齢グループ。皆さん、何処へ行くのだろうか。草津か、万座か、それとも我々と同じ伊香保だろうか。温泉街なんて暇なオヤジ、オバサンの世界だったが、この頃は違うのか。若者が来ると、自ずと温泉街も変わるだろう。
ともあれ、着席したら我々も負けてはならじと宴会開始。皆、思い思いに持ち寄った酒とつまみを出す。651系は以前、「スーパーひたち」に使われていた車両。常磐線時代は交直両用だったが、現在は直流専用に改造されている。座席を向かい合わせにすると、呑みものや喰い物の置き場に困るのは、以前と変わらない。温泉旅行客専用と云っていい特急「草津」なのだから、東武特急を見習って大型テーブルを付けてもらいたいものだ。
小生は、先ず缶ビールだが、他の方々は最初から日本酒。つまみに手羽先の唐揚げやシュウマイを提供。他にも乾き物など、所狭しと出て来る。車内はほぼ居酒屋状態、天下御免の朝酒三昧。車窓からの眺めなどそっちのけ、渋川まで、あっという間に着いた。

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越後湯沢からの帰り。前回は2階席だったが、今日は意外にスキー客が多かったせいか、一階席だった。車窓からの眺めは諦めて、カップ酒(今回は鶴亀)をなめるとしよう。つらつら考えるに、今回のように、新潟の残雪の山には、闇雲に片っ端から登ってみたい。しかし、とは思いつつも、色々と条件があるので、行先は自ずと絞られる。それが少々辛い。
一番の制約は、公共交通機関利用であること。東京を出るのはどんなに早くてもせいぜい午前6時。新幹線で越後湯沢か浦佐に着き、実際に山に登り始めるのは9時より早くなることは無いだろう。一方、自家用車ならば前夜から家を出ることも可能なので、日の出から登り始めることが可能。その時間ならば、まだ雪も締まっていて、アイゼンで快調に登れるだろう。この差は大きい。
公共交通機関利用の場合、余計な荷物(≒着替え、酒&肴、等)のデポがなかなか難しいことも制約になる。駅のコインロッカーか、宿ということになるが、後者の場合は、登る前に宿へ行かなくてはならないので、宿へのアクセス性が重要だ。
もうひとつの大きな制約は、登るためにスノーシューやピッケルが必要かどうか、という問題。スノーシューの場合、レンタルできる店が近くに無いと大変面倒。昨今、スノーシューは主なスキー場だったら借りられるようになったが、その場合も、山はスキー場から登れることが条件。もうひとつ、ピッケル無しに登れる山かどうかは大きな制約である。勿論、その前にいくらピッケルを持っていても、使いこなせなくては話にならないけど、我々なんちゃって山岳会メンバーではちょっと無理な相談。而して、ストックで登れる山しか選択できない。南北中央アルプスや八ヶ岳は、夢のまた夢。
そうやって行先を考えていくと、今回のように越後湯沢+平標茶屋(又はホテル・エフ)+日白山(又は平標山)という組み合わせは、かなりグッドチョイスと自画自賛してみたくなる。しかしそれももう、踏破してしまった。また次のグッドチョイスを模索しなくては。

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ココ・ファーム・ワイナリーでまったりしたあと、再び足利タクシーを呼んで東武・足利市駅まで移動。タクシー運転手と暫し、ココ・ファーム・ワイナリーのハーベスト・フェスティバル談義となる。そのうち、足利にはもうひとつ、ワインを造っているところがあると聞いた。
マルキョーという、ラムネやジュースを製造・販売している会社が、ワインも造るようになったとのこと。調べてみると、Cfa Backyard Wineryという名前のワイナリーだった(HPはこちら)。なんでも、ワイナリー立ち上げのコンサルティング(ココ・ファーム・ワイナリーのコンサルもやっていたらしい)を生業としていた醸造家が、実家のマルキョーで娘と共にワイン造りを始めたらしい。ぶどうの生産は行わず、甲州種などを山梨から購入しているようだ。
東京にも、ワイナリーがあると聞いた(例えばこちらのHPをご覧あれ)。たしかに、ぶどう生産地とワイン消費地が離れている場合には、ぶどうを運ぶべきか、それともワインを運ぶべきかという選択肢があるわけで、くだんのワイナリーは後者を選んだということ。輸送コストと生産コストだけを考えれば、ぶどうを運ぶ方がデメリットが大きいような気がするが、ことはそんなに簡単ではないのだろう。閑話休題。
タクシー運転手の話は、へー、そーなんだ、とその場では聞いていただけだったが、足利市駅に着いて、少々時間があったので駅構内にある「あしナビ」という観光案内所兼土産物屋を覗いてみると、まさしくそのCfa Backyard Wineryの白ワインが置いてあった。つい、衝動的に購入した。ついでに「純米吟醸 古都足利」という日本酒もゲット。これは、帰りの「特急りょうもう」でさっそく呑んだ。フレッシュな感じもするが基本的には濃醇な味わいだった。

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茅野駅16時20分発のあずさ26号に乗る。車内はほぼ満席。こんな季節でも、人の移動はこれほど多いのかと感じ入る。寒くて家の中で縮こまっているのは、猫ぐらいか。個人的に、今シーズンは昨年12月までヒューストンで過ごしていたせいか、日本の寒さがやけに凍みたような気がした。それでも寝るときに、湯たんぽやら電気行火・電気毛布なぞのお世話にならなかった(靴下だって履かない)ので、結局それほどの寒さではなかったということかも知れない。
茅野駅を出た「あずさ」は、富士見駅に向かってゆるゆると登り、その後下降に転じる。余り実感はないが、富士見駅辺りが中央東線で一番標高が高い。そこは天竜川と富士川の分水嶺でもあるのだが、明確な山がある訳では無い。そう云えば、小海線は野辺山駅付近の鉄道最高地点近くも、信濃川と富士川の分水嶺になるが、そこも、でろっとした高原に過ぎない。どうも八ヶ岳の裾野は、降った雨もどっちに流れていいのか迷うような曖昧模糊としたゾーンということだ。
そんなところを走る中央東線も、小淵沢を過ぎると甲府盆地に向かって明確に駆け下るようになり、線路も複雑な地形に合わせて蛇行する。そのおかげで、車窓から望める八ヶ岳や甲斐駒・鳳凰三山は、右に左に大きく振れる。酒をのんびり呑みながらも目だけは自然と山を追うので、うっかりうたた寝をするようなことにはならない。特に千両役者、甲斐駒ヶ岳は何度見ても心躍らせる姿、中央東線の乗り鉄旅には欠かせない存在だ。だだっ広い関東平野をひたすら走る、JR高崎線や東武日光線などでは味わえない贅沢な時間である。

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この頃、新たなコンセプトの有料座席指定列車が、関東私鉄の間では流行りだ。その奔りは小田急のEXE30000形だと認識しているが、昨今の東武500系(リバティ)しかり、京王5000系しかり、そして西武の40000系しかり。京王5000系と西武40000系は共に、クロスシートからロングシートに切り替えが可能なスタイルだ。
平日、朝の通勤時はともかく、夕刻の帰宅時には身も心も疲れ果てて、ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車なんかで帰りたくない、偶には座って帰りたい、できればビール片手に優雅に帰りたい、その為にはエキストラチャージを払うのも吝かでは無い、というオヤジ達のニーズに応え(というか足元を見て)、鉄道各社はならばと新たな儲けネタを考えた。
一方、JRはどうせ回送するはずだった特急車両を流用して、ホームライナーとして特急料金程ではないが金を取る算段を考えた。どちらも戦略的には同じだが、我々としては古びた車両の使い回しよりも、新型車両に乗る方がちょっとウレシイ。
西武の40000系車両を使った"S-TRAIN"は、平日は所沢~豊洲間を、休日は西武秩父~元町・中華街間を走るという、ちょっと変則運行。我々が乗る"S-TRAIN 4号"は、17時5分西武秩父駅発で、19時38分に元町・中華街に到着となっている。私鉄特急で約2時間半も乗るのは、関東では東武特急リバティ(東武浅草~会津田島間)に次いで長い。こんなに長いとなると、途中で腹も空いてしまいそうだし、酒の買い足しも必要そうだ。
嬉々として乗車してみると、確かに新しくっていいし、FREE Wi-Fiも電源コンセントもあって便利。唯一残念なのは、シートの上に吊皮がずらりとぶら下がっていること(たぶん、京王5000系も同じだろう)。ロングシートにしているときは当然、吊皮が必要なのは判るが、クロスシート利用時に吊皮がぶら下がっていると、どうもオフ感が無く、通勤中の様な感じがしてならない。クロスシート時に、吊皮が天井に収納されたら完璧だが、さすがにそこまでは無理な注文か。

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三峰口駅前の蕎麦屋「福島屋」で一寸まったりできた後、14時57分発の各停電車に乗るため改札口を入る。2番ホームに停まっていたのは、3両編成の7000系だった。秩父鉄道を時々利用する小生としては、すっかり馴染んでいる車両だが、この7000系は、かつて東急8500系として田園都市線に使われていた車両である。日頃殆ど東急を利用しない小生にとっては、そう云われればそうかな、ぐらいの感じだ。先頭車の塗装色と、扉にドア開閉ボタンが付いているところが、東急時代との大きな違いだろうか。
乗客は各車両の数人ずつ程度、御花畑駅までの途中で乗ってきた乗客も殆どいない。さっそく取り出した日本酒は、神奈川県海老名市にある泉橋酒造の「黒とんぼ・生酛純米酒」。以前、「夏ヤゴ」を呑んだことがある。「黒とんぼ」を口に含むと、生酛らしい複雑さは感じるものの、意外と爽やかだ。これほど口当たりが良い生酛も珍しいかも知れない。
御花畑までの途中駅は、白久、武州日野、武州中川、浦山口、影森の5つ。白久駅は駅前にあった酒屋(店名失念)が廃業したかどうか判らないままだ。もしそうだとすると、白久に下りて来るインセンティブが全く働かない。
武州日野駅も状況は似ているが、ちょっと離れたところにあるカフェ「ポルカドッツ和我家」が気になっているので確認したいところ。武州中川駅は白久駅と同様、酒屋の「櫻井太伝治商店」が開いているかどうかが全て。浦山口駅も、かつてあったコンビニがいつのまにか無くなったので魅力に欠ける。しかしここのトイレの外観が、何故かルネ・マグリットの「光の帝国」を連想させるので、偶には見てみたくなる。
影森駅は山に関係が無いので乗降することはないが、このちゃん曰く、ここから武甲山に登ったことがあると。それはたぶん、まだ武甲山があれほど痛々しく削られてはおらず、山頂ももう少し北の場所にあって、そこから西へ延びる尾根を利用できた頃のことだと思う。このちゃんの岩石採取はそんな時代から始まったらしい。

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「正丸売店」でひと息入れたあと、飯能行各駅停車に乗車。乗車率は半分ぐらいだろうか。この時期はせいぜいこんなもの。奥武蔵に来るのは、やっぱり冬が良いと改めて感じる。それでも我々6人が纏まって座れる程は空いておらず、ちょっとだけ離れて座る。
車両は、今朝と同様、4000系。セミクロスシート仕様だが2ドア式なので、ほぼクロスシート車両と云ってもいいだろう。東武が会津鬼怒川線に乗り入れている東武6050系と似たような車内設備構成だが、大きな違いは東武6050系には折りたたみ式テーブルがあること。朝(往路)はどうでもいいが、これがあるとなしでは、復路の行楽感がだいぶ違ってくる。西武には是非、東武を見習ってもうちょっと善処願いたいところだ。
ボックスシートが確保できたので、やおら酒ボトルを取り出し、ちびちびやる。今日も先日の「笑四季・特別純米白ラベル火入れ」の残りだ。これまでだったら、だいたい1週間で一升瓶がなくなる勘定だったが、今週は胃の具合がいまいちで、あまり家呑みもしなかった。消費量が減ることは、もちろん家計費(小遣い)的にも、近くにある小学校での廃品回収の際に空瓶を出す本数が減って、カミさんが恥ずかしい思いをしなくても済むという上でも、好ましい傾向ではある。
つまみはさっき「正丸売店」で買った「秩父B級グルメ・みそポテトチップ」。みそポテトをつまみにするにはちょっと腹に堪えるが、チップだったらOK。このポテトチップは、秩父産の「借金なし大豆」という品種で作った味噌を使っているという念の入れよう。ちなみにこの「借金なし大豆」は「借金を為す(返せる)ほど収量が多い」という品種らしい。肝心のポテトチップの味は正直云って、う~ん、可もなく不可も無いって感じ。
パッケージには、秩父市のイメージキャラクター「ポテくまくん」が描かれている。横瀬町のイメージキャラクター「ブコーさん」よりは女性ウケがよろしいようである。

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「夢乃家」で店主と話し込んだ後、塩山駅を17時20分発の立川行に乗る。やってきた車両は211系のロングシート。無粋だが致し方ない、周りに迷惑にならないほど空いているので、やおらボトルとカップを取り出し、ちびちびやることにした。
今日は「笑四季・特別純米白ラベル火入れ」という滋賀県甲賀市の酒を持参。仄かに果実(メロンかな?)の香りがするが、いわゆる吟醸酒ではない。旨味も酸味もそれなりにあり、それでいてかなりすいすい呑める感じの酒だ。
この頃の日本酒は、だいぶ変わってきているとつくづく思う。昔ながらの酒もそれなりには残っている訳だから、多様性の幅が広がっている感じ。どれが日本酒らしい日本酒か、もう一概には云えない。剣菱や、菊正が一世を風靡した時代はとっくに遠ざかったような気もするが、まだちゃんと売れているのだろうか。久しぶりに、何処かで呑んでみるか。
笹子トンネルと潜るともう辺りは暗い。滝子山も、雁ヶ腹摺山も良く判らない。景色が見られなくてロングシートだと、いつもの通勤電車と同じだ。そういえば、武蔵野線のロングシートの通勤電車(勿論、帰宅時間帯)で、日本酒をちびちびやっている奴を見ることはまず無いが、缶ビールやチューハイを、恥ずかしげにハンカチなどで側面を隠して呑んでいる人は、ごく偶に見掛ける。
何時ぞやは、堂々と呑んでいる30代くらいの女性を発見したことがあったが、余りに自然に呑んでいると珍しげに見るのは憚る気がして、皆(多くは男性)、その女性の存在に気が付かないような素振りを見せてしまう感じになる。堂々とした女性に、男性は弱い。その点、常磐線の場合となると、男性も結構、堂々と呑んでいる。柿ぴーの袋を、胸のポケットに入れていたりする。見ていて涙ぐましい。常磐線には、ちょっと他の路線とは違う酒呑み文化がある気がする。

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「味らく茶や」を出たあと、また越後湯沢駅へ戻る。ホームへ上がる前に、KIOSKに寄って呑み鉄用のカップ酒を購入。大宮までは僅か50分余なので、とりあえず1本あればなんとかなる。買ったのは、鶴齢の青木酒造が造る「雪男」。スキー板を担いだ雪男のキャラクターがなかなか味がある。スキーを売り物にしている商売のやり方は巧いと思う。
もう一つ、駅の構内には、新潟のスキーをアピールする「レルヒさん」のキャラクターが至る所に貼られている。それに触発された訳ではないが、酒のつまみに買った柿の種・カレーバージョンの袋も「レルヒさん」だらけ。このゆるキャラがどの程度流行っているのかは判らないが、地元の観光協会が力を入れているのは間違いなさそう。HPだってある。
このキャラクターの元となってる実在上の人物、テオドール・エードラー・フォン・レルヒは、当時のオーストリア=ハンガリー帝国の軍人で、1910年から1913年まで来日した。当時の旧日本陸軍はその8年前、かの八甲田山で199名もの遭難死者を出したことで、スキー技術の習得には熱心だったので、レルヒはうってつけの人物だったようである。
我々が乗車する新幹線は、E4系の「MAXとき」。近々、二階建て車両のE4系は廃車になるらしいとのことで、この車両に乗れるのも残り少ないようだ。車内販売の点やバリアフリー、それに少子高齢化の観点からも、もう二階建て車両の時代ではないのかも知れない。二階席の眺めの良さは、もうしぶん無かった(今回も二階席)のでそれはやや残念。一階席は眺めが無い分、いつも空いていて、直前に乗る場合には何時も一階席だった。目線がホーム床面すれすれなので、スカート姿の女性が近くにやってくると窓から目を逸らす必要があった。そんな面倒ももうすぐなくなる。

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朝食後をゆったりと過ごした後、「凌雲閣」の送迎車に乗ってまつだい駅まで出る。電車まで少々時間があるので、駅構内の売店や土産物店などを物色。ここは鉄道の駅舎が、道の駅・松代ふるさと会館と一緒になっている。余り見ないが、たしか西武秩父線芦ヶ久保駅も隣接していた。コンビニがあったので、「たかの井」という銘柄のカップ酒を購入する。これは小千谷の酒だ。
10時11分発越後湯沢行の快速に乗り、さっそく「たかの井」をちびちびやる。この快速電車には「ゆめぞら」という愛称が付けられていて、車両は昨日の普通電車と同じHK100形だが、車内の設備がちょっと違う。座席は全てクロスシートとなっていて、普通電車のセミクロスシートと異なる仕様だ。
電車がトンネル内に入ると、ミュージックと共に天井に動画が投影される。トンネルばかりのほくほく線としては、景色が見えなくて味気ないその時間を逆手にとって、動画を映すのはなかなかのアイデアだと思う。但し、動画そのものは大して面白いものではないので(イルカが水中を泳いだり、鳥が空を飛んでいる情景を映写しているだけなので)、小さい子供ならいざ知らず、小生には酒の肴とはならないので、すぐに飽きてしまう。勿論、暗いトンネルの壁を眺めているよりはましだけど。是非、コンテンツ向上に努めていただきたい。
六日町駅の手前の赤倉トンネルを出ると天井シアターは終了。その代わりに、目の前に越後三山がふわりと現れる。すっかり雪を纏っても、岩っぽい八海山は黒々としてやはり男性的な山だ。一方の中ノ岳は神々しく白くて女性的。やがて、巻機山も見えて来るこちらも天女の如く真っ白だ。このような景色こそ、雪見酒に相応しい。越後湯沢駅に10時53分到着。大半がトンネルの鉄道旅で、山を愛でる時間は僅かだったが、それでも六日町駅から越後湯沢までの山風景は、十分満足がいく眺めだった。

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直江津でランチをしたあとは、宿に最寄りのまつだい駅まで、ほくほく線に乗る。何度か乗ったことがあるほくほく線だが、途中駅で降りるのは初めてだ。駅でビール(エチゴビール)を仕入れて乗り込む。車両はHK100形の2両編成。先頭車に"20th Anniversary"とある。開通してからもう20年も経つのか。
ほくほく線は、新幹線以外では最高速を誇っていた「旧はくたか」を走らせて越後湯沢と富山・金沢と結んでいたが、今はその「はくたか」がお役御免となったため、経営的に存続の危機に立たされている。しかし、上越と中越の経済圏を結ぶという役割はあるはずなので、そこに活路を求めることもできるのではなかろうか。もちろん、観光にも力を入れるべきだ。ぜひ、グルメ列車の企画をお願いしたい。
ほくほく線は基本的に踏切が無いので、「はくたか」が無くてもそれなりに高速運転が可能。普通列車のHK100形だって、地方私鉄には珍しく最高速度110km/hで走ることができる。これもアピールポイントだろう。
直江津駅から犀潟駅までは信越本線。海は近いはずだが見えない。反対側はひたすら水田。稲が育った頃はさぞ美しい景色だろう。この辺りは全く雪は無いので、残念ながら雪見酒とはならない。犀潟駅からほくほく線に入っても同じ景色。くびき駅を過ぎると急に山が迫って来て、次の大池いこいの森駅からはもうトンネルばかり。つまみなしで酒を呑む感じで、鉄道旅としてはやや物足りないのである。
しかし、まつだい駅の手前にある鍋立山トンネルという約9kmのトンネルは、工事に22年も掛かったそうで、大変な難工事だった。その理由は、膨張性地山という特殊な地盤だったことによる。なんでも、この付近では複数の泥火山が存在するのだそうな。泥火山と云えば、インドネシアのシドアルジョの泥火山を思い出す。下手に穴を掘ると、とんでもないことになるのだ。

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テキサスで閉鎖的ワンパターン生活(ちょっとだけ自由が利く強制収容所、と云えなくもない)を続けていると、帰ったらああしたい、こうしたいと色々アイデアや欲望が浮かぶものだ。そのひとつとして、日本に戻ったら雪見酒がしたい、との願望がだんだん膨らんできた。テキサスは滅多に雪は降らないし、絶望的に平原が続くだけである。「花鳥風月」、「雪月風花」なんていう言葉は、何万年経ってもテキサスでは生まれないだろうと思う。
帰国(≒出所)が決まったら、早速宿の手配をカミさんに依頼し、にんじんが目の前にぶら下がったテキサスの残日は忽ち過ぎて、今日の日を迎えた。
いつものように大宮駅から乗車。年の瀬なので、帰省客が多い。スノーボードを担いでいる若者も結構いる。駅ナカのコンビニは激混み。まだ午前7時前だが、朝食(サンドウィッチ)と共にエビスビールを購入する。行先は上越妙高駅。大宮からだったら1時間半強、上越が驚くほど近くなったものだ。
関東平野を走っている間は、雲はどんよりと低く垂れ込めていて、沿線の山は良く見えないので、酒(ビール)の肴にはならない。電子書籍を開けば、たちまち睡魔が襲って来てコトリと眠りに陥る。気が付くともう軽井沢を過ぎた。ここから先も似たような空模様だし、トンネルも多いので再びビールをぐびぐびやる。
この先もほぼ10分毎に停車するものの(「はくたか」なので)、いつのまにかもう上越妙高駅。かつての信越本線脇野田駅。恐らくは超ローカル駅だったのだろうが、突如新幹線の駅になったばかりで、駅から眺める範囲ではとても長閑。思ったよりもだいぶ雪が少ないものの、雪国に来た実感がしてきた。テキサスとの景色の違いをしみじみ味わう。

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熱海の帰りは、久しぶりにひとり新幹線。座ったら昨日の残り酒を取り出し、さっそくちびちびやる。景色を眺めながら、といきたいところだが、新幹線は熱海を発車すると、すぐにトンネルに入ってしまう。もうちょっと海岸線を走って欲しいが、この辺りは山が海に迫っているのでそうはいかない。
今回登った玄岳は、たかだか標高798.5mだと甘く見ていたが、地図を確認する限り登山口の標高は約200m、正味600mを登ったことになる。つまり、標高599.3mの高尾山よりはワンランク上、テキサスの田舎町で怠惰な生活をして来た者には、なかなかに手強いのだ(高尾山も、登山口は標高約200mで奇しくも同じ)。
その国土地理院地図を見ていて気が付いたことだが、玄岳の標高は地図では798.5mだが、山頂にあった標識では何故か799.2mだった(こちらがその証拠)。この手の話は良くある感じ(≒最高点に三角点があるとは限らない)とは云え、799.2mという数字の出処が些か気になる。天下御免の国土地理院に対抗して、あえてわずか70cm高い数字を出した熱海市(もしかして函南町?)はどういう根拠、どういう意図だろうか。
穏やかに見える玄岳を実際に登ってみると、確かに西側は裾野が広がっているのに対して、東側の方がかなり険しくなっている感じ。何故だろうか。ググってみると果たして、かつては「多賀火山」と云う名の成層火山の東側が浸食され(波のせい、それとも山崩れ?)、玄岳はその成れの果てらしい。
ついでに調べれば、伊豆半島が本州にぶつかった頃、先ず「多賀火山」より南の「宇佐美火山」(約90万年前~)が最初に生まれ、次に「多賀火山」(約70万年前~)、その次に、北隣りの「湯河原火山」(約40万年前~)が出来、その次が更に北にある現在の火山「箱根山」というふうに、南北に連なって火山が出来たらしい。最初の3つは何れも成層火山だったらしいが、今は全く見る影もない。
その流れでいくと、そのうち箱根の更に北、不老山辺りに新たな火山が出来ても可笑しくない。なかなかリアルタイムで山が出来るのを見ることは無いので(最近の西之島噴火はちょっと興奮した)、予想される災害のことを考えれば甚だ不謹慎かもしれないが、つい期待してしまうのだ。

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今日のNH173便は、エコノミークラスもほぼ満員御礼状態。プレミアムエコノミー、ビジネスクラスとも完全に満席なので、多少マイルが貯まっているもののアップグレードは叶わず。しかし、小生の通路側の席の隣りはさいわい誰も来なかった。今日のフライトは、季節風が強いので定刻よりも30分ぐらい余計にかかるとのこと。つまり所要時間は14時間半ということになりそうで、飛び立つ前からややうんざり。
呑みもののサービスは、サントリー・プレミアムモルツをオーダー。ひさしぶりだ(と云っても、ほぼ2ヶ月ぶりだが)。たった1杯呑んだだけだったが良い気持ちになって、いつのまにか寝てしまい、気が付くと小生以外は黙々と食事中。慌てて、CAを呼んでカツカレーをオーダー。日本スタイルのカレーも、随分、久しぶりだ。
映画は、なんだかんだ3本観た。ひとつめは、おー、こんなのやっているんだと勇んで観た「ダークタワー」。原作者はかのスティーブン・キング。日本では今のところ未公開とのこと。原作は壮大な長編大作なので、それをそのまま映画には出来るはずもないが、はっきり云って、原作とはまったく異なるストーリーでかなり落胆。雰囲気だけは、なんとなくこんなもんかな、という印象。悪役(ウォルター役)のマシュー・マコノヒーが存在感を示していて、完全に主役のガンスリンガー役イドリス・エルバを喰っている。
ふたつめは、シャーリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」。正直云ってスパイ映画らしくストーリーが複雑で、一回観ただけでは追い切れなかった(途中で、寝てしまったせいもある)が、シャーリーズ・セロンが段々ボロボロになっていくのが迫真の演技(メイク?)という感じ。
もうひとつは「ダンケルク」という第二次世界大戦もの。もうこの手の題材は使えないものと思っていたが、意外にしぶとい。しかしどのような描写が目新しいのか判らず、次第に退屈になったので途中で観るのを諦めた。そのあとは電子書籍でしばし読書となったが、やはり段々目が疲れて来るので(しかし頭は冴えたままなので)、目をつぶったまま早く次の食事が来ないかと思うばかりで、なかなか時間が経たないのは難儀した。14時間半は長い。

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今日のNH174便は、搭乗率60%ぐらいだろうか。機材はいつもと同じ、ボーイング777-300ER。プレミアムエコノミー席は、ほぼ満席状態。チェックインカウンターで「1席空いておりますが・・・」と訊かれたが、中間席なので丁重にお断り。小生はいつものように、エコノミー3列シートの通路側。
反対側の窓側は、たしか前日まで空いていたはずだが、当日行ってみると、フィリピン女性がやってきて着席。結構、ぎりぎりになって席を取る人もいるのだと知る。そのフィリピン女性は、1つ前の窓側席に座っている同じくフィリピン女性と仲間のようだ。フィリピン人は、米国のヴィザを取るのがなかなか難しいと訊いているが、急遽ヴィザが下りたのかも知れない。
水平飛行に落ち着いたら、ドリンクサービス。やってきたCAは、名札を見れば韓国系の女性。成田・ヒューストン線に韓国女性とは珍しい(もしかして在日3世とか)。小生は迷わずプレミアムモルツ、フィリピーナはオレンジジュースを所望。ひと心地ついたら、さて映画でも見るか。ひと通り、メニューを眺めるが、あまり食指が動く映画が見当たらない。
それでも一つぐらいは観ようかと、「スパイダーマン ホームカミング」をチョイス。観ているうちに、何故スパイダーマン(まだ駆け出しのような設定)が、アイアンマンの弟子のような役柄なのか判らなかったが、どうやらこれはマーベル系の映画だと気が付いた。そういえば、この頃、マーベル系ばかり観ている気がする。つい、前回のフライトでは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」だった。個人的には、マーベル系(他にキャプテン・アメリカとか、ハルクとか)のキャラクターに親近感は無いのだが、気が付くと観ている感じ。「スパイダーマン ホームカミング」は、観ていて眠くはならない程度の作品だった。この頃、心を揺さぶられるような、はたまた頭をガーンと殴られるような映画は無いものか。

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週末のヒューストン~成田便は混んでいると思っていたが、意外にそれ程では無く安心した。たいていの場合、仕事の都合で移動日が決まるのはせいぜい10日程前。かなりぎりぎりになるので、安いチケットを持っていると、このような場合では期日変更が出来ないこともあるが、今回は簡単に席が取れ、かつプレミアムエコノミーへアップグレードもして貰えた。しかも通路側。
13時間も乗る場合には、大抵の人はトイレに数回行くことになる。そうなると、窓側の席の場合にはいちいち通路側に座っている人に断りを入れるのが面倒だし、寝ている場合には起こすのはやはり気が引ける。結局、ぎりぎりまで我慢したくなる。そうするとやはり、小生などはなるべく通路側に座りたいという心理が働く。一方で、窓側に座っている人がいる場合、その人へ、つい、いつでも遠慮なく声掛けして下さい、などと親切心を出したりすると、本当に、せっかく寝入ったばかりのタイミングで起されることがあるので、あえて申し出ることはやめることにしている。
ところが中には殆どトイレに行かないという人もいて(流石にヒューストン~成田間で一回も行かないということは無いだろうが)、そういう人は逆に、煩わしさが無い分、窓側の方に座りたいらしい。ひと其々である。
機内では、「The circle」と「キング・アーサー」を観た。前者は、かのエマ・ワトソンが主演でトム・ハンクスが共演。SNSが過度に発展した近未来のディストピア(反ユートピア)を描いたもののようだが、少々盛り上がりに欠けると云うか、メリハリが無い感じで、途中でうっかり寝てしまった。でもエマ・ワトソンが主演だから、それなりには売れるのだろう。
一方の「キング・アーサー」はCGをふんだんに使った、テンポが小気味いい作品。何処かで見たような奴が出ていると思ったら、やっぱりデヴィッド・ベッカムがちょい役だった。それにしてもジュード・ロウの悪者ぶりはかっこいい。これほど敵役に嵌る役者は、ジャック・ニコルソン以来ではなかろうか。

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実は今回、2週間ほど前にNH174便を予約した際、旅行会社の係員から「とりあえず席はお取りできますが、夏休みで混んでいますから、通路側も窓側もお取りできません」と宣告されていた。隣の通路側に、席からはみ出そうな200キロ超の巨漢が座っていたり、窓側がはしゃぎ廻る子供だったりする可能性は充分ある。ヒューストンまで12時間15分。想像する度に、ず~んと暗い気分だった。
しかし偶々、ちょうどマイルが貯まっていたこともあり、ダメ元でアップグレードを申し込んだところ、OKとのこと。チェックインカウンターのお姉さんが一瞬だけ、天女に見えた。一転して日本晴れ気分。ビジネスは本当に久しぶりだ。席に着いて辺りを見回すと、まだ空席がちらほら。通路を隔てて窓側は、日本人5人家族がずらりと席を取っている。うち子供3人。お父さんの勤め先は何処なのかはともかく、まだ小学生になったばかりのような子供が、ビジネスクラスに当たり前に座っているのを見るにつけ、この子は世の中を甘く見ちゃうんじゃ無いかと、人ごとながら気になる。その子達は育ちが良いせいか、席を離れて走り回るようなことをしなかったのは幸いだ。
食前の呑みものは、先ず「東光・純米吟醸原酒」をもらう。山形ツアーで馴染んだ酒だ。オードブルをつまみにちびちびやる。その後は、「白菊・特別純米」もいただく。こっちは爽やか系。そうこうしているうちに食事の時間。選んだ和食は「銀座・奥田」がプロデュース(この頃売り出し中の、有名料理人の店。もちろん、ミシュラン☆☆の銀座の店なんざ、こちとらお呼びじゃない)。どれもこれもなかなか美味い。久しぶりに、デザートまでしっかり喰った。毎度思うが、エコノミークラスとはえげつない程、差があるなぁ。次にマイルが貯まるのはいつのことだろうか。
機内放送で、遅ればせながら「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た。ストーリーは単純だが、映像美はなかなかのもの。やはり草薙素子は、スカーレット・ヨハンソンでなくてもよかった感じ。桃井かおりがお母さん役とは、笑った。その後、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」と「キングコング」もついでに観た。どちらも随分、金が掛かっているようだが、可も無く不可も無い感じ。
この頃のビジネスクラスのシートは、ボーイング777ダッシュ300でも完全フラット。おかげで快適な眠りについた。

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