山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

茅野駅16時20分発のあずさ26号に乗る。車内はほぼ満席。こんな季節でも、人の移動はこれほど多いのかと感じ入る。寒くて家の中で縮こまっているのは、猫ぐらいか。個人的に、今シーズンは昨年12月までヒューストンで過ごしていたせいか、日本の寒さがやけに凍みたような気がした。それでも寝るときに、湯たんぽやら電気行火・電気毛布なぞのお世話にならなかった(靴下だって履かない)ので、結局それほどの寒さではなかったということかも知れない。
茅野駅を出た「あずさ」は、富士見駅に向かってゆるゆると登り、その後下降に転じる。余り実感はないが、富士見駅辺りが中央東線で一番標高が高い。そこは天竜川と富士川の分水嶺でもあるのだが、明確な山がある訳では無い。そう云えば、小海線は野辺山駅付近の鉄道最高地点近くも、信濃川と富士川の分水嶺になるが、そこも、でろっとした高原に過ぎない。どうも八ヶ岳の裾野は、降った雨もどっちに流れていいのか迷うような曖昧模糊としたゾーンということだ。
そんなところを走る中央東線も、小淵沢を過ぎると甲府盆地に向かって明確に駆け下るようになり、線路も複雑な地形に合わせて蛇行する。そのおかげで、車窓から望める八ヶ岳や甲斐駒・鳳凰三山は、右に左に大きく振れる。酒をのんびり呑みながらも目だけは自然と山を追うので、うっかりうたた寝をするようなことにはならない。特に千両役者、甲斐駒ヶ岳は何度見ても心躍らせる姿、中央東線の乗り鉄旅には欠かせない存在だ。だだっ広い関東平野をひたすら走る、JR高崎線や東武日光線などでは味わえない贅沢な時間である。

DSC07131

DSC07132

DSC07133

DSC07134

DSC07135

DSC07138

DSC07142

DSC07145

この頃、新たなコンセプトの有料座席指定列車が、関東私鉄の間では流行りだ。その奔りは小田急のEXE30000形だと認識しているが、昨今の東武500系(リバティ)しかり、京王5000系しかり、そして西武の40000系しかり。京王5000系と西武40000系は共に、クロスシートからロングシートに切り替えが可能なスタイルだ。
平日、朝の通勤時はともかく、夕刻の帰宅時には身も心も疲れ果てて、ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車なんかで帰りたくない、偶には座って帰りたい、できればビール片手に優雅に帰りたい、その為にはエキストラチャージを払うのも吝かでは無い、というオヤジ達のニーズに応え(というか足元を見て)、鉄道各社はならばと新たな儲けネタを考えた。
一方、JRはどうせ回送するはずだった特急車両を流用して、ホームライナーとして特急料金程ではないが金を取る算段を考えた。どちらも戦略的には同じだが、我々としては古びた車両の使い回しよりも、新型車両に乗る方がちょっとウレシイ。
西武の40000系車両を使った"S-TRAIN"は、平日は所沢~豊洲間を、休日は西武秩父~元町・中華街間を走るという、ちょっと変則運行。我々が乗る"S-TRAIN 4号"は、17時5分西武秩父駅発で、19時38分に元町・中華街に到着となっている。私鉄特急で約2時間半も乗るのは、関東では東武特急リバティ(東武浅草~会津田島間)に次いで長い。こんなに長いとなると、途中で腹も空いてしまいそうだし、酒の買い足しも必要そうだ。
嬉々として乗車してみると、確かに新しくっていいし、FREE Wi-Fiも電源コンセントもあって便利。唯一残念なのは、シートの上に吊皮がずらりとぶら下がっていること(たぶん、京王5000系も同じだろう)。ロングシートにしているときは当然、吊皮が必要なのは判るが、クロスシート利用時に吊皮がぶら下がっていると、どうもオフ感が無く、通勤中の様な感じがしてならない。クロスシート時に、吊皮が天井に収納されたら完璧だが、さすがにそこまでは無理な注文か。

20180203_165826

20180203_170320

IMG_5827

IMG_5828

三峰口駅前の蕎麦屋「福島屋」で一寸まったりできた後、14時57分発の各停電車に乗るため改札口を入る。2番ホームに停まっていたのは、3両編成の7000系だった。秩父鉄道を時々利用する小生としては、すっかり馴染んでいる車両だが、この7000系は、かつて東急8500系として田園都市線に使われていた車両である。日頃殆ど東急を利用しない小生にとっては、そう云われればそうかな、ぐらいの感じだ。先頭車の塗装色と、扉にドア開閉ボタンが付いているところが、東急時代との大きな違いだろうか。
乗客は各車両の数人ずつ程度、御花畑駅までの途中で乗ってきた乗客も殆どいない。さっそく取り出した日本酒は、神奈川県海老名市にある泉橋酒造の「黒とんぼ・生酛純米酒」。以前、「夏ヤゴ」を呑んだことがある。「黒とんぼ」を口に含むと、生酛らしい複雑さは感じるものの、意外と爽やかだ。これほど口当たりが良い生酛も珍しいかも知れない。
御花畑までの途中駅は、白久、武州日野、武州中川、浦山口、影森の5つ。白久駅は駅前にあった酒屋(店名失念)が廃業したかどうか判らないままだ。もしそうだとすると、白久に下りて来るインセンティブが全く働かない。
武州日野駅も状況は似ているが、ちょっと離れたところにあるカフェ「ポルカドッツ和我家」が気になっているので確認したいところ。武州中川駅は白久駅と同様、酒屋の「櫻井太伝治商店」が開いているかどうかが全て。浦山口駅も、かつてあったコンビニがいつのまにか無くなったので魅力に欠ける。しかしここのトイレの外観が、何故かルネ・マグリットの「光の帝国」を連想させるので、偶には見てみたくなる。
影森駅は山に関係が無いので乗降することはないが、このちゃん曰く、ここから武甲山に登ったことがあると。それはたぶん、まだ武甲山があれほど痛々しく削られてはおらず、山頂ももう少し北の場所にあって、そこから西へ延びる尾根を利用できた頃のことだと思う。このちゃんの岩石採取はそんな時代から始まったらしい。

20180203_145047

20180203_145458

20180203_145819

IMG_5826

「正丸売店」でひと息入れたあと、飯能行各駅停車に乗車。乗車率は半分ぐらいだろうか。この時期はせいぜいこんなもの。奥武蔵に来るのは、やっぱり冬が良いと改めて感じる。それでも我々6人が纏まって座れる程は空いておらず、ちょっとだけ離れて座る。
車両は、今朝と同様、4000系。セミクロスシート仕様だが2ドア式なので、ほぼクロスシート車両と云ってもいいだろう。東武が会津鬼怒川線に乗り入れている東武6050系と似たような車内設備構成だが、大きな違いは東武6050系には折りたたみ式テーブルがあること。朝(往路)はどうでもいいが、これがあるとなしでは、復路の行楽感がだいぶ違ってくる。西武には是非、東武を見習ってもうちょっと善処願いたいところだ。
ボックスシートが確保できたので、やおら酒ボトルを取り出し、ちびちびやる。今日も先日の「笑四季・特別純米白ラベル火入れ」の残りだ。これまでだったら、だいたい1週間で一升瓶がなくなる勘定だったが、今週は胃の具合がいまいちで、あまり家呑みもしなかった。消費量が減ることは、もちろん家計費(小遣い)的にも、近くにある小学校での廃品回収の際に空瓶を出す本数が減って、カミさんが恥ずかしい思いをしなくても済むという上でも、好ましい傾向ではある。
つまみはさっき「正丸売店」で買った「秩父B級グルメ・みそポテトチップ」。みそポテトをつまみにするにはちょっと腹に堪えるが、チップだったらOK。このポテトチップは、秩父産の「借金なし大豆」という品種で作った味噌を使っているという念の入れよう。ちなみにこの「借金なし大豆」は「借金を為す(返せる)ほど収量が多い」という品種らしい。肝心のポテトチップの味は正直云って、う~ん、可もなく不可も無いって感じ。
パッケージには、秩父市のイメージキャラクター「ポテくまくん」が描かれている。横瀬町のイメージキャラクター「ブコーさん」よりは女性ウケがよろしいようである。

DSC06986

DSC06987

DSC06990

「夢乃家」で店主と話し込んだ後、塩山駅を17時20分発の立川行に乗る。やってきた車両は211系のロングシート。無粋だが致し方ない、周りに迷惑にならないほど空いているので、やおらボトルとカップを取り出し、ちびちびやることにした。
今日は「笑四季・特別純米白ラベル火入れ」という滋賀県甲賀市の酒を持参。仄かに果実(メロンかな?)の香りがするが、いわゆる吟醸酒ではない。旨味も酸味もそれなりにあり、それでいてかなりすいすい呑める感じの酒だ。
この頃の日本酒は、だいぶ変わってきているとつくづく思う。昔ながらの酒もそれなりには残っている訳だから、多様性の幅が広がっている感じ。どれが日本酒らしい日本酒か、もう一概には云えない。剣菱や、菊正が一世を風靡した時代はとっくに遠ざかったような気もするが、まだちゃんと売れているのだろうか。久しぶりに、何処かで呑んでみるか。
笹子トンネルと潜るともう辺りは暗い。滝子山も、雁ヶ腹摺山も良く判らない。景色が見られなくてロングシートだと、いつもの通勤電車と同じだ。そういえば、武蔵野線のロングシートの通勤電車(勿論、帰宅時間帯)で、日本酒をちびちびやっている奴を見ることはまず無いが、缶ビールやチューハイを、恥ずかしげにハンカチなどで側面を隠して呑んでいる人は、ごく偶に見掛ける。
何時ぞやは、堂々と呑んでいる30代くらいの女性を発見したことがあったが、余りに自然に呑んでいると珍しげに見るのは憚る気がして、皆(多くは男性)、その女性の存在に気が付かないような素振りを見せてしまう感じになる。堂々とした女性に、男性は弱い。その点、常磐線の場合となると、男性も結構、堂々と呑んでいる。柿ぴーの袋を、胸のポケットに入れていたりする。見ていて涙ぐましい。常磐線には、ちょっと他の路線とは違う酒呑み文化がある気がする。

DSC06945

「味らく茶や」を出たあと、また越後湯沢駅へ戻る。ホームへ上がる前に、KIOSKに寄って呑み鉄用のカップ酒を購入。大宮までは僅か50分余なので、とりあえず1本あればなんとかなる。買ったのは、鶴齢の青木酒造が造る「雪男」。スキー板を担いだ雪男のキャラクターがなかなか味がある。スキーを売り物にしている商売のやり方は巧いと思う。
もう一つ、駅の構内には、新潟のスキーをアピールする「レルヒさん」のキャラクターが至る所に貼られている。それに触発された訳ではないが、酒のつまみに買った柿の種・カレーバージョンの袋も「レルヒさん」だらけ。このゆるキャラがどの程度流行っているのかは判らないが、地元の観光協会が力を入れているのは間違いなさそう。HPだってある。
このキャラクターの元となってる実在上の人物、テオドール・エードラー・フォン・レルヒは、当時のオーストリア=ハンガリー帝国の軍人で、1910年から1913年まで来日した。当時の旧日本陸軍はその8年前、かの八甲田山で199名もの遭難死者を出したことで、スキー技術の習得には熱心だったので、レルヒはうってつけの人物だったようである。
我々が乗車する新幹線は、E4系の「MAXとき」。近々、二階建て車両のE4系は廃車になるらしいとのことで、この車両に乗れるのも残り少ないようだ。車内販売の点やバリアフリー、それに少子高齢化の観点からも、もう二階建て車両の時代ではないのかも知れない。二階席の眺めの良さは、もうしぶん無かった(今回も二階席)のでそれはやや残念。一階席は眺めが無い分、いつも空いていて、直前に乗る場合には何時も一階席だった。目線がホーム床面すれすれなので、スカート姿の女性が近くにやってくると窓から目を逸らす必要があった。そんな面倒ももうすぐなくなる。

DSC06711

DSC06712

DSC06713

DSC06714

DSC06715

DSC06717

DSC06718

朝食後をゆったりと過ごした後、「凌雲閣」の送迎車に乗ってまつだい駅まで出る。電車まで少々時間があるので、駅構内の売店や土産物店などを物色。ここは鉄道の駅舎が、道の駅・松代ふるさと会館と一緒になっている。余り見ないが、たしか西武秩父線芦ヶ久保駅も隣接していた。コンビニがあったので、「たかの井」という銘柄のカップ酒を購入する。これは小千谷の酒だ。
10時11分発越後湯沢行の快速に乗り、さっそく「たかの井」をちびちびやる。この快速電車には「ゆめぞら」という愛称が付けられていて、車両は昨日の普通電車と同じHK100形だが、車内の設備がちょっと違う。座席は全てクロスシートとなっていて、普通電車のセミクロスシートと異なる仕様だ。
電車がトンネル内に入ると、ミュージックと共に天井に動画が投影される。トンネルばかりのほくほく線としては、景色が見えなくて味気ないその時間を逆手にとって、動画を映すのはなかなかのアイデアだと思う。但し、動画そのものは大して面白いものではないので(イルカが水中を泳いだり、鳥が空を飛んでいる情景を映写しているだけなので)、小さい子供ならいざ知らず、小生には酒の肴とはならないので、すぐに飽きてしまう。勿論、暗いトンネルの壁を眺めているよりはましだけど。是非、コンテンツ向上に努めていただきたい。
六日町駅の手前の赤倉トンネルを出ると天井シアターは終了。その代わりに、目の前に越後三山がふわりと現れる。すっかり雪を纏っても、岩っぽい八海山は黒々としてやはり男性的な山だ。一方の中ノ岳は神々しく白くて女性的。やがて、巻機山も見えて来るこちらも天女の如く真っ白だ。このような景色こそ、雪見酒に相応しい。越後湯沢駅に10時53分到着。大半がトンネルの鉄道旅で、山を愛でる時間は僅かだったが、それでも六日町駅から越後湯沢までの山風景は、十分満足がいく眺めだった。

DSC06665

DSC06666

DSC06674

DSC06676

DSC06677

DSC06679

DSC06667

DSC06668

DSC06669

DSC06670

DSC06672

DSC06680

DSC06688

DSC06684

DSC06682

20171231_104326

20171231_104526

20171231_104535

20171231_104810

20171231_105103


直江津でランチをしたあとは、宿に最寄りのまつだい駅まで、ほくほく線に乗る。何度か乗ったことがあるほくほく線だが、途中駅で降りるのは初めてだ。駅でビール(エチゴビール)を仕入れて乗り込む。車両はHK100形の2両編成。先頭車に"20th Anniversary"とある。開通してからもう20年も経つのか。
ほくほく線は、新幹線以外では最高速を誇っていた「旧はくたか」を走らせて越後湯沢と富山・金沢と結んでいたが、今はその「はくたか」がお役御免となったため、経営的に存続の危機に立たされている。しかし、上越と中越の経済圏を結ぶという役割はあるはずなので、そこに活路を求めることもできるのではなかろうか。もちろん、観光にも力を入れるべきだ。ぜひ、グルメ列車の企画をお願いしたい。
ほくほく線は基本的に踏切が無いので、「はくたか」が無くてもそれなりに高速運転が可能。普通列車のHK100形だって、地方私鉄には珍しく最高速度110km/hで走ることができる。これもアピールポイントだろう。
直江津駅から犀潟駅までは信越本線。海は近いはずだが見えない。反対側はひたすら水田。稲が育った頃はさぞ美しい景色だろう。この辺りは全く雪は無いので、残念ながら雪見酒とはならない。犀潟駅からほくほく線に入っても同じ景色。くびき駅を過ぎると急に山が迫って来て、次の大池いこいの森駅からはもうトンネルばかり。つまみなしで酒を呑む感じで、鉄道旅としてはやや物足りないのである。
しかし、まつだい駅の手前にある鍋立山トンネルという約9kmのトンネルは、工事に22年も掛かったそうで、大変な難工事だった。その理由は、膨張性地山という特殊な地盤だったことによる。なんでも、この付近では複数の泥火山が存在するのだそうな。泥火山と云えば、インドネシアのシドアルジョの泥火山を思い出す。下手に穴を掘ると、とんでもないことになるのだ。

IMG_20171230_141557

IMG_20171230_141739

IMG_20171230_143723

テキサスで閉鎖的ワンパターン生活(ちょっとだけ自由が利く強制収容所、と云えなくもない)を続けていると、帰ったらああしたい、こうしたいと色々アイデアや欲望が浮かぶものだ。そのひとつとして、日本に戻ったら雪見酒がしたい、との願望がだんだん膨らんできた。テキサスは滅多に雪は降らないし、絶望的に平原が続くだけである。「花鳥風月」、「雪月風花」なんていう言葉は、何万年経ってもテキサスでは生まれないだろうと思う。
帰国(≒出所)が決まったら、早速宿の手配をカミさんに依頼し、にんじんが目の前にぶら下がったテキサスの残日は忽ち過ぎて、今日の日を迎えた。
いつものように大宮駅から乗車。年の瀬なので、帰省客が多い。スノーボードを担いでいる若者も結構いる。駅ナカのコンビニは激混み。まだ午前7時前だが、朝食(サンドウィッチ)と共にエビスビールを購入する。行先は上越妙高駅。大宮からだったら1時間半強、上越が驚くほど近くなったものだ。
関東平野を走っている間は、雲はどんよりと低く垂れ込めていて、沿線の山は良く見えないので、酒(ビール)の肴にはならない。電子書籍を開けば、たちまち睡魔が襲って来てコトリと眠りに陥る。気が付くともう軽井沢を過ぎた。ここから先も似たような空模様だし、トンネルも多いので再びビールをぐびぐびやる。
この先もほぼ10分毎に停車するものの(「はくたか」なので)、いつのまにかもう上越妙高駅。かつての信越本線脇野田駅。恐らくは超ローカル駅だったのだろうが、突如新幹線の駅になったばかりで、駅から眺める範囲ではとても長閑。思ったよりもだいぶ雪が少ないものの、雪国に来た実感がしてきた。テキサスとの景色の違いをしみじみ味わう。

20171230_070342

20171230_070359

20171230_083832

熱海の帰りは、久しぶりにひとり新幹線。座ったら昨日の残り酒を取り出し、さっそくちびちびやる。景色を眺めながら、といきたいところだが、新幹線は熱海を発車すると、すぐにトンネルに入ってしまう。もうちょっと海岸線を走って欲しいが、この辺りは山が海に迫っているのでそうはいかない。
今回登った玄岳は、たかだか標高798.5mだと甘く見ていたが、地図を確認する限り登山口の標高は約200m、正味600mを登ったことになる。つまり、標高599.3mの高尾山よりはワンランク上、テキサスの田舎町で怠惰な生活をして来た者には、なかなかに手強いのだ(高尾山も、登山口は標高約200mで奇しくも同じ)。
その国土地理院地図を見ていて気が付いたことだが、玄岳の標高は地図では798.5mだが、山頂にあった標識では何故か799.2mだった(こちらがその証拠)。この手の話は良くある感じ(≒最高点に三角点があるとは限らない)とは云え、799.2mという数字の出処が些か気になる。天下御免の国土地理院に対抗して、あえてわずか70cm高い数字を出した熱海市(もしかして函南町?)はどういう根拠、どういう意図だろうか。
穏やかに見える玄岳を実際に登ってみると、確かに西側は裾野が広がっているのに対して、東側の方がかなり険しくなっている感じ。何故だろうか。ググってみると果たして、かつては「多賀火山」と云う名の成層火山の東側が浸食され(波のせい、それとも山崩れ?)、玄岳はその成れの果てらしい。
ついでに調べれば、伊豆半島が本州にぶつかった頃、先ず「多賀火山」より南の「宇佐美火山」(約90万年前~)が最初に生まれ、次に「多賀火山」(約70万年前~)、その次に、北隣りの「湯河原火山」(約40万年前~)が出来、その次が更に北にある現在の火山「箱根山」というふうに、南北に連なって火山が出来たらしい。最初の3つは何れも成層火山だったらしいが、今は全く見る影もない。
その流れでいくと、そのうち箱根の更に北、不老山辺りに新たな火山が出来ても可笑しくない。なかなかリアルタイムで山が出来るのを見ることは無いので(最近の西之島噴火はちょっと興奮した)、予想される災害のことを考えれば甚だ不謹慎かもしれないが、つい期待してしまうのだ。

DSC06608

DSC06609

DSC06611

今日のNH173便は、エコノミークラスもほぼ満員御礼状態。プレミアムエコノミー、ビジネスクラスとも完全に満席なので、多少マイルが貯まっているもののアップグレードは叶わず。しかし、小生の通路側の席の隣りはさいわい誰も来なかった。今日のフライトは、季節風が強いので定刻よりも30分ぐらい余計にかかるとのこと。つまり所要時間は14時間半ということになりそうで、飛び立つ前からややうんざり。
呑みもののサービスは、サントリー・プレミアムモルツをオーダー。ひさしぶりだ(と云っても、ほぼ2ヶ月ぶりだが)。たった1杯呑んだだけだったが良い気持ちになって、いつのまにか寝てしまい、気が付くと小生以外は黙々と食事中。慌てて、CAを呼んでカツカレーをオーダー。日本スタイルのカレーも、随分、久しぶりだ。
映画は、なんだかんだ3本観た。ひとつめは、おー、こんなのやっているんだと勇んで観た「ダークタワー」。原作者はかのスティーブン・キング。日本では今のところ未公開とのこと。原作は壮大な長編大作なので、それをそのまま映画には出来るはずもないが、はっきり云って、原作とはまったく異なるストーリーでかなり落胆。雰囲気だけは、なんとなくこんなもんかな、という印象。悪役(ウォルター役)のマシュー・マコノヒーが存在感を示していて、完全に主役のガンスリンガー役イドリス・エルバを喰っている。
ふたつめは、シャーリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」。正直云ってスパイ映画らしくストーリーが複雑で、一回観ただけでは追い切れなかった(途中で、寝てしまったせいもある)が、シャーリーズ・セロンが段々ボロボロになっていくのが迫真の演技(メイク?)という感じ。
もうひとつは「ダンケルク」という第二次世界大戦もの。もうこの手の題材は使えないものと思っていたが、意外にしぶとい。しかしどのような描写が目新しいのか判らず、次第に退屈になったので途中で観るのを諦めた。そのあとは電子書籍でしばし読書となったが、やはり段々目が疲れて来るので(しかし頭は冴えたままなので)、目をつぶったまま早く次の食事が来ないかと思うばかりで、なかなか時間が経たないのは難儀した。14時間半は長い。

20171215_093528

20171215_122102

20171215_132050

20171215_190127

20171215_224603_001

今日のNH174便は、搭乗率60%ぐらいだろうか。機材はいつもと同じ、ボーイング777-300ER。プレミアムエコノミー席は、ほぼ満席状態。チェックインカウンターで「1席空いておりますが・・・」と訊かれたが、中間席なので丁重にお断り。小生はいつものように、エコノミー3列シートの通路側。
反対側の窓側は、たしか前日まで空いていたはずだが、当日行ってみると、フィリピン女性がやってきて着席。結構、ぎりぎりになって席を取る人もいるのだと知る。そのフィリピン女性は、1つ前の窓側席に座っている同じくフィリピン女性と仲間のようだ。フィリピン人は、米国のヴィザを取るのがなかなか難しいと訊いているが、急遽ヴィザが下りたのかも知れない。
水平飛行に落ち着いたら、ドリンクサービス。やってきたCAは、名札を見れば韓国系の女性。成田・ヒューストン線に韓国女性とは珍しい(もしかして在日3世とか)。小生は迷わずプレミアムモルツ、フィリピーナはオレンジジュースを所望。ひと心地ついたら、さて映画でも見るか。ひと通り、メニューを眺めるが、あまり食指が動く映画が見当たらない。
それでも一つぐらいは観ようかと、「スパイダーマン ホームカミング」をチョイス。観ているうちに、何故スパイダーマン(まだ駆け出しのような設定)が、アイアンマンの弟子のような役柄なのか判らなかったが、どうやらこれはマーベル系の映画だと気が付いた。そういえば、この頃、マーベル系ばかり観ている気がする。つい、前回のフライトでは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」だった。個人的には、マーベル系(他にキャプテン・アメリカとか、ハルクとか)のキャラクターに親近感は無いのだが、気が付くと観ている感じ。「スパイダーマン ホームカミング」は、観ていて眠くはならない程度の作品だった。この頃、心を揺さぶられるような、はたまた頭をガーンと殴られるような映画は無いものか。

IMG_20171011_120740

IMG_20171011_124456

週末のヒューストン~成田便は混んでいると思っていたが、意外にそれ程では無く安心した。たいていの場合、仕事の都合で移動日が決まるのはせいぜい10日程前。かなりぎりぎりになるので、安いチケットを持っていると、このような場合では期日変更が出来ないこともあるが、今回は簡単に席が取れ、かつプレミアムエコノミーへアップグレードもして貰えた。しかも通路側。
13時間も乗る場合には、大抵の人はトイレに数回行くことになる。そうなると、窓側の席の場合にはいちいち通路側に座っている人に断りを入れるのが面倒だし、寝ている場合には起こすのはやはり気が引ける。結局、ぎりぎりまで我慢したくなる。そうするとやはり、小生などはなるべく通路側に座りたいという心理が働く。一方で、窓側に座っている人がいる場合、その人へ、つい、いつでも遠慮なく声掛けして下さい、などと親切心を出したりすると、本当に、せっかく寝入ったばかりのタイミングで起されることがあるので、あえて申し出ることはやめることにしている。
ところが中には殆どトイレに行かないという人もいて(流石にヒューストン~成田間で一回も行かないということは無いだろうが)、そういう人は逆に、煩わしさが無い分、窓側の方に座りたいらしい。ひと其々である。
機内では、「The circle」と「キング・アーサー」を観た。前者は、かのエマ・ワトソンが主演でトム・ハンクスが共演。SNSが過度に発展した近未来のディストピア(反ユートピア)を描いたもののようだが、少々盛り上がりに欠けると云うか、メリハリが無い感じで、途中でうっかり寝てしまった。でもエマ・ワトソンが主演だから、それなりには売れるのだろう。
一方の「キング・アーサー」はCGをふんだんに使った、テンポが小気味いい作品。何処かで見たような奴が出ていると思ったら、やっぱりデヴィッド・ベッカムがちょい役だった。それにしてもジュード・ロウの悪者ぶりはかっこいい。これほど敵役に嵌る役者は、ジャック・ニコルソン以来ではなかろうか。

20170922_125644

20170922_224652

実は今回、2週間ほど前にNH174便を予約した際、旅行会社の係員から「とりあえず席はお取りできますが、夏休みで混んでいますから、通路側も窓側もお取りできません」と宣告されていた。隣の通路側に、席からはみ出そうな200キロ超の巨漢が座っていたり、窓側がはしゃぎ廻る子供だったりする可能性は充分ある。ヒューストンまで12時間15分。想像する度に、ず~んと暗い気分だった。
しかし偶々、ちょうどマイルが貯まっていたこともあり、ダメ元でアップグレードを申し込んだところ、OKとのこと。チェックインカウンターのお姉さんが一瞬だけ、天女に見えた。一転して日本晴れ気分。ビジネスは本当に久しぶりだ。席に着いて辺りを見回すと、まだ空席がちらほら。通路を隔てて窓側は、日本人5人家族がずらりと席を取っている。うち子供3人。お父さんの勤め先は何処なのかはともかく、まだ小学生になったばかりのような子供が、ビジネスクラスに当たり前に座っているのを見るにつけ、この子は世の中を甘く見ちゃうんじゃ無いかと、人ごとながら気になる。その子達は育ちが良いせいか、席を離れて走り回るようなことをしなかったのは幸いだ。
食前の呑みものは、先ず「東光・純米吟醸原酒」をもらう。山形ツアーで馴染んだ酒だ。オードブルをつまみにちびちびやる。その後は、「白菊・特別純米」もいただく。こっちは爽やか系。そうこうしているうちに食事の時間。選んだ和食は「銀座・奥田」がプロデュース(この頃売り出し中の、有名料理人の店。もちろん、ミシュラン☆☆の銀座の店なんざ、こちとらお呼びじゃない)。どれもこれもなかなか美味い。久しぶりに、デザートまでしっかり喰った。毎度思うが、エコノミークラスとはえげつない程、差があるなぁ。次にマイルが貯まるのはいつのことだろうか。
機内放送で、遅ればせながら「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た。ストーリーは単純だが、映像美はなかなかのもの。やはり草薙素子は、スカーレット・ヨハンソンでなくてもよかった感じ。桃井かおりがお母さん役とは、笑った。その後、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」と「キングコング」もついでに観た。どちらも随分、金が掛かっているようだが、可も無く不可も無い感じ。
この頃のビジネスクラスのシートは、ボーイング777ダッシュ300でも完全フラット。おかげで快適な眠りについた。

20170802_110727

20170802_111419

20170802_112902

20170802_121118

20170802_121222

20170802_121227

20170802_123448

20170802_124301

20170802_124817

20170802_131954

20170802_132003

20170802_132044

20170802_135514

20170802_141847

20170802_213238



ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港ターミナルDにある、ANAのチェックインカウンターには誰も並んでおらず、数人いた女性係員は手持ち無沙汰の状態。小生が現れると、3つのカウンターそれぞれから手招きが起こる。
真ん中のカウンターでチェックインすると、いきなり、通路側の席がいいか、窓側の席が良いのか訊いてくる。一番後ろの通路側エコノミー席を取っていたはずだと思ったが、そうか、プレミアムエコノミーの席が空いていたんだと気が付き、「通路側で」と返事。
搭乗してみると、たしかにプレミアムエコノミーはガラガラ。半分もいない。こんなことは珍しいかも知れない。小生の席がある3列席は小生だけ。前後も通路側席だけなので、こういうときにはやっぱり窓際席にして、気兼ねなくリクライニング。やがて現れる、アメリカ時間の昼食(日本時間だったら早朝食)は天丼にした。
野村萬斎主演の「花戦さ」を観てみる。池坊のプロパガンダ映画かと思ったが、原作は小説だそうだ。この映画の中では野村萬斎は一貫して「静」。狂言師が「動」を演じないのは、やや不完全燃焼な印象である。脇はそうそうたる俳優が演じている。佐藤浩市が利休役をやるようになったのかと少々驚く。ちょっと冴えない感じ。
続いて「ローガン」を観てみる。いつの間にかX-メンシリーズも第10作とのこと。これが本当に最終作のようだが、ヒュー・ジャックマンも随分と儲けたことだろう。かなり老けた役をやっているが、まだ40代。また違った味を出してくれるだろう。
東に向かうNH173便は、ずっと太陽を追い掛けるので日が暮れないが、日付変更線を跨いだとたん、次の日になるというのが、まだ何となく違和感がある。

20170725_130832

20170725_130820

20170725_220801

今回はUN便ではなく、NH(ANA)の直行便でヒューストンへ。機材はボーイング777のダッシュ300。12時間15分の長旅。予約した時点で、既に通路側は一杯だったのでやむなく窓側。チェックインカウンターでは、プレミアムエコノミー席で、(通路側でも窓側でもない)中間の席が空いているがどうしますか、と聞かれ、ちょっとだけ迷ってからやっぱり断った。正直、どちらの方が良いのか良くわからない。わからないのだから、試しに真ん中のプレミアムエコノミー席を体験するのも手だったかも知れない。
窓際エコノミー席に座ったが、隣の席は空いていたので比較的楽チン。通路側の席に座ったのは小生とほぼ同年代と思しき中国系アメリカ人。気を利かせてくれたのかその方が楽なのか、靴を脱いで座席に正座。周りには暴れ回る子連れが居なかったのも幸いだ。機内サービス(≒CAの気配り)は段違い。日本人であえてUN便をチョイスする人の気が知れない。
離陸して暫くすると、先ず飲み物サービス。ビールを注文すると、特に銘柄を指定した訳ではないがプレミアムモルツが出てきた。つまみはおかき。これはこれでなかなか美味い。ビールに良く合う。ビールを呑みながら映画でも見ることにした。
色々有って迷ったが、「夜に生きる」と「本能寺ホテル」の2本を観た。「夜に生きる」はベン・アフレック監督・脚本・主演の映画。いわゆる禁酒法時代のギャング映画で、さんざん描かれ尽くした感があるモチーフなので、正直云ってベン・アフレックじゃなくても同じって感じでいまいち。「本能寺ホテル」は「プリンセス・トヨトミ」的綾瀬はるかの能天気さが目立つ程度で、脚本が余り練られていない印象。堤真一は、織田信長に嵌まり役だなあと思う。
ビールを呑み終わった頃に食事が出てくる。日本時間的には昼食だが、アメリカ時間からすれば夕食(夜食)の時間。和食をチョイスすると「鶏唐揚げと彩り野菜弁当」が出てきた。呑み物は白ワインにした。鶏唐揚げはちっともパリッとしていないが、それでもまずまずの味で量的にも十分だった。

20170530_114309

20170530_122837

20170530_131122

20170530_131503

20170530_211815

20170530_211848

20170530_214940

20170530_215637

吾妻線は、文字通り吾妻川に沿って下る。谷は結構深く、両側に河岸段丘が発達している。中之条駅から25kmほど上流に、政治に翻弄された八ツ場(と書いて「やんば」と読ませるのは、少々強引過ぎないか?と常々感じている)ダムが建設中のはずである。
小生はダムマニアでは無いが、今後日本で、このような規模のダムはもう建設されることは無いらしいので(もう建設適地も無く、必要性も無いらしい)、一度、建設現場を眺めてみたいものである。ダムは単にコンクリートの塊じゃ無いか、と思ってしまうが、実はなかなか興味深いところがある。
コンクリートはその特性上、圧縮強度以外を強度計算に使うことが無い。引張やせん断力は、通常、鉄筋や鉄骨が担うのだ。しかし、その巨大なダムでは鉄骨や鉄筋を使うことは無い。どうやって圧縮強度以外が掛らないような構造にするかは、土木設計屋の腕の見せ所。もっと知りたいところだが、小生は構造屋でも無いので、これ以上、専門的な話を聞いてもたぶん判らないので、ここまでだ。
ビールはさっきの蕎麦屋で呑んだばかりなので、駅のKIOSKでは地酒を買ってみた。「船尾瀧」という名前のカップ酒。「船尾瀧」は榛名山の西山麓、上越線沿線にある柴崎酒造のブランド。実際に、伊香保町ある滝の名前でもあるらしい。
吾妻川を眺めながら早速口開け、口に含んでみると辛口ではあるが、酸味も程良く意外に呑みやすい。これならばスイスイ呑んでしまいそう。1本しか買わなかったことがやや悔やまれる。列車の進み具合を見ながら、チビチビと舐めることにした。

20170522_132437

20170522_132449

20170522_132710

大宮駅9時26分発の「特急草津31号」に乗車。大宮で在来線下りに乗ることも珍しいが、特急に乗るのもかなり久しぶり。やってきたのは651系車両。かつて「特急草津」や「特急たにがわ」は、いわゆる踊り子号にも使われていた185系だったが、いつの間にか変わっていた。
この651系は以前、「スーパーひたち」として常磐線を走っていたので、会社の出張では随分と利用させてもらった。内装も、タキシードボディーと称された、すっきり外観もそのままだが、常磐線用に交流直流両用だった電源仕様は、高崎線・上越線・吾妻線用に直流専用に変更されていると思われる。
高崎線を進んでいる分には、左の車窓から遠くに秩父の山が見える以外は、基本的に景色は退屈だ。ビールを呑みながら読書をすることになるが、何の気無しに、各席のシートポケットに入っている通販カタログをパラパラと捲る。
毎度思うことだが、いったいこんなのを買う奴が世の中にいるのか、と思うほどくだらない商品が紹介されていたりする。しかも、何年も前から変わらずに載っていたりするので、意外に根強く需要があるのかも知れないなどと感心したりして、多少の退屈凌ぎにはなる。
列車は高崎を過ぎると、榛名山と赤城山が間近に迫ってくるので、くだらないカタログを見ている場合ではなくなる。相変わらず榛名山はごつごつ、赤城山はたおやかだ。渋川駅では偶々、SLみなかみ号が停車していて、乗客がホームに出て思い思いにスナップ写真を撮っている光景に出くわす。みんな、なんだか楽しそうだ。牽引するのはD51498号機。
吾妻川沿いにうねるように進むようになると、やがて中之条駅到着。車窓の山旅はここで終了。

20170521_092444

20170521_092623

20170521_092807

20170521_093954

20170521_094138

20170521_095738

20170521_095815

20170521_101803

20170521_104028

20170521_104053

20170521_104054

20170521_104055

20170521_104249

「ポッポ駅前屋」でのんびりしたあと、18時5分山北発の国府津行普通電車に乗る。車内は混んでいるということもないが、座席はほぼ埋まった状態。立ちんぼだが松田駅まではわずか8分。明神ヶ岳を眺めているうちに着いてしまう。松田駅18時13分着。
ここで降りる乗客はそれなりにいるが、彼らはほぼ全て小田急への乗り換え口へと繋がる地下トンネルへ向かう。我々はその流れに逆らって、西端の跨線橋を渡り、北口の改札へ急ぐ。あさぎり6号が発車する18時23分まで10分しか無いのでのんびりは出来ない。段取りが悪い駅員だと自発的にパニックを引き起こす可能性もあるので、なるべく悪戯にプレッシャーを与えないよう、気を遣っておきたいところだ。
窓口の駅員は、前回もいた方と同じ。今までは日替わりのように違った駅員が対応していたが、この頃は固定されたようだ。このひとがが常勤となったのかも知れない。我々のあとに、もう2組があさぎり6号に乗るため、同じく窓口で並んで待っている。少々イライラしている様子。やはり、まっしぐらに北口へやってきて良かった。
あさぎり6号への乗り換え時間が10分しか無いのは、我々だけであれば問題無いが、何人も並んでいる状態に遭遇したりするとかなり厳しい。10分というのはリスキーだが、御殿場線のもう1本前の普通電車となると山北駅発が17時33分。30分以上前になる。今日のように、「ポッポ駅前屋」でたっぷり呑んで喰った場合には、その電車でも構わないが、そうで無ければ少々悩ましい。ことほど左様に、このあさぎり6号はドラマが起きる可能性を常に秘めているのである。
しかし、今日も何も事件は起こらなかった。優秀な駅員が常勤となってしまうと、この乗り換えがややもの足りなく感じてしまうのは、少々残念だが、世はすべて事も無し。ありがたい、ありがたい。

DSC06251

DSC06252

DSC06253

DSC06254

DSC06255

今回は図らずも、行きも帰りもつい先月の21日に営業運転を開始したばかりの新型特急リバティに乗車することになった。リバティ(Revaty)は、VarietyとLibertyの造語とのこと、そんなことはどうでも良いが、やはり新しい車両は気持ちが良い。シートは江戸小紋のような藍色柄で和のテイスト、海外旅行客を意識しているものと思われる。
和尚は、東武日光駅前の土産物屋で、湯葉とヤシオマスを仕入れてきた。ヤシオマスは冷凍庫に入っていた土産用のシロモノだが、和尚が「電車の中で食べたい」と我が儘を云ったら、女将が「ようござんす」と請け合い、一生懸命解凍してくれた。
調べてみるとヤシオマスは栃木県水産試験場が開発した魚で、肉の色が県花のアカヤシオに似ているため命名されたとのことだが、さっきまで見てきたアカヤシオはピンク色掛かっているのに対して、こちらはどうしてもオレンジ系に見える。うーん、ちょっと無理矢理な感じ。そんなこともどうでも良いが、味は申し分なし。舌に蕩ける。
ヤシオマスはニジマスの三倍体。生殖能力がない分、大きくなり続けるため、食用としての価値が高くなる訳だ。長野駅前の「大久保西の茶屋」で喰った信州サーモンも、ブラウントラウトとニジマスの三倍体だった。一般に淡水の魚は小さいが、三倍体を使うことで商品価値も上がるということで、この頃の流行りなのかも知れない。
対して、小生が持参した酒は飛良泉山廃純米マルヒNo.77という、秋田の酒。かなり酸味が勝っているが、生酒のフレッシュ感も相まって、意外に呑みやすい。これならば、ヤシオマスや湯葉とも合う。今回は、滅多にないリッチな帰路となった。


P5130451

DSC_1646

DSC_1647

DSC_1648

DSC_1649

DSC_1650

DSC_1651

DSC_1652

DSC_1653

DSC_1654

DSC_1655

↑このページのトップヘ