山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

車内・船内・機内

塩山駅15時55分発の高尾行き普通電車に乗る。でもその前に、駅のKIOSKで金精軒の「生信玄餅」を土産に購入。そういえばテレビか雑誌だったか、今日6月1日は、金精軒の「水信玄餅」を売り出す日だと聞いた。でも日持ちがしないので(というか、30分程度で美味しさが失われてしまうらしい)、本店か韮崎店しか売らないとのこと。わざわざそこまでして買うかどうか、特段、甘味には疎い小生は「生信玄餅」で十分だ(その後、店の前で辛抱強く待つ人の行列をテレビで見た。気が知れない)。
今回乗った211系は、久しぶりにセミクロスシート車両だ。往路はともかく(往路はシラフなので我慢できる)、帰り道だったらロングシートは勘弁して欲しい。さっそく窓枠に酒のボトルとカップとつまみを並べて「呑み鉄」の準備完了。
度々思うことだが、山屋にとって中央線の車窓からの眺めはとても贅沢である。山を嗜まない輩にとっても、列車旅が好きな「乗り鉄」や「呑み鉄」であれば、少なくとも飽きない眺めであるはず(一方、山屋でも、乗り鉄でも、呑み鉄でもない者にとっては、退屈なだけだろう)。
特に、日野春から小淵沢辺りまでと、この塩山から勝沼ぶどう郷までの眺めは、日本三大車窓にも匹敵すると個人的に確信している。現在はそのひとつ、狩勝峠越えが廃線で無くなってしまった。代わりに中央線を入れるべきと思う。日野春から小淵沢と、塩山から勝沼ぶどう郷間のどちらを挙げるべきかかなり悩ましいが、甲州高尾山の下を抜ける大日影トンネルを出ると、ぱっと広がる南アルプス、特に白根三山の眺めは、他に比類するものが無いと思うので、後者かなと。
今回は復路なので大展望は、列車がトンネルに入り突然、一巻の終わりとなった。

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七日町を観光し、「田事」で郷土料理の昼食を摂り、地酒等土産物を物色しているうちに、そろそろ会津をオサラバする時間だ。でも実は、個人的にはこれからがメイン・イベント。郡山廻りで新幹線利用すれば3時間も掛からずに東京へ帰れるが、そこを5時間以上掛けてゆったり列車旅を楽しもうと、先ずは会津田島まで「会津浪漫星号」というお座敷&トロッコ列車に乗ることにしたのだった。
この列車は、トロッコ車両とお座敷展望車両との2両編成。本来ならばトロッコ車両に乗るべきところだが、今日は暑くて暑くてとてもじゃないが無理、エアコンが効いたお座敷展望車両じゃないと耐えられない。しかし何故か、我々以外にお座敷展望車両に乗った客はゼロだった(トロッコ車両にはその後、団体が乗ってきてかなり賑わっていた)。皆さん、暑さに我慢強い。
お座敷展望車両は、風を感じられないものの、窓は大きくて眺めは申し分ない。昨日の残り酒と乾きものを取り出し。ちびちびやる。会津鉄道はほぼ全て阿賀野川の源流に沿っているので、基本的に渓谷の眺めが続く。芦ノ牧温泉駅には少々停車。ここには「ネコ駅長」がいるが、なおちゃんが見に行ったらお昼寝中で出てこなかった由(ネコはだいたい、そんなものである)。
湯野上温泉駅は、5年前に民宿「にしきや」に泊まった際利用した、藁葺き屋根の駅舎があり、懐かしい。養鱒公園駅辺りから見える山が、そのときに登った三倉山だろうか。
やがて終点の会津田島駅に到着、ここから東武線直通のの各駅停車に乗り換え、次は下今市まで向かう。乗り換え時間に駅構内をぶらぶらしていたら、地酒(カップ酒ではない)の自動販売機があった。さすがは酒どころ会津だと、いたく感心した。

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結局、最終日は観光だけだったとは云え、なんだかんだずっと雨天だった(降られなかったのは、朝一番の「碌山美術館」だけ)。今年のGW前半は甚だ天候不順だった。例年、GWはピーカンの天気に恵まれてきた(酷い日焼けをした思い出ばかりだった)ので、ここ10数年ではこのような天気は記憶が無い。
そんな状況で、なんとか涸沢まで行けたのは上出来だったと云えるだろうし、蝶ヶ岳を避けたことで悪天候の稜線を歩かずに済んだのは、まずまず妥当な判断だったと密かに自画自賛している。もし雪の稜線で雨に降られ濡れると、気分が萎えるし本当に凍えてくる。
学生時代、正月の八ヶ岳で丸一日本降りの雨に遭遇し、エラい目にあった覚えがある。衣類だけでなくシュラフもぐっしょり濡れてしまい、夏沢峠の冬季避難小屋へ逃げ込み、寝たくても寝られない大変気持ちが悪い一夜を過ごした。
そう考えれば、天候不順は厄介な事象ながら偶には遭遇すると覚悟が必要。CO2増加による地球温暖化だけでは説明が付かないような気がする。上高地周辺だったからエスケーププラン、コンティンジェンシープランを選択する余地があるが、必ずしもそんなに便利な場所ばかりでは無い。
ということで、今回は何かと考えさせられる山行だった。そんなことを思い浮かべながら、帰途につく。なんだかんだ観光で動き回った時間が長かったせいでまた喉が渇いたので、駅の売店では日本酒(真澄)以外にビール(やっぱり信州浪漫)もゲット。17時丁度発の「特急あずさ56号」に乗ったら、窓脇にずらりと缶と瓶を並べて発車を待つ(呑み鉄的には、車輪が一回転するまでは呑んではいけないという不文律を守らなくてはならない)。
E353系がスムーズな加速で一路、新宿へ動きだすと、あとは山の反省と思い出話を肴に、列車酒場と化したのであった。

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「トロッコわっしー号」で運転中の運転士と会話をしたあと、大間々駅に停車。以前、ネットで調べたことがあったが、ここから歩いて直ぐのところに、「ながめ余興場」という変わった名前が付いた木造の劇場がある。創建は昭和12年とのことだから、もう80年以上も経っているが、まだバリバリの現役。木造建築好きとしては見逃せない。いつか、時間に余裕がある時にでも見学をしてみたいと思っている。
間もなく相老駅に停車。いつものようにここで東武線へ乗り換えるわけだが、実は「トロッコわっしー号」の終点は桐生駅。やっぱり一度は、終点まで乗ってみたい。但し、桐生駅まで行ってしまうと、その後帰るためには足利駅までJRに乗り、東武の足利市駅まで歩くか、それとも両毛線で高崎に出るかしか無く、ちょっと不便。山登りと関係ない時に(もうそうなると完全に乗り鉄旅!)でも行ってみるか。
「特急りょうもう」に乗るのも、この3年間で7回目。そのうち4回は相老駅からの乗車。かなりの頻度でこの駅を利用していることになる。尤も駅の外へ出たことは無く、乗換えのみ。一度、話の種に外に出てみるのもいいかも知れない。
歩いて数分のところには、「桐生明治館」なる重要文化財施設もあるらしい。しかし見学をするとなると、山の滞在時間や温泉入浴に影響するのでなかなか難しい。これも乗り鉄旅か、泊まりのプランに組み込むしか無さそうである。
さらに、相老駅から徒歩10分くらいのところに上毛電鉄線の天王宿駅があり、約20分離れたところにはJR両毛線の下新田駅があるので、意外にこの界隈は駅の密度が高い。そういった乗り換えは地元の人ならではだろうが、もし乗り鉄旅を実行するのであれば、そのような乗り換えにもチャレンジしてみたい。これは乗り鉄じゃなくて、乗り換え鉄か(そんな分野があるか?)。

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水沼温泉センターでギリギリまでのんびりした後、登山靴を履いて外に出ればもうそこは水沼駅のホーム。毎度のことながら、ここは全く便利だ。他の私鉄ローカル線も是非見習うべきだと思うが、あまりそうなった事例は聞かない。インバウンド需要だって見込めそうなものだが如何だろうか。
程なく、「トロッコわっしー6号」が到着。気動車の2両編成、乗るのは勿論、1号車のトロッコ車両(2号車はごく普通の車両なので、雨天でもない限り乗る価値がない)。1号車には思った以上に客が乗っていて(とは云っても、たいてい4人掛けに1人か2人)、我々は端っこの(売店の脇の)ボックス席に座るしかない。
席に着いたらしっかりジャケットを着込む。スピードが速い「トロッコわっしー号」の場合、思った以上に風を受けるので、この時期は防寒(防風)対策が必要である。
途中の上神梅駅は通過駅なのだが、必ずスピードを緩め車内放送がある。この駅舎が国の登録有形文化財になっているせいだ(神戸駅の駅舎も同様)。鉄道模型マニアならずとも、自作ジオラマにはこの駅(か神戸駅)を使ってみたいと思うはず。
毎度、トロッコ車両から席を立って彷徨くことをしないので、今回はちょっと先頭車両(2号車)へいってみる。先頭部分の左半分が運転席となっていて、右側は窓まで近づける。乗り鉄だったらここに立つしかないところ。線路の両脇に色々な花が咲いているのが分かる。薄紫色の花はなんだろう。
写真を撮っていたら、若い運転手に話しかけられた。ちょっと吃驚。普通、運転席はオープンになって居ないので、話し掛けるどころか声すら届かない。この車両はまるでバスのようである。ちょっとだけ、運転手と沿線談義。いやいや、貴重な経験をしました。

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赤倉山から下りて、赤倉BSで桜を眺めながらのんびりしたあと、田舎のバスにしては(失礼!)ほぼ定刻通りにやってきた日光市営バス(日光交通が運営受託して運行している)に乗って、足尾駅まで移動する。結構、乗っていた皆さんは、日光からやってきたらしく、目当ては我々と同じ「トロッコ」のようである。
我々はこれまで山から下りたら、「トロッコ」はたいてい神戸(ごうど)駅から乗っていたが、今回は始発の足尾駅からの乗車にした。どっぷり「トロッコ」に浸ろうという魂胆である。
バスを降りて足尾駅に入ると、「トロッコわたらせ渓谷4号」は既に入線済み。真っ赤なジャケットを着た女性車掌さんが切符を拝見。我々の先に、幼稚園児の集団がワイワイと2号車へ乗り込んでいった。あんな小さい頃からトロッコに乗れるなんて羨ましい。同じ車両はちょっと煩そうなので(でも隣から見ていた限り、おりこうさんにしていた模様)、我々は3号車へ。こちらはスカスカで、好きな場所に座れる。
列車はゆっくりと発車。通洞駅周辺はかつての足尾精錬所の構造物が立ち並び、廃墟マニアには堪らない光景。沿線の桜は丁度見頃だ。原向(はらむこう)駅から沢入(そうり)駅までの間は、渡良瀬川の左岸を走るようになり、眺めが良い。この辺りは御影石(花崗岩)の渓谷とのことで、川床が真っ白である。
草木湖を渡ると、すぐ草木トンネルに入る。このトンネルは飽きるほど長く、また音が反響して喧しいが、車両の天井に青色LEDランプ(銀河をイメージしているのか?)が点灯して気を紛らわしてくれる。
トンネルを抜けると馴染みの神戸(ごうど)駅に停車。花桃はもう盛りを過ぎていた。ここはお土産やアイスクリーム等の立ち売りの人(たぶん、列車レストランの従業員)がいっぱい出てきている。つい、鶏の唐揚げを買ってしまった。
このあとはいつもの風景だが、足尾駅から水沼駅まで所要時間約1時間15分は、(草木トンネルは長く感じるものの)あっという間だった。また来年もなんとか山の計画と合わせて、足尾駅から乗ってみたい。

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今回もギリギリなんとか貯まったマイルを吐き出し、目出度くビジネスクラスへアップグレード。何故か事前に、アップグレードができたというメールは来なかったが(単に見過ごしただけか)、チェックインカウンターではすんなり「お取出来ています」との説明でほっとする。「但し、窓側ですが」とのことだが、ビジネスクラスだったら窓側であっても何ら関係ない。
今回も787ドリームライナー。搭乗すればさっそくCAがやってきてご挨拶。いつものように白ワインをもらう。離陸してベルト着用サインが消えたら、直ちに座席を倒してアイマスクをしたら毛布に潜り込む。酒が入ればあっという間に爆睡。
またCAに、情け容赦なく叩き起こされて目が覚める。いつも通りに気分が甚だ悪いが、それなりに深い眠りについていたということだろう。他の機材(今までは777)と違って、787は機体にカーボン素材を多く使って強度が向上している関係上、気圧も湿度も高めに設定されているせいで快適なのかも知れない。
ホットタオルで顔を拭いたらトイレへ。周りは意外に皆、寝たままだ。朝食はいらないと意思表示した客が随分多い。今日が日曜日だから到着してからゆっくり摂るつもりか、それとも昨日呑み過ぎたのだろうか。やがて日の出。787の窓は、透過光量を段階調整できる電気式なので、太陽が昇ってきても外の眺めを遮断する必要が無い。
眠い眼をなんとか開きつつ、機内サービスを操作し映画を見る。何でも良かったが、話題の「グリーン・ブック(Green Book)」を観ることにした。今の時代にまた、黒人差別を題材にする狙いはよく判らない。でもまあ面白く出来ている。ところが到着が普段よりも30分以上も早くなったせいで、ラスト15分ぐらいを残したところで機内サービス終了。激しく不完全燃焼。レンタルで観なくてはならぬ。
羽田からはモノレールで移動。時間が早いので、ガラガラで快適。窓の外を見れば、満開の桜。散らないでいてくれたようだ。

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GA241便は、スマランのアフマド・ヤニ空港を定刻通り15時30分に出発。本当はこの約1時間後のGA243便の方が、ジャカルタでの乗り継ぎ上都合がいいのだが、何故かこの頃、欠航となっていることが多く、この日もそうだった。LCCのバティック・エアとかライオン・エアに、客を獲られつつあるのだろうか。
アフマド・ヤニ空港は滑走路が1本しかないが、発着便が少ないのでタキシングが始まれば途中一度も止まることなく、離陸する。窓の外はスコールで真っ暗だが、特段の揺れも無く上昇し、程なくベルト着用サインが消える。
また今回も、慌しくCAがやってきてランチボックスの配布開始。別に腹を空かせているわけでもないのに、こういうときは何となくブロイラーになった気分というか、はたまた親鳥が持って来るエサを待つヒナの気分が味わえる。
ボックスを開けて見ると、先日スマランへやってきたGA246便と同様、やっぱりパンが入っていない。思わず周りを見渡しても同様の状況のようである。もしかしてケータリングサービス会社の係員が偶々ポンコツで入れるのを忘れたのか、とGA246便の時に思ったが、どうやらそれは間違いだったらしい。別にちっとも残念ではないものの、変えた理由が知りたい。
乗客からあんな不味いパンはやめてくれと苦情が出たのか、それともこれまで暫くの間、パンの支給はあくまでも試験的にやっていただけなのか、あるいは何かの期間限定販売促進キャンペーンだったのか、はたまたこの数ヶ月の間にガルーダ・インドネシア航空の経営が俄かに厳しくなって経費節減に走ったのか、などと色々妄想する。いったい何故だろう。

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ジャカルタ、スカルノ・ハッタ空港ターミナル3の国際線の到着ゲートは東側、一方、スマラン行きの国内線GA246便が出るのはターミナル3の西の端。しかしチェックインカウンターや手荷物検査場の位置は真ん中だったり反対側だったりして、スムーズな移動にはかなり難がある。
結果的に到着してから搭乗するまで、長さが1キロ以上ある建物のほぼ端から端までを1往復以上する感じで、それなりに良い運動になる。エアコンは利いているものの、汗が止まらなくなる。この先、またここへ戻ってくるまではほぼ運動をすることが無いので(出張先ではデスクに座っているばかりなので)、歩けるのも今のうちだと思えば苦にはならない。
しかしたいていの客(ほぼ全て、インドネシア人)は、歩くどころか動く歩道すらも使わず、ターミナル内を行ったり来たりする電気自動車の乗り場で待っている。結構なスピードで走り回っているので、確かに待っていたほうが速いかも知れない。
空港係員(警備員?)は、ドヤ顔でセグウェイに乗ってうろうろしている。あれって何時間ぐらいもつのだろうか、まさか丸1日は無理だと思うけど。取っ替え引っ替え使うんだろうか。それとも見周りは1日1時間ぐらいなのだろうか。
掃除係だって、走る電動掃除機に乗って行ったり来たりしている。歩いている空港関係者は意外に少ない。まあ、とにかくここは広いので仕方が無い。端から端まで歩くのは、歩くことしか知らない日本人旅行客ぐらいかも知れない。
今日のGA246便は、7割ぐらいの乗船率。小生の隣はインドネシア人の親子連れ。定刻通りに出発。直ぐにベルト着用サインが消えて、CAがぽんとランチボックスを手渡す。あれ、なんだか軽い。開けてみると、何故か、パンが入っていない。箱の中がスカスカなのは、小生だけじゃないみたい。ケータリングサービス会社の係員が偶々ポンコツで、入れ忘れたのかとも思ったがそうじゃないみたい。パンは金が掛かるし、止めたのかな? もう夕飯は喰ったし、別に大した問題じゃないが。でもちょっと寂しい。

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年度末なのでどのフライトも混雑している様子。そのおかげでいつものようには、通路側の席を確保できなかったが、たまたまエコノミークラス席でも一番前だったので、通路側の人にいちいちことわる事無くトイレに行けるので問題ない。窓側席だったら、絶対ここに限ると思った。
やや翼が邪魔だが、それなりに外は見える。離陸して旋回する際、眼下に東京湾アクアラインの人工島が見えた。さらにその先には雪を被った富士山も見える。いつもは山の上から見るばかりだが、都心のビル越に望む富士山も悪くない。
今日は天気がいいし、久しぶりの窓側席なので、まるで子供のようについつい外ばかり見てしまう。富士山を越えると眼下に見えるのは、白き南アルプス。とりわけ白いのは、白根三山と仙丈ヶ岳。やや黒っぽい甲斐駒ヶ岳も視認出来る。ここから見ても、仙丈ヶ岳はやはり大きな山だと判る。
やがて飲み物のサービス。もうビールはさっき、ラウンジで散々呑んだので、白ワインをいただく。ちびちび呑みながら、機内サービスのモニターを立ち上げる。何も考えず、直感で"L'OSPITE(英語名:The Guest)"という題名の、イタリア、スイス及びフランスの合作映画を観た。
30代の夫婦の物語で、旦那が主人公。妻は、旦那が度々、マンマの元に帰ってパスタソースを貰ってくるのが気に入らない。一方、旦那は旦那で、妻が浮気しているらしいと思い悩みながら、自分ではあっちこっちに彼女がいる状況。その旦那の男友達も、奥さんが妊娠中に昔の彼女と浮気中で、その奥さんから相談を受けている、なんだか訳が判らない映画。良くも悪くもヨーロッパ映画の雰囲気は出ているが、たぶん日本じゃ一般公開しないだろうなと思う。
一本観てすっかり疲れたので、後は本(電子書籍)を読んで時を過ごした。

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「北澤美術館」でガラス工芸のアール・ヌーボーを堪能したあとは、もう電車に乗って帰るだけ。JR上諏訪駅までは、ぶらぶら歩いても20分程度で戻れる。途中でまた「タケヤ味噌会館」を横目で眺める。ウリが、豚汁とごまみそソフトクリームだけでは、確かに小生もちょっと食指が動き難い。
少なくとも、焼き味噌とか蕗味噌なんかを揃えてもらって、上諏訪の酒蔵とコラボした立ち呑みコーナーでも置いてもらえると、魅力度はぐっと違ってくるのだが。だいたい、豚汁とごまみそソフトクリームで客を呼ぶなんざ、いったいどんな客層をターゲットにしているのか。成年男子が喜ぶのはもっと違うだろ、と云いたい(ってか、そもそもターゲットに年寄りか女子供以外は入っていない?!)。それでも、味噌屋が作る豚汁の味はどんなものか、ちょっとだけ気になった。
上諏訪駅に戻ったら、コインロッカーからリュックサックを回収。ロッカーは駅の北口にあるので、跨線橋を渡る。降りた目の前では、小じんまりと物産市をやっていた。ざっと目を通した限り、欲しいものは見当たらず。そもそも温泉地の土産物は「甘いもの」と相場が決まっている。小生の好みのものが置いてある筈が無い。さっさとリュックサックを背負い、駅構内のキオスクへ向かう。
酒とビールしか好みが無いと思われるのも癪だが、結局のところ、小生の琴線に触れるのはそのたぐいか、そのたぐいのあてとなるシロモノぐらいしかない。買ったのは、やっぱり上諏訪・麗人酒造のビール。勿論、地元の「諏訪浪漫」を選ぶべきだろうが、またそれじゃあ芸が無いかなと「信州浪漫」にした。
E353系の「特急あずさ」に乗り込み一路、立川へ。中央線からは、霧ヶ峰(車山)を望める場所は極めて限られる。山村正光著実業之日本社刊「車窓の山旅」によれば唯一、茅野駅の先辺りらしいが、見逃した。もう霧ヶ峰は既に記憶の彼方に遠ざかってしまったようだ。

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上諏訪駅まで普通電車で移動し、「特急あずさ」に乗車。上りの(つまり、酒が呑める)E353系に乗るのは今回、初めて。何故かE353系は、E351系の970mmピッチから960mmピッチに、10mm狭くなっているらしいが、実感するほどではない。
今後は「あずさ」や「かいじ」だけでなく、かつてホリデー快速だった「富士山」が、「富士回遊」として特急に格上げされ、やはりE353系が使われるらしい(つまり今まで快速電車で運賃だけだったのが、これから特急料金もふんだくろうという魂胆)。すなわち中央線を走る特急車両は、全てE353系になる。猫も杓子もE353系になるのは、何だか味気ない気がしないでもない。
E351系では「振り子式」だったが、E353系は「空気ばね式」車体傾斜装置になった。そのせいか、カーブの曲がり始めがスムーズでなく、なんだかぎこちない感じがする。左右の揺れ具合は、改善されたようには思わないが気のせいか。
一方、車内照明にLEDを採用したのはJR東日本の特急車両では初めてらしい。交換の手間を考えれば、LEDにするのが妥当とは思うが、LEDは白熱灯や蛍光灯とは違い、ここが寿命、というところが判りにくいところが難点か。
白熱灯は切れたらおしまいだし、蛍光灯もチカチカしたら寿命なので単純明快だが、LEDは使用時間に伴い、徐々に暗くなっていく。一般的に寿命は40,000時間と言われているが、それは当初の70%の明るさになることが目安だという。車内の明るさが何%まで我慢できるかは、人によって違いがありそうだ。JRはどう決めているのか気になる。話がだいぶ逸れた。
E353系には荷物置き場が出来た。インバウンドのスーツケース利用を考慮した結果だとは思うが、我々にとってもだいぶ使い勝手が良い。特に今回のように、リュックサックだけでなくスノーシューを持ち歩いている身にとっては有難い。
今日は天気が良いので、甲斐駒ヶ岳が輝いて見えた。かたや反対側の車窓からは、中央線からは意外に見られる場所が限られている金峰山と瑞牆山を視認することが出来た。スノーシューが役に立たなかったことを除けば、今回は上々吉の山旅だったように思う。

E353系「特急スーパーあずさ」車内にて

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2日目の観光も終えて、長野から「かがやき540号」に乗車して帰路に付く。6人なので、3人掛けのシートを回してちょうど収まる。
長野から大宮までノンストップ、1時間掛からないのだから、信濃の国も随分、近くなったものだと改めて実感する。こんなにも短いとゆっくり呑んでいる場合じゃない。そこで、買うんだったらやっぱりビールが良いかと売店で物色。
目に留まったのは信州浪漫ビールのアルクマデザイン缶、ウィートエールだ。またまた上諏訪・麗人酒造のビール。この頃、麗人酒造のビールは、地元の「諏訪浪漫」だけでなく、「善光寺浪漫」、「安曇野浪漫」、「信州浪漫」とバリエーションが豊富なせいか、長野県に来ると呑む機会が多いような気がする。麗人酒造が、本来は日本酒の蔵元であることを忘れそうである。
しかし、それぞれ味がどう異なるのかどうかは良く判らない(まさかラベルが違うだけじゃ無いと思うけど)。その点で、この「信州浪漫」ウィートエールは他の「浪漫」シリーズには無いような気がする。「ウィート」と名がついている通り、これは大麦ではなく小麦で作ったシロモノ。呑んでみると、喉越しは柔らかい感じだ。
アルクマはいわゆる長野県のマスコットキャラクター。クマモンほどの知名度は無いだろうが、長野県内ではそれなりに目に付くことがあるので、そこそこ人気があるように見える。デザインされているのは、アルクマの登山バージョンだ。我々に相応しい絵柄と云えるだろう。今後も贔屓にしてみたい。

長野駅13番線ホーム
かがやき540号車内

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坂巻温泉に投宿した翌日は、基本的に俗世間へ戻るだけだが、のんちゃんが善光寺に行ったことが無いとのことなので、ならばと長野へ行くこととなった。先ずはタクシーに乗って新島々駅まで移動。この運転手はコニカをリストラしてアルピコタクシーに就職したとのことで、日野にあった小西六工場が懐かしく思い出された。それにしても饒舌な運転手であった。
新島々駅で電車を待つ間、旧駅舎を眺めにいった。なかなか味がある建物。そのまま飾っておくだけでは勿体無い、カフェでもやらないものか。道路沿いに酒屋があって、店主(?)が店を開けて掃除をしていた。ビールを買おうかと思ったが、やっぱりちょっと早すぎるかと思い留まった。
アルピコ交通上高地線の電車は、かつて井の頭線で走っていた旧京王3000系。たとえアルピコ交通のカラーリングがされ、マスコットキャラの「渕東なぎさ」が描かれていても、何となく親しみが沸いてくる。
松本駅でJRに乗り換え、10時7分発の「特急ワイドビューしなの3号」に乗車。でもその前に、キオスクでしっかり缶ビールをゲット。今回は「安曇野浪漫・くろゆり」。これも「諏訪浪漫」と同じ麗人酒造のビール。いわゆる黒ビールの「くろゆり」も「諏訪浪漫」にある。
篠ノ井線に乗るのは、いつ以来か思い出せないほど久しぶりである。もしかすると前回は、冠着山(姥捨山)に登った時かも知れない。「特急ワイドビューしなの」で篠ノ井線を走るのはたぶん初めて。千曲川の河岸段丘の上を走る篠ノ井線からの眺めはなかなか良い。
姥捨駅からの眺め(特に夜景)が「日本三大車窓」のひとつになっているのは、昔から知っていた。たぶん国鉄時代からの話。ググッてみると確かにそのとおりだったが、そのうち狩勝峠越えの根室本線は既に廃線になっているので、現在は「日本二大車窓」になっているようである。もうひとつは肥薩線の矢岳越えだが、SLが無くなってからはきっといまいちのはず。その点で、篠ノ井線の眺めは、失われつつあるどころか、むしろ眼下の街並みは増えているはずなので、夜景は一層、輝きを増しているはずだ。

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「高峰温泉」でまったりした翌朝は、ちょっと早く起きて高峰山で日の出を見る。昨日以上に天気が良く、白銀の北アルプスがモルゲンロートに染まる姿も久しぶりに視認できた。宿に戻って朝食を摂ったあとは、雪上車で路線バスの発着所へ移動。
9時50分発の佐久平行きバスに乗車する。小諸駅前で途中下車し、佐久平から新幹線で直帰する3人を見送る。ここで降りたのは軽井沢でランチをしたいがため。この頃小諸駅を利用することは、ほんとに少なくなった。小海線に乗り換えるのも、湯の丸峠や高峰高原へ行くバスも佐久平駅から利用できるので、東京からやってくる場合には、小諸駅を利用することは無い。駅前の「丁字庵」に入る機会はもうやってこないのだろうか。
程なくやってきた電車は、しなの鉄道独自のカラーリングをした115系。115系は旧国鉄時代、高尾駅以西の中央線ではかなりお世話になった車両なので、正直、見飽きた感が強いが、カラーリングが異なるとそれなりに新鮮に見える。
いまどき、JR東日本区間で旧国鉄時代に製造された115系を見ることは殆ど無いが、しなの鉄道の車両は現在全て115系なのだそうである。そう云えば、あの「ろくもん」だって内装はまったく様変わりしているが、115系を改造した車両だ。東日本で115系に乗りたければ、しなの鉄道がお手軽だと思う。
一方、JR西日本にはまだ115系は結構残っているらしい。JRに限らず、総じて関西は関東に較べて電車の寿命が長いようである。使えるものは擦り切れるまで使おうとする、関西人気質が今も生きているようだ。
車窓からの風景を眺めながら、小諸駅の売店で買った缶ビールをグビっとやる。今回、手に入れたのはThe軽井沢ビールのクリア。ピルスナータイプで、クラフトビールにしてはすっきりキレが良い、呑み飽きない味わいである。

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「御殿酒場」で寛いだ後、店の隣のJR御殿場駅へ移動し、久しぶりに「ふじさん号」に乗車。でもその前に、キオスクで「御殿場高原ビール」と、つまみに「黒はんぺんの燻製」を購入。さっき入った「御殿酒場」でもそうだったが、「黒はんぺん」が何かと気になる。
箱根以西(つまり静岡側)では、昔は「黒はんぺん」などとは呼ばず、単に「はんぺん」だった。一方、関東人からすればこれは到底「はんぺん」の類ではなく、(魚のすり身を使った)平べったい「つみれ」としか思えない。
静岡の「はんぺん」に出会ったのは、たぶん学生時代、友人と静岡市内の居酒屋に入って頼んだのが最初だったと思う。関東からやって来た小生には、「フワフワなはんぺん」こそ「はんぺん」と信じ切っていたので、こんな「黒ずんでいて堅いはんぺん」なんて「はんぺん」じゃない、と云ったら静岡出身の学友や店員に「何云っているの?」と怪訝な顔をされた。
「フワフワはんぺん」こそ「はんぺん」だと主張してみたものの、だいたい、「フワフワはんぺん」は静岡では売っていないのだから(今はそんなことはないだろうが、これはおそらく当時、紀文の営業範囲が限られていたせい?)、皆さん見たことが無い。で、全然話にならないし説明のしようも無い。ともかく「フワフワはんぺん」が喰いたければ、静岡じゃ無理と知った。
時は移ろい、静岡の「はんぺん」はいつしか、「黒はんぺん」と称するようになった。静岡県人が何処かで、俺達の「はんぺん」は関東と違うようだと気がつき、しかも「フワフワはんぺん」の方がメジャーだと認めたのかも知れぬ(認めない輩は、あえて「白はんぺん」と呼ぶらしい)。
ともあれ、小生には当時の強烈なカルチャーショックがいまだに頭に残っているので、キオスクで「黒はんぺんの燻製」などというシロモノが目に入ると、つい気になって買ってしまうのである。たぶん、これは今でも静岡限定販売なんだろうなあと思う。
窓の外を見ると、今日はちっとも所在が分からなかった富士山が、頭に雲を載せた姿を見せていた。

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河口湖から新宿方面へ帰るため、16時50分発の「富士山ビュー特急」に乗ってみることにした。かの水戸岡鋭治氏デザインの車両。女子連は既に乗ったことがあったようだが、小生は初めてである。
特急券が必要であるため、駅の窓口で購入(といっても、会計係の菊丸にお任せ)。しかし、なかなか窓口から戻ってこない。覗いてみると、前に並んでいた外国人旅行客と駅員とやりとりがまだ続いている様子。富士急行駅員も最低限、英語、できれば中国語や韓国語、スペイン語などをしゃべれないと、切符販売にも支障がありそうだ。
利用者事情が変化すれば、それに応じたニーズも生まれる。地元民や、ちゃらちゃらした若者日本人グループだけを相手にしていればいい時代は遠く過ぎ去り、説明をすぐには理解してくれず忍耐強さが試される中高年日本人や、そもそも日本語を解さない外国人観光客に対処できなければ、もう富士急行は成り立たないのだ、と思う。
それはさておき、ようやく切符が買えて、改札を抜ける。ホームには赤茶色の8500系が入線済み。車体はかつてのJR東海371系、すなわち「あさぎり形」がベースで、馴染みのあるスタイル。400円の特急券で乗れるのは2号車と3号車だけで、1号車は更にプラス900円必要。
我々は3号車に乗車。我々の後から乗ってくるのは、やはり外国人が主体だ。乗車率は50%ぐらいだろうか。さすがに内装は凝った造りでちょっとラグジュアリー。大月駅までの約50分間は、それこそあっという間である。
ところで、富士急行のHPを見る限り1号車もなかなか良さげである。次回は是非、清水の舞台から飛び込むつもりで、900円を支払って1号車に乗ってみたいと思う。

富士山ビュー特急3号車にて

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「フェルマータ」で暫し寛いだ後、再び駅のコンコースへ出ると、スーツケースをごろごろ転がしている外国人旅行者(特に中国系旅行客)がぞろぞろ。昨今、例えば銀座ではひと頃よりもだいぶ減ってきたものの(とは云え、見掛けない訳ではない)、軽井沢では流石にスーツケースを持った客が多い。
それにしても何故(自分たちのことはさておき)、避暑地として有名な軽井沢にこの時期なのだろうか。こんなサイトによると、米CNNが「2018年に訪れるべき18の場所」のひとつとして、長野を紹介しているそうで、曰く『長野は「そば」、「温泉」、「美しい雪」の聖地』なのだそうな。聖地とは随分大きく出たが、それを目当てに来ているとすれば、なんだか親近感が沸いてくる。
軽井沢そのものに「温泉」や「雪」は少ないが、ここを拠点にちょっと足を伸ばせばいくらでもあるし、「蕎麦屋」は軽井沢にも多い(正月三が日はどうかと思うけど)。現に、我々だってまさにこの三つを目当てに来たではないか。CNNの着眼点は、我々日本人(少なくとも小生)にも共感できる。中国人やタイ人にも、雪見酒の味が分かるようになったら、万座温泉や松之山温泉にもインバウンド需要が押し寄せるようになるのかも知れない。
軽井沢駅の土産物屋にも、何を買っているのか分からないが、インバウンド客が群がっている。彼らを横目に見て、小生は軽井沢ビールと、野沢菜味のじゃがりこをゲット。これさえあれば、味気ない新幹線旅も問題ない。
新幹線駅構内にも、普段はあまり感じないが、スーツケースを携えたインバウンド客がいっぱいいて、やけに狭く感じる。こんなところにいると、慌しくてリゾート気分も萎えてくるし、ホームに降りてもやってきた「あさま」号に乗っても、そんな軽井沢の喧騒を引き摺ったままだった。

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テキサスから帰ってきた昨年末は、雪見酒を呑みに行きたいと主張し、カミさんを連れて松之山温泉に行ったが、赤道直下のインドネシアから帰った今回も、やっぱり何処かで雪見酒をしたいと思い、画策。今年は冬の到来が遅れているとのこと、ならば確実なところにしようと、ちょっと遠いが万座温泉をチョイスしてみた。
万座温泉はなかなかに奥深い場所にあるので、マイカーならばともかく、公共交通機関で行くとなると行き難い場所である。JR吾妻線の万座・鹿沢口駅からバスで行くのが一般的だとは知っていたが、改めて調べてみるとそのバスは軽井沢始発だった。
ならば、軽井沢まで新幹線で行って、そこで昼食をとってから万座へ向かった方が良さそうだと気が付く。唯一の難点は、1時間43分もバスに乗ることか。奥鬼怒へ行く際に利用する、鬼怒川温泉駅から女夫淵までのバスは1時間35分、尾瀬の福島側玄関口である会津高原尾瀬口駅から沼山峠まで1時間50分だから、それらと同等の乗車時間。小生には大した問題では無いが、カミさんには不興の様子だった。
ともあれ、大宮から「はくたか555号」に乗車。大宮が9時9分発で、いつもに較べると大分ゆっくりした出発時間。一方、軽井沢には9時49分に到着。わずか40分の列車旅。呑み鉄には物足りないほどの時間なれど、手ぶらじゃ乗れない。
大宮駅で埼玉県の地ビール、コエドビールが売っていたのでゲット。毬花-Marihanaという名のIPAである。発車したら、少々遠慮がちに(大きな音をたてないように)缶を開け、グビっとやる。程好い苦味と香りがいいバランスだ。車窓から奥秩父や西上州の山々を眺めつつ、乗車時間40分間に合わせてちびちびやるには、クラフトビールがいい具合かも知れない。

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「君津の湯」で温まった後、このちゃんとくまちゃんは、君津駅前からバスタ新宿行きのバスに乗っていった。バスタ新宿まで直通、1時間強で着くのだから便利だ。電車だったら乗り換えも含め2時間ぐらい掛かる。房総から東京や新宿へ帰るには、高速バスしか選択の余地はない感じがする。
一方、残りの二人は何処かに引っかかるのを前提に、とりあえず千葉行の内房線電車に乗車。君津から千葉まで50分だから、千葉でひと息入れるには丁度良い具合だろう。やってきた車両は209系。この型式は、JR東日本では最も在り来たりな車両。
カラーリングは違えど、一時期は京浜東北線や南武線、中央線、青梅線、京葉線、武蔵野線、総武線、内房線、外房線、成田線など、山手線や中距離電車を除くありとあらゆる路線で見られた、誰も洟もかけない、猫も跨いで通る電車。その多くはまだ現役であるが、中央線や京浜東北線のように、もうE231系に変わってしまった路線も増えてきている。
しかし、千葉県内を走る209系は他の路線とはちょっと違い、先頭車両だけセミクロスシートになっている。このあたりは、ちょっとエラい。他の路線も(特に青梅線は)見習って欲しいところである。当然、我々はセミクロスシートの席を確保し、昨日の残り酒をちびちびやりながら房総の景色を眺める。房総は東京や埼玉と較べても、照葉樹が多いように感じる。
朝は、館山から君津までほぼ1時間掛かった。今は君津駅から千葉駅まで、1時間弱の電車旅。つまり2時間乗って、ようやく房総半島から抜け出すことが出来るという訳である。房総半島は意外に長いのだ、と実感した。

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