山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

精進料理

本堂での護摩法要が終わったら、そのまま薬王院の大本坊へ移動してランチ。薬王院で精進料理をいただくのはこれで4回目ぐらい(前回はこちら)。別に予約しなくても食べられるのだが、料理は限定されるし、食事処も大部屋になる。一方、予約すれば(隣りとは襖で仕切られた)個室が用意され、ちょっとリッチな気分になれる。食事処がある大本坊(客殿)は、そんなに古い建物ではないのかも知れないが(隣りにある書院はとても荘厳で立派)、そんじょ其処らには無い、重厚な造り、古刹・名刹に相応しい佇まいである。
薬王院は、参道にいくつかある茶屋のように気軽に使える訳ではないが、門前の蕎麦屋よりも様々な料理を味わえるし、うかい鳥山や竹亭などと較べれば遥かにリーズナブルで、それなりに重厚な雰囲気も味わえるので個人的にはお薦めなのだが、何故かいつも閑散としている。
人気が無い理由は、精進料理イコール不味い、というイメージが付き纏うせいかも知れない。確かに、肉好きにはお勧めできないが。
大本坊に入ると、たいてい広い待合室で暫し、待つことになるのだが今日は殆どそのまま部屋へ通される。広くて長い廊下は深々と冷えるが、食事処はちゃんと暖房が入っていた。先ずはビール。
今回も、一昨年と同様「天狗膳」をいただくのだが、料理の中身がだいぶ違うように感じる(あとで確かめてみると、とろろ汁以外、全部違っていた!)。それと、もう一つ感じたのは、なんだか量が多くなったような。たぶんそんなことは無いのだろうが、それだけ胃が小さくなったということか。勿論、(とろろ汁を除く)全て美味くいただいたのだが、相当、腹が一杯になり、とても追加で日本酒を注文することは出来なかった。ちょっと残念。

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高尾山薬王院のHP: こちら 

生憎の雨模様のなか、遅ればせながら今年の初詣に高尾山へ行った。護摩法要でお札を貰うのが目的、眺めが望めないので山頂にも行かず。でも折角なので、久しぶりに大本坊で精進料理を喰うことにした。勿論、そのついでに般若湯を一杯やるつもり。
ケーブルカーで高尾山駅に降りると、駅前は何故か長蛇の列。主に中高年の皆さんが雨の中、辛抱強く並んでいる。下りのケーブルカーを待っているにしては、ここだけ異様に人が多い。なにかイベントでもあったのだろうか。カミさんが、並んでいる人に話を聞いたところによると、今日3月1日は、高尾山トクトクブック(京王帝都電鉄発行)の12スタンプ賞(金バッジ)がもらえる日なのだそうだ。つまりこれは、毎月1年間、高尾山に通った人たちの群れである。そんなに価値があるバッジなのかどうかは良く判らないが、随分と皆さん熱心だし、なんだか嬉しそうである。京王としても、それだけ電車に乗ってもらった訳で、タダで金メッキバッジを差し上げても十分ペイするということなのだろう。
でも人が多かったのはここだけ。参道は寂しいほどである。こんなにスカスカの高尾山薬王院も珍しい。新緑も花も紅葉も無いが、雨の高尾山も悪くない。護摩のために本堂にやってきた人は我々を含めても十人余りだった。ということは、祈祷する坊さん達とほぼ同数。これだと御利益も普段以上にあるかも知れぬ。護摩が終われば大本坊へ移動。こちらの建物は、本堂以上に大きい。作務衣姿の男衆がお出迎え。食事の準備が整うまで控室で待たされる。先客は、我々以外に一組二人連れのみ。ストーブがガンガン焚かれているが、部屋がやけに広いので寒い。
やがて食事処へ通される。各々引き戸があって個室のようであるが、中に入ると天井が隣りと繋がっていて、ヒソヒソ話でなければ、隣りの会話が聞こえてくる。予め予約してあった天狗膳(2,800円)をいただく。熱燗は「高尾山」という日本酒。昔風の喉越しとキレ。生産量が少ないのか、ここ高尾山薬王院でしかお目にかかったことがない。
料理は、甘味も含め小鉢や赤い漆椀に八品。基本的に見た通りの野菜が主体だが、なかには肉もどきのものがある。大豆ハムカツと、つくねもどき(こちらもたぶん、大豆ベース)がそれ。大豆で作ったと云うハムカツもどきは、なかなか良く出来ていて美味い。全体としての印象としては、炭水化物類が豊富で、(とろろ芋以外)全部食べると結構、腹にたまる感じ。精進料理らしく塩気も脂っ気も少ないので、酒の肴としての物足りなさは若干あるが、たまにはこのような食べ物で身体を清める(?)のも良いかも知れない。

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