山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

都営浅草線沿線

昼食後、そぞろ歩きにはやや暑い日となったが、腹ごなしに浅草から業平橋まで歩くことにした。浅草松屋は、昨年リニューアルされてアールデコ調の外装が美しい。自分撮りをする外国人で賑わっている吾妻橋を渡り、本所吾妻橋へ。こちら側に来ると、観光客はぐっと減る。浅草から東京スカイツリーまで、徒歩で行く者は少ないようだ。
本所吾妻橋まで来たら、予てより覗いてみたかった店がある。それが「山介」。ちょうど宴会が入っているようで(真っ昼間から宴会!)、入口で店主から「大したものはできませんが、それでもいいですか?」と訊かれたが、こっちも昼食がまだ胃で消化中の身なので、むしろ望むところ、ありがたく入らせてもらう。
入ってみて判ったことは、ここは限りなく居酒屋に近い蕎麦屋ということだ。それに並みの居酒屋どころではなく、とにかく酒の品揃えが半端ではない。思い浮かぶ有名どころは勿論のこと、初めて耳にする日本酒も結構あって、眺めているだけで興味津津である。店内は思いの外新しく、落ち着いた装飾である。
先ず、酒は「上喜元超辛純米吟醸」(山形・酒田酒造)(半合450円)を呑んでみる。「超辛」とは書いてあるが、辛さと云うよりも、キレのある円やかさを感じる。すいすい呑める。「羽根屋純吟プリズム」(富山・富美菊酒造)(半合550円)も呑んでみる。こちらはジューシー。いわゆる濃醇系だが、キレもあってバランスが良い。かなり美味い。
水は如何と云われ、所望すると、「雁木」(山口・八百新酒造)の仕込み水が出てきた。こういうのも呑ませてくれるのか、と感心する。
肴も、どれも食べてみたいようなものばかりだが、腹には溜まりそうもない梅水晶と蕗味噌を頼む。梅水晶にまた会えた。素のまま喰っても、酒にはぴったりだ。蕗味噌、こちらも美味い。新子の刺身があったので追加注文。もう初夏ということか。最後に蕎麦も手繰ってみたいと思ったが、やはり店主が忙しそうなのでまたにする。今度来るときは、じっくりと呑んで味わってみたい。その日が待ち遠しい。 

_DSC7775

_DSC7776

_DSC7777

_DSC7778

_DSC7779

_DSC7782

_DSC7783

_DSC7784

_DSC7793

_DSC7785

_DSC7786

_DSC7787

_DSC7789

_DSC7791

_DSC7792

_DSC7794

 

ちゃんこを喰った後、両国から総武線に乗り、浅草橋駅で降りて柳橋方面へぶらぶら。アンティーク好きなカミさんが狙いを付けていた「ルーサイト・ギャラリー」という骨董屋に行ってみたのだが、生憎お休みだった。調べてみるとこの建物、美人芸者歌手として一世を風靡した(らしい)市丸姐さんの屋敷だった(ルーサイト・ギャラリーのHPはこちら)。1907年生まれと云うから(我々の祖父の世代だったらリアルに追っかけしてたかな)、もう今となっては近代史研究家の世界だろうか。かつての花街、柳橋は、普通の商業ビルが立ち並ぶだけの無粋な街になっていたが、このギャラリー(旧家)だけがポツンと、一輪の花のように残っている。
裏通りを歩いていると人通りは少ないが、こんな処にこんな店が、と目に留まったのが「High Tea」という名の紅茶専門店。ビールは置いてないようだったが入ってみた。女性一人でやっている様子。店の名前の由来は、こうゆうことらしい。

-以下、Wikipediaからの無断抜粋-
・・・・・・アフタヌーン・ティーに類する習慣には、さらに遅い時間のハイ・ティー(High tea)がある。ハイ・ティーは本来食事としての意味合いが強く、一般的に夕方5時から6時の、・・・ ・・・遅い時間の夕食の前に、食事とともに茶など飲み物が提供されたもの。アフタヌーン・ティーが小さなラウンジ・テーブルや客間の低いテーブルで提供されるのに対し、ハイ・ティーは食事用の高いテーブルで供されることからその名が来ている。本来夕方の喫茶であると同時に、事実上の夕食でもあるため、紅茶や、サンドイッチなど簡素な軽食や菓子類のみならず、むしろ肉料理・魚料理の方が供される献立では、食事が主体である。このため、ミート・ティー(Meat tea)の別名もある。・・・・・・
-無断抜粋終了-

我々は食後なので、アフタヌーン・ティー又はロー・ティーということか。注文時に、紅茶の葉が入った小瓶を20本、テーブルに持ってきて利き酒ならぬ利き葉ができるようになっている。しかし悲しい哉、熱湯で蒸されていない、乾燥状態の葉っぱの匂いはあまりに微か過ぎて、フレーバーティー等を除けば、素人には違いが良く判らない(T_T)。小生はスリランカのヌワラエリア(720円、税込)を注文。カミさんは、ディンブラとチーズタルト。久しぶりに飲むヌワラエリアは、発酵が浅いのか、そういう葉の種類なのか定かではないが、紅茶でありながら日本茶のような抑えめの渋みと旨みを感じる。色も紅茶にしてはかなり薄め、烏龍茶に近い。
久しぶりにストレートティーを味わった後、蔵前に移動し、またぶらぶら。タイガービルという名のレトロでシックなビルの1階に、「ノーチェ(NOCE)」なる家具屋があった、少々物色。全然飾らない、シンプルな家具。これでも新品?と思うような見た目。値段も安い。IKEAやニトリとは路線が違う、なかなかありそうでないコンセプトである。同じ通り沿い、「カキモリ」という名の文房具屋にも入ってみる。ここもシックな店構え。ここはオリジナルのノートブックを作れると云う。便せん類、ペン類の品揃えも個性的に見える。つい、本体が木製のボールペンを衝動買い(まったくアウトドアには不向き)。
この江戸通りから国際通りにかけては、賑やかさや華やかさは全くないものの、シックな雰囲気をもっている店がポツポツある。今度また来たら、ウィンドショッピングだけでなくカフェかビストロにでも入ってみたい。

_DSC6195

_DSC6189

_DSC6190

_DSC6193

_DSC6192

_DSC6191


_DSC6188

_DSC6197

_DSC6198

↑このページのトップヘ