山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

日本料理

沼田駅前の喫茶店で時間を潰した後、そろそろ時間になったので予約を入れていた「鮎茶屋 巴」へ向かおうと、駅前のタクシー乗り場に行くと、全くタクシーが出払った状態で一台もいない。タクシー会社に電話を入れてみてもなかなかやって来ず。そもそも台数が少ないようなので、前以てタクシーも予約しておくのが無難と知る。
「巴」は薄根川の河川敷にあるが、簗まであるのかどうかは判らない。鮎茶屋らしく、周りに葦簀をめぐらせた造りになっていて、如何にも夏季限定な風情である。今日は陽気が良いので日差しが遮られるのは丁度いいが、風が無いのでやや暑い。
靴を脱いで上がってみると、なかはそれなりに広いが、既に先客でほぼテーブルは埋まっている状態。予約していなかったら入れそうにない。まだ皆さん、料理を待っている様子。我々と違ってマイカーで来ているせいで、アルコールは頼めないので手持無沙汰な感じだ。我々は遠慮なく生ビールを頼むが、それでもなかなか出て来なかった。厨房は忙しそうだ。
やっとこさ出てきた生ビール(600円税別、以下同様)で乾杯。でも直ぐに無くなってしまったので日本酒を注文。最初に水芭蕉・純米吟醸(300ml、1,000円)。その後は誉国光・山廃純米(1,000円)。つまみ無しで呑んでいるので酔いが早い。そうこうするうちに他のテーブルへ料理が出始めたので、もうすぐ我々の番だろう。
待ち焦がれて最初にやって来た料理は、稚鮎のフライ(600円)。骨も尾鰭も感じない程柔らかで、クセも無くビールに良く合う。押し寿司(1,200円)には鮎こくが付いてくる。次は鮎の田楽(700円)。何故かまだ塩焼きが出て来ない。
今度は釜飯(1,200円、鮎こく付)がやってきた。わたも入っているのだろうけれど、期待よりもあっさりした味と香りだった。でも美味い。それにしても塩焼きは忘れ去られたのだろうかと気を揉んでいると、ようやく串に刺さったままの塩焼きが登場した。ちょっとインスタ映えするデコレーション。頭からしっぽまで美味しくいただく。
そして最後に出てきたのは何故か鮎刺(1,200円)。注文時に、背越しにしようか迷ったが、ちょいと食べ易さを優先。何れにしても、鮎尽くしをすっかり堪能出来た。これで何とか今年の夏は終わったような気になった。

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256 今日のランチはここ。

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257 かなり客が入っている。

258 お疲れさまでした。

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260 稚鮎のフライ。

261 鮎の押し寿司。

262 鮎の田楽。

263 鮎の釜飯。

264 鮎の塩焼き。

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265 鮎の刺身。

266 鮎こく。

267 今シーズン最後の鮎を堪能しました。

「八島山荘」から上諏訪温泉の「浜の湯」まで乗ったタクシーの運転手にはもう一つ訊いていて、それは「風呂から上がって一杯やれる店は無いですか?」というものだった。すると、こんな質問を受けたことは無かったのか、それともそもそも一杯やるなんてこと自体全く興味が無いのか、やはりなかなか返事が無い。
この時間帯はそもそも空いてる店は少ないですよね、と水を向けると漸く、「秋月」あたりだったらどうでしょうか、と消極的な返答が返ってきただけ。少なくとも小生が事前にリサーチした限り「秋月」は中休みがある筈だ。そこではたと気が付いたが、地元の人(特にタクシー運転手)にとっては中休み時間帯(午後2時から午後5時の間)に地元で呑める店を探すニーズは無いのだ。そんな時間は仕事をしているか、OFFだったら何処か別の場所へ行っているのだろうから。
「片倉館」から上諏訪駅へ戻る途中、「秋月」を覗くと、やはり暖簾が出ていなかった。少なくとも、中休み時間帯の開店事情については小生の方が情報量は上だ。やはり事前にリサーチした結果に基づき、駅前の「いずみ屋」に予約を入れておいて正解だった。
ここは午前11時から午後10時まで通しで営業している、エラい店。少なくとも駅前でこの時間(午後4時)からでも入れる店としては唯一だろうと思う。入口には「レストラン割烹」とあるが、小生的には大衆食堂兼居酒屋という感じ。これとよく似た店としては、浅草の「水口食堂」を思い浮かべる。
また「諏訪浪漫」、こんどは「りんどう」(アルト系ビール)にしてみる。その後は、やっぱり上諏訪に来たら上諏訪の酒、何れもひやおろしで「本金」、「横笛」、「真澄」をもらう。一品料理はとうふ系が豊富、豆腐グラタン(680円)が美味かった。それよりも珍しかったのは、あぶり酒粕。これは有りそうでなかなか見掛けない。酒の肴にいい感じだった。

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「縄文の湯」を袖にしてとりあえず茅野駅までタクシー移動した後、ちょうど昼時。さて昼飯は何処で何を喰うか。これまでの経験とリサーチ結果から云えば、茅野駅界隈に大した店は無く、東口には「よもぎ庵白鳥」という蕎麦屋(今は廃業していて、同じ場所に「蕎麦処ひな」がある)、西口には「そば茶屋ちのベルビア店」という同じく蕎麦屋と、「モン蓼科」というファミレスがあるぐらい(何方も「ベルビア」という駅前ショッピングモール内)。居酒屋はいっぱい見つかるのだが、昼からやっている店は流石に無い。
そこで一寸、駅からやや離れた範囲まで広げて探してみると、見つけたのは「そばのさと」というやっぱり蕎麦屋。タクシーだったらワンメーター、歩いても15分ぐらい。暑いけど、リュックサックをコインロッカーに預けてから歩くことにした。念のため電話で予約を入れる。住宅街を抜けると長閑な風景。国道152号線に出れば目の前に看板が見つかる。
入ってみると、小上がりとテーブル席。客は半分ぐらいの入り。我々は奥のテーブル席に着き、早速生ビール(650円税別、以下同様)で乾杯。歩いて喉が渇いたので美味い!先ずは、あまかわもち(580円)、わかさぎ天ぷら(780円)、どんこ椎茸天ぷら(800円)、アスパラ天ぷら(680円)を注文。つゆそば好きのWoodyさんは、かけそば(780円)を注文。
あまかわもちとは、聞いたことが無かった。蕎麦の甘皮を揚げたものらしく、食べた感じは蕎麦がきを揚げたようなものか。わさび醤油で喰えば酒の肴だが、これに黒蜜を掛けたらデザートにもなりそうだ。
日本酒には上諏訪の酒「舞姫純米・蕎」(900円)を呑んだ。呑んだ後になって気が付いたが、蔵元へ行ったことをすっかり失念していた。つまみの追加で、馬刺し(780円)とわさびの葉の醤油漬け(380円)も頼む。
仕上げはもりそば、十割そば(1,600円)とどうづきそば(1,600円)を1枚ずつ注文してみた。後者は石臼を使わないで挽いた粉で打ったとのこと。見た目、粉の粒が分かる。これを、まず水で食べなさい、と店の人。当然塩味は無いので、蕎麦の香りだけを感じる。なるほど、こういう手繰り方もあるのだ。

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「中棚荘」で流石の老舗旅館の雰囲気を味わった後は、再びタクシーに乗って同じく小諸の老舗蕎麦屋「丁字庵」へと向かう。何かと「老舗」好きなので、このような行動様式は致し方ない。それでも「丁字庵」は、個人的にはいつの間にかもう12年ぶりだ。北陸新幹線を利用するのが多いため、この頃はわざわざ小諸に寄ることが少なくなっている。
小諸と云うと蕎麦のイメージが浮かぶのは、個人的にはこの店の存在によるが、世の中的にはチェーン店の「小諸そば」かも知れない(本社が小諸にある訳では無く、東京らしい)。
念のため、電話で予約してから入ってみたものの、もう昼時のピークは過ぎていたので、それ程混んではいなかった。こちらです、と案内されたところは調理場の向かいの個室。半分は作業場のようでもあるので、何だか随分奥に通された感じだ。この店は、外観(明治18年に建てられたという総欅造り、黒い漆喰の土蔵)もさることながら、テーブルなどの調度品がどれも重厚である。
この店の創業は文化五年(1808年)というから、もう200年以上前からあった超老舗だ(でも上には上があり、木曽・上松の蕎麦屋「越前屋」は寛永元年(1624年)という。こちらの店には未だ入ったことが無い)。
さっき「中棚荘」で美味い地ビールを呑んできたばかりなので、生ビールではなく瓶ビール(サッポロ黒ラベル中瓶、660円税込。以下同様)で口火を切る。
つまみには、きのこおろし(550円)、信州漬物三昧(440円)、紅茶鴨炭火焼き(495円)、天ぷら(990円)、蕎麦がき(770円)、岩魚塩焼き(825円)、鴨鉄板焼き(715円)、にしん甘露煮(550円)、蕎麦味噌(220円)と、メニューにある一品料理の殆どを注文した。
酒は、浅間嶽・純米生酒(300ml、770円)にしてみた。小諸にある唯一の酒蔵(大塚酒造)が醸したもので、爽やかだけどコクがある吞み口だ。勿論、締めはざるそば(880円)。喉越しは申し分ないし、つゆがまた美味い。期待通りで大満足だった。やはり、ここを素通りしてはいけない。

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クソ暑い頃に奥多摩の低山を登ることは全く気が進まないけれど、手近な場所で鮎でも喰うかと思い立ち、そのついでに止むを得ず秋川上流の山に登ることにしてみた。それ程労せず登れる山となると、浅間尾根が思い浮かんだが、折角だから馴染みのないコースから登ってみようと、宝蔵寺BSから延びる点線の径を辿ることにした(山の記録はこちら)。
登り始める前に、バス停の目の前にある宝蔵寺を覗いてみることにした。ここは奥多摩で最も古い寺院だそうで、「多摩新四国八十八ヶ所霊場」の第50番札所でもあるそうだ。この「多摩新四国八十八ヶ所霊場」なんて聞いたことが無かった。こういうのって誰が決めるのかなって思ったら、こんな奇特なサイトがあった。高尾山薬王院も第68番札所として入っている。リストをざっと見ると、何故か真言宗の寺ばかりだ。この頃私鉄各社がタッグを組んで、「御朱印」集めならぬ「鉄印」集めを流行らせているが(2,200円の鉄印帳が飛ぶように売れているらしい)、「〇〇ヶ所霊場」の類はそのはしりと云えるだろう(最近、酒蔵巡りの「御酒印」集めだって出てきた)。
宝蔵寺はごく普通の寺で、本尊は不動明王だが本堂の中には入れないので見られず、外にも石像がいくつか祀られていて、そのうち奪衣婆の石像がちょっと珍しい。ここの鐘楼の基盤には、反響用(?)の穴があった。これも珍しいかも知れない。
浅間嶺に登って辺りを俯瞰したら、早々に切り上げて「木庵」へ下る。辿り着いてみると、店は大賑わい。車でやって来た客、自転車でやって来た客ばかりで、山から下りてきたと思しき客は我々だけだ。13時前に着いたのだが、女将曰く、店内の座敷、テーブル席とも14時30分までは予約が入っているとのこと。13時25分発のバスは今から行かないと無理、その次のバスは14時55分発なので、やはり店内で蕎麦を手繰るのは不可能のようだ。だが、風呂に入る客はいない。とりあえず、風呂に入って汗を流す。
戻ったら、店の前のテラス席が空いていたので、やや暑いが座ることにした。早速ビールを呑ませてもらう。花番さんに「繁盛していますね」と水を向けると、テレビ朝日の「帰れマンデー」で紹介されて(渡辺直美がここの急坂を登ってきたらしい)からこんなになった、忙しすぎるので出来れば程々に客が来て欲しいとこぼす。げに恐ろしきはテレビの威力、まだまだネットの力に負けていないと知った。

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危うく熱中症になりそうな状態で、ヨタヨタとなんとか「田野の湯」に転がり込んで事なきを得た後のこと。アルコール除菌し、検温し、氏名・年齢・住所・入館時間を記帳し、入浴料を払ってからようやく地下階にある風呂場へ行くと、全て照明が消えていた。でも風呂はちゃんと沸いているようだ。小生が一番風呂なのか、それともここへ来る客は、省エネ意識が徹底しているのかどうか分からない。ともかく、脱衣所と風呂場の照明を全て点けてから入湯。
ここは一般的な立ち寄り湯としてはカランの数は少ないものの、内湯は銭湯並みの大きさだし露天風呂だってあるし、何れにしてもたった独りで入るには贅沢過ぎる。外は相変わらずクソ暑いのに、露天風呂に浸かっているとそう感じないのは不思議だ。
山の上は暑さを感じなかったのでそれなりに涼しかったのだろう、わざわざやって来ただけのことはあった。さっきまで居たくせに、もう破魔射場丸が恋しい。ともかくさっぱりしたら、なるべく汗をかかないよう木陰を拾いつつ、そろりそろりと砥草庵へと向かう(後になって退館時間を記入し忘れたことに気が付いた)。
暖簾を潜ると、店内には客も店員もいない。エアコンもあまり効いていない。奥に声を掛けたら、店主と思しき人が出てきた。何処でも座って良さそうだが、ソーシャルディスタンス的には囲炉裏の周りが良さそうだ。花番さんは居ないようで、店主自らお茶を持って来たので、直ぐに生ビールを注文する。
ビールを呷りひと息ついたところで、後続メンバーが次々と到着し、その度に五月雨的に生ビールが注文されていく。ここには一般的な蕎麦屋にしては一品料理が豊富。馬もつ煮、なす焼き、大根サラダ、こんにゃく田楽を頼んだ。折角の蕎麦屋なのに蕎麦を手繰らないのは申し訳ないが、この後を予定しているので勘弁してもらった。きっと、次回は蕎麦を頂こうと思う。

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ランチをした後、いつものルーチーン的に車をホテルの駐車場に置いてから旧軽井沢をぶらぶら。別段どうってことは無く、だいたい目的もなく毎度同じ道を歩くだけ。だから意図はしないものの、以前との違いには気が付く。結果的には「あれ、以前あったあの店が無くなっているな」とか、「この店は何時の間にか出来たな」とかを毎度確認しているようなものだ。
今回、直ぐに気が付いたのは、とにかく行き交う観光客が滅茶苦茶少ないってことと、閉まっている店が目立つこと。単に一時的に閉まっているだけか、それともコロナ禍で閉業しているのかは不明なれど、旧軽井沢のメインストリートでもシャッターが下りた店がやけに多い。そのせいで、こんな時期にも拘わらず「ここが旧軽井沢・・・?」と思うほど閑散としている。
一旦ホテルに戻りチェックインをしたあと、ベッドで本を読みながらうたた寝をし、夕方になってからまた旧軽井沢へ繰り出す。昼はフレンチだったので夕食は和食の方が良いだろうと、旧軽ロータリーにある「川上庵」にしてみたのだった。
店に入ってみると、各テーブルはほぼ埋まっていた。窓際の席だったので、道を隔てて反対側にある「ベーカリー&レストラン沢村」も結構客が入っていることが分かる。径を歩いている輩は少ないが、それなりに客は旧軽井沢に来ているということか。密になっている程ではないが、軽井沢に来て初めて何となく他人との物理的距離が気になる。
メニューを見れば、やはり「川上庵」らしいというか、蕎麦屋らしからぬメニューが並んでいる。ビール(サッポロ エーデルピルス生中750円税別、以下同様)で喉を潤したら、日本所は斬九郎・特別純米芳醇辛口(900円)に切り替え、その肴に、彩り野菜の揚げびたし(950円)や生麩の田楽(820円)、鴨ロースのたたき(1,290円)、鶏もも肉の炭火粗塩焼き(1,500円)などを味わった。

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「ペンションすずらん」に泊まった翌日、雨の日川尾根を逍遥してから天目山栖雲寺の石庭を見学し、「やまと天目山温泉」で汗を流してから高尾駅には16時33分に戻った。時間が早いので、いつもの「たまの里」に寄ってみることにした。ウィズコロナでこの店がどうなっているのか、見てみたい気もしていた。
結局、この2日間で歩いたのは20km強、ウィズコロナ時代の3回目でまだまだリハビリ中なので、程良い行程だったように思う。ずっと雨だった2日目を別にすれば、山中には予想以上にハイカーがいた感じがする。やはり皆さん、外で羽を伸ばしたいのか。特に、主稜線の白谷ノ丸から牛奥ノ雁ヶ腹摺山にかけてはそうだった。
それにしても皆(マスクをしていないのは仕方がないが)、行き交う際に我々を待って呉れるのは有難いとしても、径から殆ど離れず(つまりソーシャルディスタンスを殆ど取らずに)、然も挨拶をする(つまりご丁寧に飛沫まで飛ばして下さる)のはなんとも有難迷惑な感じだ。思わず、息を止めて通り過ぎたい気分になる。なので、向こうが立ち止まる前に、先にこちら側で径を大きく外れ、更には顔を背けるようにしたい気持ちに駆られる(少なくとも小生がトップだったら、登り降りに関係なくそうする。一方、Woodyさんはこういうことには鷹揚で、ちっとも頓着しない。ひとによって感じ方は様々なのだ)。何れにしても、行き交うハイカーが多いコースはどうにも落ち着かない。これからはより一層、人跡の薄いマイナーなコースをプランニングしたい。話が逸れた。
「たまの里」の暖簾を潜ると、ビフォーコロナの半分以下の入り具合。テーブル間には各々衝立が設けられている。「密集」でも「密接」でも無い状況は作られているが、「密閉」については客が出入りする際に自ずから外との換気が生じる程度で結果、「0.5密」ぐらいだろうか。まあ良かろうと、腰を落ち着けることにした。

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季節は移ろい、最早、初夏。今年は春が無かった。政府の緊急事態宣言が解除されたことを受けて、満を持して計画したウィズ新型コロナ時代の山行第1弾は、奥多摩の頭窓(ズマド)山と三ノ戸山。赤久奈尾根を辿って川苔山を目指すハイカーにとっては、何方も行き掛けの駄賃にもならないし巻き道もしっかりあるので、酔狂な輩でなければこれらの山頂を踏むようなことはしないだろう。
そんな忘れ去られた山を巡る、重箱の隅を穿るようなプランを立てたものの、時節柄そもそも赤久奈尾根を歩く者は少ないだろうし天気も天気なので、わざわざこんな不遇な山を選んで他のハイカーとの接触を避ける必要は無かったはず、ちょっとやりすぎたきらいはある。
ともあれ最高峰の三ノ戸山でも標高800mを僅かに超えるだけなので、コロナ自粛太り状態の我が身にとってリハビリとして丁度良い具合だ。生憎朝から本降りの雨にもかかわらず、ほぼ3か月ぶりの山行なので気分は上々。皆もそう思っていたようで、参加者10名の大パーティーとなった。
何の変哲もない尾根で眺めも無いが、登ること自体が楽しい。久しぶりに見る山の緑もやけに新鮮だ。首尾良く三ノ戸山を踏んだ後は、雨で足元が緩くなった枝尾根をほぼ滑りながら下れば、上手い具合に「釜めし なかい」のすぐ傍に出た。庭付き隠れ家風の古民家でいい雰囲気。中を覗くとなんと満席、順番待ち状態。山は少なかったが、車移動で外食する輩はそれなりにいるのだ。我々は皆、泥んこでずぶ濡れ状態なので、着替えをしながらのんびりと待つ。
やがて案内された席は、庭を眺められる離れのような部屋、なかなか乙だ。ここは以前入ったことがある「ちわき」の姉妹店だという。こちらの方が本家だろうか。建物自体は古びているがトイレだけは綺麗にリニューアルされている。
先ずは生ビール、メニューを眺めると鮎の塩焼きもある。さっそく注文。養殖ものだろうがとりあえず初物。頭からしっぽまでとても美味しくいただいた。そのあとは釜めしをちょっとだけ頂く。こちらもなかなかだ。しかし山からこの店へ直接下りるプランはたぶん、これが最初で最後、かなり残念である。

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今日もコロナ太り解消(には程遠く、焼け石に水的な努力)のために近所を散歩。久しぶりに水元公園にしてみた。この公園はそれなりに大きく(広くはないが長い)、北の端(「カワセミの池」がある)から南の端(「水辺の生きもの館」がある)まで真面目に歩いても1時間ぐらい掛かるので、散歩にはうってつけである。
駐車場には意外と多くの車が停まっている。皆、考えることは同じだ。家族連れも多い。でもこれくらいの大きさであれば、密になるようなことは無いだろう。先ず、ポプラ並木を通って「カワセミの池」へ。望遠カメラを構えた人たち(主に年金生活者と思しき男性)が結構いる。カメラの先に目をやっても、カワセミは見あたらない。多少の時間と忍耐が必要なようなので先を急ぐ。
水辺に沿って歩くと、そのうち「水生植物園」がある。でもこの時期、花なんて何処にもない。その隣には「バード・サンクチュアリ」があり、観察舎から先へは入れないようになっている。何故かここには人がいない。窓から覗くと、何やら水鳥が何羽かいた。
メタセコイアの森を通過して、更に水辺を進むと「涼亭」という和風な建物が見えてくる。ここは蕎麦とか喫茶を楽しめる店だが、コロナ禍のせいで休業中だった。入れないと判ると、急に喉の渇きが襲ってきた。まだ端の「水辺の生きもの館」はだいぶ先だが、もうここで切り上げて何処かの店に入ろうと駐車場へ戻る。
先日、うなぎを喰った「川魚 根本」のちょっと先に「吹上藪蕎麦」がある。駐車場がガラガラなので入ってみた。出迎えた花番さん(もしかして女将さん?)の声がやけにでかい。ウィズコロナ時代に相応しくない。店内は如何にも蕎麦屋然とした昔ながらの内装、テーブル席と小上がりが並んでいる。
小上がりに座ったら早速ビール(600円)を呑んで、漸く渇きを癒す。つまみにはかつ煮(800円)を注文。塩味が丁度いい具合。締めにもり(550円)を頼むと、どうやらここは手打ちではない。エッジが利いておらず、喉越しもいまいち。この蕎麦の為に何度も通う店ではないが、水元公園に近いのが利点、また来てしまうかも知れない。

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コロナ禍による何とも云えない閉塞感と運動不足を解消するため、週末、カミさんと近所を散歩することにした。と云っても三郷には、散歩に相応しいようなところはそれほどない。最寄りで云えば江戸川の堤防ぐらいなので、とりあえず行ってみた。
限りなく平坦な三郷市にあって、江戸川堤防は最も標高が高いため、大抵の場合そこそこの風が吹いていて気持ちがいい。今日はいい天気。丁度、菜の花が咲いていて春本番な風情。眺めていると、巷のコロナ禍など夢幻のごとく思えてくる。
堤防の上は、我々と同じように考えてやってくる輩はそれなりに多い。散歩だけでなくジョギングする者、サイクリングをする者などもかなりいて、お互いマスクをしていてもすれ違う時にはちょっとだけ気になるし、マスクをしていないランナーやサイクリストがやって来ると、思わず息を止めたくなる。
江戸川はゆったりと音もなく流れている。八王子に住んでいた頃のこと、近所には多摩川の支流、浅川が流れていて、堤防に上がってみると川の流れの音が聞こえた。物心ついた頃からそれが当たり前だったから、江戸川や隅田川など、音もなく流れる川は何となく不思議だった。三郷市の標高はわずか海抜7mなのに、ここから河口まではまだ30㎞ほどあるから、音を立てて流れる筈もないが。
小1時間程歩いた後、そろそろ昼飯時なので最寄りの蕎麦屋「谷中藪蕎麦」に入ってみた。ここは以前から場所は知っていたが入るのは初めて。テーブル間隔がゆったりしているように見えるのは、コロナ対策かも知れない。先客はいなかったが、あとから2組やってきた。
先ずはビール。多少なりとも体を動かした後のビールは美味い。つまみには豚の角煮を注文。蕎麦屋で見るのは初めてかも知れない。蕎麦は天もりにしてみた。麺は仄かに緑色。中華の翡翠麺のようだ。果たして茶入りかクロレラ入りか?そう云えば、「かんだやぶ」もクロレラだった。手繰った限り、緑色の正体は分からなかった。

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思い立って、伊香保温泉へ行ってみることにした。忍び寄る新型コロナが気になりだしたものの、車の移動ならば多少はリスクが少ないだろうと、カミさんの車に乗って出かける。車移動ならば早出が原則かも知れないが、今日は3連休の最終日、高速道路の混み具合も大したことは無いだろうとゆっくり出る。
駒寄ICを出たところで既に11時半を回っていて、先ず何処でランチにしようかと考え始める。そして、ここまで来たのだから水沢うどんでも手繰ろうかということになり、下道を北西へ。途中、「船尾瀧」を醸す柴崎酒造があるが、今日のところは取り敢えずスルーして先を急ぐ。その先には「命と性ミュージアム」だとか、「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」や「珍宝館」など、怪しい施設が並んでいる。
水沢に近づき両側にうどん屋が見えて来ると、何処の駐車場にも車がいっぱいで、店の前には入れない客が群がっている。(自分達のことはさておき)新型コロナ自粛なんて皆、頭に無いのか。これはしまった、ちょっと読みが外れた、やはり三連休のせいかと思いながらも、比較的空いていそうな「田丸屋」に入ってみることにした。
入口を入ると、待合スペースには人が溢れていて「2密」ぐらいな状況に見える。受付で順番待ちするための紙に名前を書くと、ざっと20組が待ちの状態と判る。やれやれと思いつつ、外や店内の空いたスペースなどへ移動しながら待てば、およそ20分後に呼び出される。1分でひと組とは、意外に回転が速い。ここは座席数が200もあるというから、テーブル数がその4分の1の50あると仮定すれば、客の平均滞在時間は50分。そんなものか。
店内のテーブル席へ案内されると、中は結構、ゆったりとした造りだ。カミさんに失礼して、群馬のクラフトビール、KAWABA IPA(900円税別、以下同様)をいただく。つまみには、こんにゃく玉(500円)、青菜のお浸し(500円)、かき揚盛り合わせ(600円)を注文。そして締めは、もりうどん・二色つゆ(1,000円)にした。総じて高めな観光地料金設定だが、うどんはコシがあって喉越しも良く、なかなか美味かった。隣の「始祖・清水屋」と同様、客が集まるだけのことはある。ちなみに、水沢で最も手広くやっているのは「大澤屋」だ。次はその繁盛の理由を探ってみるのも一興かも知れない。

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「沖正宗ブティック」でワイン醸造所の見学と、日本酒及びワインの試飲をしたあとは、そろそろランチタイム。またタクシーを呼んで向かった先は「上杉伯爵邸」。それこそ3年前に西吾妻山を敗退した際、「上杉伯爵邸」に予約無しでは入れないとフラれたことがあったし、アユラシからも「上杉伯爵邸の献膳料理はお勧め」だと聞いていたなおちゃんが、今日の登山中止に伴い早速電話を入れてくれてたので、西吾妻山よりこちらの方が先にリベンジとなった。
着いてみると、玉砂利に導かれて古式ゆかしい建物へと案内される。なかなか立派で、ここを料亭にしたのはいい考えだ。庭木には(上杉鷹山公の胸像ですら)全て雪囲いがなされているが、肝心の雪は欠片もない。決して雪の季節が終わったわけではなく、タクシーの運転手曰く、今年は異常に雪が少なかったのだそうだ。
部屋に通されると、畳敷なのだがテーブルに座るスタイル。それにしても部屋がやけに広いのに、いるのは我々だけという状態(後からひと組やってきた)。今日の天気がいまいちのせいなのか。
8人揃って、献膳料理(2,000円税別、以下同様)を注文。でもその前にビール(中瓶750円)で喉を湿らせる。今日は朝から出端を挫かれ、一滴の汗も掻いていないのでビールの美味さはいまいち。ついでに日本酒(上杉伯爵邸オリジナル吟醸「殿様の酒」300ml、1,200円)も頼んでやけ酒らしく呑む。
目当ての献膳料理はご当地料理が並んでいて、見る目にも味わう舌にも楽しめる。中でも一番気になるのは「うこぎご飯」。うこぎは上杉鷹山が栽培を奨励したという植物で、これも3年前に米沢に来て知った。今でも、旧家の生垣や通り街路樹として植わっているのを見ることが出来る。食べられるとは聞いていたが、実際に食べるのは初めて。口に入れてみると山菜のような、仄かに苦みを感じた。


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「まるひで食堂本店」で預かってもらっていたリュックサックとスノーシューを引き取り、テクテクと神橋方面へ向かって歩き出す。ついこの前までは、日本各地の観光地と同様、日光もインバウンドで大変潤っていたはずだろうが、今見る光景はインバウンド需要が大して無かった(少なくとも中国の1人当たりGDPが1,000ドル台だった頃)、ひと昔前に逆戻りしたような印象を受ける。
ランチをする場所の目当ては無かったが、神橋から東へ向かう街道沿いには、湯波料理を出す店がいくつかあるはずだから、何とかなるだろうと踏んでいた。修理に11億円かかったという神橋を横目で見て、大谷川を渡って左手すぐ、「あさやレストハウス」という3階建ての食堂がある。メニューを見る限り、定食や単品料理も色々あって申し分ない。
でも何となく、踏ん切りがつかないまま、他にもあるだろうと道路を渡ってみると、そこにあったのが「和み茶屋」という店。どうやらこちらの方が女子心を擽るようで、ここに決まった。料理の種類そのものは、こちらの方がずっと少ないが、自分の舌に合いそう、と感じたのか。このあたりの判断基準は極めて微妙だ。そのせいかどうか分からないが、店に入ると女子率は80%ぐらいだ。たぶん「あさやレストハウス」だったら、そんなに男女の差がつかないような気がする。
一番奥の小上がりに座り、日本酒(四季桜・純米生貯蔵酒300ml、720円税込、以下同様)と懐石ランチ(1,800円)を注文。料理は季節感いっぱい。御飯が出るまで、先付から揚げ物まで少量ながら色々と出て来るので、酒の肴に丁度いい。こういうところが女心を鷲掴みする秘訣なのだろうが、酒呑み男子にとっても満足度は高い。

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「坂の上のそば屋 司」はこれで4度目の訪問。これまでは日ノ出町駅から坂を上っていたが、今日は半僧坊坂を登って小学校の脇から向かった。どちらからでも、それなりに登り甲斐がある。
「司」のご店主曰く、年配であるが故にそろそろ店を閉めようかなと思っていると。時の流れには逆らえずそのようなことになるのも致し方がないし、一介の客がとやかく云うようなものでもないが、やはりそれはそれで寂しいことだ。
思えば、2003年から隊長との山登りを再開してから17年。山の帰りには欠かさず何処かに寄って呑んできた(以前はそれこそ終電まで、ぐだぐだになるまで呑んだ)ので、入った店はとても数えきれないが、気が付くといつの間にか廃業してしまったりしていてもう二度と入れない店は、ざっと数えただけでも十指に余る。
・奥多摩/丸花(大してつまみは無かったが、味わいある超レトロな蕎麦屋)
・奥多摩/寿々㐂家(いざという時に世話になった)
・鎌倉/天園休憩所(ハイキングコースの途中にある、貴重な茶店)
・西武秩父/こいけ(とにかく蕎麦と焼き味噌が絶品だった)
・八王子ロマン地下/燻製バル68(リーズナブルに様々な燻製を味わえた)
・八王子ロマン地下/馬豚31(気軽に呑める雰囲気が良かった)
・奥多摩・浅間尾根/そば処みちこ(古民家で喰う山菜天ぷらが美味かった)
・高尾/ふろっぴぃ(高尾駅に最寄りな唯一の立ち寄り湯だった)
・高尾/あさかわ(店の場所も、店の雰囲気も、接客も、料理も全て良かった)
・稲田堤/たぬきや(唯一無二な岸辺の楽園)
・所沢/百味(居心地最高な昭和酒場)
・立川/博多中洲ぢどり(隊長が溺愛した地鶏炭火焼きと冷えた白ワイン)
・立川/なかさと(立川で貴重な蕎麦屋だった)
・立川/千年葡萄家(リーズナブルなワインとイタリア料理)
[番外編]で行った店も入れるとなると(例えば、神田/大越とか神楽坂/酒蕎庵まろうど)、この更に2倍はいってしまうはず(個人的には「池之端藪」の閉店は衝撃的だった)。これからも閉店する店が出てくるのはある意味、世の習い。あとで後悔しないよう、今のうちにせっせと通うしかない。

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「西ノ河原露天風呂・ビジターセンター」でまったりしているうちにもう12時。昼飯時だ。湯畑へ行ってみると見渡す限り人、ひと、ヒト。しかもみんな若い。オジサン、オバサンは少数派。卒業旅行で草津に来る学生も多いと聞く。今はそんな時代なのか。そのおかげで、ランチは草津でしようといくつか事前に調べておいたのだったが、行ってみると悉く行列が出来ていて、並ぶ気も起らない。
でもそんなことを云っていると喰いっぱぐれる、最も行列が少なそうな「銀の鈴」という蕎麦屋に入ることにした。「6人で」と云うと、先ずは2テーブルに分かれて席に着いた後で調整してくれると女性店員。でもその後で、並んでいたテーブル席が空いたので、3人がそちらに移ろうとすると、年長女性店員が「伝票が変わるのでそんなは対応できない」とけんもほろろ。面倒なことはお断り、それがいやなら出て行ってもらっても結構と云わんばかりの物云いで、結局、3人ずつで2つのテーブルのままとなった。人気観光地の飲食店はとかく強気だ(ウィズコロナの時代でもその強気のままなのか興味がある)。
ともかくも生ビールで乾杯。つまみには牡蠣のオイル漬け、もつ煮込み、おでんなどを注文。牡蠣はぷりぷりで美味かった。扉付近には入店待ち客が溢れそうになっていて、何となく落ち着かない。締めの蕎麦は、機械打ちのごく普通なのど越しでちょっと残念。
我々は大抵の場合、山の帰りには人出が少ない場所を選んで出かけていることが多いので、このようなマスプロ的な飲食店がこの世の中にも残っていたのかと、ある意味、新鮮な体験だった。これと同じような状況は草津だけでなく、伊香保とか熱海、箱根でも見られるのかも知れない。これからの山行計画は、より一層慎重にしたい。

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薬王院で護摩札を頂いたら、もう午前11時半。高尾山口にある「橋本屋」に12時半で予約を入れてあるので、歩いて下るのは止めてケーブルカーを利用する。こんな時期、こんな時間に下りのケーブルカーに乗る客は流石に少ない。
高尾山口には多くの蕎麦屋があるのでランチには事欠かないものの、今日は蕎麦が目当てではない。今シーズンはまだ鴨鍋を突いていなかったことに気が付いたので、せっかくだから何処の店に置いていないものかと探した結果、見つけたのは偶々「橋本屋」だった。
この店は、子供の頃からあったと記憶している。認識としてはここは蕎麦屋ではなく割烹、しかも敷居が高い感じの懐石料理を出す店なので、山の帰りにちょっと寄る、という向きではない。そんなこともあり、実は今回が生まれて初めての入店である。
暖簾を潜ると、通されたのは1階の小上がり席。恐らくは大人数でコース料理であれば2階の個室に通されるように思われるが、この時間だからか、そんな客は見当たらず、我々以外に先客2組、あとから4組(うち1組は欧米系)が来たが、皆、小上がり席かテーブル席だった。欧米系は慣れない箸で蕎麦をようやく手繰っていた。あんな喰い方では蕎麦も美味くなかろう。他の客も、頼むのは蕎麦ばかり。皆さん、ここを蕎麦屋と勘違いしているようだ。我々は鴨鍋のみ、一点の注文。
でもその前に、ビールを注文。そのうちに鍋とコンロと材料がやって来る。基本的に我々に任されているが、しばしば仲居さんや女将さんがやってきて、鍋の煮え具合を確認していく。鴨は煮過ぎないようにとか云いおく。こういったところが、普通の居酒屋とか、何処かのちゃんこ屋とは違うところ。それはともかく、鴨肉は柔らかく、出汁の味も申し分なかった。

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この頃、和尚は頻繁に都心にやってくる用事があるようで、その帰りに一杯やろうという誘いのメールがある。今回は何故か「スッポンを喰おう」という話に転んだ。
すっぽんは、アンコウやフグと並んで鍋用の高級食材として確固たる地位を確保しているようだが、そもそも何故すっぽんが高級食材なのかがいまいちよく判らない。供給が需要に追い付かないということも無さそうだし、そもそもそんなに需要があるシロモノなのか。
個人的には、すっぽん鍋を喰った経験は1回しかないが、もうだいぶ昔の話のせいで、美味かったかどうかの記憶も定かでは無い。その頃と舌の嗜好も違ってきているだろうから、多少興味深く思いつつ、また都心に出かけた。
場所は新橋の「しんばし和寿」。駅を出て、レンガ通りに出る直ぐ手前にある雑居ビルの2階。勿論、初めての店。入口が小じんまりとしている分、店内は奥に長い。カウンターと4人掛けテーブル一つ分が店の幅で、奥には小上がりもあるようだ。場所柄、客層はほぼ100%、さらりーまん。
4人揃ったところでコースのスタート。「1匹で15,600円」というちょっと風変わりなコースで、これを2人で喰えば1人7,800円だが、4人で分ければ3,900円になるというスタイル。(和尚と違って小生は)別に量にこだわらないので、これでも十分だ。
生き血、きも等の刺身から始まって、唐揚げ、鍋、雑炊に至るまで、すっぽんのオンパレード。すっぽん好きには堪えられないのだろうけど、小生は、こんなものだったかなぁと、ん十年前の朧げな記憶と比較しながら喰い進める。そして仕上げの雑炊。個人的に、鍋用高級食材が高級である所以は雑炊で判る、と信じているので、そう思いながら喰うと、このあいだのあんこう程ではないが、上品な旨味でまずまず満足できた。これで3,900円ならば又来てもいいが、7,800円だったらちょっとビミョウだ。

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塩山から高尾まで戻る途中で雪は霙に、その霙が雨に変わり、高尾ではもう小雨程度。中央線を60km以上も移動すると、景色も天気もそれなりに変わるが、今日は劇的だ。高尾駅を降りて行き着く先はいつもの「たまの里」。ずいぶん暫く来ていないと感じたが、調べてみればたった半年ぶり、錯覚だった(または呆け?)と判る。
暖簾を潜って入ると、相変わらずの賑わいぶり。4人掛けのテーブルは全て塞がっていたが、偶々目の前の4人掛けテーブルに座っていたひとり客が、気を利かせてくれてカウンター席へ移動してくれた。有難くそこに収まらせてもらう。
隣のテーブルも山帰りの集団で、訊けば地元、八王子の山の会とのこと。このグループはもう大分良い調子になっていて、店内で際立って賑やかだ(特に、ひとりの地声がやけにデカい)。釣られてこちらの話し声も自ずからデカくなってしまうが、そのうちその集団も帰っていったので、突然、平常状態に戻った。
こちらも2軒目(電車の中を入れれば3軒目)のはしご酒なので、それなりに良い気分、ビールは止めて最初から日本酒。いつもだったら取り揃えられた中からその日の気分で地酒を選ぶのだが、この陽気では熱燗(小徳利360円)をもらうしかない。グビッとやると、五臓六腑に沁みる~。
熱燗と来れば鍋。そんなに空腹ではないので、ちゃんこ鍋(800円)を1人前だけ頼む。他には、いつもの海鮮サラダ(440円)とカキフライ(5個600円)、揚げ出し豆腐(470円)を頼んでみた。熱燗で温まってきたので、その後は青煌(???円)をひやでやる。
この店のちゃんこ鍋はたぶん、季節限定。初めて食べたが、結構ボリュームもあってコスパが良い。冬は鍋に限る。やはり今宵も蕎麦までは辿り着かなかった。

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戸隠2日目は天気予報通り、曇り時々小雪が舞う状況。でも今日はほぼ水平移動なので(というつもりだったが、意外に奥社まで登りでがあった)、天気は問題ない。戸隠神社奥社入口まで、「白樺荘」の若旦那に送ってもらう。
昨日、戸隠スキー場から飯縄山を往復した限りでは感じなかったが、奥社の参道杉並木の雪はだいぶ少ないようで、踏み固められてコチコチ状態。滑って怖いことは無いものの、歩き難いので途中からはアイゼンを履くことにした。客はチラホラやって来るけれど、アイゼン無しに奥社までは難儀そうだ。
戸隠神社奥社は、実際に行ってみると山頂のすぐ直下にある感じ。この時期では難しいけれど、無積雪期であれば大して扱かれずに登れそうに見える。戸隠山は、祭神の天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が投げ飛ばした天の岩戸そのものらしいから、出来るだけ高い処に奥社を建てたかったのも頷ける。
奥社参拝の後は、鏡池へ回ってみた。ここから見上げる西岳はなかなか見事なのに、我々以外ひとっこひとりいない。鏡池から先はスノーシューで峠越え。もうすぐ昼時、蕎麦屋の混み具合が気になりだす。「うずら家」は2年前に寄っていたので、別の候補をいくつか調べてあったが、皆、「うずら家」に行きたそうだったので、ならばとスノーシューを脱いだら一目散に向かう。
今日も変わらぬ繁盛ぶりだったので、8人で纏まって入るのはなかなか難しい状況。しかし、ホスピタリティの高い店員が上手くあしらってくれ、何とか揃って収まった。さっそくビールで乾杯。その後は日本酒、「佐久の花」をいってみる。各自、おもいおもいのつまみを注文。個人的には、岩魚の焼き枯らし(700円)がお気に入りである。そして締めはやっぱりざるそば(つゆそばが好きなWoodyさんは、とり南蛮)。戸隠独特の、ひと口サイズずつ束ねた盛り方は「ぼっち盛り」と云うらしい(長野駅前にあった蕎麦屋「ぼっち」の語源はこれだったのか!?)。やっぱり喉越し抜群なので、残り7人で大ざる2枚はあっと云う間だった。

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