山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

日本料理

今日はニュー新橋ビルに行ってみるかと思い、地下の飲食店街をウロウロしてみた。すると偶々、店の入口に立って「いらっしゃいませ~」という仲居さんの笑顔につられてうっかり入店(男衆だったらこうはならない)。それが、「志ん橋ひでや本店」という店だった。
入って気が付いたのは、地下飲食店街にしてはかなり広い店内で、厨房をL字に囲うカウンター席と、テーブル席が並んでいる。見えないけど奥には小上がりもありそうだ。つまり普通の居酒屋ではなく、ちゃんとした老舗割烹的である。客は疎らで、カウンター席には誰もいない。仲居さんがちょっと店の外で愛想を振りまこうという気になるのも判る。そこへ上手い具合に、ネギを背負ったカモがやってきたという訳だ。
カウンター席に着いてメニューを眺める。プチ懐石的な定食(1,400円~2,200円)や、お造り定食から中落定食、天丼、カツ丼、焼き魚定食等々、色々ある。他に、かつ鍋定食、竹豆腐定食、夏限定で素麵定食なんてのもある。ちょっと目移りするが、何となく今日は天ぷらの気分だったので、天丼定食(1,000円、現金のみ)にしてみた。
若い板前が、目の前で天ぷらを揚げるのが見える。まだ手付きが板に付いていない感じである。間も無く天丼定食到着。海老4つ+ピーマン、厚焼き玉子(甘い)が口直しとして付いてくる。赤だし味噌汁の香りと塩加減は丁度良い。天丼は天つゆが多過ぎ、さっくり感がすっかり無いのは少し残念。でも色は薄いが味はしっかり本格的、ごはんは柔らかめだが悪くない。総じて意外と云っては失礼だけどかなりイケる。次回は暑くなったら素麵定食を試してみたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3761

「金ちゃん温泉」でまったりしてもまだ時間は14時前、計画よりも1時間以上早い。既に予約済みの那須塩原駅18時3分発の「なすの280号」までまだ4時間もあるし、移動時間を抜いても何処かで3時間以上も時間を潰さなくてはならないことになる。
そのため、先ずは大人の休日俱楽部で紙の切符を買った者は、那須塩原駅まで行ってもっと早い列車に変更してもらうことにした。一方小生は「えきねっと」によるチケットレス購入のため、駅近くの蕎麦処「平成」へ行ってからスマホで変更。
実は「平成」へ向かう前に予め電話を入れると、今日は2階は予約で一杯だと(これまで2階に上がったことはない)。1階のテーブル席も結構埋まっているようなことを云われ半分ぐらい断られかかっていた感じだったが、暫しぐずぐず食い下がっていると、何時の新幹線に乗りますか?と訊かれる。
すかさず、予定は18時3分だけどこれから17時3分発に変える予定だと答えると、だったら何とかなりますとの返事。1本後の新幹線だったら断られていたようだ。1時間おきに那須塩原駅に停車する新幹線の時刻が、この店を出入りする客の動向を左右するのだ。何れにしても助かった。
食い下がったのにも理由があって、ここ那須塩原駅前でこんな時間に一杯やれるのは唯一、ここ「平成」だけだと思われる。ここは蕎麦前がとても豊富で、しかも何れもちゃんと美味いのだ。この店に断られたら途方に暮れるしかない。
今日も茹でアスパラガス、宮崎県産赤鶏の炭火焼、那須のトマト、う巻、ソーセージ五種盛合、茄子揚げ浸し、那須椎茸の天ぷら、酒盗と胡瓜、新生姜みそと、色々と注文。酒は天鷹。中でも新生姜みそが実に美味かった。きっとまた来るはずだ。

DSC_3752
096 旬のアスパラガス、美味いです。
097 宮崎県産赤鶏の炭火焼。
098 那須のトマト。
099 う巻。
100 ソーセージ五種盛り合わせ。
101 茄子揚げびたし。
102 椎茸の天ぷら。
103 酒盗と胡瓜。酒にぴったり。
104 この生姜、美味いです。DSC00565

今日のランチは、西新橋1丁目で日比谷通りの1本西側に入った角地にある「金ふじ」という店に入ってみた。昼間は定食屋で、夜は居酒屋と云うよりは小料理屋という感じの店である。
常々、一杯やる和食の店だったらこんな感じ、というイメージがあるとすれば、「金ふじ」はそれにかなり重なるような店かなと妄想する。例えば、酒は色々揃えているが、客には無理強いしない。でも訊ねられたらちゃんと答えられる、料理は譬え在り来たりであってもうひとひねりしてある、大将は基本的に寡黙で訊ねなければ応えることをしない、フロア係の女性は客の所作を見逃さず、客の要望を先回りして対応する、という感じ。ちょっと贅沢すぎるか。
勿論、ここ「金ふじ」がそういう店かどうかは分からないけれど、こういう店でそうだったらいいなあ、という雰囲気を持った店なのは間違いない。ちょっと自分の妄想に浸ってしまって、実は全然違う店だったらがっかりしそうである。店に入ると、カウンター5席、4人掛けテーブル3つ。一方、店は厨房に2人フロアに1人という体制だった。
4人掛けで前に2人先客がいた。これだけ狭いテーブルで正面に相席だと、アクリル板はコロナ禍じゃなくても有った方がいいかなと思う。正面の客が静かに喰っているだけだったらいいけど。
ランチは4種類あり、その中から鮪中落ち定食(1,000円、ランチタイムは現金のみ)を頼んでみた。鮪中落ち以外に、肉じゃが煮物、野沢菜漬け、生卵が付いてくる。鮪は普通、ご飯は美味い(やや柔らかめの炊き具合だけど)、煮物も味噌汁も丁度良い味で、総じてなかなか美味い。ちなみに店のホスピタリティはごく普通でした。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3749

新橋にはそれほど蕎麦屋は無いけれど、それでもまだ入ったことが無い蕎麦屋はまだまだある。今日はその一つ、「そば作」に行ってみることにした。
それは新橋6丁目にある立ち食いそば屋。ここまで来ると都営三田線御成門駅はすぐ傍、もはや新橋という感じではなく、わざわざやってきた感がある。云っては悪いけど所詮、そば。それを10分ぐらい掛けてやってくるのは、個人的にどうなのかな、と思いつつ歩く。
その、我が身を振り返り「どうよ?」と思いながら、身体が勝手に歩くのは、人によってゾクゾクすることかも知れないけど(そういうフェチも少なからずいるのは間違いない)、自分的には単に落ち着かない時間である。店に入ると、思ったよりずっと小ざっぱりした店だった。ほぼ立ち喰いだけど、いくつか椅子もある。
先客は4人ぐらいで直ぐに入店。ここは券売機が無くて、カウンターから厨房の店員に口頭で伝え、受け取りと同時に料金を支払うスタイルだ。今日頼んでみたのは、無難に日替わりランチ(もりそば+ミニそぼろ丼、600円、PayPay可)だった。
客が少ないので直ぐに「おまちどう!」と出てきた。ぱっと見、かなりの細打ち麺で、たぶん機械打ち。早速手繰ると、コシはいまいちだがつるつると喉越しはなかなか良い。やはり蕎麦は喉越しが第一。
一方、そば汁は蕎麦猪口になみなみと入っていて、手繰り終わってもちっとも減らず、蕎麦湯を注ぐ余地がない。而して蕎麦湯は頼まなかった(そもそもあるのか?不明)。もうちょっと汁は塩味強めで少なくて少なくていいんですよ、そう思いませんか? 一方、そぼろ丼はやや塩味強めで、特に無くてもよかった感じだった。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

DSC_3746

送迎車は「凌雲閣」を9時30分に出たが、我々が乗る列車は10時34分発なので、今日もまつだい駅でたっぷり時間がある。駅構内にお土産物店とかコンビニはあって営業中。でも、2階にあるレストランは残念ながら11時半にならないと開かない。お土産とかコンビニ商品を眺めるだけでは時間は潰せないので、本(電子書籍)を読んだり観光案内所のビデオ(ほくほく線の建設工事記録)を見たりしながら過ごす。
やって来た列車に乗れば、十日町駅まで僅か10分で到着。十日町にやって来たのは初めて。この後の都合で、今日のランチはここ十日町ですることにした。「凌雲閣」で朝食を摂ってからまだ大して時間が経っていないけれども何とかなるだろう。目当ては、十日町が本店の「小嶋屋」である。11時開店なので、ぶらぶら行けば丁度開店時間だ。
入ると、小上がりとテーブル席があるが、我々はテーブル席につく。かなり広い店内。この店には2階、3階もあるようなので(多分、個室とか宴会場もあるはず)、随分大きな店である。我々の後から8人ぐらいの団体がやってきた。その後も次々に客が入ってきて、我々がが帰るころはほぼテーブル席が埋まっていた。でも全然余裕なのだろう。
未だ午前中だけどビール(中瓶650円)で乾杯。つまみには栃尾の油揚げ(500円)、ひげにんにくの天ぷら(450円)、アスパラガスの天ぷら(???円)、鴨の黒胡椒焼き(600円)、じゃこ天(300円)、カツ煮(810円)を頼んでみた。ひげにんにく®なんて初めて聞いたけど、全くクセが無い。
締めは勿論、へぎそば。3人で2人前(1,920円)を頼む。ちなみにこの店にはへぎうどんなんてのもある。うどんにつなぎは不要だろうが。へぎそばは喉越しはまずまずだけど、あれっ?と思う程、コシが無かった。まさか作り置きってことはないだろうなあ。

145 ほくほく線で十日町へ。
146 十日町の中心街。
147 ここでランチ。
148 いただきます。DSC00446
DSC00444
149 栃尾の油揚げ。
150 なんだと思う?
151 こんなやつ。
152 アスパラガスの一本揚げ。
153 蕎麦屋に来たら鴨だよね。
154 じゃこ天。
155 カツ煮が美味い。
156 締めはやっぱりへぎそば。
157 ごちそうさまでした。

つい先日、人気の「カレーの店スマトラ新橋本店」に入って650円のカレーを喰ってインスパイアされたことで、カレーが本業ではない店のカレーってどんなものか確かめてみたくなったので、先ずは手近な「小諸そば」に入ってみた。
注文したのはカレー丼(510円)。味、美味さに違いがあるとしたら、果たしてそれは140円の値段の差だけの問題か、それとも別の要因が有るのか少々気になるところではある。食券を渡すと、厨房内の店員が「カレー丼ですか?」と、「丼」を強調した尋ね方をしてきたのは、間違ってませんね?という確認のつもりなのだ。もしかして後悔していない?というニュアンスもそこはかとなく感じられるくらい、珍しい注文ということだ。
ともあれ、カレー丼は直ぐに出て来る。なにせ蕎麦屋なので、丼鉢に入ったカレーライスをレンゲで喰うスタイルである。食べてみた瞬間感じたことは、あっちが学食の味とすれば、こちらはやっぱり蕎麦屋のカレー南蛮のカレーという印象。スパイシーさが足りない、という点では何方も同じだけど、こちらは明らかに和風味である。他の蕎麦屋と較べると出汁の香りが足りない「小諸そば」であっても、出汁の香りが一切ない「スマトラ」と較べると、その違いは歴然としているのだ。
ルーの塩味やや濃いめか。入っている肉は豚バラ薄切り肉らしい。とろみもこちらの方が強め。量的にはやはりセットの方がいいと思わせるくらい、ちょっと物足りなさを感じる。結局のところ、こちらの510円の方が、「スマトラ」の650円よりも味が良かった。「小諸そば」は侮れない。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

DSC_3679

2日目も蔵王山と同様、山形県と宮城県の境にある面白山に登ってみた。壮年期の地形らしく稜線は鋭利、谷筋は深く切れ込んでいるので、とても標高が1,264.3mしかない山とは思えない程の風格がある。今日もピーカンのいい天気で、気温も高めだ。
登山口は天童高原キャンプ場。標高は凡そ680m。既に9時過ぎのせいか、結構人が多い。ボーイスカウトのような大集団が山に向かって進んでいった。このキャンプ場は眺めがよく、目の前にまだ真っ白な月山が望める。
最初はほぼ平坦のような径、でも次第に勾配がきつくなっていき、面白山直下は胸を突くようになる。2時間弱で面白山到着。しっかりひと汗かいた。春霞で遠くはよく分からないものの、ほぼ360度の大展望。昨日登った蔵王山は微かに見えている。
あとはまっすぐ下るだけ。仙山線の面白山高原駅まで、休む場所もない程の急降下が続く。面白山高原駅はその名に反して谷底にあった。やってきた電車に乗り、終点の山形駅で下車。時間は既に昼時を過ぎているので、風呂は後回しにして遅めのランチにする。
行った先は、「庄司屋」という人気蕎麦屋。GWのせいもあり、しっかり行列ができていたので覚悟して待つ。我々以外は皆、普通の観光客。凡そ30分後、ようやく順番が回って来て座敷へ案内される。我々はリュックサックを背負っているのでしばしば置き場所が問題になるが、店員が上手く対応してくれた。
座ったら先ずビール(アサヒスーパードライ中瓶、700円)で乾杯。今日は随分待たされた。料理は、天ぷら盛り合わせ(こちらでは天皿と呼ぶ、1,400円)、鴨焼き(990円)、厚焼き玉子(720円)、板わさ(720円)。ビールの後は、男山・つららぎ吟醸生酒(1,050円)、米鶴・純米(1,230円)と、やはり山形の酒をいただく。締めはもり(800円)。機械打ちのようだが、香りもコシもあってなかなか良かった。人気店だけのことはあった。

077 タクシーが帰っていく。
080 初めは緩い登り。
081 フデリンドウ。
082 チゴユリにはちゃんと標識あり。
083 気持ちが良い径。
084 タチツボスミレ。
087 少しだけムラサキヤシオ。
088 オオカメノキ。
089 タムシバ。
092 イワウチワ。
090 眺望の利かない尾根を黙々と登る。
094 あっちは南面白山かな。
095 三沢山に到着。
097 あれが面白山。
101 カタクリ。
103 微かに鳥海山も。
106 東斜面には雪が残っている。
107 ひっそりキクザキイチゲ。
108 最後の登り。
112 山頂標識は面白山大権現。
113 船形山はどれだろう?
117 ということで今日はここでおしまい。
115 道祖神一対。
119 やはり月山が一番目立つ。
123 腰が引けるカモシカ尾根の下り。
128 だいぶ下ってきたが・・・
129 まだまだ下る。
131 新緑にピンク色が映える。
132 急降下は続く。
137 人気の店だししかもGWだし、結構待たされた。
138 喉が渇きました~。
139 板わさ。
140 鴨焼き。
141 天ぷら盛り合わせ。
142 男山のつららぎ。
143 米鶴のまほろば。
144 喉越し良し!DSC00240
IMG_7650
145 ごちそうさまでした。

今日はメーデーのせいか、やはり新橋の街は空いている。営業中の店だけでなく、道をウロウロしているさらりーまんも少なめだ。自分も、5月1日に出社して新橋に居ること自体、生まれて初めての体験である。以前は、一般企業であれば皆休みだと信じていたし、而してさらりーまんの街、新橋は土日並みだろうと思い込んでいた。
これだけ人通りが少ないのも滅多にない機会なので、この状況を生かすべく、いつも混んでいそうな店を探す。でもなかなか見つからず。漸く見つかったのは、ちょっと路地裏にある「暫亭 いろり」という居酒屋というか小料理屋というか、大衆食堂のような店である。
この店の前にはたいてい、今まさに入ろうとしている輩がいて、そのせいで「またにするか」と呟きながら通過することがしばしばあったが、流石に今日は誰もいない。店の中を覗くと、テーブル3つ、掘り炬燵式小上がりに4人掛けが2つ、6人掛け1つ、つまり定員26人(他にカウンター席もある?)に先客2名のみ。
ならばと入ることにした。おばさん店員は「どこでもどうぞ」と、今日は商売あがったりだわ、的な顔をしながら投げやりにいう。別に商売あがったりは小生のせいではないのに何となく「すみません」と云ってしまいそうになり、4人掛けテーブルにつく。
ランチメニューは5種類。基本的に魚料理の店らしい。選んだのは、マグロ丼(1,050円)。どんぶり以外にカボチャ煮付、らっきょ酢漬け、みかん、それと何故かカレーが付いてくる、、ご飯は五穀米とは珍しいい。マグロ切身は冷凍赤身なので普通。かぼちゃの煮付は1個だけなのでしぶしぶ喰う。カレーは何気に美味い。現金で払った後、PayPayが使えることに気付いた。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

DSC_3595

区画整理に伴い、木造二階建ての建物を丸ごと水平移動した「虎ノ門大坂屋砂場」には再開後まだ入っていないなと思い、何度か行ってみたものの、入口の外に何人も待っているのを見てこれまで二の足を踏み続けてきたが、ダメもとで今日も行ってみたら遠くから見る限り入口に誰もいない。
今はチャンスだと思い交差点で信号を待っていると、後ろの若者さらりーまん2人連れが「砂場」を見て大声で「今度一度入ってみよっか~、でも砂場なんて名前変だよな~、何だかじゃりじゃりして不味そうじゃない?笑笑」などと無邪気に喋っていた。
モノを知らないのはある意味悲劇であり、喜劇でもある。何れにせよ、可哀そうな人だと少し不憫に思った。さて、暖簾を潜って中を覗くと、待っていたのは4人。ちょっと躊躇したが折角なので待つことにした。外観は以前と全く変わらないが、中はそれなりにきれいになっている。
ほんの数分で「一名様どうぞ」と一階の奥に案内される。以前、この建物に入ったのは夜、皆で一杯やりに来たので二階の座敷だった。而して一階の記憶は無いので、以前と同じなのかどうかは分からない。二人掛けテーブル席に着いたらメニューを見て、桜えびかき揚げせいろ(2,000円)を注文してみた。
本を読みながら待つと、なんと20分ぐらい経ってから漸く出てきた。早速手繰ると、蕎麦はちゃんとコシがしなやか。以前と変わりない感じ。次にかき揚げ。こちらはいただけない。周りはぱさぱさ、パラパラなのに真ん中は硬くて、思い切ってかじったら上顎の皮がぺろりと剥けた。まだ熱い油が残っている状態だったらしい。火傷したからいう訳じゃないけど、このかき揚げは生まれてこの方最低である。
代替わりしたのか、移転してから厨房に慣れていない駆け出し店員をランチに使うようになったのか分からないが、今思えばなかなか出てこなかったのは、それまでかき揚げを失敗し続けたせいかも知れない(これも失敗作だけど)。こちらも迂闊と云えば迂闊。まずはもりそばぐらいで様子を見るべきだった。それにしても「虎ノ門大坂屋砂場」の看板が泣いているぜ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★

DSC_3582
DSC_3583
DSC_3584

本降りの雨の日。でも腹は減るので外へ出る。安直にコンビニ弁当で終わらせるのも癪なので、やっぱり雨に濡れながら新橋駅方面へ向かって店を物色する。そういえば、ひつまぶしの店があったなと思い出し、行ってみた。
細い路地裏の、呑み屋街の真ん中に「名代 宇奈とと 二代目 宇奈まろ」という長い名前の店があった。単に「宇奈まろ」でいいんじゃないか、と思うが拘りがあるのだろう。狭い店だが角にあるので、入り口が2か所ある。「こちらへどうぞ」と云われてカウンター席に座った。
よく見れば、店員は何故かトルコ系のような中年男子。でも普通に日本語を話すので顔を見なければ、きっと気がつかなかった。厨房にはその人独りしかいないので、このトルコ人がひつまぶしを作るようだ。何となく不思議感覚。
先客ゼロ、せっかくの雨なのでもっと普段混んでいる店にすればよかった、と思ったがもう遅い。竹(1,000円)を注文する。ちなみに松で1,220円、梅で880円である。独りしか客がいないのに結構時間が掛かって出てきた。
木鉢にたっぷり入っていて、ご飯茶碗によそるとたっぷり3膳分ある。1杯目は山椒を振ってそのまま王道の味、2杯目は柚子胡椒(うな重だったらぶち壊しになりそうで怖くて使えないがひつまぶしだったら気兼ねが要らない、でもこれがバカ美味)と出汁、3杯目はわさび(白焼き以外に使ったことが無いが、やはり、かば焼きにもそれなりに合う)と出汁で喰ってみた。味も量も申し分なし。これで1,000円はかなりお得な気分になる。松(もうこれ以上の量は不要)とか梅(そんなに安くなくても結構)は頼む気にならない。
でももう既に、敢え無く閉店してしまったのは何故だろう。単純に客の入りが悪かったとすれば、明らかに宣伝上の問題があったはずだ。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3581

丹沢湖に浮かぶような「落合館」に泊まった翌日は皆さん、もう登る気は無い。ということで後は帰るだけだが、何処かで昼飯でも喰おうか、そうしよう、ということになる。さて何処へ行こうかと、働きが鈍い頭を働かせる。せっかくこんな機会なのに、松田界隈とか新宿界隈じゃ在り来り過ぎるな、と。
思い付いたのが小田原か、横浜とか川崎だが、余り同意を得られなかったので、いっそ浅草はどうだろう、泥鰌を喰ったことが無ければ「駒形どぜう」はどうだろう、と聞けば、かなり寄り道になる方もいるがとりあえず皆の同意を得た。
ということで、浅草ならば品川に出て、都営浅草線が良いだろうということになり、先ずは松田駅から御殿場線に乗り、国府津駅に出る。ここからは東海道線または上野東京ラインに乗れば良いのに、ついうっかりと(というか乗り慣れていないせいで)湘南新宿ラインに乗ってしまい、大崎駅から山手線で品川駅へ戻るという逆モーション。品川駅でもJRから京浜急行の上り線ホームへの乗り換えがスムーズにいかず、まるで地方出身者の東京初体験のようなドタバタだった。
漸く浅草駅に着き、蔵前方面にちょっと戻ったらそこが「駒形どぜう」。店の入口に外国人観光客が群がっていたが、どうやら写真を撮っていただけで入るつもりはないらしい。するりと抜けて、店に入る。いつものように下足番がお出迎え。前回は2014年12月だからもう8年半ぶりである。
1階の大広間は座敷で足が痛いし、リュックサックを置くスペースも無いので、地下階のテーブル席へ案内してもらう。ビールと共に、どぜうなべと柳川を頼む。初体験の女性陣は恐る恐るだったが、臭みも骨っぽさも無いので、直ぐに箸が進むようになった。日本酒も注文。酒にどぜうは良く合う。やはり時々はどぜうなべを喰うべきだと改めて思うが、大抵の人は腰が引けるので誘う相手が難しい。

114 ところ変わって駒形どぜう。DSC00047
115 これを喰いに来た。
116 ではいただきます。
117 Woodyさんはこれだったら何とか食える、と。
118 酒は伏見。
119 たっぷりゴボウささがき。DSC_3665
120 偶にはこんなのもイイ。
121 ちょっと浅草へ行ってみる。
122 雷門前はご覧の人だかり。
123 仲見世も。
124 インバウンドが目立つ。
126 ホッピー通りは昼間から飲んだくればかり。
125 伝法院は閉まってました。
127 ヨシカミも相変わらず人気。

柳通り沿いの新橋6丁目にある店。会社からは10分ぐらい掛かるので、雨の日や暑い日には行きたくない感じである。なので、これまで気にはなっていたが延び延びになっていた。今日は日差しはないものの、雨が落ちて来る雰囲気もないので、意を決して行ってみることにした。
外に「いきいき亭本舗さぬきうどん」と書かれた暖簾と幟が出ていて直ぐにそれと判るが、店の感じはやや地味目。扉が無くて開け放たれているので中の様子がよく分かる。右壁にカウンター席、左手前側にもカウンター席、左手奥が厨房というスタイル。
厨房の中に腰の低い兄ちゃんが一人いるだけ。外にも誰もいない。小さい店とはいえ一人で営業するとは大したもんだと関心する。数えてみるとカウンター席は9席分あったが、先客は3人だけだった。券売機は無いので、注文はその兄ちゃんに告げると共に金を支払い、出来上がったら受け取るというシステム(店毎にシステムが千差万別なので覚えられそうにない)。
壁に貼られた短冊メニューを眺め、かき揚げうどん(550円)を頼んだ。周りの客を見渡すと、皆、釜玉うどんを喰っているし、後からやってきた客も皆、釜玉うどんを注文している。しまったと思ってももう、全然遅い。忽ち「おまちどうさまでした」と、全然待たずにかき揚げうどんが出てきた。受け取ったら現金を支払い、空いているカウンター席へ座ってさっそくいただく。
讃岐うどん系らしく、ツヤツヤな中太麵である。コシは特に強くないものの、喉越しは良い。かき揚げは、ごぼうと人参とグリンピースで、齧っても特に可もなく不可もない感じだ。一方、汁は程よい塩味で出汁は優しい美味さ。つい、すっかり飲み干してしまった。次回はぜったい、釜玉うどんにしてついでにじゃこ天も喰ってみたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3557 新橋

早朝に小出を出て会津若松に着いたら、只見線鉄道旅の余韻に浸りながらももう昼飯時だ。この辺りにはもうかれこれ片手では足りないぐらい来ているので、だいたい駅周辺の主だったランチ店は分かっているつもり(街中でディナーを喰ったことが無いので、夜の会津若松はこれからの課題)である。
しかし街外れとなるとそうでもなく、まだまだ知らない店が多い。ということで今回探し出した店は、街の東の外れ、飯盛山に近い(といってもたぶん1kmぐらい離れている)「和田」という蕎麦屋である。11時開店の直前に到着。店先の枝垂桜が丁度見頃だった。
予約したせいか、山靴を脱いで奥の座敷へ通される。畳敷だけどテーブル席になっていた。まずはビールで只見線鉄道旅完了の祝杯を挙げる。始点の小出と終点の会津若松はすっかり春だが、途中の只見とか会津川口はまだまだ冬だったのが印象的だ。ビールの後は日本酒。地元の「末廣」をいただく。
我々を案内してくれた女将はとても腰が低くてかつ物腰が柔らか。こちらが恐縮するくらいである。でもそんな女将さんに頼んだ料理(蕎麦前)は、天ぷら盛り合わせ、こづゆ、にしんの山椒漬け、にしん天ぷら、ソース煮込みカツ。
会津は日本海からも太平洋からも遠いが、何故かにしん料理が多くて、名物といってもいいくらいである。山椒漬けと天ぷらに使うにしんは、身欠きにしんを使っていると思われる。この点が小出との違いだ。でも乾物を使っているせいか、味わい深い。
こづゆも会津若松の名物。汁物のようだが、ちゃんとした煮物で、これも立派に日本酒の肴になる。出汁は帆立貝柱らしい。会津のかつ丼はソース系であるが、ちゃんと玉子でとじてあるところがちょっと変わっている。
締めはもちろん、蕎麦(ざるを頼んでも、刻み海苔は掛かっていない)。弾力強くてモチモチ感があった。多加水麺だろうか。

172 ところ変わって会津若松の蕎麦屋。
173 しだれ桜が満開。
P4090415
174 和室のテーブル席へ案内される。P4090419
175 会津名物、こづゆ。
176 ニシンの山椒付けも名物。
177 ニシンの天ぷらも。
178 ソースカツ煮も会津でないと見かけない。
179 会津の酒、末廣。
180 締めは十割そば。
181 弾力がすごい。DSC_3562
182 大満足しました。
185 鶴ヶ城と桜その3。
187 鶴ヶ城と桜その5。
188 鶴ヶ城と桜その6。
189 鶴ヶ城と桜その7。
191 鶴ヶ城と桜その9。
192 鶴ヶ城と桜その10。
193 副隊長が写っているの判りますか?
194 なおちゃんとのんちゃんが写っているの判りますか?
195 鶴ヶ城と桜その11。
197 鶴ヶ城と桜その13。

うどんといえば、新橋では讃岐うどんが席巻していて、他に博多うどん、稲庭うどんが1、2軒あるぐらい。武蔵野うどんとか吉田うどんは見当たらない。稲庭うどんは、まだ入ったことが無かった「天茶屋 七蔵」という店がある。
もうひとつ、稲庭うどんというと有名なのが「佐藤養助商店」で、以前、銀座にある支店に入ったことがある。つるつるのど越しの良さが印象的で、これが稲庭うどんかーとひそかに感動した覚えがある。西新橋1丁目にも支店があるらしいが、こちらはまだ入ったことが無いので、そのうちお邪魔しようかと思っていた。
ということで今回は2つある稲庭うどん店のうち、新橋駅前ビル2階にある「天茶屋 七蔵」へ行くことにした。実は数日前、ちょいと覗いてみたのだが店の外の大行列ができていて、まるで何処かの人気ラーメン店のよう。その時は尻尾を巻いてすごすごと引き下がった。
そして今回はわざわざ半休を取って、11時過ぎに行ってみた次第。それでも既に数人の行列ができている。11時開店なので、ほんの数分後でもこの有様である。ホントは、そこまでしないと入れないんだったら止めるか、という気分になりかかったが、ぐっとこらえて並ぶことにした。
でも意外と殆ど待たないうちに店の中へ。時計を見れば11時15分。人数と何を注文するかを聞かれてから席へ案内する仕組み。単に手続きに時間を要していたようだ。でも広い店内はほぼ満席状態、年金生活者風な男性が目立つ。時間に糸目をつけない方々だから、ちょっと敵わない。
頼んだのは、稲庭うどん七蔵特製スープつけ麵小(1,000円)。なんで「小」にしたからと云えば、「小」でも麺の量は約300gあるというから。注文したら、モノは直ぐに出てくる。座る前から注文しているせいだろう。麺は特にコシがあるわけでもないが、弾力があってのど越しは良い。HPをぐぐってみると、これは超多加水麺だと。なるほどと思う。でもそれ以上に、スープ(ごま味噌味)が美味い。人気の秘密はこれか。約300gは忽ち無くなった、次回は「中」にしても良さそうである。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3515
DSC_3514

新橋駅前ビル1号館地下1階にある、人気の立ち喰い蕎麦屋だと聞いたので、ちょっと遠いけど行ってみた。真夏だったら躊躇したかも知れない。ニュー新橋ビル程ではないけれど、新橋駅前ビルの地下にも飲食店は結構多い。
このフロアの特徴は、いかにも昭和であること(ニュー新橋ビルもそうだがこの新橋駅前ビルも、ビル全体が昭和感いっぱいである)と、とにかく小さな店が多いこと、と云っていい。その例にもれず「おくとね」もやはりとても小さな店だった。
正真正銘の立ち食い店である。その他の立ち食いそば屋と比べても、殊の外その間口が狭い。ここよりも狭い店となると、新橋5丁目の「うさぎや」(たぶんここが一番狭い)か、新橋4丁目の「TOMBO」ぐらいか。1994年(オウムによる松本サリン事件が起きた年だ)創業とのことなので、意外と新しい店だ。
店の奥が厨房で、その手前の両側にカウンター、店の真ん中に平均台のような幅が狭いテーブルが起立している。たぶん、普通のテーブルを置きたくても置けなかったと思われる。ぎっしり入っても12、13人が限界という感じだが、今日はその半分ぐらいだった。
券売機の前に立ち、メニューをひと通り眺め、選んだのは天ぷらそば(490円)。待つことほんの僅か、「おまちどうさま」と天ぷらそばがやってきた。天ぷらは桜エビ(今年の旬の駿河湾産じゃないだろう、台湾産かな)、麺は量的には十分、コシの無さは立ち食い共通だが、極細打ちで喉越しは良い。出汁の旨味は十分で、つい全部飲み干した。京風と云ってもいいくらいの汁の透明度である。この店の人気の秘密は汁とみた。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3510

最近、歩いても行ける、行きつけの(と云っても行くのはだいたい、3、4ヶ月に1回ぐらい)寿司屋が突然閉業してしまったので、寿司を喰うのにも事欠くようになった(除、回転寿司)。ということで今回は、電車に乗って北千住へ行くことになった。
その北千住も、実はあまり寿司屋があるイメージが無い(オヤジ酒場は多いけど)。入ったことがある寿司店はこれまで皆無である。ネットで探してみても、回転寿司を除けばあまり引っ掛からない。そんな状況で、カミさんが探してきた店が北千住駅から5、6分ぐらい離れたところにある「きく鮨」だった。
駅近くの呑み屋街からは離れているので、歩いているのは夕飯の買い物に出てきた住民ぐらいの、庶民的な雰囲気が漂う辺り。午後5時開店に合わせて入ると、流石に客は誰もいない(念のため、電話予約は入れてある)。カウンター席に座らせてもらい、先ずは瓶ビール(サッポロラガー中瓶、750円)を注文。
その後は日本酒。山形の「上喜元」特別純米(1合、1,080円)を呑んだあとは、神奈川・海老名の「いづみ橋」純米(1合、980円)に切り替える。神奈川県以外で「いづみ橋」を置いている店はなかなか見掛けない。それに合わせたつまみとして、蛍烏賊の酢味噌和え、生牡蠣、チーズの溜りしょうゆ漬け、鰆西京焼きをいただく。
我々の後から、ぽつりぽつりと客がやってきて、結構、若者でもカウンター席に座っている。でも頼むはセットの寿司。お好みで頼まないのでは、カウンター席に座った意味が無いのでは?と思ってしまうが大きなお世話か。
こちらはお好みで穴キュウ巻、ヤマゴボウ巻、中トロ、イクラ、穴子、メネギ、小肌、つぶ貝、鯖、赤海老、等々。締めて、ひとり8,000円強。やや呑み過ぎ食い過ぎかも知れない。普段使いはできないが、たまにはいいと思う。

DSC_3502
DSC_3503
DSC_3504
DSC_3505
DSC_3506
DSC_3507
DSC_3508
DSC_3509

駅近くの、新橋3丁目の呑み屋街の真っ只中にある立ち喰い蕎麦屋。平日は24時間営業の店(土曜日の夜9時から月曜日の朝6時までが休み)だから、当然、日が落ちて吞兵衛が街に繰り出す頃だって普通に営業している筈。でもこれまでこの店の存在には気が付かなかった。やはり、夜になれば立ち喰い蕎麦屋には目が行かないものだ。
外から見るとちゃんと「そば処」と書いた看板があるが、やはり地味なので目立たないのは仕方がない感じだ。間口が狭く奥に長いのはこの辺りでは普通。とても小さな店で、テーブル席はなくカウンターだけ。厨房が突き当たりにある。
100%立ち喰いかと思ったらそうではなく、左のカウンターは立ち喰い、右側は丸椅子が並んできた。それでも両方合わせて、せいぜい10人ぐらい入ればいいところ、という感じである。全体的に狭いせいか、右側のカウンターはのこぎり状になっていて、何となく涙ぐましい。
メニューは、壁にぶら下がった短冊だけという、昭和な光景。注文も、カウンター越しに店員へ口頭で伝える、古式ゆかしい方式である。而して、料理&注文待ちの客が奥のカウンター前に並ぶことになる。入った時には既に3人ほどが並んでいた。
少し考えてから、天玉うどん(500円、現金のみ)を注文したら、カウンターから少し引き下がって料理待ち。厨房の中を見ていると、うどんは既に茹でてあるが、何故かそばは注文してから茹で始めるようだ。忽ち、天玉うどんが出来上がり、金と引き換えに丼を受け取る。
茹で置きしていたせいか麺は博多うどん風、だがつゆは関東風でまあまあ良い出汁の香り。天ぷらは直ぐに溶けてバラバラになってしまった。次は絶対、そばせいろにしよう。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★

DSC_3493

いつも「花半」の前の歩道に今日のランチのサンプルが3~4種類並んでいる。勿論、食べられない食品サンプルではなく料理そのもの。夏だったら日が当たるところに1時間以上も出していたらもう傷んでしまいそうだし、冬は冬で冷え切ってしまうだろうから、何れにしてもランチタイムが終わったら、あのサンプルはどう始末するのだろうかと毎度気になる。
ランチは、牛すじの煮物、魚が2種類、揚げ物はアジフライとコロッケのセットというのがだいたいのラインナップだったが、今日は3種類で牛すじ煮込み、魚は鯖味噌煮、アジフライの代わりにカキフライだった。基本的にカキフライ好きなので、ちょっと素通りが出来なくなった。ので、これが初入店。
「花半」は、間口が狭く奥に長い昭和な店だ。昼に入ると全くの定食屋の風情でも、夜も営業するとなればやっぱり居酒屋か。でも何となく違う雰囲気。じゃなければ小料理屋と云えるかもしれないが、カウンター窓はあるものの、そこに席はないのでしっくりこない。ということでちょっとだけモヤモヤする。
厨房の中はよく分からないが、外のフロアは恰幅が良い女将が切り盛りしている(通路を女将が通るともう擦れ違う余地はない)。女将にカキフライ&コロッケ定食(1,000円)を注文。店内を見渡すと、客はほぼ全て、さらりーまん御用達状態である。
メインの皿以外に、小鉢が3つ付いて来る。メインの皿に盛られたたっぷりのキャベツ千切りを含め、野菜がいっぱいだ。カキフライは3つ。コロッケも含め、カラッと揚がっている。味噌汁の椀がやけに大きい。ご飯もどんぶりだが、量は普通である。全体的に、普通に美味いのでコスパは悪くない。この次に来たら、魚か牛すじにしてみようと思う。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3468-EDIT

いつも何人かが路上で並んでいる「麺屋 味方」に、あわよくば入れないかと足を向けたら、とんでもなく混んでいたので(ざっと20人近くいた!)敢え無く断念。このラーメン屋は相当手ごわい。じゃあどうしようかと、東に目を向ければ、きっと間違いがない「いろは」。
念のため西に振り返れば、あれっこんなところに、と思うような控えめな看板に「鳥松」とあり、暖簾も出ていた。どうやら鶏料理専門店だ。「いろは」からも20mぐらいしか離れていない。これも何かの縁と思い、えいやっ、と入って見た。
すると先客は1名だけ(小生のあとから3人連れと独り女性客がやってきた)。しまった、もしかしてババを引いたか。と思ったが観念して座る。ランチメニューは焼き鳥丼(1,100円)、きじ丼(900円)、そぼろ丼(900円)、三食丼(900円)の4種類。ちょっとだけ迷ってから、きじ丼にしてみた。
板前(多分まだ修行中の身で、漸くこの頃ランチを任されるようになったばかりと推理)が若くて手際がいまいちな感じ。客なんて殆どいないにもかかわらず、大盛の注文があったかどうかも忘れて、女性店員に訊いていた。何となく出て来る料理が不安だ。
でもそれほど待たせずに出てきた。見ると、きじ焼が乗った丼以外に、ポテトサラダとお新香と鳥スープ付きだった。きじ焼は既に仕込み済みだったかも知れない。
メインの丼以外、色々出てくるのはメインに自信が無い店にありがちな傾向だが、ここは違った。鶏肉の香ばしさとタレの香り&味がなんともいい。偶々、2日続けてれんげで食べることになった。これだけちゃんと美味くてこれだけガラガラな理由が分からない。次は焼鳥丼(1,100円、PayPay不可)を食べてみたいと思う。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3396~2

「割烹」と銘を打っている店で、ランチをやっている店は新橋でも少ない。しかもここは京料理店。ちょっと期待が高まる。狭い階段を下りてみると、右手に4人掛けテーブル席が2つ、左手に厨房とその前にカウンター席が7つ、合わせて15席の小じんまりした店、まさにこれぞ割烹という感じである。
運よく、カウンターに1つだけ席が空いていたのでそこへ収まる。メニューを見れば、
 ●天ぷら定食(1,300円)
 ●特上天丼(1,500円)
 ●天丼(1,100円)
 ●親子丼(1,000円)
 ●京都名物あんかけ衣笠丼(800円)
の5択。「衣笠丼」がとても気になるけれど、一見客が手を出すのはやや憚れる感じがするので、ここは大人しく天丼にしてみた。横目でチラリと隣の女性の丼を覗き込むと、油揚げとネギ(九条ネギか?)が卵でとじてある。きっとこれがその「衣笠丼」なのだろう。正直、シンプル過ぎて育ち盛り(でなくてもWoodyさんや和尚)では間違いなく物足りないだろう。女性か、油の抜け切ったオヤジ向きと思われる。
天ぷらは目の前で揚げている。地下階の小さな店なのに、油の匂いがそれ程気にならない。きっと良い油を使っているのに違いない。
やがて、天丼が到着。胡椒のいい香り!さっそくいただくと、味付けあっさり、さすが京料理店の天丼だと感心した。普段は遠慮する(か誰かにあげる)、さつまいもの天ぷらも(残しては勿体ないので仕方なく)喰った。ご飯の量は丁度良いが、きっと和尚には物足りないはずなので大盛(無料)を勧める。次回は衣笠丼にチャレンジするか、それとも親子丼にしようか悩むところだ。
Paypay可
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

DSC_3323

↑このページのトップヘ