山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

日本料理

しばらく日本に帰っていない者の頭の中には、常に日本食のことが渦巻いている。偶にヒューストンへ食材の買出しへ行こうとなった場合には、ついでに日本食レストランに行こうという話に、自然となってしまう。田舎町のベイタウンとは違い、大都市のヒューストンには、それなりに日本食レストランもあるようである。
今回は、ヒューストンの西側。ベイタウンからすると、中心街の反対側になりやや遠いが、気の利いた店はだいたいそちらのほうに多い。住宅街にもゆったりしっとりした佇まいの家が並んでいる。ダウンタウン辺りとは明らかに雰囲気が違う。そういう場所には稼ぎのいい人々が集まるようになり、それを目当てに洒落た店が集まるようになるという好循環を生む。結局、世の中は平均化・平準化することなく、どちらかに振れ、それが増幅するようになっている、とつくづく感じる。
今回、寄ってみた日本料理店は、「Sushi Jin」という名前の寿司屋。ハイソな客目当ての類なのかは不明だが、少なくともヒューストン在住の日本人には有名らしい。店に入ると、かなり広いが、先客は殆どいない。奥に庇が付いた寿司カウンターが設えてある。海外の日本料理店では有りがちなスタイル。そこへ座るのは恥ずかしいため、テーブル席にする。注文取りにやってきた若者は、韓国系アメリカ人のようで、物腰がずいぶんと丁寧だし、細かいところにも気配りする感じ。そのような客を相手にしているように見受けられる。一般的なアメリカ料理の店とは違う。
前菜には、枝豆と鶏唐揚げと餃子を注文。ビールはサッポロを呑むことにした。枝豆は冷凍物だろうが、なかなか新鮮。鶏唐揚げもちゃんとしている。これはなかなかの店かも知れない。最後に握り寿司を頼んでみた。カリフォルニアロールが、サイドとして付いて来るのはご愛嬌。寿司ネタのバリエーションが乏しいのも仕方が無い。でも、握り具合や寿司酢の利かせ方は日本で喰うものとさして違いは無い。これならば日本人だけで無く、現地ヒューストン人にもウケる筈だ。

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そろそろまた、ベイタウンへ戻る日が逼っているので、必要なものを買出しにカミさんと出かけることにした。例えば漬物類や調味料など。テキサスにある我がアパートで料理する際、近所のスーパーからは手に入らない日本食材を買うのだ。
それ以外に必要なものに、ラップ(いわゆるサランラップやクレラップ)がある。テキサスにももちろん類似品はあるが、少々厚くて強情、しかも付随ののこぎりカッターの切れ味が悪いため、切るのに多大な労力が必要。アメリカ人の腕力に応じた製品になっているようで、虚弱な日本人には向いていない。
もうひとつ、日本で手に入れたかったものは、揚げ物用の調理器具。揚げ物用の中華鍋は既に同居人が仕入れており、足りないのは油の容器に油切り、すくい網、それとステンレスバットぐらいあればなんとかなる。揚げ物をするにはなかなか物要りだ。これらの調理用具のうち、ベイタウンのスーパーにあるのはステンレスバットぐらい(ただし、巨大なので持て余しそう)だ。いったい、アメリカは揚げ物大国だと思っていたが、このような小物は見当たらない。どのような器具を使って揚げるのだろうか。
買い物がてら、昼飯を外食。出来れば和食、お手軽となると、やはり蕎麦屋にするか。特段、行きつけではないが、偶に買い物の途中に寄ることがある「青山」に入ってみた。11時の開店直後は、さすがに先客はいない。長テーブル以外に、仕切られた4人掛けテーブル席が並んでいる。
蕎麦の注文の前に、(カミさんには申し訳なく)生ビールを注文。つまみは鶏唐揚げとなめこおろし。ここの唐揚げは、他の店とはだいぶ見掛けが違う。ほとんど、天ぷらのようである。塩味は控えめで上品に仕上がっている。締めのもりは、つるつる喉越しがいい。これで暫く蕎麦とはオサラバしても何とかなりそうだ。

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宏池荘でさっぱりした後、塩山駅へ向かいながら何処かに入ろうと店を物色しているうちに、結局、駅まで着いてしまった。駅の直ぐ手前に「塩山館食堂」なる中華料理屋があったので、それじゃあビールと餃子を楽しもうかと思って覗いてみたら、驚きの満席状態。かなりの人気店とお見受けした。また懲りずに覗いてみよう。
駅前まで来たら、食堂「菊よし」は、なんと外に順番待ちの列が出来ていた。これはもしかすると「かつぬまぶどうまつり」の影響か? それならばと、駅前からちょっと離れた蕎麦屋「七福」を覗いてみれば、あれあれ拍子抜けの先客ゼロ。店の方が手持ち無沙汰の様子。
何故こんなに差があるのか。個人的には「七福」の方が「菊よし」よりも美味いと思う。「七福」は、駅の階段下からは直接見ることが出来ないせいで、やや不遇をかこっているのかも知れないが、我々にとっては好都合。ここも2年ぶりの入店だ。
さっそく着席したら生ビールを注文する。ここはハートランドビールを置いている稀有な店。それだけでもこの店の価値は高い。出てきたジョッキグラスには霜が着いた状態で、キンキンに冷えている。今日のような陽気の中を歩いてきた我々にとっては、このサービスがなんとも嬉しい。
我々の後から、ようやく他のお客が入店。厨房とフロアの両方を一人でこなす女性店員が、漸く忙しくなってきたようだ。我々は、このあとに「かつぬまぶどうまつり」が控えているので、ほどほどにしなくてはならないが、それでも1杯では少々足りず、二人ともお代わりを注文。つまみは、馬刺しに、キノコおろしにした。どちらも美味。ここでも日本の味を再発見した。

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帰国してそろそろ一週間。目論見通りに、ここぞとばかりに和食を喰い捲くってきたが、寿司は喰った、串焼きも喰った、鮎も喰ったと指折り数えていくうちにハタと、そう云えばまだ蕎麦を手繰っていない、と気が付く。このままテキサスへ帰る訳にはいかない。
新蕎麦にはやや早いかも知れないが、出来ればそれもなんとか喰ってみたいとの思いが強くなり、早速、次の日曜日に行ってみようと、手頃な店を検索開始。そのうちに、以前から気になっていた浅草の「丹想庵 健次郎」を思い出すが、この店は日曜日が休業だ。むぅ、残念・・・、と思ったが、ふと、ならば今度の金曜日に会社を休んで行けばイイじゃん、と妙案を思いつき、早速休暇届を出すと共にカミさんに都合を打診、すると返信でもう「予約入れた」と返事。
当日の金曜日は本降りの雨。仕事だと出掛けるのは憂鬱だが、蕎麦屋が目的となると、ものともせずに浅草へ。黄昏時の雨の浅草は、外国人観光客も見当たらず、JRAの場外馬券売り場も閉まっているので、おやっと思うほど閑散としている。浅草寺の北側、言問通りを隔てた浅草3丁目は飲食店が点在しているものの、普段でも外国人観光客は殆ど見かけない地区で、浅草寺界隈の喧騒とは別世界。今宵も何時もに増して静か。「丹想庵 健次郎」はそんな路地にひっそりとある。
17時30分の開店時刻に合わせて行ってみると、我々が本日の入店第1号。浅草の蕎麦屋らしく落ち着いた内装。カウンター席と小上がりがあるが、思いの外、若い店主がどこでもいいと仰るので、一番奥の小上がりへ。ガラス戸の外は箱庭が設えている。
店内を見渡すと、「新蕎麦」との貼紙。来た甲斐があった。ともあれ、先ずはビール(サッポロ赤星650円税込、以下同様)で喉を潤しながら、メニューを眺める。肴も酒も色々あってうれしい。それでは、日本酒へ移ろう。口火は会津の酒、野恩・生酛仕込特別純米無濾過原酒(1,200円)をいただく。骨太な酒だ。
やがて蕎麦焼味噌(550円)と銀だらの西京焼(950円)が登場。焼味噌は、味噌の塩気がかなり上品で、酒の肴にはもってこい。こんな美味い焼味噌は、秩父のこいけ以来だと思う。銀だらもぷりぷりで、我が身が蕩けそうである。客はその後三々五々やってきて、いつの間にか満席。
その後、太刀魚の炙り(値段失念<(_ _)>)、めごち天ぷら、ねぎぬたをもらうがどれも申し分ない。ねぎぬたは、箸休めに丁度良い。そして仕上げは二種もり(1,500円)にしてみた。二八蕎麦と田舎蕎麦。喉越しの違いはあれど、どちらも香り高い。久々の新蕎麦を堪能し、この店の雰囲気にも堪能した。また、季節を変えて来てみたい。

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2週間余の日本滞在中に、いつもの肉好きメンバーによる呑み会を開くこととなった。いつも通りであれば、また八重洲の焼肉屋「昌月苑」でも行こうという話しになるのだが、さすがにテキサスで肉ばかり喰って来たであろう小生を慮って、今回は魚介系の店にしていただくことになった。そうとなれば、せっかくなので寿司屋がいいだろうと、秋葉原にある「銀蔵」という店を選んで貰った。
「銀蔵」は、「洋風居酒屋だん家」や「鍛治屋文蔵」等を展開する外食企業がやっている寿司屋チェーン。首都圏に30店舗以上もあるようだが、これまで入ったことは無かった。「だん家」や「鍛治屋文蔵」はそれなりに小洒落ているので、こちらも期待が持てそうな雰囲気。
「銀蔵本店」は、神田駅寄りの新幹線高架下にあった。秋葉原には時々出没するものの、この辺りを徘徊することは殆ど無い。小生を除く3人は予約時刻よりも早く到着していて、既に怪気炎を上げている。出遅れたものの、やっぱり先ずは生ビールからスタートして追い駆ける。
テーブルには、寿司屋らしからぬ揚げ物が並んでいる。訊けば、鶏唐揚げに、イカメンチだそうな。やっぱりこってり系がお好き。一方、小生は今日はさっぱり系を踏襲しよう。刺身を暫し突いたあと、厚揚げの味噌田楽を注文。こういうのが喰いたかったのだ。
テキサスでは少々硬いながらも豆腐は手に入るが、厚揚げはまず見ることは無い。もしどうしても喰いたければ、自分で揚げるしかない(今度やってみるか?)。炙りたての厚揚げに味噌(または醤油)とねぎを塗して喰うという、日本ではごく当たり前の一品は、テキサスでは極めて入手し難い逸品となる。日本食が恋しくなると、喰えないという現実に諦め切れず、苛立ってきてしまうのだ。それにしてもここは、寿司屋というよりは寿司も扱う居酒屋的な品揃えである。
締めはやはり、にぎり。カニとイカとホタテと中トロとウニと小肌を注文。やっぱり日本はいいな。

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今回の一時帰国は、ヴィザ取得の関係もあって2週間強の滞在。山には2回行ける。しかも1回はぎりぎり9月。9月30日まではまだ鮎の季節。そこで、なんとかして鮎を喰いにいくためのプランを立てることにした。1回だけだと予想外のトラブルに遭って夢破れる可能性があるため、念には念を入れて2つのプランを立てた。ひとつは既に報告したように都内の料理店「山幸」。もうひとつが今回の狙いの店だ。
願わくば、群馬や栃木の山に行って、その帰りに簗に寄ることが理想的だが、流石にちょっと慌しい。代替案として、都心に近いところであれば、多摩川の支流の秋川や、相模川の上流である桂川沿いに、鮎を喰わせてくれる店があるのは知っている。しかし、その場合には超低山ばかりで手頃の山が見当たらない。帯に短し、襷に長し・・・。そう考えているうちに、多摩川の支流、大丹波川沿いにも確か、そんな店があった筈と、思い至り、ググって見れば、記憶の通り「ちわき」が見つかった。これまで入ったことは無かったが、せっかくだから行ってみるか、となった。
山から「ちわき」へ下りて来るには、川苔山か、棒ノ折山のどちらからかしかない。どちらも人ごみを覚悟しなくてはならない超人気の山で、登るだけが目的ならばまったく食指は動かないが、その先にニンジンがぶら下がっているとしたら、背に腹は変えられず、この際、目を瞑って耳を塞いで登るしかない。
山としては棒ノ折山の方がお手軽。百軒茶屋から往復ではあまりに能がないので、往路はさわらびの湯を基点とし白谷沢から登ることにした。実際、棒ノ折山そのものはともかくとして、白谷沢は変化があって面白かった。それにしても後から後から登山客はやってくる、こんなに人気のルートだったか、と驚いた。
山頂に着いたら脇目も振らずに下山。百軒茶屋までは1時間強。あとは「ちわき」まで車道を辿るだけ。そして程なく「ちわき」到着。店は思っていた以上になかなか大きな建物だし、止まっている車の数も半端ではない。シーズンの土日では予約なしに入るのは難しそうだ。
我々は2階へ通される。窓からの大丹波川の流れが涼しげだ。残念ながらここで扱われる鮎は天然ではないが、それでも辺りの雰囲気が醸す味付けがあれば、問題は無し。生ビールで喉を潤した後、塩焼き(720円)や稚鮎の田楽(670円)、そしてメインディッシュの鮎飯(だんご汁付1,620円)も美味かった。そして、意外と云っては失礼ながら、脇役だった「きのこのバター焼」(670円)や「きのこの七輪焼」(560円)が望外に美味かった。今度は、真名井北陵を下って来るのも良いかも知れない。

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木曜日は適当に効率よく仕事を切り上げて、定時前に逃げるように早退(とは云っても、ちゃんと午後半日年休を取得済)。門前仲町でカミさんと待ち合わせ。今宵の目当ては鮎、である。幸いにも鮎のシーズンが終わる今月末に何とか間に合って帰国することができたが、残念ながら寄居の京亭や何処ぞの簗まで足を延ばすまでの暇がない。そこで都内で鮎料理に舌鼓を打とうと、門前仲町の「山幸」にやってきた次第。他にも鮎をウリにする店はいくつかあるが、ここが最もリーズナブルでかつ交通の利便性も申し分ない。
生憎の本降りの雨だったが、門前仲町は雨でも似合う。17時開店よりも少々早めに到着。それでも既に暖簾は出ていたので早速入店。入って直ぐ左に囲炉裏が切ってあって、椅子が並んでいる。その奥がカウンター席、さらに奥がテーブル席で、詰めれば6人ぐらい座れそうだが、我々二人でそこへ通される。二階には座敷もあるらしい。先客は居なかったが、あとから独り客がカウンター、3人グループが囲炉裏席にやってきただけ。実に静かである。
既に5,400円(税込)の鮎尽しコース料理を予約済み。呑みものは先ず生ビールからだが、そのあと直ぐ日本酒へ移る。ここは日本酒の種類が豊富。折角なので、上越の「鮎正宗」にする。この酒は、基本的に鮎料理店以外でお目にかかることはない。
先付けは甘露煮とうるか。甘露煮は頭まで柔らかい。このうるかは白子がベース。確か、高山の京やでも食べた。これさえあれば、何杯でも酒が進む。次はお作り。美味いのは間違いないが、刺身は鮎らしさが余り感じられずにやや物足りない。その点、やっぱり塩焼きは苦味が利いたワタも一緒に喰えるので、鮎を存分に味わえる。お作りで残った骨は、素揚にしてくれた。心遣いが嬉しいし、香ばしさも格別。天ぷらもほっこり美味い。そして最後は鮎飯とつみれ汁。多少お腹が一杯であっても鮎飯を喰わない選択肢は無い。
この店の鮎尽くしには大満足。何故これほど空いているのか理解できないが、恐らく雨のせいだろう。是非また来たい。

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「寿一郎」を出た後、やや物足りない気がしたので、そのまま駅へ向かわずにちょっとはしご。今日は日曜日、閉まっている店もちらほらある。風情ある銭湯「梅の湯」の前を通り過ぎ、今日は定休日の「プエドバル」の先に、「かほりや」が開いているのを発見。路から店内は丸見えで、カウンター席も空いているのが確認できたので、そのまま入ってみることにした。昨年の5月以来だ。
一見、お洒落なオープンカフェという感じの店だが、料理は和食が中心だし、日本酒もいくつか置いてあるので、完全に和テイスト。そのアンバランスさもウリかも知れない。奥に長い店内だが、少々低いカウンターがL字形に設えてある。向かって左側はテーブル席。階段があるので、二階にも席があるのかも知れない。
この店では居心地の良さから、カウンター席から埋まる。従って大人数で呑むには合わない。先客はカウンターに三組だけ。若い男女カップル以外は、若い女性ひとりと若い男性ひとり。ここは、昼間は定食屋らしいが、夜も居酒屋というよりは和食カフェといった雰囲気なので、女性一人でも入り易い雰囲気だと思う。逆にオシャレ過ぎてオヤジ一人ではかなり敷居が高い。たぶん、小生には無理。
自家製ローストビーフ(980円)とさんまの醤油漬(600円)を注文。さっきの「寿一郎」でも呑んだが、やっぱり日本酒に飢えているので、「秀よし」という秋田の酒をいただく(780円)。そうこうしているうちに客がちらほらと増えて来る。やはり女子が主の店。路に面した硝子引戸は完全に開け放たれているが、暑くも無く寒くも無く丁度良い。オープンエアの店は、今が一番良い時期。ここで何も考えずに、カウンター席でひとり酒を呑める女性が羨ましい。

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テキサスからの帰国した土曜日、成田到着は15時過ぎ。カミさんは仕事なので、家に帰るのは小生の方が早い。とりあえず、我が家の猫(ハル)は何処へ行ったのかと探し回ると、案の定、机の裏に隠れていて、見つけると「シャー」と牙を見せる。2か月もするとご主人のことをすっかり忘れてしまう、困ったハルである。
カミさんが帰って来て、待ちに待った日本の夕餉。やっぱり日本に帰ったら喰いたくなるのは先ず寿司かな、と感じたのでまた近所の「喜悦家」へ。
テキサス・ベイタウンでも、なんちゃって寿司だったら喰えないこともないが、日本の寿司屋で喰う寿司との違いが余りにも大きく、喰っているうちに段々情けなくなってくるので、喰う気力も失せてくるのが困りもの。やっぱり寿司は日本で、ステーキはアメリカで喰うべきだ。無理してテキサスで寿司なんざ、まったく乙じゃない。
いつものようにカウンターに座り、まずは生ビールを刺身で一杯。コハダはやや時季外れかも知れないが、やっぱりこれを喰わないと。そしていつものように焼き物ももらう。今日はシタビラメ。こういうシンプルな塩焼きは、アメリカでは絶対お目にかかれない。もちろん、日本酒にしよう。雪の茅舎をいただく。
仕上げに、にぎり上をひとつだけ注文。お好みで、コハダも握ってもらう。これで絞め。久しぶりに寿司を堪能した。やっぱり和食は日本で喰うのに限る。

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今日は出勤日だったが、明日は移動日。また暫し、牛肉とジャガイモの国に行かねばならぬ。ならば、しつこくもう一軒いっちゃいますか、と会社の帰りにカミさんと待ち合わせて近所の寿司屋「喜悦家」に行くことにした。前回来たときは未だ春だった(前回はこちら)。いつものように生ビールの後、冷酒。つまみで刺身を2、3品と焼き物と巻物、握りを注文。
ここも普段使いの店だが、寿司屋なのでそう頻繁には来られない。カミさんは寿司が一番好きだと断言する。小生もその意見に概ね賛成するが、世の中、美味いモノはいろいろあるので、言い切るには少々踏ん切りが付かない。いろいろ目移りしてしまう。
日本に居ないと、日本の喰い物の美味さが判らないというか、忘れているというか、とにかく灯台もと暗しとは良く云ったもので、大方の日本人はそのような状況にあると思う。例えば寿司も毎週喰っているとその美味さに慣れてしまい、仕舞いには飽きてしまうことだってあるかも知れない。幸か不幸か、現実はそんなことにはならない(金持ちには、そういう可哀相な人が居るかも知れない)。それがもっと長いスパンになっても、その気になればいつでも喰える状況にあると、それなりに有り難味が薄れてしまう。ところが、海外に出かけるとその有り難味を、身に沁みて感じる。
さしあたり今回は、寿司屋1軒、うなぎ屋1軒、居酒屋3軒に行くことが出来た。上出来ではあるがこれで十分だ、とは云いたくない。出来たら何処ぞの梁に行って鮎尽しを喰ってみたかったし、流石にそれは無理にしても、門前仲町の「山幸」で鮎を喰いながら一杯やりたかった。残念ながら蕎麦屋にも行けなかった。
それとやっぱり、山に1回だけでは不完全燃焼間違いなし。温泉に浸かってビールを呑むは何度やっても堪えられない。・・・等々、海外へ出掛ける限り、このような恨み節が出るのはやむを得ない。しかし、これがまた帰国時の渇望となって出来(しゅったい)するのはまた愉しからず哉。

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帰国3日目は病院に通うため、年休。いつもの検査と併せて、ついでにピロリ菌の検査もやってみることにした。そのためには胃カメラも呑むことになる。初胃カメラだが、苦しくないやつをお願いしますと云うと、麻酔をかけてくれた。おかげで、全く気が付かないうちに検査終了。これならば何度でもOKだ。結果は陽性とのこと、駆除は本格帰国してからということになる。
検査の後は北千住に出て、カミさんと待ち合わせて昼食。今回は、カミさんのご所望により(小生にとっても勿論望むところの)うなぎ屋へ。北千住となると思い出すのはまず「ゑびす屋」だが、やっぱりちょっと遠いので手近な「千寿」へ行くことにした。
山の帰りに隊長と入って以来、3年ぶりの訪問(その時のレポはこちら)である。昼時は立て込んでいると思いきや、意外にすんなりと入れた。カウンター席だけでなく、小上がりも空いているようだ。今日が平日のせいもあるかも知れないが、ここは地元民に愛される店なので、たぶん、曜日に関係なく客が来るはず。うなぎの値段が高止まり(?)のせいにしても、江戸の時代からうなぎは高かった筈なので、どうしたことかと少々思い悩む。
それでも座ってしまえばもうすっかり忘れ、頼んだ生ビールをグビッとやる。うざくやう巻きも欲しいところだが、そういうメニューは夜だけとのこと。出来るのは何ですかと女将(?)に尋ねれば、うな丼、うな重に白焼きだけとのこと。
それじゃいっちゃいますか、と白焼き注文。すると寡黙な職人(ご主人?)が何も云わずにさっと焼き、さっと出て来る。前回も云ったが、ここは蒸しまで全て終わっているので、あとは注文が入って焼くだけ。5分ぐらいで出てきた。
やっぱりここは日本酒かな、と冷酒を注文。出てきたのは、山形・寒河江の古澤酒造が醸す「天風」という酒。ここの主要銘柄は「澤正宗」だが、「天風」は東京の酒屋が委託生産しているブランドのようだ。すっきりと辛口、白焼に似合う。その後はもちろん、うな重を二人でシェア。半分を喰うのはあっという間だった。

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せっかく米国に居るのだから、ここでしか食べられないものを食べたいというつもりではいるものの、日本食を喰いに行かないか、と誘われると断ることは出来ない。ベイタウンにある数少ない日本料理屋に4人で行くことになった。場所はベイタウンのメインストリート。
店の名前は「SHOGUN」。日本料理店にありがちなネーミング。クアラルンプールのソラリス・モントキアラにも同じ名前の店があったが、関係は全くないだろう。店の中はかなり照明が控えめ、いままで入った店のなかでエアコンの利きが一層強い感じがする。客はかなり疏ら。アメリカン料理の店の賑やかさに較べると、かなり寂しい状態。この雰囲気をあえて求める、変ったアメリカ人だけがやってくるのかも知れない。
メニューを眺めると寿司屋のようだが、店内を眺めると鉄板焼きの店のようだ。客がいるところは、鉄板を囲むように設えたコの字型カウンター席が、2カ所ほど見える。店はそれなりに広いので他にももっとあるかも知れない。鉄板の前には包丁を二丁持った料理人が、客の注文を待っている。
確かにこういう店は、世界的には日本料理なのかも知れないが、我々日本人にはやや違った印象だ。我々は普通のテーブル席に着く。早速若い女性店員がやってくる。日本料理に相応しい感じの細身で小柄なアメリカ人女性。皆、日本のビールを注文するので、つい小生も釣られてキリンの一番搾り小瓶($3.50/350ML)を注文。アメリカで呑んでもやっぱり美味い。日本酒もあるが、月桂冠の小瓶(375ml)は$26もするので、ちょっと二の足を踏む。
注文はこの店に何度か来ている方にお任せ。BANZAI DINNER($28.95)は量があるので皆でシェアするのに丁度良いとのこと。他にSOFT SHELL CRABの唐揚げ($9.95)とSALMONの刺身($???)を注文。どちらもちょっと日本料理とは違うが、味はまずまず。
BANZAI DINNERに付いてくるサラダには、揚げ玉がトッピングしてあった。恐る恐る喰ってみると、ドレッシングが異常に甘い。スープも付いてくるが、こちらはほぼ醤油だけの味。そして、メインのコンビネーションプレートが出て来る。エビの炒めもの、野菜の炒めもの、焼きそば、焼きめしの4種類の盛り合わせ。とても一人で喰う量では無いが、それにしても日本的なものに見えない。これは東南アジア系のようである。喰ってみると、ピリ辛さは全くない。ベトナム風か。それでも、焼きそばだけは仄かにソース味。これは確かに日本を感じられる。日本のビールとソース焼きそばがあれば、もう充分かも知れない。

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SHOGUNのHP: こちら

「みどりや」で不思議な体験をした後、特に当ても無く街道(「日本ロマンチック街道」という名が付いているが、そのような雰囲気は無い)を歩き始める。日差しが強いので、日陰を辿りながら中之条町の中心街へとふらふら。街行く人影はほぼ皆無。坂道を登り切った辺り、左手に蕎麦屋と中華料理屋があったが、とりあえず通過。
右手の奥に、なにやら古風な洋館が見えてくる。看板には「中之条町歴史と民俗の博物館 ミュゼ」となっており、元々は明治18年(1885年)に建てられた吾妻第三小学校らしい。建物の雰囲気に惹かれて覗いてみたい気もするが、とりあえず今はめしだ。
さらに右手に、モダンな木造建築物が見えてくる。「中之条町ふるさと交流センター つむじ」というらしい。ちょっと覗いてみると、小洒落た土産物店やカフェ、足湯などがある。今日が月曜日のせいもあるが、地元客率100%の感じ。芝生とウッドデッキが設えられた広場で、うだうだするのも悪く無さそうだったが、とりあえず今はめしだ。
このまま更に「日本ロマンチック街道」を進んでも新たな展開は無さそうなので、引き返すこととし、さっきの蕎麦屋と中華料理屋のどちらに入ろうか、とちょっとだけ迷った挙句、「かごや」という名の蕎麦屋へ入ることにした。何となくだが、少なくとも日本国内の旅先で中華料理屋となると、何か特長とか名物料理でも無いと余り入ることは無い。最近だと、旧軽井沢の「榮林」ぐらいか。
「かごや」へ入ってみると、正面が厨房、右手にカウンター席、左手の道路側がテーブル席で奥が小上がり。客は地元の方がちらほら。普通に地元に根付いた蕎麦屋という雰囲気。これも旅の楽しみの一つかも知れない。小上がりの一番手前に陣取り、ビールで乾いたほどを潤す。ビールが益々美味い季節になってきた。
締めはもちろん、「もり」か「ざる」のつもりだが、「味噌だれぶっかけそば」なるメニューもあってややそそられる。総じて、味噌仕立ての蕎麦は有りそうで無い。カミさんが注文した。小生は、つまみにモツ煮込みを頼む。モツの香りがかなり強いので、カミさんは手が出ない。締めは「ざる」にした。喉越し、つるつる感はそこそこだが、手打ちらしさはいまひとつ。多少涼むことが出来たので、さてまた暑い外を歩いてゆくか。

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中之条駅に到着、まだ午前11時。このまま四万温泉へ直行するには早いので、中之条駅界隈で昼食をとることにした。個人的には初めての中之条町訪問。四万温泉や沢渡温泉郷の表玄関の割にはやや寂しい駅前だが、ググって見た限り、それなりに食事できるところはありそうである。
蕎麦だったら、ここが良さそうだと行ってみたのは、駅から歩いてほんの数分の距離にある「吾妻路」という店。今日は午前中からじりじり暑く、なるべく日陰に入りたい気分。開店15分前に着いた時点では誰もいなくて我々が一番乗り。ところが、開店直前には既に数組が我々の後に並んでいて、店の人に連れられてぞろぞろと店に入った段階でもう満席。開店直後に来た客は、最初から外で順番待ちという状態。田舎の蕎麦屋にしては(失礼!)かなりの人気店の様である。
店は蔵の中のような造りで、天井が高く(あれっ、あんな高いところに酒瓶が並んでる!)窓は小さめ。テーブルは無垢の分厚い板で、椅子は切り株。設えは新しいが重厚感たっぷり。先ずは、エビスビール(600円税込、以下同様)で喉を潤す。
酒肴三種(1,000円)を頼むと、厚切りの板わさとわらびおひたし、もずく酢が出てきた。もずく酢には、吾が天敵の山芋の角切りが載っていたので、カミさんに浚ってもらう。ちょっとだけもずくの表面が汚染されたが、それだけでは致死量には至らない。
さて日本酒は何にしようかとメニューを見ると、いろいろ美味そうな酒が並んでいる。そのお品書きの書き出しに「蕎麦屋は、おいしい酒と酒肴を楽しみ最後に少量の蕎麦切りで締める」とある。先代の店主が残した言葉らしい。至極名言である。蕎麦屋の店主にそう云われると心強い。未だ呑んだことがない「馥露酣」(ふくろかん)という群馬の酒を頼むことにした。どの銘柄も大盃600円、小盃400円と均一料金。折角なので大盃でいただく。「馥」とはまた難しい漢字だが、ググってみると「馥郁(ふくいく)たる香り」の「ふく」だった。まさにその名の通りだ。
つまみには、「そば屋のだし巻 二人前千円」との文言に惹かれたので頼んでみると、巨大な玉子焼きが出てきた。こんな大きさにお目にかかったことは無い。しかし、あっという間に食べきった。そして締めの蕎麦。手挽き田舎と変わりそばがセットの「吾妻路」(1,250円)をひとつ注文。意外と若い店主が持ってきてくれた。どちらもつるつるしこしこで申し分ないが、変わりそばの方が一段と喉越し佳し。人気が高い店であることは確かだ。

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「あさぎり6号」で新宿に着いた後、今宵はアユラシが新宿まで出て来るというので待ち合わせ。多忙なこのちゃんは駅でお別れ。新宿で呑むとなると、なにかと西口が多いが、今日は東口でしかも靖国通り沿いという、滅多に来ないところだ。個人的にも、この界隈へ来るのはもう20年ぶりぐらいかも知れない。どういう経路で行くべきかすら、俄かに思いつかない。
かつて八王子に住んでいた頃は、都心に繰り出すとなると先ず新宿で、それも何かというと新宿三丁目界隈だった。TOPSがまだビルになっていなかった頃から、その辺りをうろうろしていた。とは云っても、TOPSのチーズケーキを買うことは無かった。その代わり、建て替えられた後のレストランに時々入って一杯やった。ここで、ヤシの芽を初めて喰ったのを覚えている。
ジャズライブハウスの「ピットイン」はいつの間にか2丁目に移ったが、その頃はまだ3丁目にあって、紀伊國屋書店に行った後、時々寄ってみたりしていた。やけに暗い店なので、紀伊國屋で買った本を開いても全く読めなかった。一人でやって来て、自分のへそを見るような姿で黙々とジャズを聴く輩が多かった気がする。
今回、アユラシご指定の店は、「日本料理 三平」。1階がゲームセンターの雑居ビルの6階。入ったことは無かったが、「三平」という名前は聞いたことがあった。店内を眺めてみると、「日本料理」と銘を打っているが、基本的に大衆居酒屋。老若男女が屯している店内はかなり広い。隅々まで行ってみないと判らないが、100人やそこらは充分入れそうだ。新宿の表の華やかさとは一線を画した、ディープ感が漂っていてなかなかいい雰囲気だ。窓際の席に座ると、意外に眺めが良い。歌舞伎町の怪しいネオンが目の前だ。
こんな店、よく知っているなーと感心。アユラシに訊くと、ホットヨガの帰りに寄ることがあるそうだ。また喉が渇いたので生ビールで乾杯した後は、日本酒にしよう。ここはなんと「黒松仙醸」が定番酒。実に懐かしい。信州高遠の地酒で、甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳を戸台側から登っていた頃は(つまりスーパー林道が開通する以前は)、良く呑んでいた酒、その頃の山の景色がふと蘇った。

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国立西洋美術館内の「カフェすいれん」でビールをちびちびやっていたとき、そろそろ昼飯時。さて何を喰おうかと考えているところで、カミさんが「うなぎ」を喰いたいと。個人的には半年前、沼津アルプスの帰りに三島のうなぎを喰って以来だが(そのときのレポはこちら)、カミさんとはもう、かれこれ1年前以来だ(そのときのレポはこちら)。もちろん、うなぎに異存があるはずもなく直ちに同意。
この上野界隈でうなぎと云えば、一にも二にも「伊豆栄」が思い浮かぶが、もう何度か入ったことがあるので、それではちと新鮮味が足りない。折角なので入ったことがない店にしようと、Google Mapでちょいと検索。すると見つかったのが「龜屋一睡亭」なる店。下町風俗資料館のすぐ隣。もちろん入ったことはないが、そう云えばそんな名前の店があったなと、なんとなく記憶にある。
すっかり葉桜が茂った上野山の坂をぶらぶら下って、不忍下へ。雑居ビルの1階に「龜屋一睡亭」はあった。商売敵たる「伊豆栄本店」の斜向かい。「伊豆栄本店」に負けず劣らず高級感が漂うエントランスだが、何とかなるだろうと入店。昭和25年創業と云うからもう老舗だ。この店は、静岡県大井川町の伏流水で育てた『霜降りうなぎ』を使っているとのこと。どう違うのだろうか。
店内は細かく仕切られていて全貌は判らないが、たぶんいくつか個室があるのだろう。予約なしの我々は1階の広間。席に着いたら、まずビール(サッポロ黒ラベル大瓶700円税別、以下同様)。つまみには、前菜盛り合わせ(1,500円)、鰻ざく(1,600円)、白焼き(3,100円)を注文。「伊豆栄」と比べても遜色ないお値段。自然と食べ方がゆっくりになる。白焼きにはやはり日本酒だ。そして〆はうな重(松3,600円)を二人でシェア。ここは松が一番安く、次が竹。うなぎは脂のノリは低いように思われる。タレは比較的さっぱりした感じで、「伊豆栄」とちょっと違う。などと、そんなことはちょっとだけ考えるが、もうあとは無心になってうなぎを頬張るだけ。至福の時間だ。

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「東光の酒蔵」と「上杉神社」を観光したら、そろそろ昼時。ランチ場所として淡い期待を寄せていた「上杉伯爵邸」、「上杉城史苑」とも、混んでいて入れないので少々途方に暮れたが、そう云えば「東光の酒蔵」の傍に蕎麦屋らしきものがあった筈、なので行ってみようということになり、再び徒歩移動。今日はやけに陽気が良いので、歩く程に汗が滲んで来る。昨日の今頃は、中大巓付近で凍えていたかと思うと、随分遠い世界から帰って来た気分。
果たして、本町一丁目のバス停の手前に蕎麦屋があった。しかも道の両側に一軒ずつ。右手に「寿々喜家」、左手に「可祝屋(かしゅくや)」とある。どっちでも良かったが、なんとなく「可祝屋」に入ってみる。建物を外から眺める限り、割烹料亭の一部が蕎麦屋(兼ラーメン屋)となっているようだ。
店に入ると、正面が厨房で左手にテーブル席4つと、奥の小上がりに座卓が6つ。何れにも6人掛けの座卓はないので、3人ずつ分かれて着陸。早速メニューを眺めると、残念ながら一品料理は一切なし。後で調べてみると、「寿々喜家」も同様だった。米沢では、肴をつっつき酒を呑みつつ蕎麦を待つ、というのは流儀ではないようだ。店のメニューに糖質しか見当たらないのは、至極残念な気持ちになる。
ともかく、ビールでひとまず喉を潤したら、3人で天ざる(1,500円)と鴨ざる(1,000円)をシェアすることにした。あたりを見回すと、ラーメン(600円、いわゆる米沢ラーメン)を喰っている客が過半数。ここは蕎麦屋の筈なのに、どういうこと?
やがて天ざると鴨ざるが登場。蕎麦はなかなかシコシコでイケるし、汁もまずまず。天ぷらは少々しっとりした感じだが、不味くはない。鴨汁も香りが良い感じだ。
あとでネット記事をつらつら眺めている限り、この店に限らず米沢の蕎麦屋は、蕎麦屋というよりはラーメン屋として認知されているようだ。それほど米沢ラーメンが美味いのか。ならば我々も日本蕎麦にこだわることなく、米沢ラーメンを喰ってみても良かったのかも知れない。

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「お座敷桃源郷パノラマ号」に乗った余韻醒めぬまま、西国分寺の「潮」にやってきた。いつ以来だか思い出せない(単に呆けただけかも知れぬ)くらいに来ていない。
今日は久しぶりに、ヤマショウビン氏夫妻もやってきて、都合6人で宴。いつもヤマショウビン氏には、山行の途中で聞いた野鳥の鳴き声の正体を教えて貰っているが、今日も「ウソ」と「ゴジュウカラ」を鑑定してもらったものの、忽ちどっちがどっちだったか判らなくなる始末。なかなか教科書通りには鳴いて呉れないのが素人泣かせ、と言い訳したくなる。今後も頼りにさせてもらうしかなく、一向に上達しない不肖の生徒と我慢していただきたい。
「潮」は、出される料理を見れば、蕎麦屋というよりも蕎麦会席料理店という感じだが、店の雰囲気は全く蕎麦屋然としている。敷居が高い蕎麦屋と見るか、肩の凝らない蕎麦会席料理店と見るかは、その客次第かも知れない。
我々は4,300円のコースを予約していたのだが、もちろんコースでは無く、単品で注文することも可能。昨今はそういう客は少ないのかも知れないが以前、隊長とタマちゃんと3人で来た時は、たしか単品注文だったような気がする。
コースの料理では、繊細な胡麻豆腐や、蛤の茶碗蒸しなど、なかなか蕎麦屋ではお目にかかれないシロモノが出て来るが、一番びっくりしたのは蕎麦がき。プルンプルンで蕩けるような食感と蕎麦の香り。通常の蕎麦がきの概念が崩れる一品。締めの蕎麦も申し分なし。また近いうちに是非来たいが、次回、ヤマショウビン氏を招くときは、また別の店を探すこととしてみたい。

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カミさんと、普段使いの寿司屋「喜悦家」で待ち合わせ。普段使いと云っても、年に2、3回ぐらいしか入らないが、一応常連の顔をしていられる数少ない店。小生はカミさんとしか来ることはないが、カミさんは市内に何かと知人が多いため来る機会は多く、小生よりも上客である。
今日は先客は無く、大将も女将も手持無沙汰だったようだ。いつものように、カウンターの右端に着席。いつものように、生ビールをもらう。会社帰りのこの一杯が、オンとオフの境界。ビールの後は日本酒(冷酒)をもらう。付き出しは、ウドとホタルイカの酢味噌和え。おー、春。
いつものように、刺身をもらい、焼き魚をもらうことにする。刺身は、小肌、赤貝、鰯をチョイス。小生はひかりもの全般、好きだがとりわけ小肌に目が無い。新子の方がもっと好きなのだが、まだ時期ではない。一方、カミさんはマグロ好き。今日の焼き魚は、カンパチのカマ。煮方、焼方は女将さんの担当。
カマを喰う時にいつも思い出すのは、まだ駆け出しさらりーまんの頃。先輩方に連れられて入った店でカマを喰っていたら、カウンターの奥から見ていた板長に「そんな上品に喰ってちゃ魚が可哀想だ。もっとバラバラにして喰え。骨は残らずしゃぶれ。」と叱られた。それ以来、「バラバラにして」、骨はしゃぶることを実践している。実際、そうやって喰った方がはるかに多くの身を喰うことが出来、かつ、はるかに美味いのだ。
概ねカマを平らげたところで、握ってもらう。この店に来始めた頃は最初からお好みで握ってもらったのだが、大将に「先ずはセットを1人前たべてから、足りないものをお好みで注文した方が経済的ですよ」と教えて貰い(確かにその通りだ)、そのアドバイス以降、そうしている。今回も、小肌や穴子は、お好みで頼むことにした。客は、店に教えられ成長するのだ。

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ぽんしゅ館で少々ほろ酔い気分となったところで、そろそろ腹も空いてきたので再び駅の西口を出る。目当ては蕎麦屋。もちろん、東口には「中野屋」があるし、COCOLO湯沢にも「小嶋屋」があるのだが、今日は「しんばし」に行ってみようかと算段。
開店時間11時より少々遅れて入ったところが、もうかなりのテーブルは埋まっている状態。かなりの人出。こんな天気だが、スキー目当ての客が多い。どうやら危ないところだったようだが、我々は上手い具合に小上がりの座卓に着席できた。
早速やってくる注文取りは高校生のアルバイトだろうか、初々しさがいい感じ。メニューを覗いてみると一品料理が色々あって嬉しい。先ずはビール(大びん700円税込、以下同様)をいただく。つまみには、魚沼美雪ます風干(950円)と味玉(500円)、それに天ぷら盛り合わせ(1,850円)をいただくことにした。
「魚沼美雪ます」とは初めて聞くが、ググってみれば新潟県内水面水産試験場が、「ニジマス」と「アメマス」を交配し育てた魚沼独自の新品種とのこと。これって以前、大久保西の茶屋で喰った、長野県水産試験場が開発した信州サーモン(「ニジマス」と「ブラウントラウト」の交配種)と似たような感じだ。何処の水産試験場も、ご当地ブランドの開発に忙しいようである。
日本酒は、やっぱりまず鶴齢。最もスタンダードな純米しぼりたて(1合750円)を注文。お銚子とぐい吞みと小鉢が御盆の上に載って出てきた。キレがあるけど濃厚。あっという間に無くなったので、続いて超淡麗という酒米を使った鶴齢・特別純米(1合900円)を頼んでみる。するとまた、お銚子とぐい吞みと小鉢が御盆の上に載って出てきた。微妙な味の違いは頓着しないので、ぐい吞みが勿体ないと感じてしまう。次に、また超淡麗を使った湊屋藤助の大吟醸(1合900円)を注文。また新たなぐい吞みで、贅沢に味わった。
食べ終わって外に出ようとすると、入口付近は入店待ちの客がぞろぞろ屯している。この店は人気なのだ。

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しんばしのHP: こちら
 

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