山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

どじょう

丹沢湖に浮かぶような「落合館」に泊まった翌日は皆さん、もう登る気は無い。ということで後は帰るだけだが、何処かで昼飯でも喰おうか、そうしよう、ということになる。さて何処へ行こうかと、働きが鈍い頭を働かせる。せっかくこんな機会なのに、松田界隈とか新宿界隈じゃ在り来り過ぎるな、と。
思い付いたのが小田原か、横浜とか川崎だが、余り同意を得られなかったので、いっそ浅草はどうだろう、泥鰌を喰ったことが無ければ「駒形どぜう」はどうだろう、と聞けば、かなり寄り道になる方もいるがとりあえず皆の同意を得た。
ということで、浅草ならば品川に出て、都営浅草線が良いだろうということになり、先ずは松田駅から御殿場線に乗り、国府津駅に出る。ここからは東海道線または上野東京ラインに乗れば良いのに、ついうっかりと(というか乗り慣れていないせいで)湘南新宿ラインに乗ってしまい、大崎駅から山手線で品川駅へ戻るという逆モーション。品川駅でもJRから京浜急行の上り線ホームへの乗り換えがスムーズにいかず、まるで地方出身者の東京初体験のようなドタバタだった。
漸く浅草駅に着き、蔵前方面にちょっと戻ったらそこが「駒形どぜう」。店の入口に外国人観光客が群がっていたが、どうやら写真を撮っていただけで入るつもりはないらしい。するりと抜けて、店に入る。いつものように下足番がお出迎え。前回は2014年12月だからもう8年半ぶりである。
1階の大広間は座敷で足が痛いし、リュックサックを置くスペースも無いので、地下階のテーブル席へ案内してもらう。ビールと共に、どぜうなべと柳川を頼む。初体験の女性陣は恐る恐るだったが、臭みも骨っぽさも無いので、直ぐに箸が進むようになった。日本酒も注文。酒にどぜうは良く合う。やはり時々はどぜうなべを喰うべきだと改めて思うが、大抵の人は腰が引けるので誘う相手が難しい。

114 ところ変わって駒形どぜう。DSC00047
115 これを喰いに来た。
116 ではいただきます。
117 Woodyさんはこれだったら何とか食える、と。
118 酒は伏見。
119 たっぷりゴボウささがき。DSC_3665
120 偶にはこんなのもイイ。
121 ちょっと浅草へ行ってみる。
122 雷門前はご覧の人だかり。
123 仲見世も。
124 インバウンドが目立つ。
126 ホッピー通りは昼間から飲んだくればかり。
125 伝法院は閉まってました。
127 ヨシカミも相変わらず人気。

今日の番外編は「駒形どぜう」で、大学同期4人での忘年会兼プチ同窓会。個人的にも随分と久しぶりの入店。レトロ感満点の外観。店に入るとすぐ、甘辛い割下のにおいに包まれる。下足番に、予約している旨を伝える。1階の板の間、いわゆる入れ込み座敷が一番風情があって良いのだが、ここは予約不可。上の階も既に予約で一杯だったので地下階に通される。
ほぼ満席状態でかなりの賑わい。すっかりへべれけ状態の組もあって、相当早い時間から一杯やっているらしい。みんな揃ったところでビール。この店はこだわりがあるのか、ビールはアサヒの瓶ビールのみ、日本酒も基本的には「ふり袖」である。ビールの後は、ひたすら「ふり袖」の熱燗にした。肴は当然、どぜうなべである。
HPには「・・・駒形どぜうの看板は「どぜうなべ」。厳選したどじょうに駒形どぜうならではの下ごしらえをしています。まず、生きたままのどじょうに、たっぷり酒を振りかけ、体内の水分がすっかり酒に入れ替わり、泥酔状態になったところを、味噌汁でゆっくり煮込みます。」とある。果たして「体内の水分がすっかり酒に入れ替わり・・・」という状態になったら、もうどじょうはお陀仏している筈なので、「泥酔状態」という表現は相応しくないように思われる。逆に、「泥酔状態」が正しければ、体内の水分が多少アルコールに置き換わった程度と思われる。何れが正しのかは別として、なべが出てきた段階で、泥臭さが無いことはもちろんのこと、どじょう特有の小骨は何処かに行ってしまった如く、口の中に入れると蕩けて何も残らない。箸でつまみ上げるのがなかなか難しいほど柔らかい。この製法を編み出したことが、この店の成功の鍵ではないかと思う。
どじょうなべは、テーブルの上で炭火が入った桶で温めながらいただくのがまたいい。ねぎはたっぷり山盛りがポイント。ここには柳川なべもあるが、こちらは既に卵でとじた状態で供される。他にもくじらなべやなまずなべ等もあるが、それはまたの機会にすることで、今日はひたすらどじょうなべ。気が付くともう看板の時間で、残っているのは我々だけ。たらふく喰って呑んでひとり5,500円。すっかり身体も温まり、満足感たっぷりの「駒形どぜう」だった。

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駒形どぜうのHP: こちら 

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