何を思ったのか急にカミさんが大相撲を見ようと云うので、午後休暇を取って行くことにした。11月場所は本来は九州場所だが、このウィズコロナ時代なので国技館開催。実は国技館なんて入るのも初めてだ。両国駅で降りたのは午後3時。駅を出ると直ぐに幟と太鼓櫓が目に入り、気分が盛り上がる。
入口でチケットの確認と検温、手のアルコール消毒。升席は疎らで埋まっているのは3割ぐらいだろうか。1階の土産物売り場をちょっとぶらぶらし、せっかくなので手拭いを買ってみた。椅子席の我々は2階へ。椅子席の客は更に少なくてせいぜい2割(席の販売自体も1つ置きになっている)。今場所の興行は5,000人が上限とのことだったが、これではとてもそんなに入っていないだろう。
席での飲食は禁止されているし、声援も禁止なので実に静か。聞こえてくるのは力士の息遣いと、立ち合い時に頭がぶつかる鈍くてエグい音と、勝敗が決まった直後の拍手ぐらい。取り組みが淡々と進む感じである。そのせいか気になるのは、取組よりも土俵の周りで裁付袴姿で働く人々だ。
彼らはいわゆる「呼出」と称される職員。これまでにも、次に対戦する力士の名前を「呼び上げ」したり、拍子木を打ち鳴らしたり、土俵を箒で掃いたりするのはテレビ観戦でも目にしたが、生観戦しているとそれ以外にも様々な仕事をしていると判る。それがまた一切言葉を交わさずに、全てタイムリーでかつ無駄がなく、淀みがない。特に各力士の付き人との、座布団と濡れタオルの受け渡しのタイミングが何度見ても見事で、ホトホト感心した。取組自体は、2横綱2大関が休場だったので、いまいち盛り上がらず。
両国で相撲観戦の後は「ちゃんこ鍋」と相場が決まっているかも知れないが、我々は「ももんじや」に入ってみた。1718年創業という超老舗の、山くじら(ぼたん肉)のすき焼きを出す店。建物はそんなに古くは無い。店の外に、猪のはく製がぶら下がっているのは余計な感じ(店内に置く場所が無くなったせいか)。客間は細かく襖で仕切られているので良く判らないが、半分以上は埋まっているようだった。
鍋に、猪すね肉の煮込みや鹿ロースト、猪チャーシュー、シャーベットが付いて6,000円(税別)のコース。肉は全く臭みは無く、柔らか。割下の出汁加減、塩加減も申し分ない。最後はうどんで締めた。我々2人には丁度いい量だったが、育ち盛り、働き盛りには追加が必要かも知れない。
入口でチケットの確認と検温、手のアルコール消毒。升席は疎らで埋まっているのは3割ぐらいだろうか。1階の土産物売り場をちょっとぶらぶらし、せっかくなので手拭いを買ってみた。椅子席の我々は2階へ。椅子席の客は更に少なくてせいぜい2割(席の販売自体も1つ置きになっている)。今場所の興行は5,000人が上限とのことだったが、これではとてもそんなに入っていないだろう。
席での飲食は禁止されているし、声援も禁止なので実に静か。聞こえてくるのは力士の息遣いと、立ち合い時に頭がぶつかる鈍くてエグい音と、勝敗が決まった直後の拍手ぐらい。取り組みが淡々と進む感じである。そのせいか気になるのは、取組よりも土俵の周りで裁付袴姿で働く人々だ。
彼らはいわゆる「呼出」と称される職員。これまでにも、次に対戦する力士の名前を「呼び上げ」したり、拍子木を打ち鳴らしたり、土俵を箒で掃いたりするのはテレビ観戦でも目にしたが、生観戦しているとそれ以外にも様々な仕事をしていると判る。それがまた一切言葉を交わさずに、全てタイムリーでかつ無駄がなく、淀みがない。特に各力士の付き人との、座布団と濡れタオルの受け渡しのタイミングが何度見ても見事で、ホトホト感心した。取組自体は、2横綱2大関が休場だったので、いまいち盛り上がらず。
両国で相撲観戦の後は「ちゃんこ鍋」と相場が決まっているかも知れないが、我々は「ももんじや」に入ってみた。1718年創業という超老舗の、山くじら(ぼたん肉)のすき焼きを出す店。建物はそんなに古くは無い。店の外に、猪のはく製がぶら下がっているのは余計な感じ(店内に置く場所が無くなったせいか)。客間は細かく襖で仕切られているので良く判らないが、半分以上は埋まっているようだった。
鍋に、猪すね肉の煮込みや鹿ロースト、猪チャーシュー、シャーベットが付いて6,000円(税別)のコース。肉は全く臭みは無く、柔らか。割下の出汁加減、塩加減も申し分ない。最後はうどんで締めた。我々2人には丁度いい量だったが、育ち盛り、働き盛りには追加が必要かも知れない。