山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

うどん

柳通り沿いの新橋6丁目にある店。会社からは10分ぐらい掛かるので、雨の日や暑い日には行きたくない感じである。なので、これまで気にはなっていたが延び延びになっていた。今日は日差しはないものの、雨が落ちて来る雰囲気もないので、意を決して行ってみることにした。
外に「いきいき亭本舗さぬきうどん」と書かれた暖簾と幟が出ていて直ぐにそれと判るが、店の感じはやや地味目。扉が無くて開け放たれているので中の様子がよく分かる。右壁にカウンター席、左手前側にもカウンター席、左手奥が厨房というスタイル。
厨房の中に腰の低い兄ちゃんが一人いるだけ。外にも誰もいない。小さい店とはいえ一人で営業するとは大したもんだと関心する。数えてみるとカウンター席は9席分あったが、先客は3人だけだった。券売機は無いので、注文はその兄ちゃんに告げると共に金を支払い、出来上がったら受け取るというシステム(店毎にシステムが千差万別なので覚えられそうにない)。
壁に貼られた短冊メニューを眺め、かき揚げうどん(550円)を頼んだ。周りの客を見渡すと、皆、釜玉うどんを喰っているし、後からやってきた客も皆、釜玉うどんを注文している。しまったと思ってももう、全然遅い。忽ち「おまちどうさまでした」と、全然待たずにかき揚げうどんが出てきた。受け取ったら現金を支払い、空いているカウンター席へ座ってさっそくいただく。
讃岐うどん系らしく、ツヤツヤな中太麵である。コシは特に強くないものの、喉越しは良い。かき揚げは、ごぼうと人参とグリンピースで、齧っても特に可もなく不可もない感じだ。一方、汁は程よい塩味で出汁は優しい美味さ。つい、すっかり飲み干してしまった。次回はぜったい、釜玉うどんにしてついでにじゃこ天も喰ってみたい。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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うどんといえば、新橋では讃岐うどんが席巻していて、他に博多うどん、稲庭うどんが1、2軒あるぐらい。武蔵野うどんとか吉田うどんは見当たらない。稲庭うどんは、まだ入ったことが無かった「天茶屋 七蔵」という店がある。
もうひとつ、稲庭うどんというと有名なのが「佐藤養助商店」で、以前、銀座にある支店に入ったことがある。つるつるのど越しの良さが印象的で、これが稲庭うどんかーとひそかに感動した覚えがある。西新橋1丁目にも支店があるらしいが、こちらはまだ入ったことが無いので、そのうちお邪魔しようかと思っていた。
ということで今回は2つある稲庭うどん店のうち、新橋駅前ビル2階にある「天茶屋 七蔵」へ行くことにした。実は数日前、ちょいと覗いてみたのだが店の外の大行列ができていて、まるで何処かの人気ラーメン店のよう。その時は尻尾を巻いてすごすごと引き下がった。
そして今回はわざわざ半休を取って、11時過ぎに行ってみた次第。それでも既に数人の行列ができている。11時開店なので、ほんの数分後でもこの有様である。ホントは、そこまでしないと入れないんだったら止めるか、という気分になりかかったが、ぐっとこらえて並ぶことにした。
でも意外と殆ど待たないうちに店の中へ。時計を見れば11時15分。人数と何を注文するかを聞かれてから席へ案内する仕組み。単に手続きに時間を要していたようだ。でも広い店内はほぼ満席状態、年金生活者風な男性が目立つ。時間に糸目をつけない方々だから、ちょっと敵わない。
頼んだのは、稲庭うどん七蔵特製スープつけ麵小(1,000円)。なんで「小」にしたからと云えば、「小」でも麺の量は約300gあるというから。注文したら、モノは直ぐに出てくる。座る前から注文しているせいだろう。麺は特にコシがあるわけでもないが、弾力があってのど越しは良い。HPをぐぐってみると、これは超多加水麺だと。なるほどと思う。でもそれ以上に、スープ(ごま味噌味)が美味い。人気の秘密はこれか。約300gは忽ち無くなった、次回は「中」にしても良さそうである。
独断的総合評価(満点は★5つ):★★★★

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つい一昨日、一杯やっていた時にアユラシから勧められた、立ち食いうどんの「甚三 新橋2号店」に行ってみた。左奥が「ガネー舎」、右手前が「豚背脂ラーメン」という場所。
ここもやはりと云うべきか、何故かと云うべきか、男性客が殆どである。つい雰囲気で「立ち食いうどん」と書いてしまったが、実はここは「立ち食い」ではなく、ちゃんと椅子が並んでいる。
先ずは自動券売機で食券を買わなくてはならない。暫し考え、イチオシのスペシャルだという、肉かけうどん鶏天付き(720円)にしてみた。この手の店にしては、ちょっと高額な一品かも知れない。カウンター奥の厨房に居る店員に食券を渡し、暫しカウンターの前で待つ。
客は次々にやってくるので、カウンター前はちょっとだけ混雑してきて、身の置き所に悩む。やがて、肉かけうどん鶏天付きが出来上がり「おまちどうさま!」と渡される。その盆を持って何処へ座ろうかとキョロキョロして、壁際のカウンター席に着席。
新橋で立ち食い(ここは立ち食いではないけど)うどんの店に入るようになって、初めて知って初めて食ったものが、とり天。この一年間でかなり色々のとり天を食べたが、この店のとり天はかなりポイント高いと思われる。うどんに乗った肉も柔らかくて味も浸み込んでいて美味い。麺のコシとつるつる感は先日入った「TOMBO」に較べればいまいちか。
一方、スープはかなり美味い。つい飲み干した。とり天を食べて、肉かけうどんも汁まですっかり食べ切ると、流石に腹がいっぱい。腹の皮が突っ張ると瞼が・・・、と云われるように、午後の会議に差し支えて困った。

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新橋の呑み屋街の真っ只中にある立ち喰いうどん屋「TOMBO」へ行ってみた。昨年11月に開店したばかりらしい。こんな場所で朝6時から深夜0時までやっているというからちょっと驚く。だいいち夕食を立ち喰いうどんで済ます人は少ないだろうし、一杯やった後に締めでうどんを手繰る輩も余り聞いたことがない(関西や讃岐では普通なのだろうか?)が、それでもこれだけの営業時間を続けているのだから、それなりには需要があるのだろう。それに、営業開始が朝6時だったら、昨日の呑み会の続きをしていた客が、家に帰る前に手繰っていくケースもあるかも知れない。何れにしてもこれまで知らなかった世界である。
入ってみると先客は無し。見渡してみても小さな店だ。ギュウギュウでもせいぜい6人ぐらい、出来ればもうあと2~3人ぐらいがいいところ。こんなに小さくて、しかも立ち喰いの店がちゃんとやっていけるのが何となく不思議だ。何しろ狭い店なので店員は一人だけで十分に見える。この店のオーナーだろうか。意外と若そう。
何にしようかと考えを巡らせ、とり天うどんにちくわ天をトッピングしてみた(温、590円)。トッピングはちょっと余計だったか。うどんは忽ち出てくる。これが立ち喰いの醍醐味。早速手繰ってみれば、麺はつやつやした極太で、食感はつるつる、しなやかなコシ。これは所謂、讃岐うどん系な感じである。汁も関西風で出汁が利いている。余りに美味いので思わず飲み干した。
後から一人、OL風女子がやってきた。立ち喰いの店で女の人を見掛けるのは結構稀だ。それだけに、この店に対する思い入れも有りそうである。今度、機会があれば朝飯代わりにここでうどんを手繰ってみたい。
現金のみ

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五反田発祥のうどん屋だそうで、いわゆる讃岐うどん。かつて東京で讃岐うどんが喰えないことに愕然とした創業者が一念発起して開いた、らしい。今ではそんな状況が信じられない程、新橋にはうどん屋だらけである。
この店は立ち食いスタイル。朝7時からやっているので、朝飯でうどんを手繰るということが可能である(もっとも小生は7時には職場に着いているので、出来れば6時半ぐらいから開店してくれると助かることもあると思う)。ちなみに新橋駅前には、24時間営業の「富士そば」があって、朝から結構、客が入っているのを横目に見ることが多い。
この「おにやんま」も駅から近い、ほぼ呑み屋街の真ん中にある。終業は23時。つまり居酒屋で吞んで、仕上げにうどん、ということも出来る訳だ。関東人だったらラーメンだが、香川人だったら締めはうどんだろうか。
行ってみると、先ずは食券を買うスタイルなので、券売機の前で佇み何にしようか考える。今日は暑いので温ではなく冷、素うどんだけだと寂しいのでトッピングが欲しい。結局、選んだのは冷大盛とり天&ちくわ天ぶっかけ、710円。
ちょっと盛り過ぎかも知れないが、とりあえずこれにしてみた。食券を持って「入口」と書かれたところへ向かい、店員に食券を渡し、出来上がりを待つ。忽ち出来上がるので待ち草臥れることは一切ない。
お盆にうどんを載せて進めがそこが食事処。勿論、立ち食いなので、落ち着いて喰う雰囲気はない。
先客は数人だが店のキャパ(スペース)はその何倍もある。ここが一杯になったら壮観かも知れない。うどんの量ちょうどいい感じ、手繰ってみると麺はつるつるしこしこ、讃岐を感じる。天ぷら(とり天とちくわ天)は揚げ置きだったはずが、美味い。汁は普通。店は一方通行になっているので、食器の回収場所と出口は別。時間が無い時、ここに入るのはぜったい、お勧めである。

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桐生に着いたら、先ず「東横INN」にチェックインして荷物を降ろす。それにしても何処の「東横INN」も、造りや係員の応対までが金太郎飴的でそっくりだが、唯一個性が感じられるのは、メンバーズカードを作る時の写真の撮り方。今回Woodyさんがカードを作る際、ここのフロント係は、背景に誰も入れようとはしなかった(ちなみに小生のメンバーズカードの写真には、背景になおちゃんとのりちゃんが写り込んでいる。「東横INN松本駅前本町」がざっかけないだけかも知れない)。
今宵の夕食はホテルに近い、昨年も入った「いろは本舗」にしようと6時過ぎに行ってみたが、まさかの満席。だったらここにするかと、更にホテルに近い「ふる川」を覗いてみたら大丈夫だった。ただ、料理が出るのが遅いですと予め釘を刺される。先客が多いのか、それともコロナ禍で厨房の要員が不足しているのかは分からない。
この店は居酒屋というよりはうどん屋らしい。群馬名物の「ひもかわうどん」がウリとのこと。でもメニューを見れば色々な料理や酒があるので、酒吞みにも優しい店である。通されたのは畳敷で、堀炬燵式座卓が二つある個室。混んで来れば他の客と相部屋になるのかも知れないが、結局そうはならなかった。ともかくビール。足利の「花の湯」を出てから漸く経ったので、とっても喉が渇いた。
落ち着いたところで料理を注文。ハムカツ(???円)、若鶏唐揚げ(570円)、冷奴(260円)、手羽先焼(420円)などを頼んだ。時間が掛かるかなと思ったが、意外と直ぐに出て来た。予め、出るのが遅くなると云っておくのは、(それで客が帰ってしまうリスクはあるけれど)店の戦術として有効な手段かも知れない。最後にWoodyさんはカレー南蛮そばを平らげた。「ひもかわうどん」で有名な店なのに。

068 泊り組は桐生の「東横イン」にチェックイン。
069 ここは一杯でした。
070 その代わりにここに入った。
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これまで、手繰るのは蕎麦が圧倒的に多くて、うどんはかなり希だったが、新橋でのサラメシ外食を始めてから随分、うどん比率が増えた。そのせいで、うどんにはうどんなりの奥深さがあることを、僅かながらも知るようになった。そのきっかけの一つが博多うどんである。
昨今、グルテンフリーが健康志向の一つとして取り上げられているようである。体質としてグルテンに耐性が無い人がいるのは事実なのだろうが、だからといって耐性がある人までも、挙ってグルテンフリーを志向するのは理解出来ない。
でも巷で騒いでいる程、うどんは手繰っていなかったのでそんなトレンドには全く蚊帳の外状態だったが、どうせ手繰るのであれば稲庭うどんとか讃岐うどんなんかがいいと思っていた。そんな状態のまま、今回「博多うどん・はし田たい吉」という店に入ってみた。
頼んだのは、単にぶっかけでも良かったけど、それだけだとちょっと寂しいので「かしわ天ぶっかけうどん(温)」(830円)を頼んでみた。ちょっと高いか。早速、麺を手繰ってみれば、表面はツルツル滑らか、喉越しは良い。でも、あれっ?と思う程、コシは全く無い。もうこれは小麦粉で作った麺ではなく、太めのフォーの如く、ライスヌードルを連想させる。これが博多うどんか、と感心した。これでもグルテンがちゃんと入った小麦粉なのか、判らない。汁はぶっかけにしてはちょっと多め。でも出汁はしっかり利いていて美味い。
蕎麦もうどんも、コシが強くなくては蕎麦ではなくうどんでもない、という思っていたが、今回初めて「博多うどん」を手繰ってみて、その信念はほんの少しだけ揺らいだ感じがする(蕎麦に関しては未だに揺るぎはない)。

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2回目の「瀬戸うどん」西新橋二丁目店。この店のうどんに嵌った訳ではない(とはいえ、不味かったらやって来ない)。余り時間が無い時には、「社員食堂式」(または「スキー場レストハウス式」)が便利なので、手近なこの店へやって来た次第である。
今日も入口には列が出来ているが、レーンの移動速度が速いので忽ち、注文口となる。別に「注文口」と書いてあるわけでもない。店員が待ち構えていて「なににしましょうか?」と尋ねてくるので、それに応えるだけだ。
でも揚げものやトッピングものをここで頼む必要はない。というか、次の「提供口」でまた聞かれるので無駄である(一見客にはやや戸惑うところかも知れない)。「注文口」ではうどんかそばか、かけか、ぶっかけか、ざるか、などを云うだけで良い。
ぶっかけうどん(300円)を注文したら、速やかに「提供口」へ進む。今日はうどんだけにしようかと思っていたが、揚げ物がずらりと並んでいるのを見ると、つい、野菜かき揚げ(160円)をチョイスしてしまう。このシステムは、かけうどんだけ、とか、ぶっかけだけ、とかを中々許してくれない。巧妙である。
ワカメ(160円)とか、温泉玉子(70円)、生卵(50円)、大根おろし(50円)、そして勿論とろろ(110円)も無視。刻みネギと揚げ玉は無料なので、ネギだけを載せて会計へ。入口からここまでほんの3~4分ぐらいか。
結局今回は肉うどんではなく、ぶっかけ+かき揚げにした。かき揚げはまずまずのボリューム。揚げたてがそのまま出てくる訳ではないところが、気になる人には気になるかも知れない。
席はやっぱりガラガラだった。細かくアクリル板衝立で仕切られた、一番奥のテーブルを陣取る。先ずかき揚げを齧ると、さっくりとしていて悪くない。これで460円。この店は肉うどんがウリのようだが、揚げ物もイケる気がした。

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最近(といっても昨年の8月)、うどん激戦区新橋(勝手な思い込みです)に出来たばかりのうどん店。本店が銀座にあるらしく、この店が2号店である。「新虎通りcore」という、これも新しいビルの1階に入っている。賃貸料がいったいいくらなのか知らないけど、うどん屋がこんな立派なビルに店を構える必要はなかろう(これも勝手な思い込みです)、と思ってしまう。
基本、うどんばかりなので、夜に営業していてもちょっと呑みたい客は入らないだろうし(ビールはあるが、つまみになるのはかき揚げぐらい)、社員食堂風のテーブルなので、モダンではあるけれど、アフターファイブに女性が、井戸端会議のために長居をするほどオシャレな内装でもない。
想像するに、残業するために、ちょっとうどんを喰いに来て、直ぐにオフィスへ戻るような客が、時々やって来るぐらいではなかろうか。確かめる気は無いけど。
今回のランチ時でも、12時半を過ぎるともう、50人ぐらい入れそうな店内には数人がうどんをすすっている状態、やや気の毒に思えるほど閑散としている。ランチ時に一日分の稼ぎを上げる感じでもなさそうである。余計なお世話だけど、経営はこれで成立しているのか気になる。
ともあれ、お盆を持ってカウンターに行き、メニューを眺め、かけうどん+野菜かき揚げ(400円)にしてみた。女性店員が元気溌剌で如才ない。適当なテーブルに着き、とりあえずつゆを飲んでみると、これが驚くほど美味い。
しっかり出汁が出ているし、かえしの塩加減も丁度良い。うどんはまあまあ。ともかく、思わずつゆを全部呑み干した。うどんの汁を呑み干すことってなかなか無い(初めてかな)。新橋界隈のうどん屋の中で、いまのところこの店がイチオシ。値段も手頃だし、これで空いているのがとても不思議だ。

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西新橋界隈をぶらつくと次第に気が付くことだが、同じ麺類でも蕎麦屋に較べてうどん屋の方が多いような気がする。勿論この辺りは元々、うどん文化圏ではない筈なので、段々そうなってきたということだろう。うどん文化圏で育った者(例えば関西の人とか北関東の人)が、この界隈に食べにくるようになったせいかも知れない。
目に付くのは讃岐系の店だろうか。あとは関西系とか、博多系とか。武蔵野うどん系は見当たらない感じ。何れどの店も入ってみるとして、今日は手近な「瀬戸うどん」へ行ってみることにした。
この店は、名前は確かに讃岐うどんを連想させるが、調べてみると売上規模が6,000億円近い巨大外食企業グループ、ゼンショーホールディングスのブランドなので、「讃岐うどん風」な店ということかも知れない。
店の前に来ると、それなりに客が並んでいてちょっと怯んだが、社員食堂風にどんどん列が移動するので、殆ど待たされることなく店に入ることが出来た。お盆をレールの上に滑らせながら先へ進む、よくあるスタイル。
少しずつ移動しながら、さて、何にしようかと悩む。讃岐うどんであれば、やはりかけうどんよりも、ぶっかけ(並300円、大400円)か。でもそれだけでは何となく物足りない。あれこれ見ていると、この店の一番のウリは肉うどんのようだと判る。
それならば、肉ぶっかけうどん(500円)にしてみよう、と注文。すかさず店員に、温かいか冷たいか問われ、温かい汁をチョイス。すると直ちに茹で上がったうどんが丼鉢に入り、その後に肉とネギが乗り、最後に汁がぶかけられて「おまちどうさま!」と渡される。
トッピングで、ネギとか揚げ玉などを自由に乗せられるが、今日はそのまま食べてみる。豚肉はしっとり柔らか。うどんはつるつる、コシはまあまあかな。汁はちょっと塩味濃いめ。でもあっという間に平らげた。それなりに美味かった。これから西新橋界隈で、この味とこの値段が比較の個人的尺度になる筈だ。

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コロナ禍が落ち着きを見せ始めたこともあり、久しぶりに3人で一杯やろうかということになった。今月から無職となった小生としては何時からでも構わないと主張したため、真昼間からとなった。場所はアユラシが選んだ「鳥茶屋別亭」。うどんすきが有名な店だが、ランチで食べる親子丼も絶品だと知っている。
神楽坂界隈の中でも、「鳥茶屋別亭」がある坂道は、かつての花街の風情を色濃く感じさせるところ。時間がたっぷりあるので、早い時間から神楽坂へやって来て辺りを彷徨くことにした。何かと気掛かりなのは、以前入ったことがある店が、コロナ禍にもめげず(或いは政府の場当り的政策に翻弄されながらも)そのまま残っているかどうか、だ。
隊長の壮行会をやった「酒蕎庵まろうど」はコロナ禍以前に廃業し、現在は全く別の店になっている。ガレットで有名な「ル・ブルターニュ」は女性ばかりで満席、相変わらずの人気ぶり。斜向かいの「伊勢藤」は開いてなかったが、佇まいはそのままなので多分、夜はやっているのだろう。
小生のインドネシア出張前に宴会をやった「ご馳走や 叶え」や、福井の蕎麦と酒が美味い「九頭竜蕎麦」、うなぎの老舗「志満金」、門構えが格安居酒屋に見えない「竹子」、プチ同窓会をやった新潟料理の「つみき」もそのままだった。ホッとした。唯一、「東白庵かりべ」だけが何処にいったのか、見当たらず(後で調べてみると、残念ながら千歳烏山に移転していた)。
一番乗りで「鳥茶屋別亭」に到着。店内は細かく仕切られているので、どれ程客が入っているのかよく判らない。和服を着飾ったグループも見受けられる。他の2人も、やや遅れて相次いで到着。早速、うどんすきコース(3,300円)を注文。ビールを呷り、酒を酌み交わし、旧交を温めることが出来た。

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「オープンカフェまるごとやまなし館」でワインを楽しんだ後のこと、締めは何処かで炭水化物を食べたいという要望があったものの、時間は未だ午後4時過ぎ。蕎麦屋などが夜の部を始めるには少々早い。そこで、最寄りの「小作」へ入ってほうとうを手繰ることにした。
店内はかなり広くて、目の前の座敷に客は居らず、右奥のテーブル席コーナーへ案内される。ここには数組がほうとうを手繰っている状況。わざわざ狭い空間に人を集めるのもどうかなと思ったものの、云われるままにテーブル席に着き、とりあえず日本酒を呑もうと春鶯囀・生酒(300ml、850円)を注文する。
すると、呑むんだったらと云わんばかりに、すかさず「こちらでどうぞ」と席替えを勧められた。単にほうとうだけを喰っているだけの素面の客の中で、酒を吞んでいい調子になられるのはちょっと困る、ということかと解釈し、座敷へ移動。これからは店に入るときに、酒を呑むつもりであることを先ず意思表示した方がいいということか。出来たら入口に貼紙でもしておいて欲しいところだ。
ともあれ、身体だけでなく酒も水平移動し、座卓に着いた。ここで帰りの特急の指定を取っておこうと甲府駅へ行ってくることにした。なにせそれだけ近いから出来ることだ。でももう今はネット社会。漸くJRもえきねっとでチケットレスが可能になってきた。これからはこんな駅への往復も要らなくなるはずだ(でも大人の休日倶楽部でチケットレスが可能なのかは分らない)。
首尾よく切符をゲットしたら、また「小作」へ戻ったら吞み直しだ。つまみに頼んだゴボウ唐揚げ(500円)と揚げなす(400円)を突きながらチビチビとやる。今回は天気は散々だったが、なかなか充実した山行だった。また甲府の北山に来てみたい。
そして締めはほうとうを注文、すっかり満腹で店を出た(ほうとうの写真は撮り忘れました、悪しからず)。

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思い立って、伊香保温泉へ行ってみることにした。忍び寄る新型コロナが気になりだしたものの、車の移動ならば多少はリスクが少ないだろうと、カミさんの車に乗って出かける。車移動ならば早出が原則かも知れないが、今日は3連休の最終日、高速道路の混み具合も大したことは無いだろうとゆっくり出る。
駒寄ICを出たところで既に11時半を回っていて、先ず何処でランチにしようかと考え始める。そして、ここまで来たのだから水沢うどんでも手繰ろうかということになり、下道を北西へ。途中、「船尾瀧」を醸す柴崎酒造があるが、今日のところは取り敢えずスルーして先を急ぐ。その先には「命と性ミュージアム」だとか、「伊香保 おもちゃと人形 自動車博物館」や「珍宝館」など、怪しい施設が並んでいる。
水沢に近づき両側にうどん屋が見えて来ると、何処の駐車場にも車がいっぱいで、店の前には入れない客が群がっている。(自分達のことはさておき)新型コロナ自粛なんて皆、頭に無いのか。これはしまった、ちょっと読みが外れた、やはり三連休のせいかと思いながらも、比較的空いていそうな「田丸屋」に入ってみることにした。
入口を入ると、待合スペースには人が溢れていて「2密」ぐらいな状況に見える。受付で順番待ちするための紙に名前を書くと、ざっと20組が待ちの状態と判る。やれやれと思いつつ、外や店内の空いたスペースなどへ移動しながら待てば、およそ20分後に呼び出される。1分でひと組とは、意外に回転が速い。ここは座席数が200もあるというから、テーブル数がその4分の1の50あると仮定すれば、客の平均滞在時間は50分。そんなものか。
店内のテーブル席へ案内されると、中は結構、ゆったりとした造りだ。カミさんに失礼して、群馬のクラフトビール、KAWABA IPA(900円税別、以下同様)をいただく。つまみには、こんにゃく玉(500円)、青菜のお浸し(500円)、かき揚盛り合わせ(600円)を注文。そして締めは、もりうどん・二色つゆ(1,000円)にした。総じて高めな観光地料金設定だが、うどんはコシがあって喉越しも良く、なかなか美味かった。隣の「始祖・清水屋」と同様、客が集まるだけのことはある。ちなみに、水沢で最も手広くやっているのは「大澤屋」だ。次はその繁盛の理由を探ってみるのも一興かも知れない。

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「東横INN松本駅前本町」に泊まった翌日は、完全観光モード。リュックサックを駅のコインロッカーへ預けた後は、大糸線に乗って穂高駅へ向かう。最初の目当ては「碌山美術館」。午前9時の開館よりちょっと早く到着。厳かに門が開く様を見学。もうだいぶ前に来たことがあるが、改めて荻原碌山の人となりを学ぶ。こういう美術館の学芸員は羨ましい。
その次は「大王わさび農場」。女子連はぶらぶら歩いていくと云うので(徒歩約40分)、とても付き合えず小生ひとり駅に戻り、タクシーで一足先に向かう。ところが「大王わさび農場」に着いて吃驚。他に行くとこないの?と思うほど大勢の観光客が、雨にもかかわらず押し寄せていた。農場内に食べるところはいくつかあったが、どこも大行列ができていて、とても並ぶ意欲が沸いてこない。ひと通りめぐった後は、駅前に戻って何処か店を探そうと提案する。
再びタクシーで穂高駅前へ戻り、近くにあった「一休庵」という蕎麦屋を覗いてみたが、だいぶ待つことになりそう。次に覗いた店は「麺元 田舎家」。実はこの店、学生時代から社会人になりたての頃まで2、3回やってきたことがあった。その頃、穂高駅前には他に選択の余地が無かったように思う。
当時、入口が茶室のにじり口ほどではないが低くなっていて(立川の「ずくなし」並みに低かったと思う)、「頭が高いと打たれる」的な人生訓を書いた貼紙があり、それだけでちょっとビビった。カミナリ親爺店主がいて、わいわいおしゃべりをしていると怒鳴られたり、挙句の果てには「出て行け!」と云われた客もいたようだ(我々はそこまで怒られず)。
30数年ぶりの入店、入口はすっかり普通になっていて、店主も代替わりしているようだった。ここの名物料理は「伝承みそ煮込みうどん」(900円税込)。腰が強い印象だったが、久しぶりに食べてみるとそうでもない。遠い記憶は曖昧なのか、それとも店主が変わって打ち方を変えたのか定かではない。

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スマランに泊まった翌日は、もう帰るだけだが、せっかくの日曜日なので、ちょっとランチして帰ることに。でもその前に念のためスーパー(HYPERMART)に寄って、もしかしてアルコールを置いていないかと店内を確認。でもやっぱり、見つからず。他に買いたいものも無いが、なんとなく紅茶(SARAWANGI TB50 ASLI(IDR9,700≒78円))と乾麺(SUPERMIE AYAM BAWANG(IDR2,050≒16円)及びINDOMIE SOTO(IDR2,200≒18円))を購入。
SARAWANGIとは、こちらではポピュラーな紅茶ブランドらしい。しかしティーバック50個入りで78円とは、あまりに安過ぎる気がする。乾麺もひとつ16~18円というのも驚きの激安である。
昼食はローカルフードが苦手な同僚の希望に沿って、同じショッピングモールの中に入っている「丸亀製麺」に入ってみた。まさかスマランで丸亀製麺に入ることになるとは思わなかった。頼んだのは温玉うどん(ON TAMA UDON(IDR42,000≒336円))、トッピングにかき揚げ(KAKIAGE TEMPURA(IDR11,000≒88円))と湯葉揚げ(SKEWERED TOFU ROLL(IDR14,000≒112円))にしてみた。飲み物は、アルコールが無いので冷たいお茶(COLD OCHA(IDR13,000≒104円))を注文。
しめてIDR80,000(≒640円)で、日本で喰うよりはちょっと安いかな、という程度。そんな値段でも、結構ローカルの客が入っている。彼らにとっては、日本人が日本で2,000円ぐらいのランチを喰う感じかも知れぬ、偶にはいいか、って感覚なのか。
肝心の味はと云うと、うどんも揚げ物もまずまず。うどんのコシはやや足りないかも知れないけれど、問題ないレベル(考えてみると、日本で丸亀製麺に入ったことがあったかどうか、記憶が怪しい)。残念ながら、つゆはいまいち。醤油の香りと旨みは感じるがそれだけ。どうやら、旨み調味料がたっぷり入っているようだが、かつおとかこんぶとか、出汁の香りはしなかった。残念。まさか日本じゃ、こんなこと無いと思うけど。

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「喜久乃湯」でさっぱしした後、とぼとぼと甲府駅方面に向かう。今日はじりじり暑い。また汗が出てきそうだ。早いところ、何処かに入らなくてはならない。候補はいくつかあったが、最寄で久しく来ていなかった「小作」に入ることにした。ここは、中休みが無いところが気に入っている。
老舗ほうとう店として有名な「小作」の、甲府駅北口にある店舗。調べてみると2005年9月以来、なんともう13年ぶりだ。まったく月日が経つのは早い。この時は偶々、我々の山の会第100回記念山行で北沢峠にテント泊し、甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳に登った帰りだった(その記録はこちら)。
靴を脱いで上がる仕組み。店内は半分程度の客の入り。雰囲気は、以前来た時とちっとも変わっていない。我々は大きな囲炉裏テーブルに通される。先ずは、湯上り生ビール(600円税込、以下同様)で乾杯。この店は、メインのほうとう以外にも、様々な一品料理があるのでうれしい。
おや、かえる唐揚げ(530円)なんてある。前には無かった。別に女子連が嫌な顔をしないので頼んでみるか。とりもつ(550円)も、13年前は未だ甲府名物になっていなかったので無かったはず。これもいってみよう。他に、シーザーサラダ(600円)、冷奴(320円)、下足唐揚げ(420円)、揚げナス(400円)、焼き豚皿(530円)、パリパリチーズ揚げ(420円)もいってみた。
かえるはマレーシアでも何回か喰っているが、その時と同様にさっぱりした味。まさに鳥のささ身だ。ビールのあとは日本酒。やはり地酒にしようと、先ず七賢天鵞絨の味(620円)を味わう。その後は、酒の勢いが出たので、七賢生酒(800円)、谷桜生酒(800円)もじゃんじゃん注文。
締めはやっぱり、ほうとう。5人いるのだから2つ頼もうと、豚肉ほうとう(1,400円)と鴨肉ほうとう(1,600円)にした。味はまったく文句無いのだが、ボリュームが凄すぎて喰い切れず。次回も5人だったら、頼むのは1つにするしかなさそうだ。

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伊香保温泉2日目は、宿を出る頃から雪がちらつき出し、石段街の一番下まで降りる頃には本降りの雪。概ね天気予報通りになってきた。とりあえず今日は、水澤観音に行くことにして、石段街口からバスに乗り込む。1時間に1本しかないバス、乗れば僅か数分の距離だが、少なくともこの天気で歩くには途方も無い距離。
以前、ここには車で来た覚えがあるが、その頃にはまだ釈迦堂なる宝物館的建物なんか無かったような気がする。目の前には売店があって、地物野菜やらキノコなどが売っている。ちょっと食指が動いたものの、お土産はまた何処かで買えるだろうと、とりあえず見送り。
とりあえず参拝も済ませたら、門前のうどん屋に行こうと歩き出す。雪を突いて坂を下ると、両側に十軒ほどのうどん屋が並んでいる。何故、ここにうどん屋が軒を連ねているのか判らないが、何れかの店が参拝客相手にうどんを売り始め、それが評判になって店が増えていったのだろう。店の名前に「元祖」とか「始祖」とか「本舗」とか書いてあって、どこが先駆けの店なのかは判らないが、いちおう評判の「手打ちうどん始祖 清水屋」に入ることにした。個人的には2回目の入店である。
先客はゼロ。早速ここの店主が現れ、うちの店だけが「手打ち」ですと強調、よくしゃべる店主である。早速、日本酒を熱燗で注文した。店主がこれはどうだ、それもおすすめ、とか勧めるので、サンショウ味噌と酒粕の天ぷらをいただく。本当に酒粕だけの天ぷらだった。これは珍味、まさしく酒の肴。他の天ぷらも含め、衣が極めて薄化粧なのが良い。
もちろん仕上げは、もりうどん。つるつるしこしこの、実に喉ごしが気持ちいいうどんだ。他の店のうどんは知らないが、流石、水澤のうどんを名物にしただけのことはあると思う。しかし、次回、水澤に来る機会があれば、「清水屋」以外のうどんも試食しておきたいものだ。

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鍋割山と云えば鍋割山荘、鍋割山荘と云えば鍋焼きうどん、というくらいに鍋焼きうどんで有名な鍋割山に行って来た。大方のハイカーと同様、我々も県民の森から後沢乗越を経て鍋割山を目指す。途中、林道から山道へ入るところに、ボランティアを期待した水ボトルが山と積まれている。
天水に頼っている小屋としては、鍋焼きうどんを提供するためには水が必要。鍋焼きうどんを喰いたい和尚は、ここで4リットル積んでいくと豪語していたが、持ちあげたのは2リットルボトルが平たく押しつぶされたシロモノ。どうも、1リットル位しか入っていない。気が変わったようだった。
尾根に上がったあとは一本調子の登りが続くが、鍋焼きうどんに釣られて気が急くようで、歩くペースが乱れがち。皆さん、喰い意地が張っていると見える。それでもなんとか1時間強で鍋割山荘に到着。和尚とグッチー師匠は直ちに山荘内へ。訊けば10分で出来上がると云う。思いの外、混んでいないようだ。コンロの数を増やしたのだろうか。
やがて、嬉々として和尚が鍋焼きうどんを持って現れる。意外にと云っては失礼だが、具材も豊富。ボリュームも、あの和尚が「食べ切れない」と云う程(ダイエットして胃が小さくなったのか?)、たっぷりある。ならばとひと箸、いただく。ちゃんと美味かった。この季節にはぴったりだ。これで1,000円はお得ではないだろうか。他の登山者も、あちこちでうどんをすすっている。鍋割山の風物詩。
後で知ったことだが(この方のブログで知りました。ちなみに、このうちの一枚は「詐称カメラマン」和尚が撮影)、偶々今日は、鍋割山から日没のダイヤモンド富士を拝める日だったらしい。勿論、知っていたとしても、そんな時間まで待つ根性は無いので、どちらにしてもさっさと下ることには変わりなかった筈。
我々はこの先、寄BSまで行くつもりなので早めに切り上げたが、入れ違いにまだまだ登って来る。この時はまだ、みんな鍋焼きうどん狙いなのだろうと思っていたが、その中にはダイヤモンド富士(もしくはその両方)狙いも交じっていたようだ。(山行記録はこちら)

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昔から、東京都最北の山、酉谷山に登ることを考えると、日帰りはかなりきつく、たいていは避難小屋か、三又でテント泊することが多かった(三又はテント泊するには絶好の場所だったが、今はどうなっているだろう)。東日本大震災の影響で、小川谷林道が燕岩付近で通行止めとなって早、5年。ここが通れないことで、酉谷山はまさしく「遥かなる山」となっている。
ところがこの頃、秩父側の大血川から登った記録が、時々ネットに登場するようになり、これならば我々でも日帰りが出来そうだ、機会あらばと狙っていた。そして今回、凡そ9年ぶりの酉谷山(前回の山行記録はこちら)に登ることが出来た(今回の記録はこちら)。それも秩父側から登頂し、日原へ下るということで、かなり充実した山行となった。
この大血川ルートは現在、昭文社刊「山と高原地図」にも破線で記載されているが、はっきり云って、もう少々グレードは高いように思われる。早々に、地図から破線を消した方が無難であろう。特に、下りで利用する場合はかなり手強そうである。
それにしても今回、酉谷山山頂からの眺めが良いことに驚いた。直近である9年前は、そもそもガスの中で眺望は得られなかったが、それ以前に登った時も、富士山が見えたような記憶が無い。立木がだいぶ疎らになっているような気がする。それに加え、笹藪がすっかり無くなってしまっていた。長沢背稜の尾根上から、酉谷山避難小屋が見えるようになっていたのがだいいち驚きだ。その避難小屋は9年前と変わらず、とてもきれいだった。
ところで、誰もいないと思っていた酉谷山山頂で、単独行の青年男子と出会った。訊けば、天祖山からここまで来たとのこと、しかも東日原を8時に出たと云うから、ここまで4時間強、驚きの健脚ぶりである。ここから先は我々と同じコースだが、この調子だと我々よりもう1本早いバスに乗ってしまいそうだ。
酉谷山から東日原まで、3時間半の行程は、只、ひたすら我慢の時間。横篶尾根を下る頃から、以前、ウトウノ頭から下りてきた際、バス停の手前になにやらラーメン屋のような店が出来ていてビールもあるようだし(その時の写真はこちら)、今日はその店でビールを呑むか、などと妄想に浸る。
ようやく東日原に到着、件の店の前に行くと、残念ながらと云うか、やっぱりと云うか、店は開いていなかった。例えばこの記事こんな記事によれば、 この店は「山根うどん」という名前らしい。今日はたいして良い天気ではないにせよ、こんな陽気の良い季節で、しかも土曜日だというのに休業日とは、随分と手強い。これでは、当てにならない店で有名になってしまわないか。その後、よく利用するタクシーの運転手に訊いたところによれば、開いている方が珍しいとのこと。今度、東日原へ下るときには、全く当てにせず、しかし恐る恐る覗いてみよう。

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「七匹の子ぶた」で焼き餃子を賞味した後、我らが隊長のJAZZ BIG BAND演奏(JAZZ in FUCHU参加)の応援に駆け付けた女子連と共に、演奏の労をねぎらう宴をここ「武蔵野うどん」でやった。なおちゃんが探し当てた店。外見も内装も民芸調。店内にはテレビが置いてあって、台風が上陸したとかしないとか云っている。ここはその名の通り「うどん屋」なのだが、居酒屋と云ってもおかしくないほど、一品料理や酒の種類が豊富である。もうひとつ、夕方5時前から(我々は2時半スタート)飲めることが、我々にとってこの店の魅力でもある(うどんが目当ての方にとっては、どうでもいいことだろうが)。
メニューを見ると、うどんそのものは「武蔵野」風なのかも知れない(結局、食べなかったのでさっぱり判らない)が、一品料理は何故か富山の郷土料理が特徴のようだ。武蔵と越中のコラボがこの店のコンセプトなのか。今日の宴の主役は後からやって来るので、先ずは応援団だけで生ビール乾杯。おでんを注文すると、おでん鍋から勝手に取ってくれ、とのセルフサービス方式。ひと串130円(丸串)と180円(平串)のものがある。他に、白海老のかき揚げ、すりかまあげ、ポテトサラダ(具材も味付けも、極めてノーマルかつシンプル)、厚焼き卵、胆入りイカの丸干し(これ、日本酒に良く合う)、お新香(麹漬け大根は富山の特産かな?)などを注文。酒は「黒龍」に切り替える。やがて主役の隊長が到着。ここに来るまで前の店でもさんざん飲んで来たと思われるが、席に着くなり急ピッチで飲みまくりキャッチアップ。みんな、もうすぐ台風がやってくることなどすっかり忘れ、演奏エピソード等を話題に、宴は一気に最高潮に達した。

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店のFB: 武蔵野うどん 

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