山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

ビアホール、ビアバー、ビアガーデン

神田の古本屋で山の本を2冊仕入れた後、三省堂の地下に下りてみた。以前は「ローターオクセン」(ドイツ語で赤い牛の意)という名前のビヤホールだったが、いつのまにか「BEER膳 放心亭」などという無粋な和名になっている。何処かに買収されたのかと思ったら、オーナーは昔も今も御徒町の「吉池」だ。経営方針の変更をアピールしているつもりなのかどうかは判らないが、確かにメニューも若干変わったようだ。店の雰囲気は殆ど変っていないような気がする。広い店内には先客が二人。何れも一人連れで、ひとりは年金生活者と思しき紳士で、ビールを飲みながら読書中。もう一人は二十代の女性で、ひとり黙々とステーキを平らげている。平日の黄昏時ではあるものの、ちょっと客が少なすぎはしないか。
こちらはビールと、ジャーマンポテト、にしん酢漬け、アイスバインとソーセージ盛り合わせを注文。二十ウン年前にカミさんと入った時のアイスバインはボリュームたっぷりでインパクトがあったが、現在のメニューではアイスバイン単独の料理が見当たらない。ソーセージとの盛り合わせになっていて、ソーセージは普通だが、アイスバインは切れっぱしがスープに浮かんでいる奇妙な光景。ちょっと残念な状態だったが、味はまあまあ。店の雰囲気は悪くないので今後の復活に期待したい。

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せっかく広尾まで来たので、ついでにエビス・ガーデン・プレイスに来て、ビヤステーションに入ってみた。20周年アニバーサリーとのこと。おそらくは開業直後、会社の同僚と来て以来ということになる。
全体的に客は疎らな印象だが、ビヤステーションは意外に人が多い。昼間から人目を憚ることなく(ってあまり憚るつもりも無いけど)、堂々と呑みたいという人々の気持ちで繋がっている感じ。そのせいかどうか、店内は女性が結構目立つ。日本酒は裏通りの店で憂さ晴らしにちびちび呑むイメージが付き纏うのに対して、ビールは明るい日差しの下で爽やかに賑やかに飲む感じがするせいか(あくまでも個人的イメージです)。
外観は重厚な煉瓦造り風、中もニュートーキョーのビアホールらしく落ち着いた雰囲気だが、ウェイトレスに通されたのは、更に奥のテラス席。吹き抜け部分を見下ろすように大きな窓に面しているので明るく開放的。如何にも女性がビールを飲むに相応しい場所である(あくまでも個人的イメージです)。
先ずはエビス・ザ・ブラック(580円)を注文。その後は琥珀ヴァイツェン(630円)に切り替え。腹具合はまだかなりいい状態なのだが、バイエルンプレート(前菜盛り合わせ;650円)と若鶏唐揚げガーリック風味(780円)を頼む。どれもニュートーキョー定番の料理。そういう意味では何処のニュートーキョーでも同じでは、ということになるが、そこはやっぱりこのテラス席で食べるのでは、きっと一味違うのだ。

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土気からの帰り、久しぶりに銀座へ出てみた。中央通りは歩行者天国。一見して感じるのは、中国人がやたらに目立つこと。買い物用に大型スーツケースをひきずっているし、大声の中国語が飛び交っている。服装もあか抜けていないか派手かのどちらか(派手さだけだったら大阪のおばちゃんも負けていないが)。彼らに交じって通りをあまりぶらぶらする気にもなれず、さっさと店に入ることにした。目指したのは7丁目にあるサッポロライオン(正確には「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」)。ここもだいぶ久しぶりである。昭和9年開店の老舗ビアホール、現存する最古のビアホールでもあるそうである。同じビルには他に洋風レストラン、和風レストラン、宴会場などが2階から6階まであり、名実ともにサッポロライオンのフラッグシップビルである。
客が群がる入口にはドアマンがいて、てきぱきと客を捌いている。一見、満席だったが、上手い具合に待たずに入れた。天井が高くて重厚感がある雰囲気。奥にある巨大モザイク画がこの店のトレードマーク。銀座のビアホールと云えば、旧交詢社ビルにあった「ピルゼン」を思い出すが、もう10年以上も前にビルの建て替えと共に廃業してしまったので、もう銀座でビアホールらしいビアホールはここしか残っていない。「ローレライ」とか、「バーデンバーデン」などがあるではないか、という意見もあるだろうが、あちらは歌声ビアホールなので、ちょっとキャラが違うと思う。
 席に着いたら先ずビール、というか(勿論、ビールだけでなくウィスキーやワインもあるが)当然ここではひたすらビールである。最初はエビスのプレミアムブラックから。料理は、ソーセージとジャーマンポテト。ビールも料理もあっという間に出て来た。定番はそれこそ、いちいち注文とは別に見込みで作っているようである。ポテトサラダ同様、ジャーマンポテトは店によって千差万別だが、ここはマッシュポテト風で胡椒がたっぷりスパイシー、それを熱い鉄板に乗せて出てくる。ビールはプレミアムホワイト 白穂乃香に切り替える。香り高くまろやか。続いて、カキフライと牛スジ煮込みも注文。こちらも定番。どれもこれもビールと良く合う。次のビールはエーデルピルス。実にホップが利いている。
ビールばかりだと、そうは長居ができないせいか、割と客の入れ替わりが多いような感じがする。ちょっといるあいだでも、様々な人間が交差してゆく。ここはひとつの交差点。しかもビールが飲める交差点だ。300人近くがわいわいがやがやしていても、さほど煩く感じないのはこの天井の高さのせいかも知れないが、このざわめきもこの店らしい味付けとなっているに違いない。

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会社の元同僚たちと久しぶりの飲み会があり、どうせ飲むならば、とわざわざ東京・丸の内に繰り出した。入った店は、三菱ビルのB1FにあるCOOPERSというブリティッシュスタイルパブ、調べると銀座ライオンの系列らしい。客の大部分は若手ビジネスマンという感じで、外国人も結構普通にいる。
飲み放題で予約していて(ぐるなびクーポン利用で4,900円/人・2時間)、ほぼスタート時間なのにまだ全員揃っていなかったのだが、店員に、きっちり時間厳守でお願いします、と席に座るなり釘を刺される。たとえスタート時間に間に合わなかったとしても、終了時間は変えられないという頑ななルール。どれだけ人気店なのよ。千葉くんだりからやってきた我々には、さすが生き馬の目を抜く(←死語)東京は違う、と感じ入ってしまう。
飲み物は基本、ビールかスパークリングワインがピッチャーで出てくる。もちろん、ウィスキーなどのハードリカー系、カクテル系もある。料理は、ブリティッシュスタイルらしい、フィッシュ&チップスやローストビーフなど以外にも、前菜盛り合わせ(前菜の一つ、スモークチキンレバーはかなり美味かった)、イイダコのトマト煮込み、ペンネアラビアータなどもある。他の料理メニューを見ると、この店は必ずしもイギリスに拘ってなくて、スペイン、イタリアも含めた多国籍風である。コース料理のボリュームは健啖家にはやや物足りないかも知れないが、飲み放題コースの場合は喰い気よりも飲み気、みんなで仕事の憂さを晴らすべくワイワイやるにはこういう店が相応しい。
(残念ながらスマホ(Galaxy S3)画像なので、鮮明さはご容赦願いたい)

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