山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

ビアホール、ビアバー、ビアガーデン

「麻葉の湯」に浸かったあとはB班と同様に、階段を上がった1階にある冷蔵庫の缶ビールをゲットする選択肢もあったが、取り敢えず予定通り、奥多摩駅舎2階の「オクタマ・エキウエ・ショップ」内にある「ビア・カフェ・バテレ」集合とした。
最近は、「ビア・カフェ・バテレ」(もう5年もご無沙汰だ)や「天益」などを含め、奥多摩駅周辺の店はたいてい、コロナ禍が明けたせいで、客が押し掛けるような状況になっている。「天益」は予約無しにはとても入れない状況だし、「バテレ」は予約を受け付けないようだから並ぶしかない。それもかなり早い時間からのようだ。山に登っている我々はどうすりゃいいのさ。
都心の人気店じゃあるまいし。近くてお手頃な奥多摩、という認識が広まったというのか。山に登ることなく、わざわざ飲み食いだけを目的に奥多摩くんだりに来る輩もかなりいるのだろう。正直云って、はた迷惑な話である。
ともあれ、奥多摩駅界隈では身の置き所がだんだん無くなってきた。そのうちに、山から下りても何処にも寄らず帰る(とりあえず奥多摩を離れる)のが無難、ということになりかねない。只でさえ奥多摩で登っていない山は殆ど無くなった状況に加え、今はまだそこまでではないにしても「奥多摩は何かと厄介だ」という認識が、小生の頭の中で膨らんできているのは間違いない。
そんな状況の中で、「オクタマ・エキウエ・ショップ」内にある「バテレ」はたとえ混んでいたにしても、ちょっとだけ待てば何とか入れるという貴重な店となっている。ここも頼みの綱。ここで見放されるともう奥多摩は見限るかも知れない。今回は、行ってみれば拍子抜けするほどガラガラだった。湯上りビールはアネモネ(700円)にした。

49 奥多摩駅2階で時間調整。

午前11時の護摩はいつになく人が多かった。会社ぐるみの団体も目立ったが、それ以上に外国人のグループ(ファミリー?)が目立った(いったい彼らはちゃんと何某かの祈祷料を支払っているのだろうか)。多少陽気が良くなってきたせいかも知れない。
15分ほどの祈祷のあと、帰りしな飯縄大権現を拝む際には、いつも若い僧侶がお香を一つまみ手に取ってくれるのだが、今日は無かった。コロナ禍の影響で、人との接触を極力避けるようにするため廃止されたのか。何となく残念だ。
祈祷の後はランチ。久しぶりに薬王院の精進料理でもいただこうかと思っていたが、前日電話したら既に満席とのこと。人の活動が増加してきたのだろう。仕方がない、偶には門前の蕎麦屋にでも入るか、と思いつつケーブルカーの乗り場へ向かうと、その手前にある「ビヤマウント」が営業中だった。
こんな季節でやっている筈はないと思ったが、よく見るとこの18日から始まった「春の高尾山ビア・ビュッフェ」だと。たとえ涼しい時期でも、この施設を休業させるのは勿体ない、ということか。だったら今日のランチはここにするか、と決まり。多くの桜の木に蕾が膨らんでいる。
2時間制で料金は3,800円とのこと。昨年9月に来たときは4,200円だった。400円安い理由は、入ってみて何となく感じることだが、料理の数がそれなりに少ない気がする。でもどうせそんなに食べられる訳でもないので、我々には好都合だ。
それともっと気が付くことは、客の数が異常に少ない。まだ「春の高尾山ビア・ビュッフェ」の宣伝が足りないようである。円形の展望テラスには誰も居なかった。今日は陽気も良いのでテラス席でも寒くはない。ということで我々二人だけで独占だった。偶々だが、かなり売上と収益に貢献したはずだ。

DSC_3450
DSC_3451
DSC_3452
DSC_3462
DSC_3461
DSC_3453
DSC_3454
DSC_3455
DSC_3456
DSC_3457-EDIT
DSC_3458-EDIT
DSC_3459
DSC_3460

図らずも「クラブ湯」で46℃の湯を体験した後は、秩父神社の参道にあるクラフトビールの店、「MAHOLLOBAR(まほろバル)」に入ることにした。この界隈も、午後5時を過ぎればそれなりに店もあるけれど、まだ3時過ぎでは流石に限られているのだ。
「MAHOLLOBAR」に初めて入った前回は2年前のこと、とうとう秩父にクラフトビールの店が出来たか!と感慨深く思ったものだった。日本酒は勿論のこと、ワイン、ウィスキーに続き、クラフトビールも秩父産が生まれた訳で、酒文化という点では人口僅か6万人の秩父が埼玉県内でトップランナーであることは間違いない(2番手は川越かな)。
でもその割に昼間から吞める店は、西武秩父駅前の「祭の湯」のフードコートや「駅前」、ここ「MAHOLLOBAR」、先日入った「ハイランダー イン」ぐらいで、ちょっと残念な状況。せめて午後3時ぐらいから何とか開店してもらえないものか。
2年前に入った時と、注文の仕方が変わっている感じで、料理メニューにも変化があるようだった。テーブル席に着いてから。注文の仕方を懇切丁寧に教えてくれた(初めてではない客にもいちいち説明していたら大変だろう)。クラフトビールだけで10種類ぐらいあって、それ以外にワインやウィスキーも吞めるので結構楽しめる。
今回、ぎっくり腰を発症してから1ヶ月、初めて7kmほど歩いて感じたことは、全快には未だ時間が掛かる印象。歩くことそのものには支障ないけれど(下りよりも登りの方が更に楽)、一番大変なのは、実は靴紐を結んだり緩めたりする際に、腰を屈めること。それもどちらかと云えば痛いというよりも曲げるのが「怖い」感じ、肉体的だけでなく精神的にもダメージがあるのだ。

45 ここに入った。DSC09558
46 ウコン茶のようですがビールです。
47 茶色いのもビールです。
48 お疲れさんでした。
49 切り刻んでしまったが一応ウィンナ三種盛り合わせ。
50 ローストポーク。
51 砂肝素揚げと粒マスタード入りポテトサラダ。
52 ピザマルゲリータ。
53 生ニョッキのもっちり揚げ。
54 燻製三種盛り合わせ。
55 早い時間帯には頼りになる店です。

「凛」で舌鼓を打った後は、北千住駅前のルミネとマルイでちょっとショッピング。わが家に一番近いデパートというと、北千住のこの2つになる。以前は柏の高島屋とか松戸のそごう(既に潰れた)に行くことがあったが、つくばエクスプレスが出来てからはすっかり足が遠のいた。
埼玉の一番南東側にある三郷は、これまで文化圏的に千葉の一部、という感じがしていたが、最近はもうほぼ足立区、という感覚である(実は地理的に東京都と接しているのは足立区ではなく葛飾区だけど)。鉄道の影響というのはそれなりに大きいのだ。
ちなみに車を利用することを考えると(小生はペーパードライバーなのでカミさんの車に便乗するという観点で云えば)、三郷は首都高と外環道と常磐道が交差しているせいで、もはや地理的にどの町と接しているかということに、余り意味が無い。つまり良し悪しは別にして、文化的には近隣から何処の影響も受けないし、逆にあらゆる地域と広く薄く接しているということだと思う。閑話休題。
買い物をした後、また喉が渇いたので帰りのつくばエクスプレスに乗る前にちょっとブレイク。入ったのは駅構内にある「Z BURGER & CRAFT BEER TAP北千住」という長い名のビアカフェである。コーラを飲みながらハンバーガーを齧っている輩と、ビールを呑んでいる輩が混然としている。
何れにしても独り客が殆どで、せいぜい二人連れが一組いるくらい。何れも若者ばかりで、我々は客層的にもかなりのマイノリティである。更に気付くことは、音楽を聴いているか、動画を見ているか、あるいはパソコンを打っている割合が非常に高いということ。駅ナカであっても何となく車社会的。結局、イヤホンとかヘッドホンで自分の世界に閉じ籠っている者しかいないのだ(除、我々)。中には、zoomをやっている女性までいて、彼女の声だけが店内に鳴り響いているのに、それが気になるのは我々だけ。ちょっとシュールだ。

DSC_3132
DSC_3133

今回は赤城山。荒山から長七郎山までトレースするちょっとマイナーなプランにしてみた。目玉は「銚子の伽藍」。4年前に鍋割山へ行った時に、路線バスがとても混んでいた(奥多摩の西東京バスのように、客足を見て臨機応変に増発便を出すようなマネはしない)ことが頭に残っていたし、今回は4人なので負担も大したことがないと、新前橋駅からタクシーで行くことにした(山行記録はこちら)。
首尾良く路線バスよりもずっと早く箕輪BSから歩き始めることが出来た。時は秋、天気は上々。紅葉の色付きは最高とはいかなかったかも知れないが、丁度見頃に当たったようで、登るほどに鮮やかさが増していく。やがて見えてきた鍋割山はまさに錦の衣を纏うが如く見えた。
荒山から先、長七郎山の登山口まではほぼ人には会わないマイナーな径だけど、そんな途中に「銚子の伽藍」という奇景がある。地図を見ても明らかだが、この辺りの地形の浸食は著しい。上流にある小沼の水だけでこんな跨げそうなほど幅が狭くて、しかも深く抉れた峡谷が出来たとも思えない。この両側の岩はその上流の地質に比べて硬くてなかなか浸食されなかったのだろうか。想像が膨らむ。
奇景を存分に見物した後は、長七郎山に登る。山頂にはどこかの学校の生徒が数十人、集団で屯していてやたら喧しい。途端に俗界に戻った気分である。下りで彼らを抜き去った後は再び静寂が戻るが、もう鳥居峠は目の前。ここはマイカーでやってくる観光客が多い。
そんな連中を横目に見て、我々は「赤城山頂駅記念館」へ入る。この中には「サントリービア・ハイランドホール」があり生ビールが呑めるのである。実は昨年も鳥居峠へやってきたのだが、また歩いて下山するため、ビールはお預けだった。
ということで、今回はそのリベンジとなった。やはり汗が引かないうちのビールは格別である。辺りにほかの客は結構いるが、ビールを呑んでいるのは我々だけだった。

02 日陰は寒い。
03 径はよく整備されている。
07 紅葉は良い所とイマイチな所がある。
09 空が青い。
10 色とりどりなオオモミジ。
11 右奥に見えるシルエットが荒山らしい。
15 落葉の径。
16 見晴が良い所があった。9時38分
17 関東平野が広い。
18 前橋の街と高崎の街。
19 鍋割山。
20 荒山山頂よりもたぶん、こちらの方が眺めが良い。
21 いつまで見ていても飽きないが、そろそろ先へ向かうか。
DSC09852-SharpenAI-Motion
27 山頂に居た方に撮って貰いました・
DSC09853
28 一転、激下り。
30 目の前は地蔵岳。
31 激下りが醍醐味。
32 ここでひと段落。
33 もうひと頑張り。
34 穏やかな尾根歩き。
35 イイ感じの尾根。
38 更に下る。
40 この先は暫し水平移動。
43 牛石。どの辺りが牛らしさなのか・・・
45 ここから銚子の伽藍へ下る。
47 下は恐ろしくて覗けない。
48 対岸の壁までは100mぐらいしか離れていない。
49 南側の紅葉が見事です。
50 この下が銚子の伽藍。11時10分
51 精一杯覗くとこんな感じ。
52 落ちたら助けに行けませんよ。
53 直ぐ向こう側が落ち口。
56 灌木帯を緩やかに登る。
57 崩壊地の脇が登山道。
58 向こうに見える小さなピークがさっき登った小浅間山。
59 その左奥が荒山。
60 小沼はこのすぐ先。
61 長七郎山へ。
62 長七郎山に到着。12時15分
62 長七郎山に到着。12時15分
63 ここから見える荒山はなかなかカッコいい。
64 安蘇の山々。
66 秩父山地辺りには雲が懸かっている。
67 奥白根山、皇海山、袈裟丸山辺り。
68 中学生の団体がいなくなったところで。
72 ここ。12時54分
73 サントリービールの水源地にあるビアホール。
74 ビアホールからの眺め。
75 ではいただきます!



ホントは「高尾山ビアマウント」へ、山から下りてきた足でそのまま入るのが理想。でもそうはいかないのは、汗を流すところがその間には無いから。三峯神社の興雲閣の如く、高尾山薬王院の宿坊で風呂でも入れればいいのに、と恨めしく思ったりもする。ということで、「高尾山温泉」で汗を流して、湯上りビールを吞めば、もう「高尾山ビアマウント」まで歩いては登れない。その代わりはケーブルカーかリフトということになる。
もう午後3時近いけど、上りケーブルカーに乗る客はまだかなりいる。登山姿ではないので、薬王院に参拝する人たちだろうか。日本人で、自分が無宗教と信じている輩が大半だろうけど、わざわざこんな時間から薬王院に参拝する人は、立派に仏教信者(又は神道信者)という範疇に入るのではなかろうか。キリスト教徒を自認していても、日曜日に教会へ礼拝に行かない輩は世界にごまんといるはずだ。
ケーブルカー高尾山駅のすぐ上に「高尾山ビアマウント」がある。かつてここには鉄塔が立っていて、廻るゴンドラがあった。小さい頃、乗った覚えがある。その土台部分が今も残っていて、それが「ビアマウント」の一部になっている。
120分呑み放題食べ放題のビュッフェスタイルで大人4,200円は、高くも安くも無い感じ。でも我々の胃袋は値段に見合う程、呑み喰いは出来そうにない。時間帯が中途半端なせいか、思ったよりも空いている。空はどんよりとしているものの、都心の高層ビル群は見えている。
この時期の目玉は「炭火焼きフェア」ということで、そのコーナーだけは人が群がっている。今は高値のさんま塩焼きは、順番待ちでしかも一人一回当たり、一匹ずつということだった。

35 さすがに下りてくる客の方が多い。14時39分
36 でも登りケーブルカーにはまだこれだけの客。
P9173858
P9173857
37 やって来ました高尾山ビアマウント。
38 秋刀魚も喰えるらしい。
39 メニューもその辺りのビアガーデンとはちょっと違う。
40 アユラシもここから参加。
DSCF7340
P9173849
P9173850
P9173852
41 大岳山や御前山を眺めながら一杯やる。
42 東京の高層ビル街も見えている。
43 眼下は八王子の街。
44 2時間はあっという間でした。
45 次回は夜景を眺めに来たい。

「升本」でかなり鱈腹食べて、鱈腹呑んでいい気持ちになった後、新橋駅へ向かって新橋仲通りをふらふらと歩く。この辺りはランチ時にも時々ウロウロする処だけど、やはり陽がすっかり落ちた後は街の表情がすっかり変わり、同じ街並とは思えない。
そんな中で、あれ、こんな店があったんだと思ったのが「クラフトビアマーケット 」という店。新橋には似つかわしく無い、小洒落た感じである。決して呑み足りなかった訳では無いが、ついその雰囲気に誘われて「入ってみようか?」ということになった。
店内には若者が多い。オヤジはほぼ見当たらないが、チャキチャキした女性店員が暖かく迎えてくれる。メニューを見ると、一般的なビール(キリン・ハートランドビールとかアサヒ・マルエフなど)以外に、国内の色々なクラフトビールを取り寄せて呑ませてくれるようだ。ざっと30種類ぐらいあって、俄かに決め難い。
何れも小さいグラスだったら550円、1パイントで880円という共通プライスになっている。コロナ禍で現地へなかなか行き難いこのご時世、そんな今にピッタリな店なのだろう。ここはクラフトビール好きには有名な店なのかも知れない。
考えた挙句、折角だから呑んだことが無いビールにすれば良かったのに、結局、頼んだのは川越のCOEDOビール伽羅。これだったら成城石井でも売っている筈だ。やはりかなりいい調子だったのかも知れない。頼んだ料理はブロッコリーとウィンナソーセージのアヒージョ。酔ったせいもあるかも知れないけれど、美味かった。今度は、ランチに来てみようかと思っている。

DSC_2280
DSC_2282

つい先月、入ったばかりの「ビアライゼ ’98」にまたやってきた。この店の雰囲気が気に入ったせいもあるけれど、コロナ禍が落ち着いたとは云えやはり余り狭苦しい居酒屋などには入りたくない。ホントはテラスがあるような店が一番なのだがそうもいかないので、なるべく広い店がいい、だったらこのあいだ入った「ビアライゼ ’98」がいいだろうということになった次第。
参加メンバーはやはり以前の会社の先輩方々。今日も16時に仕事を終えた小生が一番乗り。着いてみると、やはり客は殆どいない状態。ところが予約が一杯入っているようで、半分以上のテーブルに予約札が置かれている。緊急事態宣言解除のせいか。とりあえず本でも読みながら、アサヒ樽生(715円)とトルティーヤチップス(495円)で1時間粘ることにする。
午後5時を過ぎるとチラホラと客が入ってきて、6時頃にはワサワサ人が湧いていつの間にか予約札が無いテーブルは全て埋まった状態。我々のテーブルもメンバーが揃ったところで乾杯。7時ぐらいにはもう予約札のあるテーブルにもそれぞれの集団が揃ってほぼ満席状態となり、かなり盛り上がった感じ。こうなると多少広い店であっても、余り落ち着いて呑めるという雰囲気ではない。
何となく吞むだけ呑んで、喰うだけ喰って帰りたい気分になってきたので、さっさと注文しよう。春キャベツ浅漬け(462円)とか山ウドの酢みそ(572円)とか、ビアホールらしからぬ料理を注文。メンバーが変わると頼む料理も変わるのが面白いところ。小生はやっぱりソーセージ盛り合わせ(1,430円)を頼み、ビールの後は赤ワインに切り替え。別の者は、メンチカツ(1,078円)とチャーハン(803円)などを注文。ビアホールのチャーハンがどんなものかと思ったが、至極真っ当なチャーハンが出て来た。
この店のメニューはそれほど多くは無いが、なかなか個性的なメニューを揃えている。それだけでもちょっと楽しめた。

DSC_2244
DSC_2245
DSC_2246
DSC_2248
DSC_2249
DSC_2262

「竹寺」の副住職の送迎車で、飯能駅に到着。道中、副住職の話は途切れることが無かったようだったが、いつの間にか途中で寝て仕舞い、気が付いたら飯能の市街を走っていた。程良いアルコールと、山中を走る車の揺れ具合が丁度良かったせいで、話が詰まらなかった訳ではない。
飯能駅に着いたら、汗を流す目当ては「奥むさし旅館」。駅前で電話したら「予約は出来ませんが、今だったら入れます」とのことで行ってみる。駅前から10分足らず。入るとさっき電話に出たご主人(?)が現れ申し訳なさそうに、たった今、女性6人が入ったので女湯は待ってもらうしかない、と云う。
入ったばかりであれば1時間ぐらいかかるだろう。そんなに待つ気にはならない。飯能で他に立ち寄り湯となると「宮沢湖温泉 喜楽里別邸」だが、ちょっと遠い。そんなに汗は掻いてないし、だったら諦めるか、とまた飯能駅へ戻る。
でも流石にこのまま帰るにはちと早い(まだ午後3時前)。かといって、この界隈の居酒屋が開いている時間でもないので、とりあえず飯能駅から所沢駅へ移動。駅ビル(グランエミオ)の中だったら、こんな時間でも入れる店が見つかるだろうと物色し、「YEBISU BAR 」があったので入ることにした。
今日は日曜日。店内は結構、混んでいたが、何とか入れた。当然、この店に来るということは、皆、ビールを呑みに来るはず。当たり前だけど呑み助はそれなりにいて、そういう連中は必然的にこういう店に来るせいで、これほど混むということだ。我々もその仲間に入れて貰った。
「竹寺」を出てから暫く時間が経ったので、また喉が渇いたせいか、エビス・ザ・ホップ(660円)が美味かった。その後はビールからワインへ移行。つまみもいくつか頼んだ。そんな中で気に入ったのは、鶏唐揚げ紅生姜(3個704円)。紅生姜を鶏唐揚げに塗したもの。関西だったらこれはポピュラーなのだろうか?意外に美味い。これだったら、どの店でも出したらいいのにと感じた。

085 飯能のここで汗を流そうとしたが・・・
086 女子風呂が一杯とのことで諦める。
088 期間限定の「エビス・ザ・ホップ」は1杯600円。
087 所沢に出て「エビスバー」に入店。
089 おとなのポテサラ。
091 ソーセージ盛り合わせ3種。あらびき、ガーリック、チョリソー。
090 北海道産ロース生ハム。
092 軽く炙った鶏レバースモーク。美味いよ。
093 紅生姜を纏った鶏唐揚げ。
094 なかなかどれも美味かったです。

酉谷山から下りて来ると、やはりいつもよりはだいぶ遅くなり、もう「ホリデー快速」も終わってしまっている時間帯。だいたい、上り「ホリデー快速」の最終便が16時53分というのは、ちょっと早い気がする。あともう1時間ぐらい、後ろ倒ししてくれると我々にもありがたい。
ともあれ、「三河屋旅館・麻場の湯」を出たら17時過ぎ。次の電車は17時39分。これを逃すとその次は18時14分なので、何とか39分に乗りたい。ということで取り敢えず奥多摩駅まで急ぐ。
駅に着いたのは17時20分。まだ15分くらい時間があるので、駅舎2階の「PORT Okutama」にある「Beer Café VERTERE」で湯上りビールを一杯やることにした。アニ~は「待っている」とのことで、一人で「VERTERE」へ上がると客は誰も居なかった。
店が閉まっているかと思ったが、そうではなかった。やはり大方の客は「ホリデー快速」の最終便で帰ったものと思われる。前回ここへ来たのは、イソツネ山の帰りだから1年半前である。その時も、次の電車まで僅かな時間だったので、慌てて呑んだ。
さて何を吞むかと思案し、アルビジア(Albizia、ハーフパイント700円)にしてみた。プラスチックカップを持ってテーブルへ移動。それこそどこに座っても良いのだが、独りであれば窓際のカウンター席という感じ。駅のホームに佇んでいるハイカーを眺めながらグビッとやる。
ここのクラフトビールのネーミングセンスは、いつもなかなか洒落ていると思うが、今日のアルビジアを調べてみると、和名がネムノキということだった。ネムノキのイメージはいまひとつピンとこないが、喉越しがスッキリ、苦みもかなり利いていて美味かった。

68 時間が遅かったので客は小生だけ。
66 PORT Okutamaのビア・バテレ。
67 次の電車までちょっと一杯。
DSC08559

コロナ第6波も落ち着いてきたので、久しぶりに、かつて仕事でご一緒していた方々との呑み会。場所はこの頃すっかり昔に戻ったような我が物顔をして闊歩する、新橋の街。その一角に、目立たないビアホールがある。かなりクラシカルでシックな雰囲気だが、創業は店の名の通り1998年と、比較的新しい。
かつての銀座、交詢社ビルの1階にあった「ピルゼン」を彷彿させる、セピア色なビヤホールである。店は広い。ざっと100人ぐらいは入れそうな感じである。しかし開店時間の午後4時を過ぎたばかりでは、流石にまだ店員の方が多い。こんな時間に店に入れる人は、羨ましいというか、どうかしていると思っていたが、我が身となってみるともう、すっかり違和感はなく、まだ仕事をしている人が気の毒だ。
適当なテーブルに着いて、メニューを拝見すると、定番のアサヒ樽生以外にもいくつか種類があり、クラフトビールも置いてある。といっても、よく見ればこれもアサヒが製造しているクラフトビール。大手がやっているクラフトビールというのも変な話だが、それなりに生産量を抑えているということなのだろう。
そんな中から「隅田川ペールエール」(ハーフ、561円)にしてみた。良い感じの苦み。つまみはトルティーヤ(495円)を注文。他の2人が来るまで1時間、これで粘ることにして暫し読書。この頃は宮部みゆきの「三島屋変調百物語」にすっかり嵌っていて、確かに面白いのだが5冊シリーズなので、なかなか読み終えることが出来ず、今のところ他の本まで手が回らないのが現在の悩みである。
やがて他の2人も相前後して到着。その頃になると、他の客もそれなりに入ってきて、話し声がホール内で共鳴するようになってきた。これぞビヤホールの雰囲気。ようやく時代が戻ってきたようだ。

DSC_2253
DSC_2254
DSC_2255
DSC_2256
DSC_2257
DSC_2258
DSC_2260
DSC_2261
DSC_2262
DSC_2263
DSC_2286

最近出来た(といってももう5年ぐらい経つか)オシャレな「新虎通りCORE」の1階と2階には、やはりオシャレな店がいくつか入っている(先日入った「太常うどん」はキレイだけど特にオシャレではない)。1階にある「THE CORE KITCHEN/ SPACE」はちょっとオシャレ過ぎる感じ。外からチラリ見する限り、客層はかなり若い。オヤジ独り客はほぼ見掛けない。ということで、独りでは気後れしてなかなか入り難い。そのうち一度、誰か(除、オヤジ)を連れて入ってみるか。
2階にもオシャレな店があるが、こちらの方は客の入りが少ないせいで入り易い。ということで今日はその一つ、「YONA YONA BEER WORKS 新虎通り店」に入ってみた。その名の通り、この店はクラフトビール「ヤッホーブルーイング」の公式ビアレストランである。
ピーク時をやや過ぎたせいもあるだろうけど、50~60人ぐらい入れそうな店内に、客は3人だけだった。寂しいくらいだ。それともビアホールだから昼間に入り難い、ということがあるのだろうか。ともかくも小生にとってはまあ好都合。
取り敢えずメニューを眺め、週替わりグリル1,200円を注文。今日は、「豚肩ロースのグリル・オニオンソース」らしい。ちょっと高めだけど、コーヒーも付いてくるからこんなものか。他にビール付ランチもあったが、我慢してチラ見しただけでメニューを閉じる。
出て来た豚肉グリルは結構なボリューム。オニオンソースもそれなりに美味い。これにフレンチフライポテトがたっぷり付いているのは、さらにライスが付くので余計な感じ。でも勿体ないと意地汚く、結局全部食べた。かなり苦しい。次回頼むときがあれば、ライスは断るべきだろう。
そう云えば、ビアホールに来てビールを吞まなかったのは初めてかも知れない、とコーヒーを飲みながら気が付いた。

DSC_2066
DSC_2067
DSC_2068

緊急事態宣言が出てこの一ヶ月、概ね息を潜めるように自宅に籠っている。会社通勤どころか、ほぼ家から出ていない。別に山に行かないからといって、家に籠る必要もないが、大して面白味も無い近所をブラブラする気にもならず、日がな一日、パソコンかタブレットかスマホを相手に過ごしている。
でも流石に飽きてくる。こっそり山にでも登って来るか、という気ももたげる。でも実は気分だけの問題ではない。身体中の筋肉がやせ細り、関節が油切れ状態。一方、それに反比例して体内では脂肪が増殖中。単に家の中を歩くだけでも動きがぎこちない。このままではまるで寝たきり状態だ。まずい。
ということで、出歩くことにした。もちろん、近所は詰まらないので最低限、電車に乗って出かけたい。近所でなければ何処でもいいが、さて何処に行こうか。ふと思い付いたのは神保町だった。散歩のついでに古本屋巡りをして、ついでに何処かでランチしようとの魂胆。でも真っ直ぐ神保町駅では大して歩かないので、秋葉原駅から歩くことにした。
秋葉原駅界隈には若者が群がっている。今が緊急事態宣言中であることを忘れさせる。さっさとすり抜けて、万世橋を渡る。すぐ右手に「常陸野ブルーイング・ラボ」が見えるが、流石にまだ早いのでここはスルー。その先に蕎麦の「まつや」があるが、まだ暖簾は出ていない。靖国通りに出たら、手近な「パタゴニア」を覗いてみたら、完全予約制で今の時間は入れません、と女性店員。せっかくなので、午後1時で予約してから更に西へ。
神保町に着いて古本屋を3、4軒入ってから、丁度目の前にあった「ランチョン」に入ることにした。テーブルは半分ぐらい埋まっている状況で、ほぼ皆、ひとり客。ビールが我慢出来ずにやってきたと思しき輩ばかり。日替わりランチ(1,000円)はメンチカツとサーモンソテーだったので、それを貰うことにしてもちろんビール(ピルスナー・ウルケル790円)も頼んだ。おかげで秋葉原までの帰り道は足が重くなったが、気分は晴れた。やはり身体を動かさないといけないと、つくづく思った次第。

DSC_1837
DSC_1838

「小田原温泉七里」を出れば、「箱根ビール」まではほんの2分ほど。途中あるのは鈴廣蒲鉾直営の「千世倭樓」という古民家風な、しかし巨大な建物の日本料理屋だけ。ここは気軽にちょっと呑んで摘まむという感じな店ではないので、我々の山の帰り、風呂上りには不向きな店だ。入ったことも無い。ここの大きな駐車場は、箱根駅伝の小田原中継所として使われる。
「箱根ビール」は5年半ぶりになるが、その間に大きく変わったのが箱根登山電車の車両モハ107の展示。西暦1919年製造のこの車両は、箱根登山鉄道開業時からつい最近まで運用されてきたもので、小生も含め利用者にはとても馴染み深い。単に展示されているだけかと思ったら、中に入れるようになっている。
モノは試しと、店のお姐さんに「中で(ビールなどを)呑んでもいいの?」と訊けば、快くOKとのこと。吞み鉄だったら、こんな機会を逃す手は無い。
昔から、箱根登山鉄道にも(見たことも乗ったことも無いけれど)スイスの登山鉄道のように食堂車があったらいいなと思っていた。とは云え最急勾配が80‰もある(15m車両でも前後で1mの高低差が付く)ので、ゆっくり走っても恐らくグラスからワインが零れてしまうだろう。単に夢とすっかり諦めていたが、こんな形で今回実現するとは思わなかった。
さっそく生ビール(箱根エール500ml、680円)とつまみ(かまぼこピンチョス、500円)を買って乗り込む。中には円形のテーブルが置いてあって、適当に移動して使えるようになっている。客は少ないので(他に家族連れがひと組だけ)、これ幸いとテーブル3つを集め、当然ながら待ちきれずにフライングしてビールを呑みつつ、窓の外を眺めながら女子連の到着を待った。

DSC06063
DSC06064
DSC06065
DSC06066
DSC06067
DSC_0157
DSC06068
DSCF2988

「麻葉の湯」を出た後は、とりあえず奥多摩駅の2階で待っていると云ったものの、念のため「天益」に電話を入れてみた。アヒルちゃんにはこの後、何を食べたいか聞いてみたら「餃子!」とのことだったためだが、電話に出た女将さんは「一足違いで満席になったの~」と。この頃、このパターンが多い(まるで蕎麦屋の出前だ)。電話を掛ける時間が毎度ちょっと遅いのだろうか。
ついでに「ビヤ・カフェ・バテレ」にも電話してみたのだがこちらはけんもほろろ、箸にも棒にも掛からぬ。ウィズコロナ時代になってからは、「天益」も「ビヤ・カフェ・バテレ」にもご無沙汰だ。ていうか、この2つの店はコロナ禍のせいで、逆に売上が伸ばしているのでは?と思ってしまう。
山にも登らず、風呂にも入らないが「天益」と「ビヤ・カフェ・バテレ」には来るという輩が増えたのか。ともあれ、捲土重来を期すにはなるべく早めに(可能ならば前日までに)予約を入れるしかない。予約がとれたら、その時間から逆算して登る山を考えるとしようか。
ともかくも、申し合わせた通りに奥多摩駅の2階にある「ビヤ・カフェ・バテレ」の支店に行ってみると、思いの外、今日は客が少なめ。テーブル席が半分埋まっているぐらい。今日は酔っぱらいおやじハイカーの集団がいなくて幸いだ。
「ビヤ・カフェ・バテレ」は来る度に、ビールの種類が変わっている。ハーフパイントで頼んだビールは苦みが強めで柑橘系の香り(聞き慣れない名前なのですぐ忘れた)。濁りも強い。まだ口を付けないうちに、アヒルちゃん到着。さて次はどうしよう、餃子だったら「餃子の満州」に行ってみようか、ということになった。次の電車を調べるともう余り時間が無い。慌ててビールを呑み干した。

DSC_0101

「麻場の湯」に浸かって汗を流したあと、「オクタマ・エキウエ・ショップ」へ向かう。途中、念のため、何処か他に入れる店がないか確認するため、柳小路へ入ってみる。蕎麦屋「おく」は、Google Mapによれば11時から17時までやっている筈なのに、大体いつものように閉まっている。今日もそうだ。
居酒屋「しんちゃん」に暖簾は出ていたが、ここはカウンターしかないのでちょっとパス。「Beer Cafe VERTERE」はやっぱり、ぎっしり入っている。全くお呼びじゃない。「天益」もカウンター席を覗いた限りでは恐らく満席でパス。ついでに「氷川サービスステーション」を覗いてみるが既に閉まっていた。この頃、ここが開いているのを見たことが無い。
ということで結局、何処もダメ。奥多摩駅舎2階にある最後の頼みの綱の「オクタマ・エキウエ・ショップ」に入ると、テーブル席は全部埋まっていて、窓際のカウンター席も概ね等間隔に客がいる状況。ウィズコロナ時代になって、今日が一番混んでいる。
ということは、たぶん、この店が流行ってきたということではない。ウィズコロナ時代になって奥多摩にやって来る客が意外に増えているのではないか。都心の街は人が減って、山中に人が集まる現象が起きている。何れにしても、もうここしか店が無いので覚悟してテーブルが空くのを待つ。
しかし程なくテーブル席はひとつ空いたので、すかさずWoodyさんと滑り込み、漸く湯上りビールを呑む。この頃、奥多摩でビールを呑むのが大変になってきた。その後、隣のテーブルも空いたので、女子席を確保しホッとする。腹が減ったWoodyさんは、牛丼を喰い始める。
最終のホリデー快速(16時54分発)に合わせて、引き潮の如く客がいなくなった。でも我々にはもうちょっと時間がある。ガランとした店内で、3杯目のビールをチビチビやりながらのんびり過ごした。

PA240089

PA240088

PA240086

DSC_0017

PA240087


「玉翠荘」でさっぱりしたら、そのまま「玉翠荘」でフライングして一杯やる気持ちをグッと飲みこんで、待ち合わせ場所に決めた奥多摩駅2階へまっしぐら。階段を登るのももどかしい。2階フロアへ上がってみると、今日もそれなりの客の入りだ。
テーブル席は概ね塞がっていたので、駅のホームに面したカウンター席にリュックを置いて、さっそくビールの注文。お品書きをじっと睨んでから、ターネラ(Lサイズ1,300円)を注文。キャッシュオンデリバリなので1,300円と交換にグラスを受け取る。ちょっと赤みがかった半透明なビール。苦みは程々で喉越しはなかなか良い。「ターネラ」とはそもそも何語でどういう意味なのだろう。
駅を発着する電車を眺めながら暫しのビールタイム。まだ時間が早いせいか、乗客はそれ程多くは無い。ひと息ついたところで店内をぐるりと見渡す。中高年男女が主体の、何処かの山の会がやけに盛り上がっている。ビールの1杯や2杯であそこまで盛り上がれるとは幸せだ。でも飛沫を派手に発散させているようなので、隣の空きテーブルに座る勇気が湧いてこない。店内フロアがそれなりに広いのは、我々にとって救いだ。
そのうちに後続のなおちゃん、Woodyさんがやって来る。でもその後がなかなかやってこない。聞くところによるとのりちゃんが風呂の湯(異常に高温だったそうな)で火傷をしたらしい。何故か一番後に入ったのりちゃんが熱湯で火傷するという、(考えてみるとやや不思議な)ハプニングが起こったようで、その後、電車に乗ってからも暫く氷で冷やし続けていた。まったく、山から下りてから危険が潜んでいるとは、油断できないものだ。

DSC_0440

「玉翠荘」で汗を流した後は、「ビア・カフェ・バテレ」本店へ行ってみると普通にちゃんと営業していて、しかも外のテラス席も含め満席とのこと。テラス席はさることながら、建物内は結構「密」な状況。もし、テーブル一つだけ空いています、と云われてもちょっと入り辛い感じだ。何だ、新型コロナ禍は終わっちゃったんだっけ?ってな雰囲気の「バテレ」だった。
それではということで、念のため隣の「天益」を覗いてみると案の定、こちらも満席で「ごめんね~」と女将さん。分かっちゃいるけど、やっぱり「天益」も予約が必須と再確認。それにしても奥多摩は、まるでコロナとは無縁の世界のように経済活動が活発である。
次に、この頃入ったことが無い「氷川サービスステーション」を覗いてみると店内に客は誰もいない。既に今日は営業を終了した様子で、こちらはコロナ自粛中な雰囲気。やれやれと思って続いて「こうらく」へ向かうと、閉まっていてひと気が無い(コロナ廃業?)。更に「むら㐂」へ向かうと、丁度、数人のグループが入ろうとしているところを目撃し、これはダメだと引き返す。
今日は後手後手、そういう巡り合わせだ。そうなればもう行く場所はここしかない、ここでダメなら奥多摩は諦めようと駅舎2階PORT Okutamaの「バテレ」へ。ここもそれなりに混んでいたが、テーブル1つが空いていたのでそこへザックを置いて、さっそくビールを注文。ようやく湯上りビールを味わうことができた。
ふと周りを見回せば、割と静かにしている観光客が数人と、やけに賑やかな山帰りの中高年グループが盛大に飛沫を飛ばしている状況。これだけ広い室内でたとえ窓が開いていても、彼らの風下には座りたくない感じ。素面でも地声がでかい人にアルコールが入るとこうなります、という典型を見るようだ。やはり呑み屋は何かとリスクが高い。

DSC_0329

DSC04589

「御殿酒場」で鱈腹喰って呑んだあとは、御殿場駅16時46分発の「特急ふじさん12号」に乗る。地図を眺めていると気が付くことだが、御殿場は富士の裾野に広がっている街のせいで、市街を流れる川は基本的に富士山から流れて来て、一部は箱根山の北側を通って小田原で相模湾に注ぐ酒匂川となり、一部は南へ流れ黄瀬川となり、伊豆の狩野川と合流して駿河湾へ向かう。
一方、箱根山から流れ出した水は、御殿場の直ぐ手前で分かれ、酒匂川か狩野川のどちらかへ合流する。つまり、御殿場は酒匂川と狩野川の分水嶺でもある。「嶺」と呼ぶような高みが全く無いのがちょっと面白い。御殿場駅辺りが丁度、境目になっている。ちなみに酒匂川と黄瀬川は何方も、北米プレートとフィリピン海プレートとの境界でもある。御殿場は、東海文化圏と関東文化圏の接点でもあると同時に、日本列島の成り立ちに於いてもキーポイントにあるのだった。
御殿場駅を出た「特急ふじさん12号」は、相模湾に流れ込む水(酒匂川)と共に箱根山を北側を縫うように進むので、これでも特急かと疑うほどのんびりと走る。一転、松田駅を出ると酒匂川と別れを告げ、小田急線に入れば途端にスムーズに走り出す。特急料金が、御殿場線区間(25.3kmで860円)が小田急線区間(71.8kmで700円)と較べてやけに割高なのは、何度考えても不条理を感じる。
小田急新宿駅に18時27分到着。まだちょっと早いので、少しだけ寄り道。行ってみたところは、西新宿にある「フリゴ」というビヤホール。ここは日本の大手ビール会社の製品やクラフトビールを置いておらず、全て海外ビールという、ちょっと変わり種な店である。
店内は外国人と日本の若者ばかり。リュックサックを背負った風変わりな熟年は他にいないが、店内は暗いのでさして目立たない。ちょうどひとテーブル空いていて、店員が「20時までだったらOKです」と云うので、むしろ望むところと着席。久しぶりにギネスの生(ハーフパイント、700円税込)を呑み、ギネスビール発祥の地ダブリンに思いを馳せた。

DSC04208

DSC04209

DSC04212

DSC04210

DSC04211

「アプト道」の散策を終えたあと、打ち上げのため再び信越本線盲腸線に乗って高崎へ出る。目当ては、昨年、西上州の烏帽子岳(山の記録はこちら)に登った帰りに寄った、駅構内にある「群馬の台所」。ここもさっき横川駅前で入った「おぎのや」の支店である。
店に入ると、先客は半分程度。ところが入店時間が前回よりも早かったせいか、ランチメニューしかないとのこと。我々(少なくとも小生)は炭水化物を摂りたいがために店へ入ったわけではないので、それじゃあ困るとせっかく店に入ってテーブルに着いておしぼりまで出して貰ったものの、すみませんがまた来ますと言葉を残しつつ店を出る。あえて苦言を呈するならば、駅構内にある店たるもの、少なくとも土日は昼のメニューと夜のメニューの区別なく料理を出すように願いたい。
さて、どうするか。折角なのでいっそ高崎の「絶メシリスト」の店でも覗いてみるかと一瞬思ったが、ちょっと緊急避難的にはリスキーか。やはりそうなると駅ビル内にある店を探すしかない。丸亀製麺、吉野家、モスバーガー、リンガーハットは何れも炭水化物系なのでNG、そこで目に留まったのはキリンシティだった。
店に入ると、やはり客は少ない。高崎には昼呑みする輩は少ないとみえる。何処でも座れそうだったが、一番奥のテーブル席を確保。早速、皆さんそれぞれ好きなビール(小生はブラウマイスター(600円税別、以下同様))を注文。キリンシティはどの生ビールを頼んでも、3回注ぎして泡を作るので、出て来るまでだいぶ時間が掛かる。キメ細かい泡の存在よりも、この待ち遠しさが、ひと味違うビールにしているのかも知れない。
つまみには、ほうれん草のシーザーサラダ(Small680円)、うす焼きピザ 四種チーズ(850円)、ソーセージ盛り合わせ“全部のせ6種”(2,980円)、じゃがいも麺のガレット(630円)、いいだこと小海老のソテー(880円)を注文。ここはビールに合う料理(但し、餃子以外)が充実している。
キリンシティな全国に40店舗ほどあるが、高崎にもあるとは知らなかった。中途半端な時間帯に高崎へ来た時には、頼りになる存在だと思う。

DSC03606

DSC03608

DSC03607

DSC03609

DSC03610

DSC03611

DSC03612

↑このページのトップヘ