山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

豆腐料理

大峯遠征最終日(3日目)はもう観光。今日中に帰られればいいので、行先は何処でも(京都でも奈良でも大阪でも)良かったが、菊丸が吉野に泊まるというので、折角なので行くことにした。桜のシーズンしか行ったことが無いので、シーズンオフはどんなものか見てみたい気持ちもあった。
洞川温泉発の下市口駅行き路線バスは、午前中には7時25分発と11時25分の2本しかない。11時25分は余りに遅いので7時台を選ぶのが真っ当だろうが、「花屋徳兵衛」の朝食は7時半からとのこと。ということで残念ながら朝飯は諦めるしかない(でも握り飯を持たせてくれた)。宿としてもバスの時間は認識しているのだろうから(マイカー客しか相手にしない訳ではないだろうから)、発車時刻に合わせて朝食をスケジューリングしてくれても良さそうだ。良いところは多い宿だが、それでもまだホスピタリティ改善の余地があると思うが如何。
下市口駅に8時35分到着。ここから近鉄吉野線に乗り換え、終点吉野には8時56分に着いた。ここからは徒歩かバスかロープウェイを選択できるけど、迷わずロープウェイに乗る。でもロープウェイの始発は9時20分とのことで、暫く、係員の準備作業(掃除したり、試運転したり)を眺めながら時間を過ごす。運賃は往復800円。ちなみにこのロープウェイは日本最古だそうで、確かに見た目、相当レトロである。
終点の吉野山駅から待ち合わせ場所の蔵王堂までは、結構な坂道(というか、吉野はほぼ全て坂道)なので、ひと汗かかせられる。道中、土産物屋はそれなりに開いているものの、客は小生以外誰も居ない。まあシーズンオフだし、今日は平日(月曜日)なのでこんなものかも知れない。売っているのは吉野葛が多い。
菊丸と無事再会した後、先ず「吉水神社」へ行ってみる。ここは「一目千本」の眺望で有名。でも、かの後醍醐天皇が南朝を置いた「御所」でもあったし、源義経が暫く滞在したあと静御前と今生の別れをした場所としても有名なところだ。国宝級の遺物が結構、雑然と並んでいる。
その後、東南院(建物への入り方が分からず)とか、喜蔵院(偶々留守だったみたいで、やはり本堂には入れず)とか、櫻本坊(役行者のご母堂像など、なかなか見どころが多かった)に寄ってみた後、腹が減ったので「豆富茶屋・林」に入った。客は我々だけ。豆富ハンバーグ定食(1,450円)はかなり美味かった。桜ではなく観光名所を静かにじっくり見てみたいのであれば、この季節は悪くなさそうだ。

190 【第3日目】A班:朝の「花屋徳兵衛」。
191 A班:ご厄介になりました。
192 A班:バス停へ向かう道。
193 A班:これで下市口駅まで向かう。
194 A班:しばらく誰も乗って来なかった。
195 A班:吉野ロープウェイ駅。
196 A班:シンプルな車内。
197 A班:菊丸が投宿した旅館。
198 無事合流したら吉野をぶらぶら。
199 吉水神社にやってきた。
200 一目千本桜。
201 また春に来たい。
202 ここは秀吉が花見をしたところでもある。
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203 南朝の皇居だった吉水神社。
204 折角なので600円を払って拝観。
205 義経一行も逗留し、静御前とはここで別れた。
206 後醍醐天皇の玉座。
207 石庭から蔵王堂が見える。
208 役行者の脇にはもちろん前鬼後鬼。
209 歴史的遺物が無造作にありました。
210 これで600円は高くないかな。
211 ここは寺の人も留守でした。
212 こちらは役行者の役行者母公像がある櫻本坊。
213 お堂が沢山あって見応えありました。
214 ここの拝観料は500円でした。
215 ここでランチ。
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216 暑いんで。
217 副隊長は豆富ハンバーグ膳。
218 菊丸は豆富づくし膳。

三か月に一回の定期検査の午後、根岸の「笹乃雪」に行ってみた。最寄駅は鶯谷なのだが、今回は浅草から都バスに乗って行ってみる。電車移動だと点と線の1次元にすぎないが、バスだと街並みが2次元的に見えてくる。直ぐ外の歩道橋から見ると、やや古びているものの鉄筋コンクリート4階建ての立派な料亭に見える。玄関を潜ると、下足番が現れる。こんな店は随分と久しぶり。予め料理のコースを予約していると個室に通されるとのことだが、我々は大部屋のテーブル席へ。他の客は二組だけだったが、どちらも中国系外国人。ロンリープラネットにも載っているのだろうか。仲居のおばちゃんが、素朴なジャパニーズイングリッシュで一生懸命説明している。でも豆腐はトーフ、湯葉はユバ。マレーシアに居たとき、たしか英語ではBean Curdとか云っていたが、トーフもユバも国際語になっているのかも知れない。
この豆腐料理店の創業は元禄四年、実に320年以上も昔からやっている老舗中の老舗である。大石内蔵助等が討ち入り後、預けられていた細川家屋敷に、この店の豆腐が届けられ食したという、歴史秘話があるのには恐れ入った。今が旬の柳原白蓮の色紙もさり気なく飾ってある。
生ビールを呷ったあとは、「綾」を頼んでみる。昨今、「屋守」で有名な(元々は「金婚」が主要銘柄の)、東村山にある豊島屋酒造の微発泡酒。仲居さんから、吹き出るから慎重に、と言われて慎重に開けたがやっぱり吹き出た。そのあとは金婚生貯蔵酒。料理は全部で10品あるものの、量は少なめで次から次へと出てくるので、あっというまに食べ終わってしまう。このうち、最初に出てきた白酢和えは、大きな器に素材が綺麗に並んでおり、これを自ら混ぜるようになっているところがちょっと面白い。それにしても、デザートに至るまでとことん豆腐尽しなので、余程の豆腐好きでないと少々飽きる。カミさんは途中で肉が食いたくなったそうである。

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