山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

会津鉄道線・野岩鉄道線沿線

今週は、奥鬼怒四湯の一番奥にあって最も鄙びた宿「日光澤温泉」へ行って浸かって帰ってくるだけのプラン。夏道でも片道2時間かかるし、この時期なのでスノーシューを持って行くことにした。ぎっくり腰のリハビリとしても適当だと思われた。
「日光澤温泉」はいつのまにかもう6年半ぶりになる。その時は秋で、尾瀬から福島・群馬県境(中央分水嶺)と群馬・栃木県境を辿って「日光澤温泉」まで歩いた。今回は真冬。スノーシューイングが楽しみの一つだったが、実際に行ってみればしっかりトレースが付いていて、スノーシューどころかアイゼン無しでも行けるくらいだった(でも女夫淵BS近くの急なアップダウンはアイゼン装着が無難)。この時期でもそれなりにやって来る者が多いようで、降雪直後でないとスノーシューの能力を発揮できないようである。
「八丁の湯」、「加仁湯」を通過し、凡そ2時間半で「日光澤温泉」に到着。宿のご主人から注意事項等を聞いたら、部屋に荷物を置いて一目散に風呂場へ向かう。洗い場はちょっと冷えていて寒かったが、湯船に浸かれば極楽。とろける~。程々温まったところで、意を決して露天風呂へ向かう。流石に外は凍えそうだ。
2つある露天風呂のうち、先ず透明な上の湯へ入ってみるとかなりぬるい。このまま浸かっていてもぬる過ぎて風邪を引きそうなので、また意を決して階段を下り、下のにごり湯へ移動。こちらはそこそこだが、やはり内湯ほどではない。でも開放感は最高。
結局、1分程我慢しても、湯上りビールが美味くはなりそうになかったので、また戻って内湯に浸かる。何とか温まったら部屋へ戻る前に、自動販売機で缶ビールをゲットし、炬燵に入ってからグビッとやる。部屋にはテレビはないし、スマホも通じない。「日光澤温泉」ならではの、至福の時空間だ。

01 【第1日目】女夫淵BS。
03 さて行きましょう。12時28分
04 遊歩道の入口でアイゼン装着。
06 ここを越えるのが最大の難関。12時44分
07 しっかり踏まれているのでスノーシューは要らない。
08 手すりが無いと厄介な下り。
10 ちょっと色がついている。温泉成分?
11 コザ池沢を渡る橋も階段。
12 ここでひと休み。13時54分
13 ここはちょっと登り。
14 八丁の湯。14時29分
15 加仁湯が見えた。
16 ちょっと雪が増えた感じ。
17 日光澤温泉に到着。15時4分
18 柴犬の出迎え無し。
19 薪ストーブが暖かい。
20 女子部屋にお邪魔しました。
21 今宵の夕食。P1280277
22 いただきます。P1290281-DeNoiseAI-standard
23 【第2日目】出発準備中。
24 もう明るくなってきた。
25 お世話になりました。6時28分

「和風らぁめん いかり」で思わぬ中華料理を堪能したら、野岩鉄道に乗って帰るため川治湯元駅へ移動する。店を出ると直ぐに急な上り坂、アルコールが入った身には結構堪える。
川治湯元駅は橋上駅で、単式ホーム1面1線のシンプルな無人駅。駅入口との高低差が大きく、とても階段で登る気にはならない。有難くエレベータでホームに上る。橋上駅だけあって眺めは良い。目の前にさっき登った南平山が見えている。
改めて見ても全山が広葉樹林に覆われていて、植林の痕跡すらない。紅葉シーズンであれば、あえて南平山に登らなくてもこのホームにいるだけで十分、紅葉狩り気分に浸れる。ここのホームにテーブルと椅子を並べて、出来たらクラフトビールとつまみも出すような「季節限定・紅葉鑑賞カフェ」でも開いたら、大井川鉄道井川線奥大井湖上駅(⇒例えばこちら)には負けるかも知れないが、かなりバズること間違いなしだと思うが、どうだろう。
やってきた列車は、「快速AIZUマウントエクスプレス」だった。これで東武特急に乗り換える下今市駅まで、約50分の列車旅となる。東武線と接続する新藤原駅まではトンネルの連続、眺め的にはやや残念だが、その一方、それだけのトンネル工事をやって、よくぞ会津まで線路を通したと、改めて感心する。野岩鉄道も会津鉄道も、コロナ禍で経営が苦しいと思うが、是非、沿線の環境資源を生かして頑張って欲しい。
やがて鬼怒川温泉街。鬼怒川温泉駅周辺はそれなりに営業しているホテルや旅館は多いものの、その手前に鬼怒川公園駅周辺は、いまだに廃墟ホテルが目立つ。これを何とかしようと地元は頭を悩ましていると思うが、いっそのことこれを資源と見做し「廃墟ホテル鑑賞ツアー」でもやってみたらどうだろうか。世の中にはそれなりにマニアはいると思うのだが(小生は違います)。

129 川治湯元駅は橋上駅。

130 AIZUカウントエクスプレスで下今市へ。
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川治温泉街は、鬼怒川と男鹿川の合流点付近の、ごく狭い段丘上にあり、そのせいで道は狭く曲がりくねっているし、高低差も大きいところに街が肩を寄せ合うが如く密集している。元々は会津西街道の宿場町で、江戸時代中期に男鹿川が氾濫したお陰で偶然、温泉(薬師の湯)が見つかり、湯治場として発展したらしい。1986年になって野岩鉄道が開通し、首都圏へのアクセス性が高まったはずだが、それで街が更に発展したかというと、そうでもなさそうだ。
街を歩いてみても温泉街という雰囲気は余り感じないし、街道の宿場だったという感じでもない。唯一、さっき見てきた混浴露天風呂が、かつて湯治場だったといえば、そうかなと思わせるぐらいだ。
そんな中で、湯上りにビールが呑める店が無いかと探して見つかったのが「和風らぁめん いかり」だった。店名から、餃子とビールぐらいか、と思って入ってみると全く違った。メニューを見ればここはラーメン屋ではなく、れっきとした中華料理屋だ。うれしい誤算。
店内はそれ程広くないが、我々5人が座る席には十分である。ともあれ、先ずは風呂上りから我慢し続けていた生ビール(600円)を呷る。つまみには各自が思い思いに、豆腐サラダ(650円)、叉焼(620円)、春巻(450円、メニューに「春マキ」と書いてあるので一瞬、どんな食べ物か想像できず)を注文。そして勿論、焼き餃子(400円)は外せない。これでどうだ!とWoodyさんが3人前注文。「どうせすぐ食べきるヨ」とも。少量多種を好む小生だけど、餃子だったら、ま、いいか。確かに瞬く間に平らげた。なかなか減らなかったのは、ビールに付いてきた枝豆だった。
それでもまだ食い足りない感じだったので、なおちゃんがかに玉(1,300円)を追加。これが予想以上に美味。川治温泉で、かに玉を喰えることになるとは思わなかった。

120 ここで遅いランチ。
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122 和風らぁめん屋なれど、メニューは豊富。
121 でもその前にこれ。
123 豆腐サラダ。
124 チャーシュー2人前。
125 春巻2人前。
126 餃子人前。
127 締めのかに玉。
128 美味しかった。

塩原の山旅二日目は、南平山。野岩鉄道沿線の川治温泉の対岸にある標高1,007.5mのマイナーな山だが、一応、栃木百名山の一つでもある。この山は全山、広葉樹林に覆われているため、紅葉の山として有名なのだが、残念ながらまだ季節がそこまで進んでいなかった。次回は何とか紅葉の盛りを狙って来てみたい。新緑の頃もきっと良いに違いない。
結果的に今回は、鬱蒼とした緑に包まれた登降となったものの、これはこれでいい雰囲気だった。山径には頻繁に距離標識があって、煩いくらいである。それなりに登山需要があるらしい。山そのものは結構険しいが、径は緩やかな傾斜が保たれ、しつこい程九十九折になっているので(せっかちWoodyさんは度々ショートカットして直登しようとする)、いつの間にか山頂に導かれる。山頂も眺望は無いので達成感はいまいちだけど、どっぷり自然に嵌った感があって良い気分になれた(山行記録はこちら)。
下山も同じ径を辿り、鬼怒川の河岸まで下りたら、川治温泉にある「薬師の湯」を目指す。この共同浴場はキャンプ場に併設されているせいか、結構、来客が多い。コロナのせいもあるだろうけど、我々が到着した時は偶々、女湯の入場が制限されていた。
男湯の方は丁度入れるとのことで、700円を支払ってそのまま入湯。確かに、脱衣所も風呂場もそれほど広くはない。湯は肌に優し気な柔らかさ。今日はさして寒くは無いが、それでも温まると気持ちが良い。
さっと上がっても、ここにはビールの自動販売機も休憩所も無いので、外の喫煙所で鬼怒川の川面を眺めながら女子連が出て来るのを待つ。皆が揃ったところで川を渡って対岸へ向かうと、橋の袂に混浴露天風呂があるのを発見。橋から丸見えなので、たとえ度胸が良いオバサンでも入るには相当勇気が必要だろう。オジサン一人が悠々と入っていた。ちょっぴり羨ましい。

067 「ゆ~バス」に乗ったら地元のお母さんから飴をもらう。
068 野岩鉄道の乗車券はまるでレシート。
069 上三依塩原温泉口駅。
070 日向で列車を待つ。
072 これから登る南平山。
073 川治温泉駅からスタート。
074 小網ダムを渡る。
075 ダム湖。あの鉄塔を目指して登ることになる。
076 ダム湖沿いの径。
077 今日は良い陽気。
078 野岩鉄道の橋。
079 ここが登山口。
080 あと3km。なぜか砂金のマーク。
081 この南平山は全山紅葉樹林。
082 径はこまめに九十九折。
083 気が短いとイラつくかも知れない。
084 明るい鞍部。
085 下から見えた鉄塔までやってきた。
086 ここで小休止。
087 あと2.4km。
088 5分後に2.2km。
089 あと2.0km。
090 この山はとにかくモミジが多い。
091 あと1.8km。こまめに看板があるね。
092 あと1,500m。なぜかここだけメートル表示。
093 あと1.4km。この辺りは径形が薄い。
094 せっかちな人はこの水平気味な移動が我慢できない。
095 とにかく眺めはない。
096 ひたすら雑木林。
097 変化があるのはこの標識の数字だけ。
098 ようやく1km、もう1km。
099 木々の隙間の向こうは鶏頂山か。
100 立派なあずまやがあった。
101 つい直上しそうになる。
102 残り0.4km。
103 山頂に到着。
104 栃木百名山の標識は半分欠けている。
105 黄金埋蔵伝説。
106 他にも手書きの標識がある。
107 眺望なくても三等三角点。
108 さて、下ろう。
109 下りもつい真っ直ぐ下りたくなる。
110 素直に径を辿れば歩き易い。
111 日が当たれば緑がきれい。
112 もう鉄塔まで戻った。
113 下りは早い。
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114 もう川が見えた。
115 小網ダム湖。
116 野岩鉄道を潜る。
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117 つり橋を渡ればもう薬師の湯は近い。
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118 涼みながら女子を待つ。
119 露天風呂はまる見え。

塩原の新湯にある「渓雲閣」でひと風呂浴び、ロビーのソファでビールをグビッとやって、まったりしたあとのこと。毎度のパターンであれば、ここからタクシーを呼んで宿に直行、といきたいところなのだが、塩原はちょっと事情が違う。
前黒山登山口へのアプローチと同様、塩原にある唯一のタクシー会社は車両が一台だけなので、二往復してもらうしか使いようがないし、プランBは歩くしかない。山行計画を立てている時は、そんなタクシーは使い辛いな、とちょっとブルーな気持ちになっていたが、魚心あれば水心、つらつらネットで観光記事を読んでいくうちに、「ゆ~タク」なる乗合タクシーがあることを知る。料金は一人200円と格安。しかも新湯(寺の湯BS)を15時20分に出て、宿に最寄りの塩原塩釜BSに15時37分に着くという、ほぼ理想的な運行だった。
目出度く予定通り、「ゆ~タク」(この委託事業を担っているのは、那須塩原駅に近いタクシー会社だった)で塩原塩釜BSに到着し、今宵の宿「明賀屋本館」の送迎車が迎えに来てくれた。やれやれ上手くいった。チェックインを済ませたら、早速、風呂へ直行。この宿に来た目的は、本館地下から木製の階段を延々と降りていった先にある河岸露天風呂である。
この露天風呂は唯一無二。他と較べることは出来ない。正直、まだ宿が営業していてホントに良かった。小生は30年ぐらい昔に来たことがあった(その時は太古館に泊まった)が、その記憶の設備がそのまま古びた感じ、階段などはかなり年季が入っていて、そのうち踏み抜きそう。そのせいか、偶々風呂が一緒だった客の一人(小生よりやや年配)は「期待外れ」だと云っていた。小生は、そんなことに惑わされて、ここの良さが判らないようではまだまだですね、と心の中で呟いた。

045 「ゆ~タク」で塩原塩釜までやってきた。
046 塩の湯・明賀屋本館に到着。
047 チェックイン。
048 さっそく川岸露天風呂へ。
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049 今の時間は混浴。
050 Woodyさん、ちゃんと股間を隠してください!
051 部屋に戻って。
052 改めて乾杯。
053 夕食は太古館。
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054 趣のある広間。
055 脚付膳で。
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056 いただきます。
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057 【第2日目】朝の川岸露天風呂。
058 7時から女性専用の時間。
059 湯船に浸かると川面はほぼ目線の高さ。
060 88段の階段を登るのが大変。
061 朝食は7時30分から。
062 右側が太古館。
063 モルタル造り3階建て。
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064 重厚な造りの玄関。
065 モダンな内装。
066 こちらは本館。

今週は1泊2日で塩原温泉ツアー、ではなく前黒山と南平山に登る山旅。でも本当は塩原にある、と或る温泉へ行くのが主目的で、そのついでに近くの山を浚っておこうという邪なプランである。その初日は前黒山に登ることにした。
前黒山は、高原山のすぐ北にある一見かなりマイナーな山だが、一応「栃木百名山」のひとつに数えられた、いっぱしの山なのだ。恐らくは上三依塩原温泉口駅から登山口までタクシーを飛ばすのが真っ当なはずだが、ツアコンなおちゃんが散々リサーチしてくれた結果、上三依塩原温泉口駅まで来てくれるタクシー会社は、1台しか回せないとのこと。果たしてその会社が保有するタクシーが1台だけなのかはともかく、我々は5人パーティなのでこのプランはボツ。
慌てて捻り出した次善策は、東武の終点、龍王峡駅から「もみじライン」を辿って登山口までアプローチするプラン。ややタクシー代が嵩むが、これならば別タクシー会社を2台手配可能ということで、ホッと胸を撫で下ろす。結果、とりあえず紅葉が狙いだったのに、山頂付近では思いもよらない吹雪の洗礼を受け、しかしそれでも首尾良く登頂を果たし、予定通り新湯まで下ることが出来た(山の記録はこちら)。
新湯は、「新」と名がついていても開湯は江戸初期とのこと。山から下りて来ると、辺りは硫黄(硫化水素)の臭いがぷんぷんだ。ここには共同浴場が3つあって、何処かに入りたい気持ちもあったが、残念乍ら辺りに湯上りビールを調達する手段がなく(そんな理由か!)、諦めて旅館の立ち寄り湯に入ることにした。
そこは「日本秘湯を守る会」の会員でもある「渓雲閣」。訊けば日帰りは15時までとのことで、急いで入湯。源泉かけ流しで硫黄分たっぷりなにごり湯。とってもいい湯だった。ここは泊りで来なきゃならないな、と強く感じた(そのついでに共同浴場もハシゴしたい)。しかし、果たして登る山が近所にまだあるのかどうか。それが大難問である。

001 【第1日目】予想外の雨でレインウェアを着て出発。
002 この先1時間半ほど林道歩き。
003 紅葉の色付きはまだこれからのようだ。
004 まだ花が咲いている。
005 時々日が差す。
006 概ね歩き易い林道。
007 山頂はあれか。
008 標高1,300mぐらいになるとちょっと色付き。
009 やはり赤いのはモミジ。
010 1週間ぐらい早かったか。
011 林道は崖崩れで埋まっている。
012 大水で崩壊したところも特に問題なく通過。
013 ここから尾根に取り付く。
014 気が付けば雨ではなく横殴りの風雪。
015 標高1,470m付近。雪が積もっていた。
016 笹薮はほぼ枯れている。
017 枝には霧氷。
018 気温は2℃。風があるので体感はマイナス数℃か。
019 歩いていないと寒い。
020 エビのしっぽが成長中。
021 前黒山山頂に到着。
022 標識がいっぱいある。
023 証拠写真。
024 日当たりはあるが風が強いので寒い。
026 積雪はせいぜい1cmぐらい。
027 まさか雪が降るとは。
028 隣のピークも雪景色。
029 この辺りまで下がると雪はないが風が強い。
030 風がないところで漸くひと休み。
031 下りは一般道だけど判りにくいところもある。
032 下界は晴れていそうだ。
033 ここは直進ですよ。
034 登山口に出た。
035 手書きの標識がある。
036 ヨシ沼まで林道歩き。
037 ヨシ沼からは塩原自然研究路。
038 新湯の温泉神社。
039 階段の幅が狭い。
040 見上げると。
041 共同浴場の「中の湯」。
042 ここで汗を流した。白濁したいい湯でした。
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043 ロビーで缶ビール。
044 お疲れ様です。

「夢の湯」の玄関で寛いでいると、母娘(又は義母と嫁)と思われる二人が廊下を歩いてきて、娘(又は嫁)が「じゃあ明日、朝迎えに来るからね」と云いおいて外へ出ていった。その時に初めて、ここは単なる日帰り温泉施設じゃなく、日帰りも出来る旅館なのだと気が付いた。HPを見ると、1泊2食付で8,925円~となっている。駅に近いしリーズナブルなので、今後使う機会もありそうだ。
会津高原尾瀬口駅までは数分の距離だが、右足を捻挫したせいでちょっと難儀する。界隈の紅葉はほぼ見頃を過ぎた感じ。もうこの辺りは秋も終わりなのだ。
駅舎は小洒落た建物で、中には軽食を出しているところと土産物屋がある。これから北千住までは道中が長いので地酒を仕入れようと物色。会津田島の地酒「國権」山廃純米の四合瓶(1,400円税別)を仕入れる。ついでにネギ味噌の瓶詰も土産としてゲット。これを油揚げに塗ってちょっと焙れば酒の肴としては絶品の筈。足が痛むからと、重いものを増やすのを止めようとしないところが我乍らエラい。
駅の待合室にはストーブが焚かれている。16時9分発の列車に乗車。やってきたのは東武の6050系。会津田島駅始発なので車内はガラガラ。4人で2ボックスを確保して、黄昏時の景色を肴に一杯やる。ただこの路線、トンネルが多いのが玉にキズ。それもひとつひとつが結構長いのだ。「國権」山廃純米は、期待通りに旨味と酸味のバランスが良い。
最初は空いていた車内だったが、栃木県内へ入ると各駅から次々と乗客があり、特に川治温泉辺りから急に増え、鬼怒川温泉辺りからは立ち席まで出来る始末。いまは紅葉狩りシーズンなのだと気が付いた。きっと龍王峡辺りは丁度良いのかも知れない。

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2日目の山は、田代山&帝釈山。小生が高校山岳部に入った際、この山が新人歓迎山行直後の6月の山行計画に入っていたのに、1年生はまだ無理だから(あるいは勿体ない?)と2年生だけで行ってしまい、我々1年ぼーずは居残り。その時の悔しい思いでそれ以来、いつかは行こうと思い続けていたのが、いつの間にか40有余年が経ってしまった。それだけに、この山には特別な思い入れがある。
宿から登山口まではまたタクシー。運転手に、戻ってくる凡その時間を伝えようとすると、「登山口でずっと待ってますから大丈夫」だと。えー!そんな丸1日貸切でいいんですか?と云えば、この登山口までの道(つまり悪路)を1日に2往復もしたくないんです、との返事。まあ確かにタクシーは基本的に歩合制なので、タクシー会社はその判断に関知しないのかも知れないが、何だか猛烈に申し訳ない。出来るだけ早く戻ろう、という気が自然と起きる。
とは云うもののいざ、田代山の、山頂に広がる異次元的とも云える平坦な大湿原と、帝釈山からの、見たことが無い南会津の茫洋とした山々の眺めに出会うと、時間的な観念はきれいに吹き飛び、いつまでもここに居たいと、結果的にはほぼコースタイム通りで登山口へ戻ってきた。
もう後は帰るだけ。何処で汗を流そうかと思い悩む。湯ノ花温泉の何れかの共同浴場に入ろうかと考えてみたものの、やはりタクシーを何度も使うのは面倒だし時間もかかるので、会津高原尾瀬口駅に近い「夢の湯」が良かろうと、そこへ向かう。
玄関で靴を脱いで上がると、受付には誰もいない。声を掛けると、奥から中学生(高校生?)のような女の子が出てきた。留守番を仰せつかっているらしいが、どうやらテレビゲームに夢中だったようだ。500円を支払って地下階の風呂場へ。なかなかいい湯だったが、実は山中で足を捻挫したので湯舟には浸からなかった。風呂から上がってみると、休憩室は使えない様子。仕方なく、自販機でビールを買い、玄関脇のソファーでグビッとやった(山行記録はこちら)。

072 ここが登山口。8時19分。

074 冷え込んだので霜が降りている。

075 径は良く整備されている。

076 日影はじっとしているとちょっと寒い。

081 木道になった。

084 まさに小さい田代。

086 この辺りはすっかり秋も終わり。

088 あちらは関東平野。目を凝らすと筑波山が見える。

089 今日も裾野が美しい高原山。

090 田代山湿原はもうすぐ。

094 湿原の向こうに会津駒ヶ岳。

095 気持ちが良い湿原歩き。

099 奥の右端は三岩岳か。

102 山上の地平線。

104 あれは吾妻連峰かと思ったが・・・

108 木々の間から帝釈山

110 ちょっとだけ下り。

111 北側はややスリッピーなので、今シーズン初チェーンスパイク。

113 梯子だってある。

114 帝釈山、到着。

120 こちらが北。遠く飯豊連峰を望む。

121 こちらが東。ちょっと右に高原山。

122 燧ヶ岳が端正。

125 我々だけの山頂。

126 うるうると続く山なみ。

127 何度も撮ってしまう高原山。

128 帝釈山方向から見ると、田代山に大湿原があるようには見えない。

131 ずっと飛んで「夢の湯」に立ち寄り。

132 この「おもしろ実験」が興味深い。

133 玄関スペースで湯上りビール。

134 外は肌寒い。

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「会津アストリアホテル」から今宵の宿がある湯ノ花温泉まで、再び会津交通タクシー乗車。今日のタクシー料金は締めて10,000円ほどになるものの、GO TOトラベルの地域利用クーポン券が貰えるので、無料で乗れたことになる。まったくありがたいことだ。
およそ20分で旅館「末廣」に到着。湯ノ花温泉は随分昔から、木賊温泉と共に、一度は行ってみたいと思い続けていた温泉なので、漸く願いが叶った。湯ノ花温泉は、もっと険しい渓谷にポツンとある鄙びた温泉のようなイメージ(というか個人的妄想)だったが、意外と開けて明るい感じの集落。「末廣」も鄙びてはおらず、割と小さっぱりした雰囲気。「日本秘湯を守る会」の宿でもある。
チェックインを済ませ、1階にある部屋に入ったらさっそく風呂。貸切露天風呂もあるが、とりあえずは内湯へ。先客無し。ここの湯は加水なし、源泉かけ流しの贅沢さ。しかも露天風呂と内湯とは源泉が違うらしい。のびのびゆったり浸かって1日目の疲れを解す。
風呂から上がったら、途中にある自販機で缶ビールを買って、部屋に戻ってグビッとやってまったり。あとは持参したつまみと日本酒で、またまったり。窓の外には紅葉した山が見渡せる。
そうこうしているうちに日が暮れ、夕食時。食事処へ移動。食事は派手さは無いものの、どれも地のものを使った料理のようで味わい深い。日本酒は、「日本秘湯を守る会」のラベルが張られたボトル。こんなの見たことが無いが、中身は地酒が入っていたようだった。食事処には我々以外には3組ほど。皆、静かに食事を楽しんでいたようで、我々の声だけが響いていた。
今回ちょっとだけ心残りだったのは、4つある共同浴場に入れなかったこと。次回は雪解けの頃に来て(山はこれから考える)、何れかの湯に入ろうと思う。

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062 ところ変わって今宵の宿、末廣の男風呂。

063 こちらは貸切露天風呂。

064 露天風呂の湯舟。

065 風呂場の下は湯ノ岐川。

066 地産夕食。

067 日本酒も地酒。

068 【第2日目】朝、部屋の外の眺め。

069 朝食も素朴。

070 マイタケ御飯が美味かった。

071 さて出発。

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今回は、南会津の山を巡る山旅。南会津には魅力的な山が並んでいる。しかし、貴重な交通の便である会津野岩鉄道があるにしても、やはり遠いので日帰りはかなり困難。ということで秘境の温泉宿に泊まって2日間どっぷり山に浸る、とても贅沢なプランにした(山行記録はこちら)。
1日目は、会津たかつえスキー場から七ヶ岳を往復する。余計な荷物はタクシーに預かって貰えて、とても助かる。しかも運転手が途中で交代するらしいが、それでも全くOK。こういう気安さというかホスピタリティの高さは、都心近郊の観光地タクシーではあり得ない。
ともあれ身軽になって、「会津アストリアホテル」前をスタート。仕事前と思しきホテルの従業員が通りすがりに、何も頼まないのに「トイレは自由にお使い下さい」と云う。いいなぁ、田舎のホテル。
雪の無いスキー場をてくてく登る。丁度、周囲の木々の紅葉が見頃。振り返ると彼方に、少しだけ雪を被った会津駒ヶ岳が見える。スキー場を離れ尾根まで上がると、今度は日光連山から高原山、男鹿山塊、那須連山までに至る栃木の山々が見えて来る。登り始めはやや雲が多めだったが、いまは快晴。
北側斜面には最近降ったらしい雪が残っていた。2時間半程で七ヶ岳に到着。山頂では、後から登ってきた中高年男女ペアと、先にいた単独行中高年男子のみ。低木に覆われた山頂は眺望がいまいち。直ぐ手前は西側の眺めが良いのでそこで大休止。眼下は断崖になっている。見渡す限り山々が積み重なっていて、人跡は見当たらない。ぼーっとしながら暫し山々の広がりを眺める。
存分に眺めを楽しんだ(15分ほど滞在した)後、下り始めると、先にいた単独行氏に「もう下りるんですか!?」と驚かれる。基本的に良い径なので下りは早い。凡そ1時間半でスタートポイントの「会津アストリアホテル」に戻った。さっそく入ってフロント係に、何処かでビール呑めますか?と問うと、シーズンオフなので店は閉まっているものの、地下の自販機で買えばテーブル席を使ってもいいですとのこと。(ちょっとだけ「シャイニング」を彷彿させる)誰もいないガランとしたフロアで、ありがたく一杯やらせてもらった。

001 【第1日目】会津アストリアホテル前を出発。

006 行く手の眺め。

016 振り返れば向こうに白い山。

017 会津駒ヶ岳辺りが見えている。

027 あの奥の山は浅草岳あたり。

028 南会津は広いな。

031 あれが七ヶ岳の山頂か。

034 左手奥は高原山。

038 山頂はもうすぐ。

041 日光連山をバックに証拠写真。

049 無風快晴。

059 ドンドン下る。

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七日町を観光し、「田事」で郷土料理の昼食を摂り、地酒等土産物を物色しているうちに、そろそろ会津をオサラバする時間だ。でも実は、個人的にはこれからがメイン・イベント。郡山廻りで新幹線利用すれば3時間も掛からずに東京へ帰れるが、そこを5時間以上掛けてゆったり列車旅を楽しもうと、先ずは会津田島まで「会津浪漫星号」というお座敷&トロッコ列車に乗ることにしたのだった。
この列車は、トロッコ車両とお座敷展望車両との2両編成。本来ならばトロッコ車両に乗るべきところだが、今日は暑くて暑くてとてもじゃないが無理、エアコンが効いたお座敷展望車両じゃないと耐えられない。しかし何故か、我々以外にお座敷展望車両に乗った客はゼロだった(トロッコ車両にはその後、団体が乗ってきてかなり賑わっていた)。皆さん、暑さに我慢強い。
お座敷展望車両は、風を感じられないものの、窓は大きくて眺めは申し分ない。昨日の残り酒と乾きものを取り出し。ちびちびやる。会津鉄道はほぼ全て阿賀野川の源流に沿っているので、基本的に渓谷の眺めが続く。芦ノ牧温泉駅には少々停車。ここには「ネコ駅長」がいるが、なおちゃんが見に行ったらお昼寝中で出てこなかった由(ネコはだいたい、そんなものである)。
湯野上温泉駅は、5年前に民宿「にしきや」に泊まった際利用した、藁葺き屋根の駅舎があり、懐かしい。養鱒公園駅辺りから見える山が、そのときに登った三倉山だろうか。
やがて終点の会津田島駅に到着、ここから東武線直通のの各駅停車に乗り換え、次は下今市まで向かう。乗り換え時間に駅構内をぶらぶらしていたら、地酒(カップ酒ではない)の自動販売機があった。さすがは酒どころ会津だと、いたく感心した。

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丁度1年ぶりの日光沢温泉。毎度感じることだが、ここには何度来ても、また次の機会が待ち遠しくなる。昔から、接客そのものは山小屋的にそっけないが、別に求めていることはそんなものではなく、この宿の存在自体、というかここへ泊るだけで満足できることなので、その点では三斗小屋温泉大黒屋や、安達太良山のくろがね小屋と並んで、自分にとっては稀有な存在である。
今回は、尾瀬から鬼怒沼湿原を経てやってきた(山の記録はこちら)。随分以前から温めていたこのコースは、距離は長いが、尾根の途中にある何れのピークも巻いているため、それほどのアップダウンはない。考えてみれば、ひとつもピークを踏まずに、一日歩き続けたのは、かなり珍しい。もしかすると個人的には、ネパールのトレッキング以来かも知れない。
それにしても、昨年に引き続き、尾瀬から鬼怒沼まで終始、雨。元々眺望が利かないところなので、晴でも雨でもたいした違いは無いと思うが、段々冷えて来たのには参った。なにか重ね着しないと耐えられない程ではなかったので結局、日光沢まで歩き通してしまったが、着くなり、何をさておいても風呂に浸かりたくなった。内湯の湯船に身体を沈めると、強張った筋肉がみるみるうちに弛緩してゆくのを感じ、実に心地良かった。こんな経験も久しく無かったと思う。いちおう温まったところで、折角なのでついでに2つの露天風呂にも行ってみる。我乍ら、こんなことも珍しい。
今回、我々尾瀬組7人衆以外に、二つの単独行パーティが日光沢温泉にやってくることになっていた。合計で9人という、かなりの大所帯である。女夫渕組のくまちゃんは、我々の到着後、ほどなく宿に現れたが、もうひとりの単独パーティである大清水組のWoodyさんは、夕食の時間になっても現れない。鬼怒沼湿原を越えてやって来るので、到着は日没後になりそう。
段々気が気では無くなってきたので、夕食後、玄関が目の前にある談話室で待っていると、やがてヘッドランプを点けたWoodyさんが、この宿に住む柴犬の出迎えを受けながら無事到着、女性陣総出のねぎらいを受けた。宿の若旦那は、脚付膳を談話室まで持って来てくれたので、皆に囲まれ質問攻めに遭いながら、Woodyさんは美味そうにビールを呑み、夕食をとっていた。

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今回は、日光沢温泉に前泊し、根名草山、温泉ヶ岳を越えて、日光湯元温泉に下ろうと云う贅沢プラン。予てより、この秋の時期を狙っていた。日光沢温泉に予約を入れようとすると、必ず「うちは旅館じゃないですよ」と釘を刺される。いわゆる観光旅館をイメージしていて、実際に来てみてびっくりされる、というのが間々あったのだろう。勿論、我々はむしろその普通の「旅館」らしくない雰囲気を求めて訪れるのである。
奥鬼怒の玄関口と云えば、女夫渕BSの目の前にあった「女夫渕温泉ホテル」だったが、今は影も形も無い。痕跡すら無い。結構気に入っていた宿だったし、立ち寄り湯も出来て路線バスの待ち合わせにも便利だった。東日本大震災で廃業した宿は、他に安達太良高原ホテルもそうだ。どちらも「山の駅」とでも云うべき立地にあって申し分なかった。源泉は残っていると思うので、是非、今後の復活を期待したい。
女夫渕BSから、遊歩道を2時間歩けば日光沢温泉。あたりは紅葉が始まっている。川沿いなので基本的にはほぼフラットな道なのだが、年中行事の如く土砂崩れが起きていると思われ、今回も日光沢温泉のすぐ近くで大規模な法面修復工事が行われていた。
その工事現場のすぐ先が日光沢温泉だった。やや騒然とした雰囲気で、鄙びた感がやや損なわれ、宿が工事現場の飯場に見えなくもない。帳場で受付をしてから部屋へ案内される。酒盛りを始めるには少々時間が早いので、滝を見物に行こうと云うことになり、暫し散策。オロオソロシノ滝などを見物し、宿に戻ってきたのが午後4時頃。この宿の番犬達(柴犬親子)がお出迎え。荷物を整理したら、さっそく風呂へ。ここは男女別内湯以外に、混浴露天風呂(19時から21時は女性専用)が2つあり、源泉も異なると云う。野趣溢れる雰囲気が良い。
風呂から上がったら何は無くとも先ずビール。部屋の明かりは、いまだに裸電球。ひとりで炬燵に入りながら、裸電球の下でビールを呑むと、それだけで昭和にトリップできる。やがて女子連も風呂から上がり、皆で乾杯。そうこうしているうちに夕食の時間を告げる案内。食堂に集合。畳の間に、脚付膳が並んでいる。他に、脚付膳にお目にかかるのは、三斗小屋温泉の大黒屋と煙草屋ぐらい。そう云えば、建物の佇まいも、なんとなく似ている。下野の国の湯治宿に共通な特徴だろうか。

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日光沢温泉のHP: こちら 

三斗小屋温泉から流石山、大倉山、三倉山と越えて下界に下りたら(山の記録はこちら)、無理すればそのまま家まで帰れるものの、折角なので地元の温泉に浸かり、地のものを食し、地酒も飲みたいのが人情。そうなると当然、宿に泊まるのが自然の摂理というものだ。那須の山に登って会津(福島)側に下りたのも今回初めてである。今が将に実りの時期、黄金色の田圃と真っ白な花を咲かせた蕎麦畑が広がっていて桃源郷のようだ。今回は久々、隊長と二人での山旅、湯野上温泉にある民宿「にしきや」に泊ってみた。外観は茅葺屋根の古民家そのものであるが、内装は意外とモダン。風呂もたっぷりの大きさで快適である。
そもそも、この宿に予約を入れたのは、1泊2食に地酒1合まで付いて税込9,180円というプランに惹かれたから。それにここは珍しく一人客でも受け入れてくれる(当初は一人での予約だったので)。夕食に出てくる地酒は一人1合のはずだったが、隣の席の方からのありがたいお裾分けもあり、都合、4種類の地酒を頂くことができた。内訳は・・・
「会津娘 純米」(会津若松/高橋庄作酒造店)・・・芳醇だが素朴で呑み飽きないタイプ。
「風が吹く 山廃純米吟醸生酒」(会津美里/白井酒造店)・・・旨味と酸味がバランスしていて、キレも適度にある。
「国権 道一筋 本醸造」(会津田島/国権酒造)・・・淡麗でスッキリ、呑み飽きないタイプ。ラベルが斬新。
「写楽 純米」(会津若松/宮泉銘醸)、フレッシュ感とコクがいいバランス。
この頃の造り酒屋では、製法や精米歩合だけでなく、酒米や酵母も様々に変えた多品種少量生産をウリにしているところが増えたが、この「風が吹く」や「写楽」もそうらしい。特に「風が吹く」は他の種類も色々試してみたい感じがした。隊長は「道一筋」が気に入った様子。もちろん酒だけではなく、会津名物「こづゆ」や、同じく会津名物らしいが、このところ何かと食すことが多い「馬刺し」も十分堪能した。「山から下りたら・・・」をそのまま具現化したような宿だった。

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