山から下りたらこんな店 - 副隊長の自己満足

山から下りて、ひと風呂浴びてから一杯やるのは醍醐味の一つ。しかし、最近はどっちが主なのか、判らなくなってきた・・・。

会津鉄道線沿線

丁度1年ぶりの日光沢温泉。毎度感じることだが、ここには何度来ても、また次の機会が待ち遠しくなる。昔から、接客そのものは山小屋的にそっけないが、別に求めていることはそんなものではなく、この宿の存在自体、というかここへ泊るだけで満足できることなので、その点では三斗小屋温泉大黒屋や、安達太良山のくろがね小屋と並んで、自分にとっては稀有な存在である。
今回は、尾瀬から鬼怒沼湿原を経てやってきた(山の記録はこちら)。随分以前から温めていたこのコースは、距離は長いが、尾根の途中にある何れのピークも巻いているため、それほどのアップダウンはない。考えてみれば、ひとつもピークを踏まずに、一日歩き続けたのは、かなり珍しい。もしかすると個人的には、ネパールのトレッキング以来かも知れない。
それにしても、昨年に引き続き、尾瀬から鬼怒沼まで終始、雨。元々眺望が利かないところなので、晴でも雨でもたいした違いは無いと思うが、段々冷えて来たのには参った。なにか重ね着しないと耐えられない程ではなかったので結局、日光沢まで歩き通してしまったが、着くなり、何をさておいても風呂に浸かりたくなった。内湯の湯船に身体を沈めると、強張った筋肉がみるみるうちに弛緩してゆくのを感じ、実に心地良かった。こんな経験も久しく無かったと思う。いちおう温まったところで、折角なのでついでに2つの露天風呂にも行ってみる。我乍ら、こんなことも珍しい。
今回、我々尾瀬組7人衆以外に、二つの単独行パーティが日光沢温泉にやってくることになっていた。合計で9人という、かなりの大所帯である。女夫渕組のくまちゃんは、我々の到着後、ほどなく宿に現れたが、もうひとりの単独パーティである大清水組のWoodyさんは、夕食の時間になっても現れない。鬼怒沼湿原を越えてやって来るので、到着は日没後になりそう。
段々気が気では無くなってきたので、夕食後、玄関が目の前にある談話室で待っていると、やがてヘッドランプを点けたWoodyさんが、この宿に住む柴犬の出迎えを受けながら無事到着、女性陣総出のねぎらいを受けた。宿の若旦那は、脚付膳を談話室まで持って来てくれたので、皆に囲まれ質問攻めに遭いながら、Woodyさんは美味そうにビールを呑み、夕食をとっていた。

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今回は、日光沢温泉に前泊し、根名草山、温泉ヶ岳を越えて、日光湯元温泉に下ろうと云う贅沢プラン。予てより、この秋の時期を狙っていた。日光沢温泉に予約を入れようとすると、必ず「うちは旅館じゃないですよ」と釘を刺される。いわゆる観光旅館をイメージしていて、実際に来てみてびっくりされる、というのが間々あったのだろう。勿論、我々はむしろその普通の「旅館」らしくない雰囲気を求めて訪れるのである。
奥鬼怒の玄関口と云えば、女夫渕BSの目の前にあった「女夫渕温泉ホテル」だったが、今は影も形も無い。痕跡すら無い。結構気に入っていた宿だったし、立ち寄り湯も出来て路線バスの待ち合わせにも便利だった。東日本大震災で廃業した宿は、他に安達太良高原ホテルもそうだ。どちらも「山の駅」とでも云うべき立地にあって申し分なかった。源泉は残っていると思うので、是非、今後の復活を期待したい。
女夫渕BSから、遊歩道を2時間歩けば日光沢温泉。あたりは紅葉が始まっている。川沿いなので基本的にはほぼフラットな道なのだが、年中行事の如く土砂崩れが起きていると思われ、今回も日光沢温泉のすぐ近くで大規模な法面修復工事が行われていた。
その工事現場のすぐ先が日光沢温泉だった。やや騒然とした雰囲気で、鄙びた感がやや損なわれ、宿が工事現場の飯場に見えなくもない。帳場で受付をしてから部屋へ案内される。酒盛りを始めるには少々時間が早いので、滝を見物に行こうと云うことになり、暫し散策。オロオソロシノ滝などを見物し、宿に戻ってきたのが午後4時頃。この宿の番犬達(柴犬親子)がお出迎え。荷物を整理したら、さっそく風呂へ。ここは男女別内湯以外に、混浴露天風呂(19時から21時は女性専用)が2つあり、源泉も異なると云う。野趣溢れる雰囲気が良い。
風呂から上がったら何は無くとも先ずビール。部屋の明かりは、いまだに裸電球。ひとりで炬燵に入りながら、裸電球の下でビールを呑むと、それだけで昭和にトリップできる。やがて女子連も風呂から上がり、皆で乾杯。そうこうしているうちに夕食の時間を告げる案内。食堂に集合。畳の間に、脚付膳が並んでいる。他に、脚付膳にお目にかかるのは、三斗小屋温泉の大黒屋と煙草屋ぐらい。そう云えば、建物の佇まいも、なんとなく似ている。下野の国の湯治宿に共通な特徴だろうか。

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日光沢温泉のHP: こちら 

三斗小屋温泉から流石山、大倉山、三倉山と越えて下界に下りたら(山の記録はこちら)、無理すればそのまま家まで帰れるものの、折角なので地元の温泉に浸かり、地のものを食し、地酒も飲みたいのが人情。そうなると当然、宿に泊まるのが自然の摂理というものだ。那須の山に登って会津(福島)側に下りたのも今回初めてである。今が将に実りの時期、黄金色の田圃と真っ白な花を咲かせた蕎麦畑が広がっていて桃源郷のようだ。今回は久々、隊長と二人での山旅、湯野上温泉にある民宿「にしきや」に泊ってみた。外観は茅葺屋根の古民家そのものであるが、内装は意外とモダン。風呂もたっぷりの大きさで快適である。
そもそも、この宿に予約を入れたのは、1泊2食に地酒1合まで付いて税込9,180円というプランに惹かれたから。それにここは珍しく一人客でも受け入れてくれる(当初は一人での予約だったので)。夕食に出てくる地酒は一人1合のはずだったが、隣の席の方からのありがたいお裾分けもあり、都合、4種類の地酒を頂くことができた。内訳は・・・
「会津娘 純米」(会津若松/高橋庄作酒造店)・・・芳醇だが素朴で呑み飽きないタイプ。
「風が吹く 山廃純米吟醸生酒」(会津美里/白井酒造店)・・・旨味と酸味がバランスしていて、キレも適度にある。
「国権 道一筋 本醸造」(会津田島/国権酒造)・・・淡麗でスッキリ、呑み飽きないタイプ。ラベルが斬新。
「写楽 純米」(会津若松/宮泉銘醸)、フレッシュ感とコクがいいバランス。
この頃の造り酒屋では、製法や精米歩合だけでなく、酒米や酵母も様々に変えた多品種少量生産をウリにしているところが増えたが、この「風が吹く」や「写楽」もそうらしい。特に「風が吹く」は他の種類も色々試してみたい感じがした。隊長は「道一筋」が気に入った様子。もちろん酒だけではなく、会津名物「こづゆ」や、同じく会津名物らしいが、このところ何かと食すことが多い「馬刺し」も十分堪能した。「山から下りたら・・・」をそのまま具現化したような宿だった。

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